【歯痛で熱が出る理由】歯茎や頬の腫れ・寒気も…。対処法は？

「歯が痛い…！熱もある…なぜ？」
「どう対処すべき？」

歯痛に伴う発熱は、「虫歯」や「歯周病」などの重症化が疑われるため、放置はキケンです。
歯医者に行くまでの対処法や、歯医者での治療についても解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

なぜ？歯痛で熱が出る理由

歯痛に熱を伴う場合、「虫歯」や「歯周病」が重症化して炎症を起こしていると考えられます。

歯の痛みがあり、熱が出ているほど重症化している場合、歯の内側組織にある痛みを感じる「象牙質」や「歯髄」にまで、細菌が感染している状態が疑えます。

歯痛と発熱があるとき「自分でできる対処は？」

歯医者に行くまでの応急対処として、

• 痛みがある部位を冷やす
• 口内を清潔にする
• 市販の痛み止め薬を服用する

などの対処を行えます。

ただし、いずれの方法も、根本的に解決するわけではないため、早めに歯医者を受診してください。

対処法①　痛みがある部位を冷やす

痛みがある部分をタオルで包んだ氷や冷却シートで冷やすと、痛みを感じにくくなることがあります。
ただし、冷やし過ぎは痛みが増すこともあるため、様子をみながら行いましょう。

対処法②　口内を清潔に保つ

歯磨きをする・口をゆすぐなどして口の中を清潔に保ちましょう。
歯や歯茎に食べカスがあると、神経を刺激して痛みを起こすことがあります。

対処法③　市販の痛み止め薬を服用する

痛みがひどい場合には、応急的に市販の痛み止めを使用するのも良いでしょう。
非ステロイド性の抗炎症薬（NSAIDs）や、アセトアミノフェンが成分の薬を選びましょう。

痛み止めの飲み薬を服用することで、一時的に熱も下がります。

歯科を探す

歯医者で受ける治療法は？

「重症化した虫歯」は、虫歯菌を確実に取り除くことが大切です。
歯の神経が通っている「歯髄」にまで虫歯が進行している場合、残った歯髄を除去して、充填剤を詰める治療を行います。

「歯周病」が原因で歯痛や発熱がある場合は、歯の状態にもよりますが、まずは超音波や器具を使って歯石を取り除く治療を行ないます。症状がひどい場合には、歯を抜くこともあります。

必ず歯医者へ！今以上に悪化すると…

発熱を伴う歯の痛みを放置して悪化すると、

• 歯が抜け落ちる（虫歯・歯周病の悪化）
• 敗血症や脳梗塞などを引き起こす（虫歯の悪化）
• 糖尿病や肺炎などを引き起こす（歯周病の悪化）

などの症状につながるリスクがあります。

虫歯・歯周病は、歯だけでなく全身にも悪影響を及ぼしやすい病気です。
歯の痛みに発熱を伴うときは、症状の悪化が疑われるため、早めに歯医者で診てもらいましょう。

歯科を探す