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「歯の神経が死んでるかも…」
「神経が死んでいるか確認する方法はある?」
歯の神経が死んでるのか確認する方法を、歯医者さんに聞いてみました。
5つのセルフチェックで自身の症状を比べてみましょう。
「最近、痛みがなくなった」は、歯の神経が死んでいるサインかも!
歯科医
菊地 由利佳先生
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
もくじ
通常の神経が生きている歯は、白く陶器のような透明感があります。
\神経が死ぬとなぜ歯が変色するの?/
歯の神経が死ぬと血液中の鉄分が変色します。
歯の色が暗く見えるのは、変色した鉄分が透けて見えるからです。
「食事のときに歯がしみて痛かったのに、最近は痛みがない」という人は、神経が死んでいることが疑えます。
神経が死んで歯の痛みがなくなるまでには、症状の段階があり、
という順に症状が変化していきます。
1~2の段階は、細菌感染によって歯の「細い神経」から「太い神経」まで炎症が進んでいることを意味します。
3の段階は、神経が死んで痛みがなくなった状態です。
このぷっくりとした腫れは、「フィステル」といいます。
\「フィステル」と「歯肉炎」の見分け方/
歯茎の腫れが「フィステル」の場合、ぷっくりと腫れた歯茎の表面に小さな穴のようなものができていることがあります。これは、フィステルの中身である膿の出口です。
「歯肉炎」の場合、歯茎が赤くなり、歯茎の腫れや出血などの症状がみられます。
虫歯で神経が死んでいないうちは、歯ブラシなどが触れると歯が痛くなります。
しかし、虫歯がさらに進行して神経が死んでしまうと、その痛みもなくなっていきます。
|
色 |
感覚 |
痛み |
神経が生きている歯 |
白い、透明感がある |
冷たく感じたり、熱く感じたりする |
・感染を起こしていなければ痛みはない ・虫歯が神経まで到達すると痛む |
神経が死んでいる歯 |
茶色、黒い、グレーなどに変化してくる |
感覚がなくなる |
・痛みはなくなるが、歯はもろくなる ・虫歯などがある場合痛みを感じないので進行しやすい |
よく聞く“半分死んでいる”状態って?
歯のトラブルで神経が死ぬ場合、「感覚が鋭い細い神経」が先に死んで、その後に「感覚が鈍い太い神経」が死にます。
半分死んでいる状態は、細い神経が死んで太い神経がまだ生きている状態です。
神経が半分死んでいるときの「自覚症状」としては、
ような感覚になります。
歯の神経が死んでしまう原因として、
などが考えられます。
<虫歯の主な症状>
など
転倒などで歯に強い衝撃を受けると、歯の神経や血管がダメージを受けて、徐々に死んでしまうことがあります。
<歯周病の主な症状>
など
歯ぎしりや食いしばりで、歯に強い圧迫を与えていると中の神経も圧迫を受け、その状態が長く続くことで神経が死んでしまうことがあります。
ただし、歯磨きの仕方や食生活、免疫力の低下などでも虫歯の進行スピードが変わるため、期間はあくまでも目安として考えましょう。
神経が死んだ歯を放置すると、
など、危険なリスクが高くなります。
自身の体の負担を抑えるためにも、早めに歯医者で受診しましょう。
「歯の神経が死んでいるかも…」と感じている場合、
などは、神経が死んでいる可能性が疑えるため早急に歯医者で受診しましょう。
なお、「歯を残す」ためには、神経が死ぬ前の歯の痛みがある段階で、歯医者に行くことが一番です。
などは、神経が死ぬ前に感じる症状です。このような症状がみられたら早めに歯医者で受診しましょう。
上記の症状があらわれている場合、虫歯が歯の「象牙質」や「神経」まで進行していると考えられます。
歯を失うリスクを避けるには、痛みがあるうちに治療を受けることが大切です。
1本の治療につき1回500円〜3,000円程度です。
治療完了まで4~5回かかります。
週に1回の通院で、治療期間は1ヶ月〜1ヶ月半ほどかかります。
神経は細かいので一度ではなく、何度か通院して治療を進めます。
また、歯医者の定期検診に通って、歯の異常を早めに見つけてもらうようにしましょう。
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