なぜ?20代なのに階段を上るだけで息切れ…よくある原因は?病気が隠れているケースも

更新日:2023-04-24 | 公開日:2022-07-28
4

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

なぜ?20代なのに階段を上るだけで息切れ…よくある原因は?病気が隠れているケースも

まだ20代なのに階段を上がっただけで息切れする…。
原因は運動不足?何かの病気?

20代が「階段を上がるだけで息切れする」原因を、お医者さんに聞きました。

息切れには、心不全などの重い病気が隠れていることもあります。
要注意の症状に当てはまっていないか、チェックしてみましょう。

監修者
荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

20代で「階段を上るだけで息切れ…」原因は?

医師男性

20代で階段を上るときに息切れする場合、

  1. 運動不足
  2. 肥満
  3. 貧血

などがよくある原因として挙げられます。

家の中で過ごすことが多い人は、運動不足・肥満になりやすい傾向があります。
また、若い女性の場合生理過度のダイエットが原因となって、貧血を起こす人もいます。

上記の原因であれば、セルフケアで改善できるケースも多いため、基本的にそこまで心配いりません。
※重度の貧血の場合は、治療が必要になります。

病気が隠れているケースも…

医師男性
心臓・呼吸器・甲状腺の病気が原因で、息切れが起こるケースもあります。
これらの病気の中には、悪化すると命に関わるものもあるため、注意が必要です。

階段を上がるたびに息切れする場合は、一度、病院で診てもらうことをおすすめします。
まずは「内科」を受診するとよいでしょう。

すぐに息が整うのであれば、しばらく様子を見ることはありますが、息切れが長く続いたり、頻繁に繰り返したりする場合は注意が必要です。

まだ若くても、心臓や呼吸器、甲状腺の病気が原因で息切れが引き起こされている可能性も考えられます。
これらを放置していると、症状が悪化したり、命に関わる危険な状態に陥ったりする恐れがあります。

内科を探す

よくある原因① 運動不足

医師男性
運動不足で筋力が低下すると、心臓機能も弱くなり、少し動くだけで息切れが起こることがあります。

この状態が続くと、肥満や生活習慣病(糖尿病等)を発症するリスクが高まるため、注意が必要です。

「運動不足」になりやすい人

  • 運動する習慣がない
  • ずっと家の中で過ごしている
  • デスクワーク中心

運動不足かも…どうすればいい?

医師男性
「有酸素運動」を1日20~60分、週3回以上を目安に行うことをおすすめします。

おすすめの「有酸素運動」

  • ウォーキング(散歩)
  • ラジオ体操
  • サイクリング
  • ジョギング

ただし、無理はしないようにしてください。
少し動いただけで息切れしたり、頻繁に息切れしたりする場合は、他の原因も考えられます。一度医療機関で診てもらいましょう。

内科を探す

よくある原因② 肥満

医師男性
肥満も息切れを誘発します。
心臓は、血液を介して体中に酸素を届けます。
肥満で体が大きくなると、多くの酸素が必要になるため、心臓の負担が大きくなって息切れを起こしやすくなります。

「肥満」になりやすい人

  • 朝食を抜いて昼食・夕食を大量に食べる
  • 早食い・ながら食いをしている
  • 生活リズムが乱れている
  • 運動不足
  • ストレス過多
  • 睡眠不足

肥満を改善したい…どうすればいい?

医師男性

肥満を改善するには、

  1. 食生活の改善
  2. ウォーキングなどの有酸素運動

を実践して、減量する必要があります。

食べすぎている可能性があるので、1食ごとの摂取カロリーを意識して下さい。
バランス良く栄養を摂取することも大切なので、1日3食、主食・主菜・副菜の揃った食事を心がけましょう。

有酸素運動は継続が大切です。
ウォーキングなど無理なく続けられるものを、習慣化しましょう。

よくある原因③ 貧血

医師男性
貧血とは、酸素を運ぶ働きを担う「ヘモグロビン」が減っている状態です。
体中に酸素が届きにくくなることで、息切れすることがあります。

貧血の原因は、鉄分不足・偏食・過剰なダイエット・生理に伴う出血など、さまざまです。
何らかの病気によって、貧血起きていることもあります。

「貧血」になりやすい人

 

  • 好き嫌いが多く偏食傾向
  • 過剰なダイエットによる栄養不足(※)
  • ストレス過多

(※)タンパク質・鉄分・ビタミンC 等

こんな症状は「貧血」の疑いアリ

  • 息切れ
  • 動悸
  • 倦怠感・疲れやすい
  • 頭重感
  • めまい
  • 顔色が悪くなる
  • 爪が変形する・青白くなる
  • 唇が青白くなる
  • 足のしびれ
  • 就寝中に足がむずむずして寝つけない(むずむず脚症候群)

貧血の場合、上記のような症状が出てくることがあります。

貧血かも…どうすればいい?

医師男性

日頃から意識して

  • 鉄分
  • 亜鉛
  • 葉酸
  • ビタミン類(ビタミンB12・ビタミンC)
  • タンパク質

などを、食品からとるようにしてください。

特に朝食をしっかり食べるようにしましょう。

\貧血におすすめの食品/

栄養素

食品例

鉄分

  • レバー
  • 小松菜
  • ひじき
  • ごま
  • 卵黄
  • あさり・しじみ

亜鉛

  • 牡蠣
  • レバー
  • チーズ
  • 小麦胚芽
  • するめ
  • 牛肉

葉酸

  • レバー
  • 大豆製品
  • のり・海藻類

ビタミンB12

  • レバー
  • 鮭(白鮭)
  • 煮干し
  • あさり・しじみ

ビタミンC

  • イチゴ
  • 菜の花
  • パプリカ
  • ブロッコリー
  • キウイ

タンパク質

  • 豚肉・鶏肉
  • マグロ赤身・かつお
  • 青魚
  • 納豆

貧血症状が重いときは、病院で相談を

貧血は、胃ガン・大腸ガンといった重い病気が隠れているケースもあります。
息切れ・めまいなどの症状が重いときは、一度内科で相談してみましょう。

内科を探す

「発汗」や「首の腫れ」を伴う人は、“バセドウ病”かも

医師男性
バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、代謝が活発になってしまう病気です。
心臓に負荷がかかることで、息切れの症状が出ることがあります。

バセドウ病の「主な症状」

  • 息切れ
  • 動悸
  • 手指の震え
  • 発汗
  • 暑がりになる
  • 痩せていく(体重減少)
  • 筋力低下
  • 下痢
  • 倦怠感
  • イライラしやすい
  • 甲状腺が腫れる(首の腫れ)
  • 眼球が出てくる

バセドウ病になりやすい人は?

  • 20〜30代の女性
  • 親族がバセドウ病になったことがある
  • 睡眠不足・栄養不足等により、免疫力が低下している
  • 過剰なストレスを抱えている
  • 喫煙している
医師男性
親族(親・兄弟・祖父母)がバセドウ病を患っている場合、通常の人よりも20~40倍ほど発症率が高まると考えられています。

現段階では、何らかのウイルスの感染・過剰なストレス・妊娠・出産などが関係して発症するのではないかと考えられています。

バセドウ病を疑うときは、早めに病院へ

医師男性
バセドウ病が疑われる症状が出ていたら、早急に内科で受診してください。
バセドウ病が悪化すると、心不全などを招く恐れがあります。

日常生活では、

  • できるだけストレスを溜めないようにする
  • 禁煙する
  • 昆布類などに多いヨウ素の摂りすぎに注意する

といった点を心がけましょう。

内科を探す

【要注意】動悸を伴う人は“心不全”の疑いも

医師男性
心臓機能が低下している人は、体中に十分な血液を届けられなくなります。
その影響で全身の血液循環が滞ると、体を動かしたときに息切れすることがあります。

「心不全」のサイン

  • 息切れ
  • 動悸
  • 呼吸困難
  • むくみ
  • 食欲不振
  • 疲れやすい
  • 咳が続く

「生活習慣が乱れている人」は要注意

  • お酒の飲みすぎ
  • 喫煙
  • 塩分の過剰摂取
  • ストレス・疲労の蓄積
  • 運動不足

上記は心臓に悪影響を与えやすい習慣です。
ただし、20代で心臓病を発症する場合は、遺伝的要因が関わっているケースも多いです。

心不全を疑うときは、早めに病院へ

医師男性
心不全は命に関わる病気なので、放置は危険です。
疑われる場合には、早急に病院を受診してください。

病院は、「循環器内科」を受診するとよいでしょう。

循環器内科を探す

こんなときは医師に相談を

  • 階段や坂道を上がるだけで息切れする
  • 「着替え」や「会話」等の日常の動作だけで息切れする
  • 呼吸が浅くて速い
  • 呼吸が苦しい
  • 動悸がする
  • 急に体重が増えた
  • 尿の量が減った
  • 発熱している
  • 食欲不振が続いている
  • 強い倦怠感がある
医師男性
上記の症状が出ている人は、早めに病院を受診して医師に相談しましょう。
何らかの病気にかかっている可能性があります。

病院は何科?

症状

おすすめの診療科

息切れの症状のみ

内科

月経不順・不正出血を伴う

婦人科

動悸・胸の痛みを伴う

循環器内科

体重減少・手指の震えを伴う

内科

医師男性

出ている症状によって、受診すべき診療科は変わります。
上の表を参考に、ご自身に合った診療科を選んでください。

内科を探す

婦人科を探す

循環器内科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

不調の改善には筋トレがオススメ

ライザップ

「個人にあったトレーニングを指南!」
「筋トレで心身共に美しく」

そんなあなたには…
今こそライザップ!
#PR

「ライザップ」 詳しくはこちら

\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 4
※記事の内容は公開日時点の情報です。掲載後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。

はんなみさん漫画

おすすめ記事
関連記事