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口角炎におすすめの薬をご紹介します。
口角炎を起こしてしまう原因は様々で、放置していると、最悪の場合、感染症の可能性を無視してしまうことにも繋がります。
この記事では、口角炎の種類から、それぞれの症状に適した治療法や市販薬、病院を受診する基準について、薬剤師に詳しく解説していただきました。
東京医科大学病院
薬剤師
宮本 知明先生
国際医療福祉大学薬学部卒業
2014年6月〜2015年11月 虎の門病院薬剤部 非常勤薬剤師
2015年12月〜2018年8月 東京大学医学部附属病院 研究補助員
2015年8月〜現在 メディカルライター
2018年7月〜現在 東京ビューティーアート専門学校 非常勤講師（科目:美容保健）
2018年9月〜現在 東京医科大学病院 研究補助員 （東京大学でも継続兼務）
口角炎を起こしてしまう要因はさまざまですが、基本的には保湿をすることで改善しますので、リップクリームの使用で十分に治療できます。
一般の方が口角炎の原因を判断することは、非常に難しいと思います。
まず、試していただきたいのが乾燥対策をすることです。
乾燥しやすくなっているだけで保湿をすれば治ることも多いです。
食事が疎かになり、栄養不足の場合には、ビタミンB2、B6不足を補うサプリメントを取り入れましょう。
口角炎は、カンジダなどの真菌（カビ）、ウイルスが原因の可能性も考えられます。
カンジダなどの真菌（カビ）の場合は、ストレスや睡眠不足による免疫低下で起こりやすいです。
見た目の症状としては、口角に白色の苔状のものが出現します。
また、近年では歯の詰め物による金属アレルギー、化粧品によるアレルギー、食品によるアレルギーの口角炎も存在しています。
この場合には、原因物質を特定し排除、取り入れないことが必要になっていきます。
唇を舐めたり、乾燥しやすいのであれば保湿クリームを塗るようにしましょう。
栄養不足による口角炎であれば、保湿剤とビタミン剤を併用しましょう。
他にも炎症を抑える「グリチルレチン酸」、ステロイド成分の「プレドニゾロン※」があります。
皮膚の修復を促す「アラントイン」 も良いでしょう。
真菌（カビ）、ウイルスの場合には、他人への感染の可能性もありますので、病院による治療をおすすめします。
※プレドニゾロンは市販薬ではなく処方薬です。
口角炎や口唇炎など用に処方されている医薬品である「モアリップ」、ユースキンの「ユースキン メディリップ」も口角炎の改善は期待できます。
化膿を伴った場合の口角炎にはテラコートリル軟膏も効果的です。
栄養不足による口角炎に作用するビタミン剤や塗り薬は、大人だけでなく子どもにも量を調整して用いることができます。
口角炎の場合には、皮膚科を受診するのが一般的です。
場所によっては、歯科でも受診できることもあります。
しかし、真菌（カビ）、ウイルスの場合には、市販薬よりも効果を実感できる塗り薬だけでなく、内服薬の処方も考えられますので、口角炎の症状によって病院の受診を検討してみましょう。
口角炎は、舐めることで悪化して口舐め病（リック皮膚炎）となり、唾液による唇周辺が舐めた形にくっきりと炎症が起こることがあります。小さな傷のうちに治療をしていただくことをおすすめいたします。
【参考】
ロート製薬
https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/angularcheilitis/symptom/
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