「横になると歯が痛い…眠れない」ベストな寝る向きは？痛みを和らげる5つの対処法

「夜、歯が痛くて眠れない…」
「痛みが和らぐ寝る向きは？」

歯が痛いときにおすすめの寝る向きを、歯医者さんに聞いてみました。

“ツボ押し”など「痛みで寝れないときの対処法」もチェックしましょう。
夜に歯が痛む理由、考えられる病気なども解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

「横になった姿勢」は痛みが増しやすい

眠るために横になると、頭や顔に流れる血流が増えるため、歯の痛みを感じやすくなります。

夜は、リラックスして「副交感神経」が優位になる・お風呂で温まるなどによって血流が増えるため、歯の痛みが増しやすいです。

少しでも”楽になる”寝る向きは？

横になると歯が痛むときは、

• 痛い部分を上にして寝る
• 頭（上半身）を高くする

ようにすると、血流が下がって痛みが緩和させることが多いです。

毛布を丸めて体を支えるなどして、楽な姿勢をとるのがおすすめです。

歯が痛くて寝られないときの「5つの対処法」

歯が痛くて眠れないときは、

1. 痛い部分を冷やす
2. 市販薬の痛み止めを飲む
3. 歯磨きをする
4. ツボを押す
5. 咬筋のマッサージ（歯ぎしりの痛み）

といった方法を試してみましょう。

その①　痛い部分を冷やす

痛む部分に、頬の上から水で濡らしたタオルなどを当てるとよいでしょう。
神経の炎症を抑え、痛みが和らぐ効果が期待できます。

保冷剤などを直接当てるのは、皮膚が冷えすぎるので避けてください。

その②　市販薬の痛み止めを飲む

鎮痛成分のある市販薬を飲みましょう。痛みの緩和が期待できます。

年齢にあっている薬を使用してください。
歯痛に対応しているものであれば通常問題ありません。歯ぎしりの痛みにも効果的です。

その③　歯磨きをする

歯に「食べカス」が残っていると、炎症の部分を刺激して痛みが出ることがあります。
しっかりと歯磨きをして汚れを取り除きましょう。

特に歯と歯の隙間、奥歯は汚れが溜まりやすいので、より丁寧にケアしてください。

その④　ツボを押す

手の親指と人差し指の間にある「合谷」というツボを、親指などで数十秒押しましょう。
特に「虫歯」による歯の痛みを和らげる効果が期待できます。

その⑤　咬筋のマッサージ（歯ぎしりからくる痛み）

「咬筋」に人差し指を当てて、丸く動かしながらマッサージします。
10分以上行うことで「顎の筋肉」のコリからくる歯の痛みの緩和が期待できます。

歯ぎしりや食いしばりは、顎周りの筋肉をほぐして柔らかくすることが大切です。

※痛みがつらい場合は、優しく行いましょう。

「痛み止めが効かない」どうすれば？

ロキソニンを飲んだけど効きません。痛すぎて死にそうです…。

痛み止めの効果がない場合は、できるだけ早く歯医者で受診しましょう。
夜間診療や休日診療を受けることもできます。

夜間診療が周辺で見つからなければ、朝一番で歯医者に行くことをおすすめします。

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「痛み止めが効かない」のはこんな状態かも…！

薬が効かないのは、

• 虫歯の進行が「神経」に達している
• 歯周病が「急激に進行」している
• 歯が折れている

などの重症度が高い状態が考えられます。

いずれも歯を失うリスクのあるトラブルなので、早めの治療が必要です。

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虫歯だけではない！考えられる「4つの原因」

夜に横になったときに歯が痛いときは、

• 虫歯
• 親知らず（智歯周囲炎）
• 歯周病
• 歯ぎしり

などの歯のトラブルが原因として考えられます。

「虫歯」「歯周病」「親知らず」で歯が痛む場合、症状がある程度進行している状態が疑われます。

「眠れないくらい痛い」なら「自然に治ることはない」と考えて

「眠れないくらい痛い」という症状は、症状がかなり悪化した状態が疑われます。
この場合、自然に治ることはなく、放置すればするほど「歯を失うリスク」が高くなります。

特に痛みが出ている虫歯や歯周病は、治療を受けない限り進行を続けます。
ご自身の歯を残すためにも、早めの受診を心がけましょう。

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