「目やにが大量に出るのはなぜ?」
「自然に治る?」
「病院へ行った方がいい?」
この記事では、目やにが大量に出る場合に考えられる理由を医師が詳しく解説します。
病気の可能性や原因別の対処法、病院へ行く基準についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
なぜ?大量の目やにがとまらない…
大量の目やにがとまらないのは、
- コンタクトレンズの使用
- 風邪
- ものもらい
- 逆さまつげ
- 結膜炎
- 角膜潰瘍
- 涙嚢炎
- 先天性鼻涙管閉塞
以上、8つの可能性が考えられます。
子どもの場合は…「結膜炎」等の場合が多い

子どもや赤ちゃんの場合は、結膜炎、ものもらい、先天性鼻涙管閉塞、逆さまつげが、よく起こる症状です。
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2020-06-25
白いネバネバの目やに、それはウイルス感染のサインの可能性も!
早く治すためにどう対処したらいいのか、病院に行くべきなのか、お医者さんに聞きました。「やってはいけないNGケア」もあるので、しっかり確認して対処しましょう。
糸をひくような白いネバネバの正体
いつもより、白っぽくネバネバと水っぽい目やにが出ている・いつもより量が多いといった他に、「目の充血・落涙・痒みがある・痛み」などが同時にあれば、ウイルス感染の結膜炎の可能性があります。
ウイルス性の結膜炎の症状の特徴
水っぽく白っぽい色の目やに
目が開かないほどの目やに
充血
涙が出る(落涙)
かゆみ・痛み
※目の症状にプラスして、全身症状が出るものもあります。咽頭結膜炎(プール熱)では、発熱や倦怠感・喉の痛みなどが現れます。
ウイルス性の結膜炎は、人に感染するので、症状によっては注意が必要です。
症状がひどい場合は、発熱や耳の前のリンパの腫れを伴うものなどもあります。角膜混濁、偽膜性結膜炎の合併を伴う場合は、完治するのに1カ月ほどかかる場合もあります。
失明リスクは?
現在、ウイルス性の結膜炎は、失明につながるほど悪化することは少ないです。
しかし、かゆみを我慢できずにかきむしったりすれば、傷が残ることもあります。結膜炎の症状が確認できる時は、一度、病院を診察を受けて指示を仰ぎましょう。
目の症状が主の場合は…
眼科を探す
発熱や喉の痛みを伴う場合は…
小児科を探す
自然に治る?
ウイルス性の結膜炎は、1~2週間程度で自然治癒することが多いです。
ウイルス性の結膜炎の場合、体は、侵入したウイルスと戦っていますので、快方に向かうまで数日かかります。
対処法は?
ゆっくり休ませる
早寝をさせる
栄養のあるものを食べさせる
ようにしましょう。
「目の症状だけだから」と、無理をさせると長引くことがあります。
体はウイルスと戦って、疲れやすくなっています。安静にさせましょう。
また、目薬が自分でできない年齢の場合は、親がしっかりと点眼をしてあげることも重要です。
これはNG!やってはいけない対処
目やにに直接触ると感染しやすいです。ティッシュで取り除き、すぐ破棄しましょう。
また、その後は手洗いを行いましょう。ティッシュを破棄するときは必ず毎回ビニール袋などに入れ密封してください。
なかなか治らないのですが…
心身ともに疲れがたまっていると、なかなか治らないことがあります。
ウイルスが侵入している時は、体力を使っています。ゆっくりさせずに体を動かしていたり、ストレスがかかったりしていると、ウイルスが増えて優位になり症状が長引いてしまいます。
市販の目薬は使ってもいい?
市販の抗菌薬は「細菌」感染用のため、ウイルス感染の治療になりません。
眼科を受診して、診察・治療を受けましょう。
家族にもうつる?
ウイルス性結膜炎は、他のお子さんや家族間でも感染が広がりますので、予防が必要です。
目やに・唾液・くしゃみ・咳などから感染します。
感染者の唾液や目やにを触ったり、感染者の手が触ったもの(ドアノブやリモコン、おもちゃなど)を間接的に触った後に、手を洗わずに、目・口・鼻に触ることでウイルスが侵入し感染します。
また、糞口感染もあり、トイレの掃除や感染したお子さんのオムツ処理などをした後の手洗いを怠ると感染します。
感染予防するためにできる対策
感染者、非感染者ともにマスクの着用をしましょう。
目や唾液に触ったら、手洗いをしましょう。
また、便からは症状が、おさまった後、1ヶ月程度、ウイルスが排出されるとされています。トイレ掃除やおむつ替えの後は、手洗いを丁寧に行いましょう。
目やにの受診目安は?
充血・目やにの症状がひどくなってきた
喉の痛みや倦怠感、発熱がある
といった場合は、できるだけ早めに病院を受診しましょう。
ウイルス性の結膜炎の場合は保育園、幼稚園、学校には完治するまで登園・登校禁止です。医師に早めに判断してもらうことが大切です。
疲れが溜まっているときや、体が弱っているときは、症状が一気に症状が進み悪化することもあります。ぐったりしている・40度以上の発熱・脱水症状・呼吸が荒いなどの症状がある場合は、早急に病院を受診しましょう。
何科に行けばいい?
眼科を受診しましょう。
目以外の症状(発熱・鼻水・咳)の症状があるときは、小児科・内科へ行きましょう。
▼参考(文献・ウェブサイトなど)
NIID国立感染症研究所 咽頭結膜炎とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/323-pcf-intro.html
NIID国立感染症研究所 流行性角結膜炎とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/528-ekc.html
大量の目やには「自然治癒する?」
軽症の場合(朝起きたときに目頭や目尻に少量の目やにがつく程度)、さほど心配する必要はなく、自然治癒するケースもあります。
特に、細菌性結膜炎で症状が軽症の場合、自然治癒することもあるようです
しかし、あまりに多くの目やにが出ている場合は、コンタクトレンズの使用は控えた上で、医療機関を受診することをおすすめします。
眼科を探す
「市販の目薬」使ってもいい?
できるだけ自己判断で市販薬を使用するのはやめましょう。
目やにが出るという共通の症状が出現していても、原因が違えば有効となる薬も異なります。
眼科等の医療機関を受診して、症状に合った薬を処方してもらうことをおすすめします。
目やにが多いけど…病院に行ったほうがいい?
普段よりも目やにが多いと感じるようであれば、病院への受診をおすすめします。
- 目やにが一日中ずっと出続ける
- 目のふち周辺にも目やにが溜まる
- 目やにが黄色くてネバネバと粘性がある
というケースは早めに眼科を受診してください。
特に「早急に眼科を受診」すべきケース
- 涙目、激しい充血を伴う
- 大量の目やにに加えて、発熱等の症状も現れている
- 目が開かないほどの目やにが出る
- まぶたが赤く腫れて痛みを伴う
といった症状がある場合は、早急に眼科を受診しましょう。
眼科を探す
目やにの原因①コンタクトレンズの使用
目がコンタクトレンズを異物と判定した場合、涙の分泌が促進され、目やにも多くなるケースがあります。
コンタクトレンズを一時中止し、メガネに変えましょう。
コンタクトレンズを衛生的に保つことはもちろん、コンタクトレンズの保存液やコンタクトレンズのメーカーを変えることで治ることもあります。
目やにの原因②風邪

風邪をひくと鼻水が出るケースが多いため、その鼻水が鼻涙管(目と鼻を繋ぐ管)を逆流してきてしまうと、目やにとして出てくる場合があります。
また、目を覆っている涙は、鼻涙管を通過して鼻腔に流れていきますが、風邪をひいていると鼻涙管の通りが阻害されます。
すると、涙が目に溜まるようになり、目やにが増えると考えられています。
風邪で目やにが大量に出ている場合は、根本の風邪を治す薬を飲むと改善されることがほとんどです。
風邪が治っても目やにが改善されない場合は、細菌感染などの他の原因があるので、医療機関を受診しましょう。
目やにの原因③ものもらい
まぶた裏の汗や脂を出す部分に細菌が感染して起こる急性化膿性炎症で、目やに・まぶたが赤く腫れる・目のかゆみ等の症状が出現します。
主な原因菌は、黄色ブドウ球菌です。
市販薬の場合は、抗菌成分や抗炎症成分が入っている“ものもらい”用の目薬があるので、そちらを使用しましょう。
市販薬でも改善されない、ひどく腫れているようであれば、医療機関を受診しましょう。
目やにの原因④逆さまつげ
逆さまつ毛の場合、まつ毛が眼球に当たり刺激を与えるため、涙の分泌が促進され、目やにも増えるケースがあります。
逆さまつ毛の度合いによって、自然に治る場合もありますし、簡単な手術を行うこともあります。まずは医療機関で相談しましょう。
目やにの原因⑤結膜炎
結膜炎には、
- ウイルス性結膜炎
- 急性出血性結膜炎
- アレルギー性結膜炎
- 細菌性結膜炎
以上4つケースがあります。
細菌やウイルス等の異物が目に侵入した場合、白血球がそれらの異物を除去しようと働くことで目やにが生じる場合があります。(免疫反応)
また、花粉やハウスダスト等のアレルギー物質が原因で目に炎症が生じると、涙の分泌量が増えて、目やにが多くなるケースもあります。
1.ウイルス性結膜炎
目やにが大量に発生する・白目の充血・まぶたが腫れる・涙が止まらない等の目の症状に加えて、リンパ節腫脹・発熱・のどの痛み等の症状を伴うケースもあります。
アデノウイルスによる感染が原因で発症するケースが多いです。
アデノウイルスは何種類かの型があり、8型、19型、37型は流行性角膜炎の原因になります。発熱がある場合、39度前後まで上がることがあります。
片目の症状から始まるケースが多いですが、数日遅れてもう一方の目にも症状が現れることがあります。
ウイルス性結膜炎に有効とされる治療薬はないため、対症療法が行われるケースが多いです。そのため、市販の目薬で対処するのではなく、医療機関を受診し、症状に適した処置をしてもらいましょう。
風邪の症状が出る場合も
アデノウイルスとは別の種類で、3型、4型、7型に感染すると、結膜炎と併せて風邪症状が現れるケースが多いと考えられています。(咽頭結膜熱)
目やにに加えて、のどの炎症・発熱(38度以上)・結膜が赤い等の症状が現れる場合が多いです
抗菌成分(スルファメトキサゾール)の目薬を使うと改善されます。
2.急性出血性結膜炎
感染後すぐ症状が出現し、目やにの増加・目の充血・白目部分の出血等の症状が現れます。
エンテロウイルスが原因で発症する結膜炎です。
3.アレルギー性結膜炎
充血・目やにの増加・涙の増加・かゆみ等の症状が現れます。
アレルゲンが目の表面に付くことで起こるアレルギー反応によって生じる結膜炎です。
花粉やハウスダスト等が原因になるケースが多いです。
症状が軽い場合には、抗ヒスタミン剤を配合した目薬が有効な場合もあります。
4.細菌性結膜炎
目やに(膿をもつ)・充血・涙が増える等の症状が生じる場合があります。
インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、淋菌等が原因で発症します。
症状が軽い場合には、市販の目薬を使用して様子をみるという方法もあります。
市販薬を使用する場合は、スルフォメトキザール(抗菌作用)を配合する目薬を選ぶケースが多いようです。
その他、下記の成分を配合している市販薬も症状緩和に有効と考えられています。
- 炎症を鎮めるグリチルリチン酸二カリウム
- かゆみを鎮めるクロルフェニラミンマレイン酸塩
- 血行を促進するビタミンE等
目やにの原因⑥角膜潰瘍
角膜組織が障害されて、角膜実質部分まで異変が生じる状態で、異物感・痛み・目やに・涙・充血等の症状が出現するケースが多いです。
感染によって起こる場合と外傷によって起こる場合で使う薬が変わります。
まずは医療機関で原因を確認し、感染であれば、原因菌に対して抗生物質や抗菌剤などの点眼や内服などで治療します。
外傷などによってであれば、抗炎症薬の投与になります。
目やにの原因⑦涙嚢炎
涙嚢中(涙の通り道)で菌が増殖し、目頭の痛み・目やに・涙の増加・涙嚢周辺の皮膚が腫脹する等の症状が現れる場合があります。
抗菌薬での治療になりますので、眼科を受診しましょう。
目やにの原因⑧先天性鼻涙管閉塞
生後、鼻涙管から鼻腔を通る部分に膜が残存している場合があります。
すると、涙が鼻涙管を通過して鼻に抜けられず目に溜まることで目やにが増える場合があります。
基本は、目の内側や鼻の付け根あたりを毎日4回ほどマッサージして溜まった場所を改善させます。
炎症が起こっている場合は、抗菌薬を投与しますので、医療機関を受診しましょう。
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2021-08-05
「涙袋が腫れてる…これは何?」
原因にはアレルギーや寝不足、コンタクトレンズの誤使用などが挙げられます。
ものもらい、涙嚢炎といった病気も考えられるため、注意が必要です。
病院に行く目安も併せて解説します。
涙袋が腫れる…原因は8つ
涙袋が腫れる原因は、病気ではない炎症によるものと、目の病気によるものと大きく二つに分けられます。
病気ではない原因による腫れ
アレルギーによる炎症
皮膚のかぶれ(接触皮膚炎)
コンタクトレンズの誤使用
むくみ
目の病気による腫れ
涙嚢炎(るいのうえん)
ものもらい
外反症
加齢による腫れ
Baggy eyelid
が考えられます。
腫れ方や対処法などをひとつずつ説明していきます。
原因① アレルギーによる炎症
涙袋の周りは皮膚が薄く、血管やリンパ管が集中しています。そのためアレルギーによって血管が広がり、組織に水分が溜まると、涙袋腫れやすくなります。
また、目をこするとさらに炎症が進み、腫れがひどくなることがあるためできるだけ擦らないようにしましょう。
アレルギー反応とは、体の免疫システムが過剰に反応してしまっている状態です。例えば花粉やハウスダスト、ペットの毛などによって炎症を引き起こし、涙袋が腫れる原因になっていることがあります。
アレルギー反応が起こると血管が広がって血液の流れが増えます。
涙袋の周りは皮膚が薄く、血管が集中しているため、アレルギー反応による炎症で腫れやすいのです。
【見分け方】腫れの特徴
むずむずとしたかゆみがある
目をこすりすぎた場合は皮膚がヒリヒリする
押したり触ったりしても痛くはない
白目が赤くなる(充血する)
涙が出る
原因② 皮膚かぶれ(接触皮膚炎)
化粧品の成分などの特定の物質に対してアレルギー反応が起きたり、アイメイクや洗顔などが刺激となったりすることで腫れることがあります。
涙袋の皮膚は非常に薄いため、刺激やアレルギー反応が起こると炎症が広がりやすく腫れやすいです。
アイメイク
クレンジング
洗顔料
汗
などが刺激になっている場合や、
特定に化粧品の成分
金属
花粉
などに触れることでアレルギー反応が起こっている場合があるため、原因を見つけて気を付けることが大切です。
【見分け方】腫れの特徴
ヒリヒリする痛みがある
軽いかゆみがあり、こすると痛む
皮膚が乾燥したり突っ張る感じがある
特に洗顔後や刺激物に触れた直後にヒリヒリする痛みを感じやすいです。かゆみは少ないのが特徴です。
原因③ むくみ
目の下に余分な水分がたまると、涙袋周辺の皮膚の下に水分が蓄積され、むくんだ状態になります。
むくみは顔や足など、皮膚が薄い部分に特にあらわれやすいため、むくみがひどい時は涙袋も膨らみやすくなります。
むくみは、体内に余分な水分が溜まり、皮膚の下に水分が蓄積されて腫れる状態のこと。血液やリンパの流れが悪くなることでおこります。
寝不足などでリンパや血流が悪化して余分な水分が溜まっていたり、ホルモンバランスの変化、塩分やアルコールの摂りすぎによって体が水分をため込みやすくなっているとむくみやすくなります。
【見分け方】腫れの特徴
痛みはない
ヒリヒリ感、かゆさもない
腫れがやわらかい
起床時に腫れている、夕方になるにつれて腫れが引いていく。
むくんで涙袋が腫れている場合は、痛みやかゆみなどがないのが特徴。押しても痛みなどは感じません。
原因④ コンタクトレンズの誤使用
コンタクトレンズを長時間つけっぱなしにしたり、手を洗わずにレンズに触ったりすることで目に感染や炎症が起こり、涙袋が腫れることがあります。
コンタクトレンズを適正よりも長時間使用したり、汚れた手でレンズを触ることで、目に細菌やウイルスが入り感染症を引き起こすことがあります。この炎症が涙袋や目元の腫れの原因に。
また、コンタクトレンズを長時間つけていると目の表面が酸素不足になり、角膜が傷つくことで目が乾燥し、眼球結膜に炎症が波及し、それによりまぶたの腫れや違和感が出ることがあります。
【見分け方】腫れの特徴
目の下、の表面など目全体に痛みや違和感がある
圧迫感や鈍い痛みがある
目のゴロゴロ感、目の中に鋭い痛みが出ることがある
腫れを触ると軽い痛みがある
冷やしても解消しない
原因⑤ 涙嚢炎
涙嚢炎とは、涙を集めて鼻へ流す役割を持つ涙嚢(るいのう)が細菌感染や炎症を起こして腫れる病気です。
涙が正常に鼻へ流れず涙嚢内に溜まることで細菌が繁殖し、炎症が起きて涙袋やその周辺が腫れます。
涙嚢炎は結膜炎や副鼻腔炎などが広がることで発症したり、涙道が狭くなって詰まったりすることで発症します。
涙道が狭くなることで涙嚢内で細菌やウイルスが繁殖しやすい環境ができてしまい、感染や炎症が起こり、涙袋の腫れに繋がります。
【見分け方】腫れの特徴
涙袋の内側が痛む
腫れが広がり目の下や鼻の付け根まで痛むことがある
腫れた部分を触ると強い痛みがある
ズキズキと脈打つような感覚が出ることがある
涙がとまらない
赤みが出る
ひどいめやに
高齢者
原因⑥ ものもらい
ものもらいとは、まぶたの皮膚やまぶたにある脂を分泌する腺(マイボーム腺)が細菌感染を起こして炎症を起こす病気です。
炎症がひどくなることで周辺に影響をおこぼし、まぶた全体や涙袋付近まで腫れが広がることがあります。
ものもらいと呼ばれるものの多くが、霰粒腫、麦粒腫という病気です。感染性で無いものも多いです。原因は涙の脂の腺が詰まることによりその先が膨れ、炎症が起き、中には細菌が繁殖すること原因で起こります。
多くはドライアイ体質など、体質で発症しやすい方が多く、とくに女性や子どもに多いのが特徴。
前髪が目に入る、疲労が溜まっている、睡眠不足、不衛生なコンタクトレンズの使用などで細菌が目に入る、ものもらいになることがありますので注意しましょう。
【見分け方】腫れの特徴
涙袋だけでなくまぶたや周辺が腫れる
ズキズキと脈打つような痛み
まばたきでも痛みが出る
触ると痛む
腫れた部分に熱感がある
しこりのような硬い感触
赤い
原因⑦ Baggy eyelid
Baggy eyelidとは、老化とともに下瞼がふくらんでくる状態を示します。病気ではありません。老化現象によるものです。これが出てくると、疲れたような印象、老けたような印象を受けることがあります。
Baggy eyelidは眼球の奥(眼窩)の脂肪が前に脱出してきているために発症している状態です。
年齢とともに、眼窩を区分け、支える靭帯や、顔の人体が緩んでくる、眼窩脂肪が増えるためにそのような症状を引き起こします。老化現象でありますので、ほぼすべての人に将来的には認められる所見です。
【見分け方】腫れの特徴
弾性である
赤みはない
痛みはない
中年以降
【対処法】今すぐ腫れをひかせたい!おすすめの方法
涙袋の腫れを鎮めたいときは、
目元を冷やす
抗炎症・抗アレルギーの目薬を使う
などの対処法がおすすめです。
対処法① 目元を冷やす
腫れが気になるときは、目元を冷やすと効果的です。血管が収縮して腫れやかゆみが和らぎます。
清潔な冷たいタオルや保冷剤を布で包み、涙袋に優しく当てる
冷やしすぎないよう、1回2~3分が目安
この2つのポイントを抑えるといいでしょう。
対処法② 抗炎症・抗アレルギーの目薬を使う
細菌感染による腫れの場合は炎症を抑えてくれる抗炎症作用がある目薬、アレルギーによる腫れの場合はかゆみを抑えてくれる成分が入っている目薬を使用するといいでしょう。
市販目薬のおすすめ
細菌感染による腫れの場合は
抗菌成分
抗炎症成分
が入っている目薬、
アレルギーによる炎症の場合は
抗ヒスタミン
が入っている目薬を選ぶといいでしょう。
抗菌成分が入っている目薬の例
ロート抗菌目薬i
サンテ抗菌新目薬
抗炎症・抗ヒスタミン成分が入っている目薬の例
ロートアルガードクリニカルショットm
ノアールPガード点眼液
病院は行った方がいい?行く目安
1日以上経っても涙袋の腫れが治まらない
激しい痛みがある
目やに、目の充血の症状を伴う
しこりのようなものが発生している
などの症状がある場合は、早めに眼科に行くのがいいでしょう。
眼科では腫れの原因を詳しく調べることができます。
特に涙嚢炎やものもらいは放っておくと重症化することもあるため、痛みが続く場合は早めに眼科へ行きましょう。根本治療として手術しか方法がないものも多いため、粘らず、眼科受診をおすすめします。