もくじ
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ヘルスケアのために良いと、医療関係者からも人気の高いトマト。身近な野菜として多くの人に親しまれ、リコピンをはじめとする栄養素が豊富のため、健康にも美容にもアプローチしてくれます。
今回は、栄養士の視点から、トマトジュースを解説します。
良いところ・注意する点を含めて、これからの季節、爽やかに過ごしていきたいですよね。
株式会社Luce
栄養士・食育栄養インストラクター
神原 李奈先生
株式会社Luce・健康検定協会 所属
CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。
トマトには、体にとってプラスに働く栄養成分が含まれています。
代表的なものは、やはり高い抗酸化作用があると注目されているリコピン。
実はそれ以外にも必須ビタミンであるビタミンA・C・E、血圧低下作用のあるGABA、ナトリウム排せつを促進するカリウム、脂質代謝異常の改善や中性脂肪を減らす作用のある13-oxo-ODAなどがあります。
栄養素が豊富なトマトを手軽に摂取できる食品の一つにトマトジュースがあります。そのトマトジュースのメリット・デメリットを見てみましょう。
栄養素が濃縮されているため、効率よく摂取することができるのがメリットです。例えば無塩トマトジュース200mlあたり、リコピンはおよそ16~30g含まれています。メーカーによって異なりますが、これに相当するリコピンを生のトマトから摂取しようとすると500g程(Lサイズのトマト約2個分)を食べなくてはいけません。また、生のトマトと違って保存がきくこともメリットですよね。
トマトジュースに含まれるビタミンCは、加工の過程で分解されるため生のトマトよりも含有量が少ない点がデメリットと言えます。
また、食塩が添加されているトマトジュースの過剰摂取は、塩分のとりすぎになるため注意が必要です。
「きゅうりはトマトのビタミンを破壊する」という話を私自身も聞いたことがありますが、それは事実なのでしょうか。結論から言うと、破壊はされません。というのも、そもそも食品中のビタミンCは、還元型ビタミンCと酸化型ビタミンCとして存在し、その2つの合計量をビタミンC総量と呼びます。
アスコルビナーゼという酸化酵素により還元型ビタミンCは酸化型ビタミンCに変化するのですが、きゅうりにはそのアスコルビナーゼが含まれているため、トマトに含まれる還元型ビタミンCが酸化されます。ですから、ビタミンCが破壊されるという表現には語弊があり、還元型から酸化型へと変化しているだけなのです。
しかし、体内で効率的にビタミンCを利用する場合、還元型である方が望ましいため、還元型ビタミンCの状態で摂取することが良いと考えられています。ビタミンCの酸化を防ぐには、レモン汁やお酢の入ったドレッシングをかけると良いでしょう。
リコピンの1日の摂取目標量は15~20mgと言われています。200mlのトマトジュースを1本飲めば、充足できそうですね。また、リコピンは脂溶性であることから油脂を含む食品と一緒にとることで、吸収率があがります。
例えば油で炒めた食材にトマトジュースを加えたスープを作れば、効率よく吸収できるということです。さらに、一日のうちで朝に摂取すると吸収率が高いという研究結果も出ています。
医療関係者も注目しているだけあって、トマトの栄養成分は美容と健康に働きかけることがわかっています。なかでもトマトジュースにはリコピンが多く含まれ、トマトを生で食べるよりも効率的に摂取することができます。摂取方法とタイミングを工夫すれば吸収率もぐっとあがるので、ぜひひと手間加えてみてくださいね。
【参考文献】
トマト→一般社団法人 全国トマト工業会 http://www.japan-tomato.or.jp/index.html
トマト→ナガノトマト http://naganotomato.jp/
リコピン→東日本リコピン総合研究所 http://lycopene.red/effect/
ビタミン→日本ビタミン学会 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/vsojkn/index.html
リコピン吸収率→KAGOME「ニュースリリース」 https://www.kagome.co.jp/company/news/2016/002699.html
ヘルスケアのために良いと、医療関係者からも人気の高いトマト。身近な野菜として多くの人に親しまれ、リコピンをはじめとする栄養素が豊富のため、健康にも美容にもアプローチしてくれます。
今回は、栄養士の視点から、トマトジュースを解説します。
良いところ・注意する点を含めて、これからの季節、爽やかに過ごしていきたいですよね。
トマトには、体にとってプラスに働く栄養成分が含まれています。
代表的なものは、やはり高い抗酸化作用があると注目されているリコピン。
実はそれ以外にも必須ビタミンであるビタミンA・C・E、血圧低下作用のあるGABA、ナトリウム排せつを促進するカリウム、脂質代謝異常の改善や中性脂肪を減らす作用のある13-oxo-ODAなどがあります。
栄養素が豊富なトマトを手軽に摂取できる食品の一つにトマトジュースがあります。そのトマトジュースのメリット・デメリットを見てみましょう。
栄養素が濃縮されているため、効率よく摂取することができるのがメリットです。例えば無塩トマトジュース200mlあたり、リコピンはおよそ16~30g含まれています。メーカーによって異なりますが、これに相当するリコピンを生のトマトから摂取しようとすると500g程(Lサイズのトマト約2個分)を食べなくてはいけません。また、生のトマトと違って保存がきくこともメリットですよね。
トマトジュースに含まれるビタミンCは、加工の過程で分解されるため生のトマトよりも含有量が少ない点がデメリットと言えます。
また、食塩が添加されているトマトジュースの過剰摂取は、塩分のとりすぎになるため注意が必要です。
「きゅうりはトマトのビタミンを破壊する」という話を私自身も聞いたことがありますが、それは事実なのでしょうか。結論から言うと、破壊はされません。というのも、そもそも食品中のビタミンCは、還元型ビタミンCと酸化型ビタミンCとして存在し、その2つの合計量をビタミンC総量と呼びます。
アスコルビナーゼという酸化酵素により還元型ビタミンCは酸化型ビタミンCに変化するのですが、きゅうりにはそのアスコルビナーゼが含まれているため、トマトに含まれる還元型ビタミンCが酸化されます。ですから、ビタミンCが破壊されるという表現には語弊があり、還元型から酸化型へと変化しているだけなのです。
しかし、体内で効率的にビタミンCを利用する場合、還元型である方が望ましいため、還元型ビタミンCの状態で摂取することが良いと考えられています。ビタミンCの酸化を防ぐには、レモン汁やお酢の入ったドレッシングをかけると良いでしょう。
リコピンの1日の摂取目標量は15~20mgと言われています。200mlのトマトジュースを1本飲めば、充足できそうですね。また、リコピンは脂溶性であることから油脂を含む食品と一緒にとることで、吸収率があがります。
例えば油で炒めた食材にトマトジュースを加えたスープを作れば、効率よく吸収できるということです。さらに、一日のうちで朝に摂取すると吸収率が高いという研究結果も出ています。
医療関係者も注目しているだけあって、トマトの栄養成分は美容と健康に働きかけることがわかっています。なかでもトマトジュースにはリコピンが多く含まれ、トマトを生で食べるよりも効率的に摂取することができます。摂取方法とタイミングを工夫すれば吸収率もぐっとあがるので、ぜひひと手間加えてみてくださいね。
【参考文献】
トマト→一般社団法人 全国トマト工業会 http://www.japan-tomato.or.jp/index.html
トマト→ナガノトマト http://naganotomato.jp/
リコピン→東日本リコピン総合研究所 http://lycopene.red/effect/
ビタミン→日本ビタミン学会 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/vsojkn/index.html
リコピン吸収率→KAGOME「ニュースリリース」 https://www.kagome.co.jp/company/news/2016/002699.html