なぜヤクルトで免疫力が上がるの？スゴイ秘密を解説！ヤクルト1000との違いは？

風邪予防にヤクルトがいいって本当？
ヤクルトを飲むと免疫力が上がるのはなぜ？

ヤクルトは風邪がはやる時期の強い味方！最近風邪をひきやすい、疲れやすく感じるという方はぜひ参考にしてくださいね！

監修者

ふれあいの丘内科内視鏡健診クリニック
院長

粟田 裕治先生

経歴

コンパスメディカルグループ 医療法人社団CMG ふれあいの丘内科内視鏡健診クリニック院長
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医、日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 消化器病専門医

2015年、日本医科大学卒業。救急医療・急性期医療に特化した川崎幸病院勤務で研鑽を積み、2022年、ふれあいの丘内科内視鏡健診クリニックの院長に就任。
「無症状でも油断禁物。内視鏡検査や健康診断で早期発見」を目指し、胃・大腸内視鏡検査において豊富な実績を持つエキスパート。

「腸内環境を整える」ことで免疫力が高まる！

ヤクルトに含まれている「乳酸菌シロタ株」という菌は、腸内環境を整えてくれる作用があります。
この乳酸菌シロタ株が腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスを整えたり、腸内の免疫細胞を活性化したりすることで免疫力のアップが期待できるのです。

ヤクルトによる免疫力アップのカギは、ズバリ「腸内環境」！

腸には免疫細胞の約70％が集中していると言われているほど、免疫機能を保つうえで大切な場所。腸内細菌のバランスが乱れると、免疫機能が低下しやすくなります。
ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制してくれるので腸内環境が整います。腸内環境が整うと免疫力が強くなり、ウイルスや細菌を早く見つけて攻撃することができ、風邪をひきにくくなるのです。

「善玉菌」はすごい！腸内の善玉菌の働き

腸内の善玉菌は、実はすごい免疫力の強化に役立つ頼れる菌。腸のバリア機能を強化してくれたり、抗炎症作用によって慢性的な炎症や感染症リスクが減ることにも繋がります。

善玉菌は腸の粘膜を保護し、腸の「バリア機能」を強化してくれるため、病原体などが腸壁を通して体内に入るリスクを減らしてくれます。

さらに、善玉菌の数が増えることで腸の粘膜に炎症を起こす悪玉菌を減らしてくれるので、腸内の炎症を抑えることに繋がり、免疫機能の向上が期待できるのです。
花粉症などの炎症も減らすことができると言われているため、花粉の時期に飲むのもおすすめですよ。

腸内にいる免疫細胞に直接働きかける役割もある

ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株は善玉菌を増やすだけでなく、腸内にいる免疫細胞に直接働きかけて活性化を促します。
それにより体全体の免疫力が強化され、ウイルスや感染症の予防に繋がるのです。

乳酸菌シロタ株は、腸内の免疫細胞に直接働きかけてくれるスゴイ菌！

乳酸菌シロタ株は腸内に存在する免疫細胞（特にNK細胞やマイクロファージ）を活性化してくれるため、ウイルスや細菌などに対する防御力が高まります。

ヤクルト1000との違いは？免疫力はどっちが上がるの？

乳酸菌シロタ株の数が違う！ヤクルト1000の方が多い

通常のヤクルトは1本あたり200億個の乳酸菌シロタ株が含まれているのに対し、ヤクルト1000は1本あたり1000億個の乳酸菌シロタ株が含まれています。
この差によりヤクルト1000の方が乳酸菌シロタ株をより多く腸内に届けることができ、免疫力アップに繋がりやすいと言われています。

ヤクルト1000は通常のヤクルトと比べて乳酸菌の量が多い分、腸内環境のより強い改善に繋がります。
そのため、どうしても風邪をひきたくない、生理前や季節の変わり目で体の抵抗力が下がっている、などの時期に飲むのもいいですね。

ヤクルト1000はストレス緩和や睡眠の質向上にも役立つ

ヤクルト1000はストレスをやわらげたり、睡眠の質を高める機能があることが報告されています。
乳酸菌シロタ株の量が多く濃度が濃いため、より腸内での働きが強まり、ストレスやリラックスを感じやすくなるのです。

乳酸菌シロタ株が腸内で働くと、ストレスホルモン（コルチゾール）の分泌が抑えられたり、リラックスを促すホルモン（セロトニン）や睡眠ホルモン（メラトニン）が生成されやすくなったりします。

それによりストレスが和らぎ、睡眠の質が向上して深い眠りを得やすくなるのです。

腸内環境を整えることは、免疫力を上げるだけでなく、ストレスや睡眠の質向上にも繋がる大事なこと。
最近疲れがとれない、風邪をよくひく、と感じている方は、ぜひヤクルトを飲んでみてくださいね！