健康診断の前日に性行為をしてもいい？男性と女性の違いは？対処法も解説

健康診断の前日に性行為をしても大丈夫？
検査結果が異常にならない？
もし直前に性行為をしたらどんな影響が出ると考えられる？

健康診断と性行為の関係について詳しく解説します。

監修者

医療法人社団筑三会
理事長

鈴木 隆二先生

経歴

医療法人社団筑三会理事長　消化器外科専門医
（筑波胃腸病院、千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック・健診プラザ）

聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医科大学消化器病センター助教を経て、筑波胃腸病院、千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック・健診プラザの理事長に就任。日本消化器内視鏡学会専門医、日本外科学会専門医、茨城ヘルニア研究会世話人、麻酔科標榜医、産業医、難病指定医。

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特に性行為はNGとは決められていないことが多い。でも直前の射精には注意

健康診断の前日に性行為を行うことは、基本的にはNGとされていません。
ですが、尿検査や前立腺検査、婦人科検査がある場合は要注意。
男性の場合は健康診断の直前に射精を行うと尿検査などで正確な数値が測れない可能性もあるので注意しましょう。

特に男性の場合、性行為の直後に尿を採取すると、精液の成分が尿に混ざることがあります。
すると腎臓の疾患を示す指標である尿タンパクの精確な数値が測れず、異常が出てしまう可能性が考えられます。

しかし、これは射精後すぐの場合です。
前日であれば性行為を行った後、数回トイレに行けば尿道内の残留物が排出されるため、通常問題ないとされています。

ですが、もちろん健康診断を受ける病院で指示がある場合には絶対に従うようにしましょう。

もしも性行為をしてしまって不安な場合は事前に医療スタッフに報告することで、検査結果への影響を最小限に抑えることができます。

女性はコンドームを使用すれば影響を少なくできる

女性の場合も同様で、腟の中に精液の成分が残っている場合は尿検査の結果が正しく出ない可能性がありますが、コンドームを正しく使用することで影響を少なくできます。

もし性行為後に膣内に精液が混ざっていたとしても、前日であれば同様に数回トイレに行くことで残留物が排出されるため、問題ないといえるでしょう。

自慰行為でも同じ。健康診断の直前は射精は控えるのがおすすめ

尿道内に精液の成分が残ってしまうのは性行為に限らず、射精をした場合です。そのため健康診断の直前は性行為だけでなく、自慰行為も控えるのがいいでしょう。

自慰行為も性行為同様、基本的には健康診断の前日であれば問題ないとされています。
ですが尿道内に残留物が残っている可能性もあるため、当日は必ずトイレへ行ってから検査を受けるのがおすすめです。

特に男性は

• 尿検査
• 前立腺検査

に影響を及ぼす場合があるため、気を付けましょう。

特に、射精後24時間以内に行われる尿検査は、偽陽性や偽陰性の結果を招く可能性があります。そのため、特に男性は注意が必要です。

女性は婦人科検診へ影響があるかも。でも基本的に前日なら問題はない

性行為後は膣分泌物の量や性質が一時的に変わることがあり、それにより膣内に炎症が起こっていると診断されたり、細菌性膣炎やカンジダ症と結果が出ることもあります。
もしも性行為をする場合は24時間前には行うように留意するといいでしょう。

女性の場合は、性行為後すぐに婦人科検診を受けると結果が正確に出ない恐れがあるので注意が必要。

性行為をすることで膣内のpHバランスが崩れたり、腟内に性行為で増加した膣分泌液が残っていると正確な診断ができない場合があります。実際には性行為後の一時的な変化に過ぎない場合でも、腟内に炎症が残っていると診断されたり、細菌性膣炎やカンジダ症だと疑われることも考えられます。

時間が経つことで膣内の状態が通常に戻りやすくなるため、婦人科検診前に性行為を行う場合はできるだけ24時間以上前に済ませることを心がけましょう。

もちろん検診を受ける病院から指示がある場合は、必ず従うようにしてください。