肩こりが酷くて「眠れない」!今すぐできる対処法と明日からの予防法

更新日:2023-04-24 | 公開日:2022-03-31
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肩こりが酷くて「眠れない」!今すぐできる対処法と明日からの予防法

「肩こりの痛みが酷くて眠れない…」
「自分でできる対処法ってある?」

眠れないほど肩こりがひどくなる原因を、お医者さんに聞いてみました。
肩こりによる痛みを改善する方法や、自分でできる対処法も、詳しく解説していきます。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

肩こりの痛みで眠れない…

医師男性
眠れないほど肩こりが酷い場合には、肩周辺の筋肉が収縮してかたまってしまい、血流が悪くなっている可能性があります。

ひどい肩こりは、

  • ゆがんだ姿勢
  • 眼精疲労
  • 運動不足

などが慢性的に続いていることが原因で起きています。

日々の生活で、運動をあまり行わないで、パソコンなどを長時間見る生活をしている人や、猫背などで姿勢が前のめりになっている人、冷え性がある人に発生しやすいです。

また、急な運動筋肉疲労により神経や筋肉を痛めて、肩こりを発症することもあります。

内的な疾患などが原因となって発症することも

 

狭心症、心筋梗塞、気胸、肺気腫、肺がんなどの内的な疾患が原因で発症している肩こりは、疾患を治療しないと肩こりを改善することはほぼできません。

 

内科・循環器内科で相談すべき症状

といった症状が続く場合は、狭心症や心筋梗塞の疑いがあります。

 

内科・呼吸器内科で相談すべき症状

  • 肩の痛みや息苦しさ
  • 息切れ
  • 胸の痛み
  • せき・たんが出る
  • 腕・背中・胸部のこわばり
  • むくみなどの症状がある

といった症状が続く場合は、気胸・肺気腫・肺がんの疑いがあります。

ひどい“肩こり痛”をどうにかしたい!

医師男性

肩こりによる痛みを改善するには、

  1. 肩を上げ・下げするストレッチを行う
  2. 「肩井」(けんせい)というツボを押す
  3. ホットタオルや入浴で肩を温める
  4. 痛み止めを飲む

といったことを行うとよいでしょう。

対処法① 肩の上げ・下げストレッチ

  1. 息を吸って肩をあげます。(すくめるイメージ)
  2. 吐くと同時に肩をストンと落とします。
  3. ①、②を肩が暖かくなるまで繰り返しましょう。

対処法② ツボ押し

医師男性
「肩井(けんせい)」という首と肩の先を結ぶ位置にあるツボを、揉みたい肩と反対の手を乗せて押してください。

何度か繰り返して行うとよいでしょう。

肩井の場所:乳頭から上に手を這わせて、肩の一番高いところ(首の付け根と肩先の間)

対処法③ 肩を温める

医師男性
ホットタオルを作って、首の後ろから肩にかけて温めます。

タオルは、フェイスタオルを6つ折り程度にしておくと首にフィットしますよ。

対処法④ 痛み止めを飲む

医師男性
鎮痛剤は必ず食後に服用しましょう。

ただし、鎮痛剤は、肩こりを一時的に楽にするものです。
5〜6日と続けて使用しても肩こりの症状が変わらない、または悪化した場合は、使用をやめて医療機関に相談してください。

使ってもよい市販薬の例

 

  • コリホグスなどの筋肉弛緩成分入りの鎮痛剤
  • ロキソプロフェン、インドメタシンなどの入った湿布
  • ロキソニンなどの鎮痛剤
  • 肩こり対応のビタミン剤、アリナミンEXなど

普段から「肩周りを冷やさない」ことも大事

医師男性

夜に眠れないほどの肩こりには、「筋肉疲労」や「血行不良」、「末梢神経のダメージ」などを解消することで改善していきます。
ウォーキングなど軽く汗をかく程度の運動を毎日の習慣にしましょう。また、肩周りをあたためるようにしましょう。

ウォーキングなどの“少し汗ばむ程度の運動”は血行の改善にも効果的です。
腕を振って歩くことで、肩周りのストレッチにもなります。

また、入浴はシャワーですませないで、お風呂に浸かる習慣をつけましょう。首・背中・肩を温めるようにしてください。湯に浸かると体の芯まで温まってきます。
お風呂から上がったらすぐに着替えをして、上半身を冷やさないようにします。

その他にも、ネックウォーマーをつける・温かい飲み物を飲むなどもおすすめです。

眠れないほどの肩こりは、整形外科に相談しよう

医師男性
肩こりが5日程度続いたら、整形外科へ受診するようにしましょう。
眠れないほどの肩こりがする場合は、放置せずに3~4日中には受診してください。

肩こりによって睡眠不足が続くと、日中の集中力低下が起こります。

また、ひどい肩こりは心臓の問題や、がんが原因であることもあります。
放置すれば炎症が悪化したり、病気が進行したりするなど、命に関わるリスクもあります。

お医者さんへの「症状の伝え方」

医師男性

受診の際は医師に、

  • いつ頃から痛むのか
  • 痛みのきっかけになることなどがあったか
  • 肩こり以外に痛む部分や違和感はあるのか

といったことを伝えると、診察がスムーズに進行します。

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