なぜ？「おからパウダーで体重が増える」摂取しすぎはだめ？上手に取り入れるポイント

「おからパウダーを食べていたら太ってしまった…」
「体重が増えるのはなぜ？」

ダイエット向きのおからパウダーで、体重が増加する原因を栄養士に伺いました。
おすすめの取り入れ方も紹介します。

監修者

株式会社Luce
栄養士・食育栄養インストラクター

神原 李奈先生

経歴

株式会社Luce・健康検定協会　所属
CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。

おからパウダーを使ったら体重が増えた…なぜ？

おからパウダーを使って体重が増えた場合、

1. 食物繊維の摂りすぎによる便秘
2. おからパウダーの使い方が適切でない

といった原因が考えられます。

原因①　食物繊維の摂りすぎによる便秘

おからパウダーには不溶性の食物繊維が多く含まれています。
けいれん性便秘（※）の場合、不溶性の食物繊維の摂取が腸への刺激となり、便秘を悪化させてしまうことがあります。

※けいれん性便秘…
大腸の動きが不規則になって起きる便秘。
精神的ストレスなど自律神経が乱れることで、腸の一部がけいれんを起こし、便秘になることが多い。

原因②　おからパウダーの使い方が適切でない

おからパウダーは、ダイエットにおすすめの食材ですが、エネルギーが0なわけではありません。
過剰摂取すると1日の消費エネルギーよりも摂取エネルギーが上回り、体重が増加してしまう可能性があります。

おからパウダーダイエットの「2つのコツ」

そもそもおからパウダーには「糖質を抑え、たんぱく質を補給できる」「豊富な食物繊維でお通じに繋がり、腸内環境が整う」など、ダイエット中にうれしい働きがあります。

これらのおからパウダーを摂取する効果を得やすくするためには、

1. 小麦粉の代わりとして調理に使う
2. 料理や飲み物に加える

という2つのコツを覚えておきましょう。

その①　小麦粉の代わりとして調理に使う

揚げ物の衣・お好み焼き・お菓子作りなどに、小麦粉の代わりとして使用しましょう。

きめの細かいパウダー状のものが使用しやすく、おすすめです。

おからパウダーは、小麦粉よりも「糖質量が少ない」「たんぱく質量が多い」点が特徴です。
糖質の摂取量を抑えられるうえ、筋肉の維持にも役立つため、ダイエットにつながります。

その②　料理や飲み物に加える

ヨーグルト・カレー・コーヒー・紅茶にそのまま溶かすだけです。
大さじ1～2杯程度を目安に取り入れましょう。

おからパウダーをプラスすることで、不溶性食物繊維を効率よく摂ることができ、便秘解消につながります。

摂取しすぎは逆効果！

おからパウダーの食べ過ぎは逆効果です。

特に、おからパウダーで作った揚げ物・お菓子をついつい食べてしまうと、脂質や糖質の摂取量が増え、逆に太ってしまうこともあります。

また、体質によっておからパウダーが合わない人もいます。
特に、

• ストレスで便秘になってしまう人
• 大豆によってアレルギーを起こす人

などは、使用しない方が良いでしょう。

効果を感じられるのはいつから？

残念ながら即効性は期待できません。
おからパウダーは薬ではないので、効果を感じるまでの期間をはっきりお伝えすることは難しいです。

おからパウダーを使用する際は、1日3食、バランスの良い食事を心がけ、偏った食事にならないようにしてください。
また、便秘解消やダイエットには、水分補給・運動・睡眠の質・ストレスなども影響するので、生活習慣にも気を配りましょう。

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。