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子どもが溶連菌に感染!
嘔吐している場合の看病のしかたと、嘔吐物の処理方法をお医者さんに聞きました。
おすすめの飲み物・食べ物や、早く治すにはどうすればいいのかも解説します。
荒牧内科
院長
荒牧 竜太郎先生
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
子どもの「嘔吐」の正しい看病のしかたを解説します。
吐き気が治まるのを待って、1時間ほどたってから少しずつ経口補水液を与えるのがよいでしょう。
溶連菌感染症に限らず、嘔吐を繰り返している時に怖いのは、脱水症状です。
水分補給は、吐き気がおさまってから、1時間ほど様子を見て少しずつ与えて下さい。嘔吐しているときに無理に水分を与えると、飲み物や食べ物を与えるとまた吐いてしまう原因になります。
可能であれば、薬局などで販売されている、電解質の入った経口補水液を少量ずつ与えるのが良いといわれています。
経口補水液は、病院で脱水症状がある時に行う点滴と同じような成分が入っていて、体への水分補給や電解質の補給が比較的スムーズに行えるようにしてあるものです。
<ワンポイント・アドバイス>
少量ずつ与えても、吐いてしまう時は、また1時間程度時間をあけてください。
嘔吐がおさまって、水分補給できるようになったら、消化の良いものを与えてください。
食べ物は、喉越しの良いものを選びます。おかゆやおじや、うどんを柔らかく煮て食べさせましょう。油分の多いものは、消化できずに更なる下痢や嘔吐の原因になります。
飲み物は、牛乳や柑橘類は避け、経口補水液やノンカフェインのお茶などを与えましょう。
薬を与えてすぐに戻した場合、明らかに薬が飲み込めていない場合は、同量の薬を吐き気が治まるのを待って与えましょう。
薬は与えてから数十分で吸収され始めます。薬を与えた後10〜30分経ってから吐き出した場合は、次の薬の時間まで間隔をあけるようにしましょう。
溶連菌感染は、抗生物質を飲む必要があります。吐いてしまった分がある場合は、追加が必要かなどを、処方を受けた病院へ確認してください。
下痢があるときも同様です。嘔吐がおさまるのを待って、少しずつ水分や電解質を補給してください。
嘔吐に限らず、下痢や咳といった症状は、体が菌と戦っていて、体から不要な菌を追い出そうとしている状態です。
溶連菌感染症による症状は、健康体であれば、抗生剤を投与しなくても、発症後数日でよくなり、全身症状は1週間程度で自然治癒します。
抗生物質を投与する場合は、通常症状は、1〜2日でおさまります。
発症後すぐに抗生物質を投与すれば症状は早めに軽減され、重篤化による合併症の予防にもなります。
溶連菌感染症を疑う場合は、早めに医療機関を受診し適切な処方を受けるようにしましょう。
溶連菌に感染している場合、嘔吐物が手指等につき、その後口に菌が入れば感染する可能性があります。
消毒用エタノール、次亜塩素酸ナトリウム、逆性石けん液など、市販されている消毒剤が有効です。溶連菌感染の原因となるA群溶血性レンサ球菌は、多くの消毒剤に対する抵抗性が弱い細菌となります。
嘔吐物が服についたら、石鹸で嘔吐物を洗い流してから通常通り洗濯をしてください。
いつまでも嘔吐を繰り返すようであれば、胃腸が弱っていたり、別の感染症に感染していたりする可能性もあります。
子どもが小さいときは嘔吐を繰り返して、体力を奪われることもあります。
といった症状があるようであれば、すぐに病院を受診し、点滴などの処置を受けましょう。
また、溶連菌感染症の後に腎臓に影響が出て、「溶連菌感染後急性糸球体腎炎」という病気を発症することがあります。溶連菌感染後1か月程度は、おしっこの量や色(茶色っぽくなっていないか)、手足にむくみがないか観察してください。
溶連菌感染症の合併症には、肺炎、髄膜炎、敗血症、リウマチ熱、溶連菌感染後急性糸球体腎炎などがあります。
参照
こどもの病気治療の本当のこと“Dr.365”のこどもの病気相談室 著/白岡亮平(小学館)
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