腕を後ろに回すと「二の腕」が痛い…原因は?ストレッチで治る?受診目安も

更新日:2023-07-24 | 公開日:2022-11-22
37

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

腕を後ろに回すと「二の腕」が痛い…原因は?ストレッチで治る?受診目安も

腕を後ろに回すと二の腕が痛む…なぜ?

考えられる原因を、お医者さんに聞いてみました。
症状に応じた適切な対処法や、病院に行く目安も紹介します。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

腕を後ろに回すと「二の腕」が痛い…原因は?

医師男性
長時間同じ姿勢や動作を続けたことで、肩や腕の筋肉が凝り固まっている可能性が考えられます。
スマホやパソコンを同じ姿勢で長時間使用している人は、腕を回す等の動作により、二の腕に痛みが生じやすいです。

二の腕の痛みのほかに、

  • 肩や首の痛み・しびれ
  • 目の渇き
  • 眼精疲労
  • 視力低下

等の症状を伴うこともあります。

同じ姿勢にならないように注意しよう

医師男性
「筋肉の凝り」による痛みがある場合は、普段から同じ姿勢が続かないように、こまめに体を動かすことが大切です。
  • 肩を上げ下げする
  • 肩をゆっくり前後に回す
  • 首をゆっくり回す

などの軽い運動を、15~30分に1回行いましょう。

ストレッチで改善する?

医師男性
二の腕の痛みの原因が「筋肉の凝り」だった場合は、軽いストレッチで症状が改善するケースもあります。

以下、おすすめのストレッチを2つ紹介します。

※二の腕の痛みの原因が、後述する「整形外科系の病気」の可能性もあるため、痛みが出る場合は無理に行わないでください。

おすすめストレッチ① 二の腕の内側・外側のストレッチ

二の腕の内側・外側のストレッチ

  1. 肘を曲げる
  2. 手の平を自分の方に向ける
  3. 手首の角度を変えずに、反対の手で手首を持つ
  4. 肘をゆっくり伸ばしていく(痛みを感じないところまで)
  5. 肘内側を天井方向に向けて手首を外側に捻る

 

①~⑤を1回20秒、3セットを目安に行いましょう。

上記を行ったら、手のひらを反対に裏返して、外側を伸ばすストレッチも行ってください。

医師男性
上記のストレッチで、二の腕の内側と外側を伸ばすことができます。
筋肉の柔軟性を高める効果が期待でき、痛みが緩和されるでしょう。

おすすめストレッチ② 上腕二頭筋ストレッチ

上腕二頭筋ストレッチ

  1. 両腕を前方に伸ばす(肩幅程度)
  2. 腕を水平に伸ばした状態のまま、背中の方向まで広げる
  3. 肩甲骨を寄せるように意識して行う
医師男性
上腕の筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチです。

ストレッチを行うのに決まった時間やタイミングはないため、仕事や勉強の合間などのスキマ時間に行うとよいでしょう。

こんなときは病院へ

腕の痛みについて医師に話す女性

  • 痛みがおさまらない
  • 痛みが強くなっている
  • 前腕から小指にかけて、ピリピリするような感覚がある
  • 夜、寝ているときにも痛みがある
  • 腕に力が入らない
医師男性
上記に心当たりがある場合は、骨と筋肉をくっつける「腱」の炎症・損傷などが疑われます。
早めに「整形外科」で受診しましょう。

整形外科を探す

考えられる「整形外科の病気」

医師男性

腕を後ろに回すと二の腕に痛みが出る場合、

  1. 上腕二頭筋長頭腱炎
  2. 胸郭出口症候群
  3. 肩腱板損傷

など、整形外科系の病気の可能性もあります。

病気① 上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん) 

医師男性
上腕二頭筋(力こぶを作る筋肉)の腱が炎症を起こし、上腕から肘まで痛みが生じている状態です。

「肩をあげる」「腕を後方に回す」「肘を伸ばした状態で荷物を持ち上げる」などの動作で、痛みが生じるのが特徴です。

上腕二頭筋長頭腱炎になりやすい人の特徴

  • 40~50歳以降
  • 野球・バレーボール・バスケットボール・テニスなどのスポーツをしている
  • 過剰なトレーニングをしている
  • 激しく体力を使う労働をしている
  • 肩を強くぶつけた

上記に該当する人は、上腕二頭筋長頭腱炎になりやすいです。

上腕二頭筋長頭腱炎の対処法

医師男性
腕や肩を動かさずに、安静にしましょう。
テーピングで痛みが緩和するケースもあります。

なお、腱の炎症が原因ではなく、実は「腱が断裂していた」というケースもあるため、一度「整形外科」を受診することをおすすめします。

整形外科を探す

病気➁ 胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)

医師男性
腕の動きを司る神経や血管が胸部で圧迫され、「血流の悪化」や「神経機能の異常」を招いている状態です。

腕・肩・肩甲骨周辺の痛み・しびれが現れ、前腕から小指にかけて、ピリピリするような感覚障害を伴う場合があります。

胸郭出口症候群になりやすい人の特徴

  • 常に重い荷物を持ち上げたり運んだりする仕事をしている
  • なで肩(特に女性に多い)
  • 筋肉を過剰に鍛えている男性
  • 姿勢が悪い
  • ストレス過多
  • 睡眠不足

上記に該当する人は、胸部出口症候群を発症しやすいと考えられます。

胸郭出口症候群の対処法

医師男性
入浴の際にきちんと湯船に浸かり、体を温めましょう。
血行が改善されると、痛みの緩和につながると考えられています。

このほか、下記のセルフケアで、症状が改善するケースもあります。

胸郭出口症候群のセルフケア方法

  • 姿勢を正す
  • 十分な睡眠をとる
  • ストレスを発散する
  • 筋肉を鍛える
  • 安静時も肩をすくめるような体勢をとる
  • 重い荷物を持ち上げない

ただし、上記のセルフケアを実践しても改善が見られない場合は、一度「整形外科」を受診しましょう。

整形外科を探す

病気③ 肩腱板損傷(かたけんばんそんしょう)

医師男性
筋肉が骨とくっついている部分(腱板)が損傷している状態です。

「腕を上げるとき」「運動時や夜間」に痛みを生じ、腕の力が入りにくいという症状が出る場合があります。

なお、腕を上げることができないほどの強い痛みは、腱板が完全断裂しているおそれがあります。

肩腱板損傷になりやすい人の特徴

  • 50~60歳以降
  • 仕事や運動等で肩を酷使している
  • 重いものを持ち運ぶ仕事をしている

上記に該当する人は、肩腱板損傷を発症しやすいと考えられます。

また、転倒時のケガで発症することもあります。

肩腱板損傷の対処法

医師男性
軽症の場合、
  • 肩を温める
  • 消炎鎮痛薬を用いる
ことで、症状が改善することがあると考えられます。

しかし、肩腱板が完全断裂している恐れもあるので、痛みが強い場合は、病院での治療が必要です。
「整形外科」の受診をおすすめします。

整形外科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

無料で試せるストレスタイプ診断

スマホを触る女性

完璧主義や心配性など、あなたのタイプを簡単に診断!

日々のストレスに対処するスキルを身につけましょう

「Awarefy」のストレス診断
無料で受けてみる

※ストレスタイプ診断は無料ですが、結果を見るには無料のアカウント登録が必要です

\3000円相当のポイントプレゼント実施中/

メザニン

「メザニン」
まずは無料相談

\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 37
※記事の内容は公開日時点の情報です。掲載後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。

\「手足の痛み」カテゴリの特集記事/

指 痛い

足 痛い

さやけん

おすすめ記事
関連記事