なぜ?目の血管が切れる…。
お医者さんに、その原因と対処法を聞きました。
「目薬でよくなる?」
「同じ症状を繰り返しているけど…大丈夫?」
目の血管が切れてしまうのは病気のサインかもしれないので、要注意です。
目の血管が切れた…これって大丈夫なの?
白目が真っ赤になると、見た目でびっくりしてしまいますが、通常は何もしなくても1~2週間以内に自然に治ることが多いです。過剰に心配する必要はありません。
まぶたの裏側と眼の前面を覆っている膜(結膜)の下にある、目の中の細い血管が切れ、血液が少量たまっている状態のことを「結膜下出血」と言います。
白眼部分の全体が真っ赤になるケースもあれば、一部だけが赤くなるケースもあります。
結膜下出血って危険なの?
「結膜下出血」は、視力に影響することはありません。安心してください。
血液は虹彩と瞳孔の前にある透明な層(角膜)にかかったり、眼の内側に入ったりすることはありません。自然に治る場合は1〜2週間で消失します。
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2022-09-30
なぜ?同じ場所で結膜下出血を繰り返す…。
早く治す方法ってある?
「結膜下出血が同じ場所で繰り返される理由」を、お医者さんに聞きました。
結膜下出血を引き起こす病気や、症状を悪化させるNG行動についても解説します。
なぜ?“同じ場所”で「結膜下出血」を繰り返す理由
結膜下出血を「同じ場所で繰り返す理由」として、出血した部分がまだ治りきっていないことが考えられます。
「目をこする」「まばたきを繰り返す」「コンタクトレンズのつけ外し」などにより、再び同じ箇所の血管が破れ、出血してしまった可能性があります。
結膜下出血とは?
結膜下出血とは、白目の表面を覆っている「結膜」の下にある細い血管が破れて、出血を起こしている状態です。
白目全体が真っ赤になったり、一部分だけ赤くなったりします。
通常、1~2週間程度で自然に治っていきます。
結膜下出血を引き起こす5つの原因
結膜下出血を繰り返す場合、
結膜弛緩症
ドライアイ
コンタクトレンズの誤った使用法
血液疾患
ストレス過多
などの原因が考えられます。
以下、原因別の主な症状の特徴を解説していきます。
深刻な病気が隠れていることもあるので、当てはまる症状がないかチェックしてみてください。
原因① 結膜弛緩症
結膜弛緩症とは、眼球結膜(白目の表面にある膜)が弛んで血管が曲がってしまっている状態です。
出血が起こりやすいため、結膜下出血を繰り返しやすくなると考えられています。
眼球結膜が弛んでいると、まばたきや視線を移動させる際によく動くようになります。
すると、眼球結膜の毛細血管が引っ張られたり、こすれたりして、結膜下にある血管に傷がついて結膜下出血が起こる場合があります。
こんなことに心当たりはないですか?
涙がよく出る
涙がこぼれる
目に異物感がある(ゴロゴロする・しょぼしょぼする・何か挟まっている感じがする)
白目部分の膜が黒目を覆うように乗り上がっている
上記に当てはまる場合、結膜弛緩症が疑われます。
結膜弛緩症は、「加齢に伴う眼球結膜の弛み」が原因のケースが多いと考えられおり、40歳以上の人に多くみられます。
結膜弛緩症の症状に心当たりがある場合は、「眼科」を受診しましょう。
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原因➁ ドライアイ
ドライアイ(目の乾燥)が原因で、目の表面とまぶたの裏との摩擦が大きくなることにより、結膜下出血を起こす場合があると考えられています。
こんなことに心当たりはないですか?
▼ドライアイにつながる行動
スマホ・パソコンを長時間使用している
コンタクトレンズを長時間使用している
乾燥した環境で過ごしている
▼ドライアイの症状
目の乾き
目の痛み・かゆみ
目やにが増えた
目がゴロゴロする
目の不快感
目が重たく感じる
かすみ目
涙が出やすい
ドライアイは、加齢によって生じやすくなるとも考えられています。
ドライアイが疑われる場合は、「眼科」を受診しましょう。
ドライアイは、眼科を受診して「シルマーテスト」という検査を受けることにより、判定できるケースが多いです。
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原因③ コンタクトレンズの誤った使用法
コンタクトレンズを外す際、眼球結膜(白目の表面にある膜)までつまむように外していると、結膜下にある血管に傷がついてしまい、結膜下出血を起こす場合があります。
こんなことに心当たりはないですか?
コンタクトを常用している
コンタクトのフィッティングが合っていない
目に痛みがある
目がゴロゴロするような異物感がある
上記に心当たりがある場合、コンタクトの誤った使い方によって、結膜下出血を繰り返している可能性があります。
原因④ ストレス過多
過剰なストレスにより自律神経のバランスが乱れると、目の神経や筋肉の緊張状態が続いてしまいます。
すると、目の血流が悪化してしまい、結膜下出血が起こりやすくなる可能性があります。
※ストレスと結膜下出血の関連性は、まだはっきりとは分かっていません。
こんなことに心当たりはないですか?
仕事や家庭で人間関係に悩んでいる
仕事の量が多い
仕事や家事で疲労が溜まっている(休息が足りていない)
睡眠不足が続いている
上記に当てはまる場合、ストレスが溜まってしまっている可能性があります。
ストレスはこまめに発散しよう
過剰なストレスを自覚している場合は、
6~8時間程度の十分な睡眠時間を確保する
腹式呼吸で深呼吸する
一日の中で、好きなことをする時間を設ける
といったことを意識してみましょう。
6~8時間程度の睡眠時間はあくまで目安なので、「朝に疲労感が残っていない」「日中に眠気を感じない」という状態を目指すようにしましょう。
深呼吸は、ストレスを緩和して、自律神経の乱れを改善することが期待できます。
どこでも手軽にできるので、仕事や勉強の合間等、時間があるときに行うようにしてください。
「音楽を聴く」「映画やドラマを観る」など、一日の中で自分の好きなことをする時間を作り、リフレッシュすることも大切です。
原因⑤ 血液疾患(白血病)
白血病などの血液疾患により血液中の「血小板」が減少し、血が止まりにくくなることで、結膜下出血を繰り返す可能性があると考えられています。
白血病などの血液疾患は、子どもから大人まで、幅広い世代で発症する可能性がある疾患です。
また、「放射線治療や化学療法を行っている」「特定のウイルスに感染している」「生まれつきの病気」等が原因の場合もあると考えられています。
こんなことに心当たりはないですか?
数日経っても結膜下の出血が止まらない
全身の倦怠感
動悸・息切れ
発熱
風邪のような症状が続く
鼻血が出やすい
歯肉から出血しやすい
アザができやすい
特に、結膜下出血が起こってから数日経過しているのに、出血が止まらず、逆にどんどん出血量が増加している場合は要注意です。「白血病」等の血液疾患が疑われます。
上記の症状に心当たりがある方は、「内科」で受診しましょう。
内科では、血液検査を行うことで血液の病気にかかっていないか判断できるケースが多いです。
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自分で早く治す方法はある?
結膜下出血をセルフケアで早く改善することは難しいです。
「治す」のではなく、「悪化させない」ことを意識するとよいでしょう。
※結膜下出血は、1~2週間程度で症状が落ち着くケースが多いです。
以下の行動は症状を長引かせたり、悪化させたりする恐れがあるため、控えてください。
症状を長引かせる・悪化させる「NG行動」
目をこする・かく
コンタクトレンズを使用する
水道水で目を洗う
点眼薬を頻繁に使用する
お酒を飲む
激しい運動をする
スマホ・PCを長時間使用する
市販の目薬は使用していい?
市販の目薬はおすすめできません。
点眼薬を使用しても症状が改善しないケースが多いと考えられています。
頻繁に点眼薬を使用することで、逆に症状の悪化を招く恐れもあります。
原因をはっきりさせるためにも、一度眼科で受診して、医師の判断を仰いでください。
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早めに医師に相談を!
結膜下出血を繰り返している場合は、早めに病院で診てもらいましょう。目の痛み・かゆみ・目やに等を伴う場合は、ウイルスが原因の角膜炎や結膜炎を発症している可能性があり、人にうつしてしまう恐れがあります。
また、糖尿病・高血圧・動脈硬化等の病気が原因で結膜下出血を繰り返している場合、病院を受診せず放置すると、症状が悪化してしまう恐れがあると考えられます。
早めに「眼科」で受診してください。
病院ではどんな治療をするの?
症状を起こしている原因に合わせて、
血管を強化する内服薬(血管強化剤)
血液を吸収する薬剤(血栓溶解剤)の結膜化への注射
といった治療を行うことがあります。
ただし、結膜下出血は原因不明なケースも多いため、体内に吸収されるまで様子を見ることもあります。
医師に症状を伝えるポイント
いつ頃から結膜下出血を繰り返すようになったか
目に起きている症状(目やにが多い・見え方に問題がある等)
目以外の気になる症状(歯茎からの出血・倦怠感・アザができやすい等)
受診の際は上記の点を医師に伝えてください。
眼科では、眼底検査を行うことにより、「血が止まりにくい病気を発症している可能性がある」と診断されることがあります。
その場合は、他の病院・診療科を紹介してもらい、詳しく検査する流れになるのが一般的です。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
参天製薬 結膜下出血とは
朝日新聞デジタル 左右の白目が真っ赤になる結膜下出血、何度も起こり心配
千寿製薬株式会社 目のトラブル
こんな場合は「キケン」!すみやかに眼科へ
- ケガが原因で目の血管がきれた
- 目の痛みを伴う
- 視野に異常が出る
- 結膜下出血が繰り返し起こる
といった症状がある場合は注意が必要です。速やかに眼科へ行きましょう。
キケン?大丈夫?どうやって見分ける?
病気の場合は「出血を何度も繰り返す」「頭痛やめまいなどの他の症状がある」ことがあります。
結膜下出血が繰り返し起こる場合、糖尿病、高血圧、動脈硬化、腎炎などになっているリスクがあります。
結膜だけでなく、眼底も出血しているかもしれません。何らかの病気があり、2次性で出血が起こっている可能性があります。病院では、問診、血液検査、ときにはCTなどで確認します。
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「結膜下出血」は、どう対処する?
目の充血以外に特に症状がない場合は、目を触らずに様子を見ましょう。
結膜下出血は、基本的には何もしなくても2週間以内に自然治癒します。
これはNG!避けるべき4つのこと
- コンタクトレンズの使用
- 代謝が上がる行動(スポーツ・長風呂・アルコール摂取など)
- 目を触った手で、他の人や物に触る(感染症の疑いがある場合)
- タオルの共有(感染症の疑い場合)
目薬を使ってもいい?
市販の目薬は目の出血に効きますか?
市販の目薬はおすすめはできません。
血管収縮剤が配合されているものもありますが、眼科を受診して、充血がなぜ起こっているのか原因を確認した上で、医師に処方、または市販薬の使用の相談をしましょう。
病院での治療方法
眼科では血管収縮作用のある目薬を処方することがあります。
また、出血が止まっても赤目が広い範囲で起こり、症状が長引く場合には、吸収促進のために血栓溶解剤を結膜下に注射することがあります。
結膜下出血の原因は?
「結膜下出血」の原因は、実に様々です。
例えば、よくある原因だけでも以下のような原因が挙げられます。
- 怪我(鋭利な物の外傷・ボールがぶつかった・転倒など)
- くしゃみ・せき
- 月経
- お酒の飲みすぎ
- 目を強くこする
- 水中メガネの絞め過ぎ
- 内服薬の使用(血液をサラサラにする薬など)
結膜下出血に「病気」が潜んでいるケースも
結膜下出血の原因として考えられる病気は
- 急性出血性結膜炎
- 流行性角結膜炎
- 動脈硬化・高血圧・糖尿病などの生活習慣病
- 貧血・白血病・紫斑病などの出血性素因
- 腎炎
- 感染症(マラリア・猩紅熱・ジフテリア・コレラ・発疹チフス・インフルエンザ・はしかなど)
などがあります。
早期に病院で検査を受け、原因を突き止めることで、適切に治療していくことが可能になります。
また、原因が重い病気であった場合、放置すると失明や命にかかわるリスクもあります。気になる症状がある場合は、早めに眼科を受診しましょう。
病院は何科?
目の異常は、眼科を受診しましょう。
特に、
- 結膜下出血が繰り返し起こる
- 目に痛みがある(ごろごろ感、違和感など)
- 目やにが増える
- 涙が増える
- 熱が出る
など、目に違和感がある場合は、眼科を受診しましょう。
※感染症の場合、眼の症状以外にも全身症状(発熱など)があらわれます。
その場合は、内科を受診してください。
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2021-02-24
白目から出血している…。
これはストレスのせい?
ストレスが要因となって発声する「結膜下出血」について、お医者さんに聞きました。
症状を悪化させないよう、正しい対処法と病院に行く目安をチェックしましょう。
白目の出血はストレスのせいかも!
ストレスを感じると交感神経が優位になり、涙の分泌量が少なくなります。
その結果、ドライアイになり、結膜下出血を引き起こすことがあります。
「たかがドライアイか」と思う人もいるかもしれませんが、ドライアイは放置すると、眼球を傷つけてしまうリスクがあります。
結膜下出血って?
結膜下出血とは、一番よくあるタイプの目の充血です。
眼の細い血管から出た少量の血液が、結膜の下にたまっている状態のことをいいます。白眼の一部または全体が、赤く充血しますが、視力に影響はしません。
自然に治る…?
結膜下出血は、通常1~2週間で自然治癒することが多いです。
それ以上たっても治らない場合は、病院で診察してもらいましょう。
ストレスによる結膜下出血を治すには?
目が乾燥している場合は、目薬などで乾燥を防ぎましょう。
また、パソコンやスマートフォンは使いすぎないように注意してください。
パソコンやスマホ使いすぎは、目を疲れさせてしまい、症状を悪化させてしまう可能性があります。
おすすめの目薬
市販のドライアイ用の目薬であれば使用しても大丈夫です。
▼使用OKのお薬例
Vロートドライアイプレミアム(ロート製薬)
ノアールCL(佐藤製薬)
アイボントローリ目薬(小林製薬)
など
パソコンやスマートフォンの使い方
1時間5~10分、目を休ませる
就寝の60分前には使用を控える
ストレスの解消法
夢中になれる趣味を見つける
意識的に深呼吸をする
1日30分程度、軽い運動を行う
規則正しい生活を送る
悩みや不安なことを人に相談する
気分転換の方法を見つける
ストレスの解消は、自分の努力だけではどうすることもできない場合もあります。
一人で抱え込まず、心療内科や精神科を受診しましょう。
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目を温めるのはNGです!
ホットタオルなどで目を温めるのはNGです。血流が増し、症状が悪化することがあります。
また、早く治すためには、目をこするらないようにしましょう。
病院に行く目安
1~2週間以上経っても充血が治らない
充血を何度も繰り返す
という場合は、眼科を受診しましょう。
結膜下出血は通常1~2週間で治ります。
ただし、出血を繰り返す場合は、高血圧・糖尿病・動脈硬化などの疾患が原因となっている可能性があります。そのため、出血を繰り返す場合は、速やかに眼科へ行き原因を突き止め、対処しましょう。
病院ではどんな治療をするの?
疲れ目やドライアイなどが原因の結膜下出血の場合であれば、目薬や飲み薬を1週間ほど使用することで治ることが多いです。
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