「酵素って飲むと、どういう効果がある?」
「朝と夜、どちらに飲むといい?」
酵素を飲むタイミングを栄養士に聞きました。
効果などもあわせて解説します。
監修者
株式会社Luce
栄養士・食育栄養インストラクター
神原 李奈先生
経歴
株式会社Luce・健康検定協会 所属
CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。
酵素を飲むと健康になるって本当?
そもそも、酵素を口から摂取しても、残念ながら健康効果は期待できません。
酵素とは、体の消化や分解、吸収、代謝などに関わっている物質で、たんぱく質でできています。
たんぱく質は胃腸の中のたんぱく質分解酵素によって消化・吸収されるため、口から摂取した酵素が体の中で作用することはないと言われています。
じゃあ…酵素ドリンクやサプリメントは無意味なの?
酵素ドリンクやサプリメントに、酵素自体の効果は認められません。
しかし、「乳酸菌」や「ビタミン類」などの成分が入っていることが多いため、栄養補助を目的とするのであれば、使用に意味があると言えます。
ドリンク・サプリは朝夜どっちに飲むべき?
酵素ドリンクやサプリメントには、「乳酸菌」「食物繊維」「オリゴ糖」「ビタミンC」「ビタミンE」などの成分が含まれています。
成分の働きに合わせて、飲むタイミングを選んでください。
「食後の血糖値上昇を抑えたい」ときは
食事の前に、水溶性食物繊維を含むタイプの酵素ドリンクやサプリメントを摂るといいでしょう。
「腸内環境を改善したい」ときは
食事の後に、乳酸菌を含むタイプの酵素ドリンクやサプリメントを摂るといいです。
空腹で摂ると胃酸により乳酸菌が死滅する可能性があります。
同じタイミングで食物繊維やオリゴ糖を摂ると、乳酸菌の増殖をサポートしてくれるので、おすすめです。
「肌を美しくしたい」ときは
1日数回にわけて、ビタミンC入りの酵素ドリンクやサプリメントを摂ると、肌がきれいになると言われています。
ビタミンCには抗酸化作用やコラーゲン合成促進作用があるからです。
ただし、一度に大量にとると吸収率が下がり、余った分は尿と一緒に体の外に出されてしまいます。
「冷え性を改善したい」ときは
ビタミンE入りの酵素ドリンクやサプリメントを摂ると、血行が促進されて冷え性が改善されることがあります。
タイミングはいつでもかまいません。
ビタミンEは油脂と一緒に摂ることで、吸収が良くなります。
最近はオリーブオイル入りの酵素ドリンクなども販売されているので、冷え性にお悩みの方はこちらを選ぶと良いでしょう。
サプリとドリンク、どう選ぶ?

ご自身が取りいれやすいものを選びましょう。
サプリメントなどは飲み続けることが重要なので、ご自身に合ったものを選ぶといいです。
酵素自体の効果は期待できませんので、その他の配合成分で「どんな成分を摂りたいのか」「どんな効果を期待するのか」で選びましょう。
- 酵素ドリンクのメリットは…そのまま飲める
- 酵素サプリのメリットは…持ち運びしやすい
健康にも美容にも、まずはバランスの良い食事が基本です。
酵素サプリやドリンクなどは、補助的に取り入れてください。
1日3食、主食・主菜・副菜の揃った食事を心がけましょう。
合わせて読みたい
2022-02-17
“夜だけ炭水化物抜き”にどんな効果があるのか、栄養士さんに聞いてみました。
「なかなか痩せないのはなぜ?」
「太りやすくなるってホント?」
といった疑問にもお答えします。
ダイエットの食事で大切なポイントやおすすめの炭水化物なども要チェックです。
夜だけ炭水化物抜きって「痩せる?痩せない?」
夜に主食を抜くと、最初は痩せることが多いです。
しかし、主食以外の栄養バランスが偏っていると、その後の効果は出にくいです。
糖質はカットできていても、他の栄養素が不足、もしくは過多になっている可能性があります。
なかなか痩せられない方は、「毎日何を食べているのか」をきちんとチェックすることをおすすめいます。
炭水化物完全カットより、バランスや食べ方が大事
糖質を完全にカットしなくても、栄養バランスや食べる順番を工夫することで痩せやすくなります。
ダイエットをするときは、
副菜→主菜→主食の順で食べる
「タンパク質」を毎食取り入れる
減塩を意識する
夕食はできれば18~19時までに食べる
などを心がけましょう。
まずは食事の栄養バランスを整えることが大切です。
副菜・主菜・主食が揃った「和定食」をイメージすると、バランスのよい食事になりやすいでしょう。
① 副菜→主菜→主食の順で食べる
副菜→主菜→主食の順で食べると、満腹を感じやすくなるので食べ過ぎ予防につながります。
また、糖質や脂質が吸収されにくくなり、太りにくくなる効果が期待できます。
特に「海藻」を食事の最初に摂るのがおすすめです。
糖質や脂質、塩分の吸収が緩やかになるため、太りにくく、むくみにくくなります。
<一食分の目安量>
副菜…サラダであれば、両手たっぷり
主菜…たんぱく源は、片手分
主食…こぶしひとつ分以内
② 「タンパク質」を毎食取り入れる
タンパク質は「筋肉を作る材料」になります。
筋力量が増えると基礎代謝を上がって痩せやすくなるため、毎食取り入れることをおすすめします。
また、消化に時間がかかって腹持ちするので、毎食しっかりとると間食や次の食事量を抑えやすくなります。
③ 減塩を意識する
減塩するために、
味噌汁や煮物は出汁パック(塩分無添加)でとる
減塩タイプの調味料を使う
タレや醤油は少量つける
総菜・インスタント食品を控える
漬物、水産・畜産加工品を控える
などを意識しましょう。
減塩することでむくみにくくなるため、見た目もスッキリしやすいです。
減塩で物足りなさを感じる人は、香味野菜やスパイス、ハーブ、酸味をプラスするとよいでしょう。
▼水産加工品の例
スモークサーモン、しらす、干物、いくら など
▼畜産加工品の例
ベーコン、ハム など
④ 夕食はできれば18~19時までに食べる
遅い時間の夕食は、脂肪蓄積につながります。
可能であれば、夕食は18~19時までに食べましょう。
また、食事量を「腹八分目」に抑えることも大切です。
食べるなら…ご飯・パン・麺、どれがいい?
ダイエット中の炭水化物は、
玄米
雑穀米
ブランパン
などがおすすめです。
これらは白米や通常の小麦由来のパンよりも食物繊維含有量が多く、血糖値を上げにくいため、太りにくい炭水化物といえます。
ダイエット中に「おすすめしない炭水化物」
白米
食パン
菓子パン
麺類(パスタなど)
といった炭水化物は、ダイエット中は控えましょう。
これらは、食物繊維含有量が少なく血糖値を上げやすいため、糖が吸収されて太りやすいと考えられます。
ダイエット中におすすめの晩御飯メニュー
和食、洋食それぞれ副菜・主菜・主食ごとに、おすすめメニューを解説します。
和食のメニュー例
副菜:野菜のサラダ、海藻の酢の物、きのこの減塩味噌汁 など
主菜:鯖の塩焼き
主食:玄米、雑穀米
洋食のメニュー例
副菜:ミネストローネ(パスタ除く)、付け合わせの温野菜(根菜や芋類以外の野菜中心)など
主菜:鶏胸肉のハーブグリル
主食:ブランパン
晩御飯後にウォーキングするのもおすすめ
食事の1~2時間後に15~30分間程度「ウォーキング」すると、食べたものが消費されるため、太りにくくなるでしょう。
より効果を実感しやすくするためにも、ウォーキングするときは正しいフォームで歩きましょう。
ウォーキングの正しいフォーム
頭は揺れないようにして、姿勢を真っすぐ伸ばす
目線は20m先を真っすぐに見る
リラックスして肩の力は抜く
ひじを後ろに引くようにして腕を振る
前に出した足はひざを伸ばす
かかとからしっかりと地面を踏む
▼参考
厚生労働省 e-ヘルスネット 糖尿病を改善するための運動
タカハラ整形外科クリニック vol.43歩き方指導 ~個々にあった方法で~