閉経しているのに、生理のような痛みが…。
これって大丈夫?
「閉経後の生理痛のような痛み」について、お医者さんに聞きました。
不正出血を伴う場合、子宮ガン・卵巣ガンといった命に関わる病気が隠れていることもあります。
病院を受診する目安も解説しますので、当てはまる症状がないかチェックしてみましょう。
監修者
経歴
医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院
閉経後の「生理痛のような痛み」大丈夫?
閉経後に「生理痛のような痛み」がある場合、以下のような症状であれば問題ないケースが多いです。
こんな痛みは「心配いらない」場合が多い
- 鈍痛(鈍く重い痛み)
- チクチクした痛み
- 痛みが数分程度で、繰り返さない
上記の場合、「一時的に体が冷えた」、もしくは「疲労がたまっている」といった原因で、腹痛が生じていると考えられます。
この痛みを和らげたいときには、お腹を温める・体を休めるなどの対処をおすすめします。
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2022-03-31
「閉経後の不調がつらい…」
「女性ホルモンは増やすには?」
閉経後に女性ホルモンを増やす方法はあるのか、お医者さんに聞いてみました。
更年期におすすめのサプリや食べ物についても解説します。
閉経後に減る女性ホルモン…増やし方はある?
女性ホルモンの分泌を増やす方法はありません。
ホルモンの分泌量は年齢によって決まっており、加齢とともに減少するためです。
女性ホルモンの分泌を増やす「サプリ」があると聞きましたが…。
女性ホルモンの分泌を増やすと認められたサプリはありませんが、女性ホルモンの減少による症状の緩和をサポートする成分が含まれたものはあります。
「更年期の症状」がつらい…どうすればいい?
女性ホルモンは増やせませんが、食生活・睡眠・運動の習慣を整えることで、更年期の症状が和らぎやすくなります。
また、婦人科で治療を受けると、「ホルモン補充療法」などで改善を図ってもらえます。
「症状が続いてつらい」という方には、まず婦人科で相談してみることをおすすめします。
更年期にあらわれやすい症状
気分の落ち込み・イライラ
髪の毛や皮膚の乾燥
ほてり
疲れやすい
これらは、女性ホルモン(エストロゲン)の減少で起こりやすい症状の例です。
症状には個人差があり、さまざまな不調が出るといわれています。
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更年期の症状を和らげる対策
栄養バランスのよい食生活
十分な睡眠をとる
体を積極的に動かす
などを心がけると、更年期の症状が和らぎやすいです。
対策① 栄養バランスのよい食事を心がけよう
1日3食バランスのよい食事を摂りましょう。
自律神経のバランスの乱れを予防でき、身体の不調の緩和につながります。
食事を選ぶときは“和定食をイメージ”して、副菜・主菜・主食を揃えるとバランスが整いやすいです。
▼「大豆イソフラボン」
納豆
豆乳
豆腐
味噌 など
→ 女性ホルモンと似た働きをしてくれます
▼「ビタミンE」
アーモンド
かぼちゃ など
→ ホルモンバランスを整える作用が期待できます。
▼「発酵食品・食物繊維」
ぬか漬け
ごぼう
バナナ など
→ 腸内環境が整い、ホルモンバランスの乱れの緩和につながります。
対策② 十分な睡眠をとろう
7時間程度の良質な睡眠をとりましょう。
睡眠不足は自律神経が乱れる原因になり、女性ホルモンにも悪影響になります。
質のよい睡眠のために、
夜は11時(遅くても12時)には寝る
夕食は就寝の2~3時間前に済ませる
夜はできるだけパソコン・スマホを触らない
就寝前に熱めのお風呂に浸かるのは避ける
などを意識してみましょう。
対策③ 体を積極的に動かそう
ストレッチ・ヨガ・ウォーキング・水泳等の運動を毎日行うようにしましょう。
体を積極的に動かして血行の改善や体の代謝を高めることで、女性ホルモンに有効に作用すると考えられています。
【更年期の症状】どんなサプリを選べばいい?
おすすめのサプリ
効果・効能
大豆イソフラボン
ほてり・発汗・悪寒の改善など
エクオール
首こり・肩こりの改善/骨密度の減少を抑える/悪玉コレステロールを減少させる など
ビタミンB群
新陳代謝改善/疲労改善
ビタミンE
血流改善/抗酸化作用がある
カルシウム
骨を作る原料になり、骨粗しょう症予防になる
オメガ3脂肪酸
うつ気分改善/ホットフラッシュ軽減に有効
マルチビタミン
全身の代謝の活性化に有効
プラセンタ
自律神経やホルモンバランスを調節する作用がある
中でも「大豆イソフラボン」「エクオール」は、体の中で女性ホルモン(エストロゲン)と同じような働きをすると考えられています。
エクオールを生成するための腸内細菌は、日本人女性の2人に1人しか持ち合わせていないため、サプリメントを摂取することエクオールを補うケースも多いです。
※服用の際は摂取基準量を守り、過剰摂取はしないようにしましょう。
同じ成分でも、いろんなサプリがあって迷う…
市販のサプリを購入する際には、「成分の配合量・原材料がしっかり表記されているもの」「添加物・防腐剤が含まれていないもの」を選ぶとよいでしょう。
【要チェック】“避けるべきサプリ”の見分け方
有効性を示すエビデンスが少ない(科学的に有効性が証明されていない)
販売元がはっきりしない
JHFA認定を受けていない(記載がない)
などのサプリは選ばないようにしましょう。
厳格な規格、基準をクリアしていないタイプや有効性が認められていないサプリメントの使用は、体にとってプラスに働くかどうか不明なため要注意と考えられます。
サプリを使うのは「診断を受けてから」をおすすめします
閉経後の体の不調は必ずしも更年期によるものとは限らないため、自己判断のみで対処するのはリスクがあります。
更年期障害と診断を受けていない場合は、まずは婦人科で受診しましょう。
サプリメントを選ぶ際は医師に相談するのもよいでしょう。
医学的な見識から、症状に合った成分を教えてもらえることもあります。
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病院で「ホルモン補充療法」が受けられるって聞いたけど…?
病院では、閉経後の女性ホルモンの減少による不調に対して、エストロゲンとプロゲステロンを投与する「ホルモン補充療法」を行っています。
治療の対象となる人としては、
血管運動系の不調(ほてり・のぼせ・発汗等)
自律神経系の不調(動悸・息切れ・知覚異常等)
閉経後の骨粗しょう症
泌尿器の粘膜が乾燥・萎縮することで起こる不調
不眠
などの症状があらわれている人があげられます。
ホルモン補充療法の「治療効果」
治療による改善確率
閉経後の症状
ほぼ改善される
ほてり・のぼせ・冷え 等
6~8割程度
しびれ・イライラ感・うつ・疲労感・不眠・筋肉痛・関節痛 等
5割程度
動悸・めまい・頭痛 等
また、骨粗鬆症予防・脂質異常症予防・肌質改善・大腸がん発症リスク軽減等にも有効と考えられています。
ホルモン補充療法は「保険適用になる?」
病院で検査を行い、更年期障害が原因による症状と判断された場合、保険適用になるケースがあります。
※60歳以降は自費治療になるケースがあるため受診前に確認してください。
費用の目安としては保険適用で1ヶ月あたり3,000円程度必要になるケースが多いです。
閉経後に不調を感じるときは、婦人科で相談を
閉経後に、
更年期障害が疑われる症状がある
今までなかった体の不調を感じる
などの場合には、一度婦人科で受診することをおすすめします。
些細な症状でも、心身に不調を感じて不安な思いをしている場合は、ためらわずに婦人科で受診しましょう。
受診時に医師に伝えるとよいこと
月経について(初潮、閉経に時期等)
閉経してからの期間
既往歴
生活習慣について(食事内容、仕事、家庭環境等)
出現している症状について
現在服用中の薬剤の有無等について
上記を説明できると、診察がスムーズに進むと考えられます。
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▼参考
第一三共ヘルスケア 更年期障害の原因
公益社団法人 日本産科婦人科学会 更年期障害
オムロン vol.22 更年期障害を上手に乗り切る 女性の場合・男性の場合
大塚製薬 女性ホルモンのホントのところ
小林製薬株式会社 命の母
大塚製薬 更年期ラボ サプリメント・市販の医薬品でケア
出血を伴う場合は、“深刻な病気”の可能性も
以下の症状が見られる場合、「子宮・卵巣の病気」や「尿路感染症」など深刻な病気が疑われます。
特に注意したい症状
- 不正出血(生理以外の出血)
- おりものの増加
- 排尿痛・血尿
- 痛みが繰り返す
- 痛みが強くなっている
「考えられる病気」に当てはまるものはないか、下の表でチェックしてみましょう。
病名(病気の概要)
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症状の特徴
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子宮留膿症
(子宮内に膿が溜まっている)
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- 腹痛
- 不正出血(生理以外の出血)
- 黄色・薄茶色のおりものの増加
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子宮体ガン
(子宮体部と呼ばれる部分のガン)
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※初期は自覚症状がないことが多い
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卵巣ガン
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- 腹痛
- お腹の張り
- 不正出血(生理以外の出血)
- おりものの増加
- 頻尿・便秘
※初期は自覚症状がないことが多い
|
膀胱炎
(膀胱で細菌が繁殖して炎症を起こしている)
|
|
腎盂腎炎
(腎臓の尿を溜めておくところや、その周辺で細菌が繁殖して炎症を起こしている)
|
- 腹痛
- 背中・腰の痛み
- 排尿痛
- 頻尿・残尿感
- 尿がにごる
- 吐き気・嘔吐
- 発熱
|
上記の病気を放置していると、「病気が進行して治療に時間がかかる」、「入院・手術が必要になる」といったリスクにつながります。
最悪の場合、命に関わるケースもあるので、早めに病院で診てもらいましょう。
▼「腹痛以外に症状がない」方は…
内科を探す
▼「不正出血・おりものの増加」といった症状を伴う方は…
婦人科を探す
▼「排尿痛・血尿」がみられる方は…
泌尿器科を探す
閉経後に下腹部痛がでたときの対処法
閉経後に下腹部痛があり、出血・おりものの増加・排尿痛などがない場合は、「冷え」や「疲労」が原因として考えられます。
上記の対処により、痛みが和らぐかどうか確認してください。
もし痛みが続くようであれば、病院を受診しましょう。
対処法① まずは、お腹を温めてみよう
安静にして、痛い部分を中心にお腹と腰回りを温めましょう。
- 腹巻きをする
- 室温を上げる
- ゆっくりと湯船に浸かる
といった方法がおすすめです。
また、体が冷える時間を減らすことも大切です。
「入浴前に部屋を暖めておき、入浴後はすぐに髪を乾かして服を着る」などの対策もとりましょう。
対処法② 質の良い睡眠をとり、体を休めよう
腹痛があるときは、気がつかないうちに日々の疲れが溜まっている可能性があります。
質の良い睡眠をとって、体をゆっくり休ませましょう。
ぐっすり眠るためのコツ
- 寝室を快適な温度・湿度に保つ
- 衣類・寝具を心地の良いものに整える
- 眠る1時間ほど前に、深呼吸しながらストレッチを行う(体温を上げる)
- 就寝の2〜3時間前に湯船に浸かる
- 眠気があるときを逃さない
眠る前に、あれこれと考えることは避けましょう。
心配事なども今日は見送って、体を休めることに集中してください。
痛みが続く・強くなっているときは迷わず病院へ!
- 下腹部痛などの痛みが2~3日継続している
- 痛みが強くなっている
- 出血・おりものの増加を伴う
- 排尿痛・血尿がある
といった場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。
上記の症状には、子宮ガン・卵巣ガンといった重い病気が隠れているケースもあります。
命の関わるリスクを避けるためにも、早めの受診を心がけましょう。
病院は何科?
出ている症状によって、おすすめ診療科は変わります。
上の表を参考に、ご自身に合った診療科を選んでください。
医師に伝えるポイント
- 「生理痛のような痛み」を感じ始めた時期
- 1日の中で、いつ痛みを感じやすいか
- 痛みがおさまるまで、どのくらいかかるか
- 腹痛以外の症状(出血・おりものの増加・排尿痛など)
- 閉経の時期
受診の際は上記の点を医師に伝えると、診察がスムーズに進みます。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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2022-05-30
更年期に久しぶりの出血…
これって生理?何かの病気?
「更年期の生理のような出血」について、お医者さんに聞きました。
「不正性器出血」の場合、子宮体ガン・卵巣ガンといった命に関わる病気も疑われます。
要注意な症状も解説しますので、心当たりがないか確認してみましょう。
「更年期に久しぶりの生理…」大丈夫?
更年期に生理のような出血がありました。生理はもう終わったと思っていたのですが…。これって大丈夫でしょうか?
問題のないケースもありますが、診察しない限り大丈夫とは言い切れません。
不正性器出血(生理以外の原因による出血)の場合、「子宮体ガン」といった命に関わる病気が隠れているケースもあります。
病気の早期発見につなげるためにも、早めに婦人科で診察を受けたほうがよいでしょう。
「問題ない」と診断されるケース
卵巣機能の低下で、月経の間隔が長くなっている
キズ・ケガで一時的に出血している
といった場合、問題ないと判断されることが多いです。
閉経が近づいてくると、月経の間隔が次第に長くなっていきます。
生理が2〜3ヶ月に1度になることもあるため、「久しぶりの生理がきた」と感じる人も多いです。
また、摩擦等によるキズ・ケガが原因の場合も、傷口が治れば自然と出血も止まるため、さほど心配はありません。
ただし、一般の方が「自分は大丈夫なのかどうか」を判断することは難しいです。
安心して過ごすためにも、婦人科に一度相談しておくのがよいでしょう。
「早めの婦人科受診」をおすすめするケース
閉経後に出血があった
大量に出血がある
出血が8日以上続く
オリモノが止まらない
といった症状がある場合は、病気の疑いが強くなるため、早めの受診をおすすめします。
不正性器出血が続く場合、子宮体ガン・子宮内膜ポリープ・子宮筋腫などの病気が隠れている可能性があります。
悪性腫瘍の場合、初期だと出血以外に自覚症状が出ないケースもあります。
命に関わるリスクを下げるためにも、放置せず受診するようにしましょう。
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不正性器出血を引き起こす「よくある原因」
不正性器出血を起こす「よくある原因」には、
萎縮性腟炎(いしゅくせいちつえん)
子宮頸管ポリープ
機能性出血
などが挙げられます。
病名
発症のキッカケ
症状の特徴
萎縮性膣炎
女性ホルモンの分泌量が低下し、膣内の自浄作用が低下することで起こる。
かゆみ
オリモノ
乾燥
痛み
子宮頚官ポリープ
女性ホルモンの影響や細菌感染
膿のようなオリモノ
不正性器出血
機能性出血
ホルモンバランスの乱れ
出血量が多い
長く出血が続く
原因① 萎縮性膣炎(かゆみ・痛み)
萎縮性膣炎の症状チェック
赤いサラサラの血液が出る
乾燥しやすくなる
茶色や黄色のオリモノが出る
かゆみがある
痛みがある
熱を感じる
「萎縮性腟炎」とは、膣の壁が薄くなり、膣や子宮の入り口がただれる疾患です。
加齢に伴う女性ホルモンの減少によって、膣内の自浄作用が低下し、雑菌が繁殖することで起こります。
萎縮性膣炎は、閉経後の女性に多いのが特徴です。
腟内が傷つきやすくなっているので、「下着との摩擦」「排便・排尿後の清拭」「性行為での摩擦」によって出血することがあります。
なりやすい人の特徴
不規則な生活や喫煙している人は萎縮性膣炎になりやすい傾向があります。
また、女性ホルモンを抑制する薬剤の使用も女性ホルモンのバランスを崩すため、萎縮性膣炎を引き起こしやすくなります。
萎縮性膣炎の治療法
基本的には、治療で女性ホルモンを補充することで改善されます。
また、規則正しい生活を送って、女性ホルモンの分泌を整えることも大切です。
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原因② 子宮頚官ポリープ(膿のようなオリモノ)
子宮頚官ポリープの症状チェック
激しい運動時に出血する
いきみなどで出血する
膿のようなオリモノが増え、そこに血が混ざる
「子宮頸管ポリープ」は、子宮の出口にポリープができた状態です。
9割以上が良性のポリープで、ガンではありません。
子宮頚官ポリープは組織がやわらかいため、激しい運動などをした後に出血しやすい傾向があります。
なりやすい人の特徴
子宮頸管ポリープは、細菌に感染して炎症を起こすこともあります。
そのため、
不規則な生活
過度なストレス
などで免疫力が低下している人は、発症リスクが高くなるといえます。
※子宮頸管ポリープを発症する明確な原因はわかっていません。
子宮頚官ポリープの治療法
病院では、ポリープの切除を行います。
ポリープを切除した後は、「ガン」がないかどうか調べるために、組織検査を行います。
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原因③ 機能性出血(出血量が多い)
機能性出血の症状チェック
ダラダラと長く出血が続く
出血量が多い
めまい
貧血
「機能性出血」とは、ホルモンバランスが不安定になることで起こる不正性器出血で、更年期の女性に多くみられます。
排卵が起こらず、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が作られずにいる状態が続くと、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」だけが子宮内膜に長期間作用することになります。
これにより子宮内膜が肥大して、そこからダラダラと出血してしまうことがあります。
なりやすい人の特徴
機能性出血は、ホルモンバランスの乱れが原因となります。
疲労が蓄積していたり、過度なストレスを感じている人はなりやすい傾向があります。
機能性出血の治療法
長く大量に出血している場合は、止血剤やホルモン剤を使用して治療を行います。
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不正性器出血には、子宮ガン・卵巣ガンが隠れているケースも
【要注意!】ガンの進行で現れる症状
下腹部の違和感・痛み
常にお腹がはる
頻尿や便秘がひどい
水っぽいオリモノ
オリモノに血や膿が混ざる
不正性器出血の症状がある場合、「子宮体ガン」「卵巣ガン」「卵管ガン」といった命に関わる病気も考えられます。
いずれのガンも50代以降に多く見られ、特に「出産経験がない方」「肥満傾向の方」は発症リスクが高いと言われています。
初期の場合、不正性器出血以外に自覚症状がないケースも多いです。
上記症状を伴う方はさらに疑いが強くなるため、できるだけ早めに診察を受けるようにしましょう。
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