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歯茎が破れて膿が出た!
そんなとき、どう対処すればいいのかお医者さんに聞きました。
「自然治癒するの?」
「歯医者に行くべき?」
悪化したときのリスクについても、詳しく解説します。
歯科医
菊地 由利佳先生
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
膿が出た歯茎の周りは、柔らかめの歯ブラシでやさしく磨いてあげてください。
それでも痛みが我慢できない場合には市販の消炎・鎮痛剤を使用すれば、一時的ですが、痛みはおさまります。
膿は悪臭のする雑菌の塊です。
手で触れると、傷口が広がったり細菌に感染したりして、症状を悪化させてしまう可能性があります。
また、腫れや痛みが伴う場合には
など血流がよくなりすぎる行動は避けましょう。
歯と歯茎の間にできた深い歯周ポケットに細菌が侵入すると、からだが防御反応として炎症を起こして歯茎が腫れ、白血球や歯周病菌の死骸が膿となります。
また、親知らずが生えかけているときも、歯茎が腫れることがあります。歯茎がかぶっている親知らずは、歯茎と歯の間に汚れがたまりやすく、歯茎に細菌が感染して膿が出ることがあります。これを「智歯周囲炎」といいます。
根尖性歯周炎とは、虫歯が進行して歯の中にある神経(歯髄)に細菌が感染することで、歯の神経が腐敗し、歯の根の先に膿の袋を作る病気です。
膿が大きくなると顎の骨を溶かし、歯の根元の歯茎から膿が出てきます。歯茎に膿がたまることで、歯の根元の歯茎が小さな口内炎のように丸く腫れることもあります。
自然に膿が破れてしまった場合には、一時的に痛みは和らぐかもしれませんが、それは治ったことにはなりません。また腫れを繰り返し、膿が出てきます。
膿は悪臭なので口臭も強くなります。歯周病の場合は、膿が止まらず、歯が揺れてくるようになれば歯を抜く必要が出てきます。
歯茎から膿が出たら歯や歯茎に何らかの問題が生じているサインです。歯周病や虫歯は進行すると自然治癒することはありません。
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