「歯が浮く」感じはストレスが原因？痛いのは大丈夫？頭痛や肩こりとの関係も

「歯が浮く感じがする…」
「これってストレスのせい？」

歯が浮く感覚とストレスの関係を、歯医者さんにお聞きしました。
改善のための対処法、ストレス以外に考えられる原因もチェックしてみましょう。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

”歯が浮く感じ”はストレスのせい？

ストレスが原因で、歯が浮く感じがすることもあります。

ストレスがあり、”歯が浮く感じ”がする場合には、血液やリンパの流れが悪くなっている可能性が高いです。

過度のストレスは、血液やリンパの流れを悪くさせます。
これが歯と骨の間にある「歯根膜（※歯への衝撃を和らげたり、歯に栄養を送ったりする働きを持つ膜）」に影響を与えると、歯が浮いたように感じます。

頭痛・肩こりを併発することも

血液やリンパの流れが悪くなっているため、頭痛・肩こりの症状を伴うこともあります。

どうすれば…いい対処法は？

1. 充分な休息をとる
2. 気分転換する
3. 趣味を楽しむ

などの対処によって、症状の緩和につながることがあります。

対処法①　充分な休息をとる

上質な睡眠で充分な休息をとり、ストレスや疲れを回復させることが大切です。

対処法②　気分転換する

• 外に出て散歩をする
• いつも行かない場所に行ってみる
• 軽い運動をして汗を流す
• 友達を遊ぶ、食事に行く

などの方法で、気分転換してみましょう。

ストレスの要因について、考えすぎないようにすることが大切です。

対処法③　趣味を楽しむ

休養だけでなく、自分の好きなことに没頭するのもストレス解消につながります。

ストレスケアしても”歯が浮く感じ”が続く

歯周病など、お口のトラブルが原因になっている疑いもあります。

なかなか「歯が浮いた感じ」が改善しないときは、一度歯医者を受診しましょう。

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ストレス以外にもこんな原因が隠れていることも！

ストレス以外に考えられる原因として、

• 歯周病（歯茎の腫れ・出血）
• 歯根の細菌感染（歯茎の痛み、膿）

なども挙げられます。

原因①　歯周病

歯周病は進行すると、歯が浮く感じがすることがあります。

歯周病は細菌感染で起こる病気で、不十分な歯磨きで付着した歯垢・歯石が原因となります。
放置すると、次第に歯を支える骨が溶けていき、歯を失うこともあります。

歯周病の特徴

• 歯茎から出血する
• 口臭がする
• 歯がグラグラする
• 歯茎が腫れる
• 歯茎が下がる
• 起床時口の中がねばつく　

など

どうやって治すの？

歯周病の原因となる歯石、歯垢除去などの治療を行います。

歯周病の状況によりますが、歯茎が下がってきてしまっている、歯がぐらつくなどがある場合は、歯茎の手術なども行うこともあります。

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原因②　歯根の細菌感染

歯根の細菌感染で膿が溜まると、その圧力によって歯が浮いたような感じがします。

歯根に膿が溜まる主な原因は、虫歯の悪化です。
歯の神経が死んでしまったり、神経を抜いたりすると、歯の根が細菌に感染する場合があります。

歯根の細菌感染の症状の特徴

• 歯・歯茎が痛い
• 歯茎が腫れる
• 歯茎から膿がでてくる

などがあります。

どうやって治すの？

歯の根の治療や、歯茎を切って原因となる膿を出す治療を行うこともあります。

症状がひどい場合は手術をして、原因となるものを取り除きます。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。