私の体重で“膝にかかる負担”はどれくらい?膝が痛い人のダイエット方法

更新日:2023-04-25 | 公開日:2022-01-27
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私の体重で“膝にかかる負担”はどれくらい?膝が痛い人のダイエット方法

「膝が痛い…」
「体重が膝に負担をかけているせい?」

体重・日常での動作による膝への負担について、お医者さんに聞いてみました。
肥満の影響、おすすめのダイエット方法も詳しく解説します。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

私の体重で「膝にかかる負担」はどれくらい?

医師男性
膝にかかる負荷は、
平地を歩く → 体重の2〜3倍
階段の上り下り → 体重の6〜7倍
かかると言われています。

つまり体重50kgの場合、歩く時に膝には100〜150kgもの負荷がかかることになります。

行動

膝にかかる負荷

平地の歩行

体重の2〜3倍

階段を上り下り

体重の6〜7倍

ジョギング

体重の4〜5倍

ランニング

体重の10倍

肥満が原因ででてくる「膝への影響」

医師男性

肥満によって体重が増えると、

  1. 膝を痛める(膝関節捻挫)
  2. 膝が外側に開いてしまう(O脚)
  3. 膝関節の動きが制限される(変形性膝関節)

などの症状が出ることがあります。

これらは膝に負荷が大きくかかることで生じます。

その① 膝を痛める(膝関節捻挫)

医師男性
過度の負荷が膝関節に加わると、靭帯や腱、軟骨などにダメージを受けます。

その結果、

  • 膝の腫れ、痛み
  • 膝関節を曲げにくくなる

などの症状が出ることがあります

その② 膝が外側に開く(O脚)

医師男性
O脚とは、立った時に膝が内側につかない「膝が外側に開いた状態」を言います。
肥満による体重の負荷によって発症することがあります。

ほかに目立った症状はあまりありませんが、進行すると痛みが出やすくなります。

その③ 膝が動かしにくい(変形性膝関節症)

医師男性
膝関節に過度の負荷が加わり続けると、軟骨がすり減り、膝の動かしにくさを感じるようになります。
この状態は「変形性膝関節症」と呼ばれています。

初期の頃は、

  • 膝を動かすことに少し強張りを感じる
  • 歩き出しが悪い

などの症状が出やすいです。

進行すると痛みが持続するようになり、動作も困難になります。
さらに痛みだけではなく、「骨の変形」や「膝に水が溜まる」などの症状が出ます。

変形性膝関節症は、「40代以上の人」に多い

 

膝の軟骨は、過度の負荷だけでなく「加齢」や「筋肉量の低下」が原因ですり減ることもあります。

40代以降の人は膝関節の老化が見られてくるため、変形性膝関節症の発症リスクが高いといえます。

膝の痛み・変形予防には「体重コントロール」が必須

医師男性
「肥満による膝の痛み」を改善・予防するためには、やはり体重を減らすことが大切です。

BMI(体格指数)が25以上の人は、「肥満」となるため減量を検討しましょう。

減量の際は、BMIが「18.5以上25未満」の範囲に収まる状態を目指してください。
BMI「22」がもっとも病気になりにくい状態といわれています。

◆BMIの計算式

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m

が計算式となります。

 

◆理想体重の目安

<例① 身長160cmの女性の場合>

理想体重は56.5kg(BMI 22)

→ 65kg以上はダイエットを推奨

 

<例② 身長170cmの男性の場合>

理想体重は63.5kg(BMI22)

→ 72.5kg以上はダイエットを推奨

膝関節周りの「筋トレ」も大切

膝関節周りの筋肉を強化すると、関節や靭帯、腱の負荷を軽減できます。
膝への負担を抑えたいのであれば、体重の減量に加えて「筋トレ」を行うとよいでしょう。

膝が痛い人のためのダイエット

ダイエットをしたいのですが、膝が痛くてなかなかできません…。
女性
医師男性
運動の際には「歩き方」「走り方」にも気をつけましょう。
  • ウォーキング
  • 軽いランニング
  • 水泳、水中ウォーキング

などをおすすめします。

有酸素運動は1日20分以上週に2〜3日を目安に行いましょう
運動を始めて20分頃から、脂肪が燃焼し始めます。

ウォーキング姿勢のアドバイス

ウォーキング

医師男性

歩幅は広めにしましょう。
肩の力を抜き、肩甲骨を意識しながら、腕を後ろに引く形でしっかり振ってください。

かかとから着地して、
足の外側 → 小指の付け根 → 親指の付け根 → 親指
の流れで地面を踏むと、膝への負担が軽減されます。

ランニング姿勢のアドバイス

医師男性

重心はへそ回りを意識し、前に出した足が着地する時に体重が乗るようにします。

着地の際は、
かかと → つま先
の流れで、地面を踏みしめるように徐々に重心を移動させます。最後に親指の付け根で地面を蹴るように、次の足を前に出します。

膝に負担がかかりにくい「筋力トレーニング」

大腿四頭筋(太ももの前)の筋トレ

  • バスタオルを用意する
  • 床にあぐらをかいて座る
  • 片方の足をまっすぐ伸ばし、伸ばした太ももの下にバスタオルを丸めて入れる
  • 伸ばした足のつま先を天井に向ける
  • 太ももでバスタオルを押しつぶすようにして、膝を伸ばす
  • そのまま10秒間キープ

逆の足も同じように行ってください。1回3セットが目安です。

※呼吸をしながら行いましょう。

大腿四頭筋は膝を支えているため、この筋肉を鍛えることで膝の痛みの軽減につながります。

食事制限は糖質に気をつけて

医師男性
糖質は血糖値を上昇させます。
血糖値が上がると、脂肪がつきやすくなります。

食事制限をする際は、全体のバランスを考え、特に糖質を減らし気味にしましょう。

減量を考えた際は糖質を控えめにすることで、効率よく減量できる場合があります。

「バランスの良い食事」を心掛けましょう


食事制限といっても、基本はバランス良い食事が大切です。

たんぱく質やビタミン、ミネラルが含まれる野菜や乳製品を積極的に摂るようにしましょう。

 

「量を極端に減らす」「偏った食品を食べる」などバランスの悪いダイエットは、リバウンドの元になったり、健康に悪影響を与えたりします。

こんな症状は整形外科へ

医師男性
膝に痛みを感じるときは、医療機関を受診しましょう。

歩行や動作の度に痛みが生じる場合、膝の靭帯や腱、関節の炎症が疑われます。
膝の痛みが悪化すると歩けなくなるケースもあるため、早めの治療をおすすめします。

膝は体重を支える重要な部分です。
「肥満で膝に負担をかけているかもしれない…」と心配なときは、医師に相談してみましょう。

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