もくじ
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50代になって、血圧が高くなった…。
下げるにはどうしたらいい?
50代女性におすすめの「血圧を下げる方法」を管理栄養士さんに聞きました。
更年期に血圧が上がりやすい理由や、血圧の上昇を抑える飲み物・食べ物、おすすめの運動も紹介します。
株式会社Luce
管理栄養士
望月 理恵子先生
株式会社Luce代表/健康検定協会理事長、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活動をおこなっている。
また、更年期に伴ってホルモンバランスが崩れると、血圧をコントロールしている「自律神経」も乱れやすくなり、高血圧になりやすくなると考えられています。
20~30代の頃と同じ生活を続けていると、いつの間にか慢性的な高血圧になってしまう恐れもあるため、要注意です。
前述のとおり、血圧を安定させるには「生活習慣の改善」が第一です。
生活を見直した上で、血圧を下げる働きのある飲み物・食べ物を上手に取り入れていきましょう。
食後、休憩中など日常的に飲む場合には、さほど量を気にする必要はありません。
カテキンは高い温度になるにつれ、抽出量が増えるので、熱湯でお茶を入れるのがおすすめです。
渋みは増しますが、より多くのカテキンを摂取できます。
ただコーヒーにはカフェインが多く含まれています。
カフェインは1日400mgまでくらいがよいので、コーヒー3~5杯が適量です。
カフェインは胃を刺激するため、空腹時は控えましょう。
また、カフェインの覚醒作用により睡眠に影響するので、コーヒーを飲む場合は就寝の5~6時間前までにしましょう。
カフェイン感受性が高い方、不眠気味の方は午前中までにしましょう。
野菜ジュースには、糖質が多く含まれているものもあるため、飲み過ぎには注意が必要です。
1本約200mlを目安にするとよいでしょう。
また、塩分量が多い食事の後の摂取がおすすめです。
ラクトトリペプチドを含む「特定保健用食品」が販売されているので、パッケージに記載されている目安量を飲むとよいでしょう。
杜仲茶は1日6gが適量と考えられています。
特定保健用食品として販売されているものは、パッケージに記載されている量を参考にしましょう。
空腹時に飲むと最も効果が高いと言われています。
水を飲んだ方がいいってホント?
しっかりと水を飲むことで、過剰なナトリウムが体外へ排出され、血圧を下げる効果があると考えられます。
飲み水として、1日1.2Lを目安に飲むとよいでしょう。
のどが渇いてからでは遅いので、のどが渇く前にコップ1杯飲むようにしましょう。
就寝・運動・入浴の前後や、お酒を飲んでいるときは、特に意識して水を飲むようにしましょう。
以下に示す目安量を確認して、普段の食事に取り入れてみましょう。
スーパー等でよく見かける青魚としては、
などがおすすめです。
切り身だけでなく、缶詰を利用してもよいでしょう。
「EPA」「DHA」の摂取量の目安は、50代女性の場合、1日1.9gです。
さばであれば1切れ、水煮缶の場合は2/3程度を目安にするとよいでしょう。
「EPA」「DHA」を逃さず、質を保って食べるためには、刺身やカルパッチョなど生で食べるのがおすすめです。
煮た場合は、汁にも溶け出しているため、汁ごと食べることをおすすめします。
ごまには、すりごま・いりごま・練りごまなど、様々な種類があります。
また、セサミンのサプリメントも販売されています。
セサミンを60mg摂取すると効果を期待できるので、ごま大さじ2杯を目安に食べるとよいでしょう。
ごまの皮は固く消化吸収が悪いため、すりごまにして消化吸収率を高めるのがおすすめです。
特に、ケルセチンの量が多い「紫玉ねぎ」がおすすめです。
また、市販の「玉ねぎの皮パウダー」を利用しても効果が期待できます。
ケルセチンの安全性と有効性が期待できる量は、15~18mgとされています。
可食部100gにケルセチンが15~50mg含まれているので、玉ねぎ1/2個を目安に食べるとよいでしょう。
どの調理法にしてもケルセチンの量に変化はないため、お好みの調理方法で食べるとよいでしょう。
食酢であれば、大さじ1杯を目安に摂取するとよいでしょう。
空腹時は、胃を強く刺激してしまうことがあるため、避けてください。
また、黒酢ドリンク・りんご酢ドリンクなど飲みやすい飲料も販売されていますが、糖質が多いものは控えましょう。
GABAは熱に強く水に溶けやすい性質があります。
炊飯して食べる発芽玄米は、GABAを逃すことなく摂取できるでしょう。
ただし、発芽玄米だけでは、十分な量のGABAを摂取することは難しいです。
そのため、野菜・お茶・発酵食品など、GABAを含む様々な食品も併せて摂ることをおすすめします。
おすすめの有酸素運動
など
ご自身が取り入れやすい運動がおすすめです。
運動量に物足りなさを感じたら、強度を上げるのではなく、まずは時間を延ばしてみましょう。
ご自身で気を付けていても血圧が下がらない場合は、病院で相談しましょう。
特に、
といった場合は、早めに病院で受診することをおすすめします。
※家庭で測る場合は、5~7日間の平均が135/85mmHg以上だと「高血圧」と判断されます。
高血圧は、高血糖・脂質異常などのリスクを高めます。
また、放置していると、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの深刻な病気につながることがあります。
高血圧の場合、食事や運動、睡眠などの生活習慣の見直しを行います。
改善が見られない場合は、高血圧の治療薬である「降圧剤」を処方することもあります。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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