ADHDの検査は保険適用になる?費用の目安は?検査内容や診断の流れも

更新日:2023-08-24 | 公開日:2022-10-28
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ADHDの検査は保険適用になる?費用の目安は?検査内容や診断の流れも

ADHDの検査をしたいけど、費用が気になる…。
保険は適用される?

「ADHDの検査は保険適用になるかどうか」について、お医者さんに聞きました。
保険適用・自由診療それぞれの場合の費用目安や、初診から診断がつくまでの流れについても解説します。

監修者
経歴

佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。

美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする。

精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

ADHDの検査は保険適用になる?

医療費 領収書

医師男性
ADHDの検査は、「保険適用になる検査」と「保険適用外(自由診療)の検査」の両方があります。
保険適用かどうか 検査の種類
保険適用
  • 問診
  • 心理検査(※)
  • スクリーニング

などの一般的な検査

保険適用外(自由診療)
  • MRI検査
  • 血液検査

など

※心理検査は、行われる検査の種類によって、保険が適用されるケースとされないケースがあります。
一般的なADHDの検査であれば、保険が適用されます。
MRI検査や血液検査を行う場合や、医療機関独自の心理検査などを行う場合は、保険適用外となります。

保険適用になる検査

医師男性
保険適用となるADHDの検査には、
  1. 問診
  2. 心理検査
  3. 認知機能検査
などがあります。

保険適用の検査① 問診

医師男性
医師や心理士が、生活上の困りごとや、気になっている症状について聞き取りを行います。

その際、日常生活で困っていることが、ADHDの症状に当てはまるか確認します。

ADHDは、大人になって発症するものではなく、生まれもった特性なので、子どもの頃のことも質問されます。

費用の目安

医師男性
問診にかかる費用の目安は、2,500円程度です。

保険適用の検査② 心理検査

医師男性
心理検査は、知能・発達などを確認する検査です。
質問項目への回答を、用紙に記述していきます。心理士が聞き取りを行うこともあります。

心理検査は、ADHDを直接診断するものではありませんが、総合的に判断する際の参考になります。
また、ADHDは、発達の段階で苦手なことがわかるケースが多いため、本人が「苦手と感じること」についてもチェックします。

※心理検査には様々な種類があり、検査の内容によっては、自由診療となることもあります。

費用の目安

医師男性
心理検査の費用目安は、保険診療の場合、1,350円程度です。
自由診療の心理検査の費用は、20,000〜30,000円程度です。

心理検査には様々な種類があるので、受ける検査が多くなれば、その分費用はかかります。

保険適用の検査③ 認知機能検査

医師男性
記憶力・判断力といった認知機能の確認を行います。
用紙に記入する方法の他、タブレットに入力する方法もあります。

費用の目安

医師男性
認知機能検査の費用は、500円程度です。

保険適用にならない検査

医師男性
保険が適用されないADHDの検査には、
  1. MRI検査
  2. 血液検査
などがあります。

自由診療の検査① MRI検査

肩こり 薬 MRI

医師男性
脳の画像を撮影して、診断する検査です。
脳の発育の状態や、脳機能の異常などを確認します。

MRI検査を受ける際は、筒型の検査器に一人で入って、脳の画像を撮影します。
圧迫感を覚えやすく、閉塞感が苦手な人は「つらい」と感じるかもしれません。
また、検査中に鳴る機械音が苦手という人もいます。

費用の目安

医師男性
MRI検査の費用目安は、30,000円ほどです。

自由診療の検査② 血液検査

医師男性
採血した血液を調べる検査です。
体に悪い部分がないかを確認するために行います。

精神的な症状を引き起こしている原因として、「甲状腺疾患」や「脳炎」などの体の病気がないかを調べます。

費用の目安

医師男性
血液検査の費用の目安は、2,000円程度です。

尿検査や歯の検査を行うことも

この他、尿検査や歯・耳・鼻などに異常がないかを調べる検査を行う医療機関もあります。

それぞれ保険適用外となることもあるので、事前に料金を確認しておきましょう。

ADHDの検査の相談は「精神科」へ

男性医師

医師男性
ADHDの検査は「精神科」で受けられます。

受診する前に、

  • 現在、困っていること・対応できないこと
  • 症状が出始めた時期

などをまとめておくとよいでしょう。

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「初診から診断まで」の流れ

  1. 問診
  2. 心理検査
  3. スクリーニングや認知機能の検査
  4. 結果を伝える(ADHDなのかどうか)
医師男性
検査の回数にもよりますが、通常、初診から診断がつくまでに数ヶ月かかります。

「初診から診断がつくまで」にかかる費用は、

  • 保険診療 → 10,000円程度
  • 自由診療の検査を受けた場合 → 50,000円程度

となることが多いです。
※上記はあくまで目安の金額になります。詳細の費用は医療機関によって異なります。

診断後の流れ

医師男性
ADHDと診断がついた場合は、専門医・臨床心理士による「行動療法」とともに、必要に応じて「薬物療法」が並行して行われます。

ADHDの人が働きやすい環境や、家庭で過ごしやすい環境を整えるためのアドバイスも行われます。

通院頻度・期間の目安

医師男性
通院頻度は、月1回程度の人が多いです。
通院期間は、1年程度が目安となりますが、個人差があります。

費用の目安

医師男性
保険診療の場合、通院1回あたりの費用の目安は2,000円程度です。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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