「目の周りが赤くて、かゆい…」
この症状の原因を、お医者さんに聞きました。
おすすめの市販薬など、かゆみを抑えるための対処法も解説します。
アトピー性皮膚炎など、悪化しやすい病気も考えられるため、放置は禁物です。
目の周りが赤くなってかゆい!どう対処すればいい?
かゆみと赤みを抑えるには、冷やすと良いでしょう。
清潔なタオルで作った冷たいおしぼりや、タオルでくるんだ保冷剤を患部に乗せてください。
市販薬は使ってもいい?
市販薬を使用するのであれば、
- 炎症を鎮める作用がある“グリチルレチン酸”
- かゆみを抑える作用のある“ジフェンヒドラミン”
が配合された塗り薬をおすすめします。
また、乾燥肌が原因と思われる場合は、ワセリンなどでしっかりと保湿するのも良いでしょう。
なお、
- 病気の治療を受けている
- 薬でアレルギーを起こしたことがある
- 患部がじくじくして、ただれている
といった場合には、自己判断で市販薬を使用しないでください。
誤った方法で薬を使うと、症状が改善されないばかりか、悪化してしまう恐れもあります。
また、皮膚科で処方された軟膏などが残っている場合も、むやみに使用するのは控えましょう。
皮膚には大丈夫であっても、目の中に入ってはいけないものが多くあります。
これはNG!赤みやかゆみを悪化させる行動
かゆくても、目をこするのはやめましょう。
手指を経由して細菌感染が起こり、炎症が悪化することもあります。
この症状は大丈夫?病院行くべき?
乾燥肌が原因の場合は、保湿すれば良くなるケースもあります。
また、赤みやかゆみの症状が一時的な場合には、心配する必要はありません。
ただし、
- 症状が1~2週間続いている
- 症状が悪化している
- 市販薬で症状が改善しない
といった場合は、医療機関を受診しましょう。
アトピー性皮膚炎など、皮膚の病気の可能性があります。
放置すると症状がさらに悪化し、かゆみがひどくなる恐れもあります。
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2022-07-04
まぶたが痒くて、少し腫れている…。
皮膚科と眼科、どっちに行くべき?
「眼瞼炎(がんけんえん)」の症状があるときに何科を受診すべきか、お医者さんに聞きました。
眼瞼炎が感染性の場合、放置するとまぶたが変形するリスクもあります。
病院に行くまでの対処法も紹介しますので、チェックして悪化を防ぎましょう。
「眼瞼炎」は皮膚科と眼科、どっち?
眼瞼炎の症状があるときは、まずは「眼科」で受診することをおすすめします。
眼瞼炎は、まぶたの症状が目立ちますが、皮膚だけでなく目に原因があることも珍しくありません。
目の内部の異常は見た目でわかりづらいため、自分で確認するのが難しいです。
眼科であれば、目を検査する機器があるので、まぶたの症状と同時に「目の病気」の有無も調べられます。
「皮膚科」での治療をすすめられるケースも
目に感染がみられず、まぶたの皮膚に影響が強く出ている(かゆみ・腫れが強い)場合は、眼科の医師から皮膚科の受診をすすめられることがあります。
皮膚科では、まぶたの腫れの状態から、「接触性皮膚炎」や「アレルギー」、「アトピー性皮膚炎」が関わっていないかを判断できます。
ただし、目の病気のリスクを防ぐためにも、まずは眼科で診てもらったほうがよいでしょう。
眼瞼炎は早めに診てもらおう!
感染性の眼瞼炎の場合、悪化すると、まぶたが腫れてまつ毛が抜け落ちたり、まつ毛の根元に「膿のたまった小さな膿瘍」ができたりします。
「皮膚が分厚くなる」など、まぶたの変形を招くリスクもあるため、放置せず受診しましょう。
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眼瞼炎の原因は?
眼瞼炎の原因としては、
疲労・ストレス
細菌・ウイルス感染
アレルギー(花粉症など)
まぶたの皮脂腺の閉塞・炎症
皮膚病(アトピー性皮膚炎など)
などが挙げられます。
眼瞼炎は、何らかの「細菌」や「ウイルス」の感染などで発症することが多いです。
また、「アレルギー反応」や「皮膚病」によって引き起こされるケースもあります。
目に感染が見られない場合、「疲労」・「ストレス」などの原因も考えられます。
眼瞼炎の「主な症状」
目の中の異物感
目とまぶたの灼熱感・かゆみ
まぶたの縁が赤くなる・腫れる
目の周りの皮膚が剥げて、粉をふく
ものもらいができる
涙目になる
明るい光に過敏になる
まつ毛が白く変色する
まつ毛の根元にできものがある
目やにが出る
細菌感染の場合、一部のまつ毛が白く変色することが多いです。
病院に行くまでは、まぶたに触らないように気をつけて!
病院に行くまでは、症状の悪化を避けるために、
まぶたに触らない
症状がある箇所にメイクをしない
市販薬を使用しない
といったことに気をつけてください。
細菌感染から守るために、患部を清潔に保ちましょう。
「メイク用品」は油分・色素など様々なものを含んでおり、悪化を招きやすいので、使用を控えてください、
また、原因がはっきりしない状態だと、市販薬の使用が逆効果になるリスクもあります。
薬の使用については、医師の指示を受けるようにしましょう。
腫れの状態を「写真に撮っておく」のもおすすめ!
まぶたが腫れている状態を見せると、医師が原因を特定しやすくなります。
発症直後に写真を撮っておき、受診時に持参することで、腫れが引いている場合でも診断がスムーズになります。
眼瞼炎は、どんな治療をするの?
眼科では主に、「目薬」や「軟膏」を用います。
症状が重い場合は、抗菌作用のある「飲み薬」を併用して治療を行うこともあります。
眼科の診療では、基本的に目を強く触ったり、痛くしたりすることありません。
また、処方される軟膏薬は、目の中に入っても大丈夫なものが処方されることが多いです。
※皮膚に原因がある場合は「飲み薬」による治療が主になります。
医師に伝えるポイント
最近の健康状態
目が腫れる前に感じた異変
問診の際には、上記について尋ねられることが多いです。
上手く伝えられるか不安な場合は、事前にメモしておくとよいでしょう。
費用の目安
眼瞼炎の検査・治療にかかる費用は、だいたい5,000円以内になることが多いです。
治療は保険適用となります。
※検査の内容や保険の割合によって、費用が多少異なります。
治療期間の目安
眼瞼炎の治療は、2〜3週間程度かかることが多いです。
症状が治まっても、まだ目の周りの皮膚は弱っています。
再度の感染を防ぐために、しばらくは抗菌薬を使うことになるでしょう。
再発防止には「体調管理」が大切
眼瞼炎は、再発することが多い疾患です。
「疲れ」や「ストレス」がたまると、免疫が落ちて再発を招くため、体調管理が大切です。
普段の生活では、食事からバランスよく栄養を摂取し、睡眠をしっかりととりましょう。
疲れたときは早めに休んで、体調を崩さないようにしてくださいね。
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▼参考
日本皮膚科学会ガイドライン 接触性皮膚炎ガイドライン2020
病院は何科?
目の周りの赤みとかゆみが気になる場合は、皮膚科を受診しましょう。
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考えられる2つの原因
目の周りが赤くなってかゆいという症状は
- 接触性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
が原因となっているケースが多いです。それぞれ詳しく解説していきます。
原因① 接触性皮膚炎
アレルギー反応や皮膚刺激などによって起こる、皮膚の炎症です。
“皮膚かぶれ”とも呼ばれています。
何かに触れた後に発症した場合は、接触性皮膚炎の可能性が高くなります。
接触性皮膚炎の原因
皮膚かぶれを引き起こす原因には、
などが挙げられます。
放置するとどうなるの?
悪化すると、皮膚がただれてしまうこともあります。
また、皮膚かぶれの原因が不明なままだと、症状を再発するリスクが高まります。
症状の悪化・再発を防ぐには、医療機関で治療を受けることが大切です。
「接触性皮膚炎かもしれない」と思う方は、皮膚科で相談しましょう。
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原因② アトピー性皮膚炎
目の周りの赤み、かゆみは、アトピー性皮膚炎によっても起こります。
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下することによって起こる、皮膚の炎症です。
細菌やアレルゲンなどの刺激を受けやすくなり、強いかゆみを感じます。
こんな症状がある方は要注意!
- じくじくする
- ヒリヒリする
- かさぶたができている
- 肌が乾燥する、カサカサする
- 皮膚が厚くなる
アトピー性皮膚炎の原因
はっきりとした原因はわかっていません。
ただし、
- アレルギー物質や汚れたものをよく触る
- 皮膚の保湿をしない
- 熱いお湯で顔を洗う
- タオルで顔をゴシゴシふく
- 乾燥している部屋で過ごす
などの習慣は、バリア機能の低下を招くため、発症リスクを上昇させる可能性があります。
また、“IgE抗体”との関係も指摘されているため、アレルギー体質の人は要注意です。
「喘息を持っている」「アレルギー性鼻炎を患っている」といった方は、アトピー性皮膚炎の可能性が高くなります。
放置するとどうなるの?
アトピー性皮膚炎を治療せずに放置すると、さらにかゆみが悪化します。
かきむしると皮膚が裂けて細菌が入り込み、皮膚や皮下組織、近くのリンパ節に感染症が起こる恐れがあります。
また、長期間アトピー性皮膚炎にかかっている場合、重度の視力障害が起こる“アトピー性白内障”を発症するケースもあります。
アトピー性皮膚炎は、治療によって症状を和らげられる病気です。
心当たりのある方は早めに皮膚科で相談しましょう。
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目の周りのかゆみは、早めの受診がおすすめ
皮膚科を受診すると、かゆみの原因に合わせた治療を受けられるため、症状の悪化を防ぎやすくなります。
原因がわからないまま放置すると、つらい症状を繰り返してしまう場合もあります。
目の周りの赤みやかゆみが気になる場合は、早めに医療機関で相談しましょう。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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2021-02-24
「大人もアトピーになるって本当?」
「原因はストレス…?」
成人後に発症するアトピー性皮膚炎について、お医者さんに聞きました。
対処法をチェックし、症状の悪化を防ぎましょう。
大人もアトピーを発症するって本当?
本当です。
今までアトピーの症状がなかった人が、成人後に突然発症するケースはあります。
幼少期にアトピーを患っていた方が、成人後に再発することもあります。
近年では、大人のアトピー患者の数が増えています。20~40歳代の人に多くみられます。
子どものアトピー性皮膚炎とは違い、治るまでに長期間かかることも多いです。大人のアトピー性皮膚炎は、根気よく治療を行なうことが大事になってきます。
アトピーになりやすい人
肌がひどく乾燥している人
アレルギー体質の人
生活習慣に問題がある人(睡眠不足、疲労過多、過度の飲酒、喫煙等)
大人のアトピー性皮膚炎の「症状」
かゆみに加え、「むくみのような腫れ」や「発赤(皮膚表面が炎症で赤くなっている状態)」といった皮膚症状が、繰り返し現れるケースが多いです。
<症状が出やすい部位>
顔
首
デコルテ部分
腕の内側
膝裏
※さらに悪化してしまった場合、気管支喘息や白内障など、様々な合併症が起こることがあります。
これはアトピー?あせも?どう見分ける?
アトピーとあせもは、症状の現れ方や症状の経過に違いがあります。
アトピー性皮膚炎
あせも
症状の現れ方
左右対称に出やすい
左右非対称に出やすい
症状の経過
症状の安定と再発(悪化)を繰り返す
1週間程度で自然治癒する
大人のアトピー性皮膚炎の原因
肌の乾燥
ストレス
睡眠不足
喫煙、過度の飲酒
アレルギー(ダニ、ハウスダスト、花粉等)
生まれつきの免疫異常
などが挙げられます。
「肌が乾燥」はなぜアトピーになるの?
肌の水分量が低下して乾燥すると、バリア機能も低下し、肌がダメージに弱くなります。
かゆみが生じやすくなるため、ついつい掻いてしまうことで、アトピー性皮膚炎の発症につながるのです。
「ストレス」はアトピー悪化の傾向アリ
過度のストレスは、アトピーを悪化させる原因の一つとして考えられています。
アトピーはかきむしることで症状が悪化します。
過度のストレスを抱えている人の場合は、意識せずに掻いてしまう傾向があるため、悪化しやすいのです。
病院ではどんな治療をするの?
多くの場合は、アトピーの原因を調べるための検査をした後、原因と症状に合った治療が行われます。
薬を使用した治療が中心で、塗り薬(ステロイド軟膏)、タクロリムス軟膏(免疫抑制剤)や内服薬によって、症状の改善を目指します。
大人のアトピー性皮膚炎は、皮膚科で相談することができます。
大人のアトピーでお困りの場合は、受診をおすすめします。
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アトピーを改善するための対処法
大人のアトピーを改善するには、
“食事メニュー”の見直し
部屋の“清潔”のキープ
毎日の“保湿” スキンケア
を行ないましょう。
その① 食事メニューの見直し
アトピーの改善には、“身体が必要とする栄養分”をバランスよく摂取することが重要と考えられています。
なお、アレルギーが原因の場合は、原因となる食品を避ける必要があります。
昔の日本の食卓のようなメニューが理想
主食は米、汁物は具沢山のみそ汁にしましょう。
主菜や副菜には魚、豆腐、卵、大豆製品、野菜類(特に緑黄色野菜)、きのこ類、海藻類等を選んでください。
また、タンパク質・脂質・糖質など、特定の食品だけの過剰摂取等を控えましょう。
栄養の偏りは、症状の悪化を招きやすくなります。
その② 部屋の“清潔”のキープ
ハウスダストやダニ(死骸)は、大人のアトピーを発症する原因の一つに挙げられています。
それらの原因物質を排除するためには、こまめな掃除や換気が必要です。
日常生活を送る場所を常に清潔な状態にするようにしてください。
高い棚の上なども定期的に掃除して、ほこりが飛び散らないようにしましょう。
その③ 毎日の“保湿”スキンケア
皮膚が弱っていると肌が乾燥しやすくなり、少しの刺激で湿疹が発生してしまいます。
そのため、毎日しっかり保湿スキンケアを行い、乾燥から肌を守る必要があります。
毎日お風呂に入って、皮膚に付いた汚れ(アレルギー物質等)を洗い流してください。
体を洗う際は低刺激性の石鹸を使用し、ごしごし洗うのではなく、よく泡立ててから優しく丁寧に洗いましょう。泡で洗った後は、時間を置かずに早めにすすいでください。
お風呂から出た後は、乾燥しやすい状態になっているため、できるだけ早くクリーム等で保湿して水分の蒸発を抑えてください。
使用する保湿剤は低刺激性がおすすめです。迷う場合は皮膚科で相談してください。
大人のアトピーは完治する?
大人のアトピーは治りづらいと聞きました…完治することはあるのでしょうか?
大人のアトピー性皮膚炎は“現代病”と呼ばれており、完治は困難と考えられています。
しかし、原因をきちんと調べ、症状に合った治療を根気よく行うことで、日々のつらい症状の緩和が期待できると考えられます。
アトピー性皮膚炎でお悩みの場合は、一度皮膚科で相談しましょう。
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▼参考
特定非営利活動法人 日本アトピー協会 日常生活での注意事項
第一三共ヘルスケア アトピー性皮膚炎の原因