「不正出血が止まらない…」
「生理じゃないのになぜ…?」
お医者さんに、不正出血が止まらない原因を聞きました。
「放置するリスク」や「病院に行くべき症状」についても解説します。
監修者
経歴
医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院
不正出血が止まらない…大丈夫?
「排卵期出血」と言う少量の出血の場合は、あまり気にすることはありません。
生理と生理の間の時期(排卵期)に起こるホルモンバランスの変化による出血です。この出血は数日でおさまることが多いです。
しかし、これを繰り返すような場合や、出血が2週間以上続く場合は、一度医師に相談した方が良いでしょう。
また、ピルの服用によって不正出血が起こる場合もあります。こちらも少量の出血であればあまり心配ありませんが、出血が3か月以上続く場合や、出血量が多い場合は病院で相談しましょう。
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2020-09-17
まだ生理ではないのに血が出た…。
腰も痛いけど…これは大丈夫?
不正出血と腰痛の原因を、お医者さんに聞きました。
腰痛を緩和する方法や、病気の可能性も解説します。
不正出血と腰痛。この症状は大丈夫?
排卵日前後に起こる出血や、生理前の少量の出血の場合は、さほど心配のいらないケースもあります。
しかし、出血とともに強い下腹部痛や腰痛が起こる場合は、早急に婦人科を受診してください。
また、出血を度々繰り返す場合は、病気が隠れていることもあるため、注意が必要です。
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生理と生理の間の「中間期出血」とは
排卵時に、急激にホルモンバランスが変化することで生じる出血を「中間期出血」といいます。
卵子が排出されるとき、卵胞が破れて血液が流出し、子宮頚管からの分泌物と混ざって体外に出てきます。
卵胞が破れることで腹膜に刺激を与えると、軽い腹痛や腰痛などの痛みが生じると考えられています。
他にも…こんな症状が出ることも
吹き出物
肌荒れ
シミ
メンタルの不調
排卵日に出血・腰痛が出やすい人
過剰なストレスを抱えていたり、不規則な生活によってホルモンバランスが乱れている方に多いです。
この不調…どう対処する?
腹部を温める
体を締め付けるような下着の着用を控える
生活のリズムを整える
腹式呼吸をする
などによって、改善できるケースがあります。
また、痛みが強い場合には、鎮痛剤を使用することで改善が期待できます。
しかし、薬は一時的に痛みを抑えるだけで、根本的な解決にはなりません。できる限り婦人科を受診して、状態に合った治療、薬の処方を受けることをおすすめします。
注意!病気の可能性も
不正出血と腰痛が続いたり、他にも気になる症状がある場合は
子宮内膜症・子宮腺筋症
子宮筋腫
子宮がん・子宮頸がん
子宮頸管炎
などの病気の可能性があります。
これらの病気は病院で治療を受ける必要があるので、症状に当てはまる場合は婦人科に行きましょう。
病気① 子宮内膜症・子宮腺筋症
<子宮内膜症>
通常、子宮の内側のみに存在するはずの子宮内膜やそれに似た組織が、卵管、腹膣内、直腸表面等の臓器に発生してしまう状態です。
生理の度に症状が進行しますが、閉経すると治まるケースが多いです。
症状が悪化して、子宮内膜と臓器に癒着が生じると、腰痛を起こす場合があります。
また、子宮内膜症によって卵巣に古い血液が溜まると、腰痛を起こす場合があります。(チョコレート嚢胞)
<子宮腺筋症>
子宮内膜に似た組織が子宮筋層内に生じる状態です。
子宮腺筋症の組織は、子宮筋層内で増殖と剥離を繰り返します。
症状が進行して子宮筋層が厚みを増すと、子宮が増大して、不正出血等の症状が生じる場合があります。
発症しやすい人
<子宮内膜症>
20~40歳代
家族に子宮内膜症を患っている人がいる(遺伝)
子宮に構造異常がある
<子宮腺筋症>
30~50歳代
出産経験がある人
主な症状
月経痛(強い痛みを伴うケースが多い)
不正出血
下腹部痛
腰痛
性交痛
排便痛
肛門奥の痛み
吐き気・嘔吐
不妊症
過多月経
貧血
骨盤痛
自分でできる対処法は?
鎮痛剤等を使用することで、痛みの軽減が期待できます。
しかし、できるだけ婦人科等の医療機関を受診して、症状に合った治療を受けるようにしてください。
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病気② 子宮筋腫
子宮に発生する良性の腫瘍です。
子宮筋腫自体は命に関わるようなものではないですが、治療を行わずに放置すると、驚くほど大きくなってしまう場合があります。
子宮筋腫は女性ホルモンの影響で大きくなり、閉経後は小さくなるケースが多いです。
初期段階では自覚症状がほぼないため、病気に気付かないケースがあります。
子宮筋腫が増大することで、生理痛が強くなり、不正出血が起こります。また、周りの臓器にも悪影響を及ぼすため、腰痛を引き起こす場合があります。
悪化すると、流産のリスクを高めたり、不妊症の原因になる恐れもあります。
発症しやすい人
30~40歳代
出産経験がない、または少ない人
主な症状
貧血
めまい
立ちくらみ
経血量の増加
不正出血
月経期間の長期化
下腹部痛
腰痛
頻尿
下腹部が前に出てくる
排便痛
自分でできる対処法は?
この病気の症状に対して自分で対処するのは難しいため、婦人科等の医療機関の受診をおすすめします。
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病気③ 子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)
<子宮頸がん>
子宮入り口に発生するがんです。ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で発症します。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性行為により感染するケースが多く、性行為を経験した女性なら誰もが持つ可能性があります。
初期段階ではほぼ自覚症状がなく、徐々にがんが進行していきます。
<子宮体がん>
子宮内膜細胞が悪性腫瘍に変わりがん化した状態です。初期段階から約90%の人に不正出血が起こります。
子宮で生じる炎症や腫瘍が原因で不正出血が起こる場合があります。
また、がんが骨盤内の組織にまで進行すると、腰痛等の痛みが生じる場合があります。
発症しやすい人
<子宮頸がん>
20~30歳代
喫煙者
<子宮体がん>
50歳代以上
出産経験がない、または少ない人
エストロゲンを補充する薬物を単独使用している人
肥満傾向
糖尿病、高血圧症の人
主な症状
<子宮頸がん>
おりものの増加
おりものの変化(茶色っぽい色になる、においが強くなる、膿のような形状になる)
月経期間の長期化
腰痛
腹痛
不正出血
性交時の出血
排尿障害
<子宮体がん>
不正出血
おりものの変化(茶褐色になる)
腰痛
過多月経
おりものの量が増加する
自分でできる対処法は?
子宮がんを疑う場合は、早急に婦人科を受診しましょう。
また、予防のためにも、定期的に婦人科検診を受けることをおすすめします。
特に子宮頸がんは、初期段階での自覚症状がない場合が多いため、気が付かないうちに症状が進行してしまう恐れがあります。
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病気④ 子宮頸管炎
大腸菌、クラミジア、ブドウ球菌等の感染により、子宮頸管に炎症が起こる状態です。
婦人科での処置による刺激や、避妊具が膣内に長期間入っていること、避妊クリームや膣洗浄に含まれる化学物質、ラテックス製のコンドームによるアレルギーなどが原因となるケースもあります。
炎症が悪化・拡大した場合、腰痛、不正出血、微熱、下腹部痛等を伴う場合があります。
治療せず放置すると、炎症が骨盤や子宮にも拡がって、骨盤腹膜炎や子宮内膜炎を起こすこともあります。
発症しやすい人
不特定多数と性行為をする人
長時間タンポンを入れたままにしている人
主な症状
おりものの変化(臭いが強い、黄色、黄緑色のおりもの、膿のような形状)
不正出血
発熱(高熱)
吐き気・嘔吐
自分でできる対処法は?
感染症のため、早急に婦人科等の医療機関を受診して、症状に合った薬を処方してもらいましょう。
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すぐに婦人科に行くべき症状
耐え難いほどの腰痛
大量の出血
不正出血が1週間以上続く
高熱
などの症状がある場合は、早急に婦人科に行きましょう。
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婦人科受診で気をつけること
婦人科を受診する際、どのような服装がよいでしょうか?
内診が行われるケースが多いため、脱ぎ着しやすい服装で受診するのがおすすめです。スカートの場合、着替えることなくそのまま検査可能な場合もあります。
タイツやガードルを着用していくのは控えましょう。
出血しているときに受診した方がいいですか?それとも出血が落ち着いてから受診すべきですか?
出血していると受けられない検査をすることもあるため、事前に受診予定の医療機関に連絡して確認することをおすすめします。
参考
一般社団法人 日本家族計画協会 腰痛~あなたの知らない原因がこんなに~
http://www.jfpa.info/wh/body_information/detail/index.php?aid=71
一般社団法人 日本女性心身医学会 排卵時期の腰痛・性器出血
http://www.jspog.com/general/details_11.html
公益社団法人 日本産科婦人科学会 子宮頸がん
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=10
国立がん研究センター がん情報サービス 子宮頸がん
https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/index.html
日本医師会 子宮頸がんとは?
https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/cervix/what/
病気の可能性も
不正出血が止まらない原因として、
- 子宮頸がん
- 子宮体がん
- 子宮肉腫
- 膣がん
- 子宮頸管ポリープ
といった病気も考えられます。
原因1. 子宮頸がん
性交渉によってヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頚部に感染することで起こります。
20代後半から増えはじめ、40代がもっともかかりやすい病気です。
とくに性交時の出血がみられます。出血量は多く、繰り返すのが特徴です。
<症状の特徴>
まだ細胞ががん化していない初期段階では症状はありません。
進行すると、性交時に出血をしたり、おりものに変化があらわれたりします。さらに悪化すると、下腹部や腰が痛くなることもあります。
原因2. 子宮体がん
女性ホルモンのひとつ「エストロゲンの分泌」が過剰になると、子宮の内膜が分厚くなり、がん化します。
エストロゲンの過剰分泌を引き起こす原因として、①出産経験がない、②閉経が遅かった、③肥満である、④ホルモン薬剤の影響などがあげられます。
また、エストロゲンの分泌とは無関係に、糖尿病、リンチ症候群などの病気、家族に大腸がんの方がいるといったことが原因となることもあります。
子宮体がんは、40歳ごろから増えはじめ、50代から60代がもっともかかりやすい病気です。
<症状の特徴>
おりものに血が混ざり、褐色になるだけのものもあります。出血に加え、排尿時の痛みを感じたり、尿が出にくくなったりします。性交時にも痛みがある場合もあります。
下腹部や腰の痛み、お腹の張りを感じることもあります。
原因3. 子宮肉腫
子宮の筋肉や間質に生じる悪性の腫瘍です。子宮肉腫は、40代から60代に多い病気です。
発症頻度は非常に低いとされていますが、早期治療が必要です。子宮肉腫の原因は、はっきりとしていません。
<症状の特徴>
不正出血以外には、下腹部の痛みや張りを感じます。
原因4. 膣がん
膣がんによって膣の粘膜がただれて、出血が起こることがあります。
膣がんは、60歳以上の方に多い病気と言われています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染していたり、子宮頸がんや子宮がんを患ったり、子宮摘出をしたりしていると、膣がんにかかるリスクが高まります。
また、胎児期に、母親が流産防止のためにDES(合成女性ホルモン薬)を使用していると、生まれてきた子どもの膣がんリスクが高くなる可能性がある、という報告もあります。
<出血の特徴>
生理ではない時期や閉経後、性交中や性交後に出血することがあります。
<症状の特徴>
膣がんでは多くの場合、初期では症状がみられません。
がん細胞が大きくなると膀胱を圧迫するため、尿の回数が増えたり、排尿時に痛みを感じたりすることもあります。
その他、水っぽいおりものや性交痛、便秘等を感じる方もいますが、これらは、腟がんに特有なものではなく、他の病気が原因となっている場合も多くあります。なかには病気が進行しても、何も症状がないという人もいます。
原因5. 子宮頸管ポリープ(頚管粘膜ポリープ)
子宮頚管ポリープは、成人女性の2~5%に発症します。良性の場合が多いです。
子宮頸部の細胞の慢性的な炎症などをきっかけに、できものとして膣の中へ飛び出したものです。ポリープが大きくなると不正出血を起こしやすくなります。
特に30代から40代の発症が多いです。
ポリープの大きさは直径数mmから2~3cm程度で、やわらかく、性交渉時の刺激などにより傷つき、出血することがあります。
<症状の特徴>
多くの場合は、症状がありません。
ポリープが感染を起こすと、膿が混じったようなおりものが出ることがあります。
止まらない不正出血を放置すると…
「少量の出血だから大丈夫かな」
といって、病院へ行かずに放置するのはやめましょう。深刻な病気を見逃したり、治療が難しくなる可能性が上がります。
また、不妊や流産のリスクが上がったり、生理痛や貧血症状がつらくなることもあります。
病院を受診する目安
- 閉経後にもかかわらず、出血がある。
- 出血量が多い。
- 痛みが強い。
- 不正出血を繰り返す。
- 不正出血が2週間以上続く。
受診のタイミング
基本的には出血している時に受診しましょう。
出血の原因を突き止めやすくなります。また、早期に受診することで出血をとめることにも繋がります。
出血が止まった後に受診する場合には、以下の6ポイントを医師に伝えると良いでしょう。
- いつ出血したのか。
- 出血は続いたのか。続いたのであれば、その期間。
- どんな色だったか。
- どれくらいの量だったか。
- その他の症状。
- 月経周期や月経期間。
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初診ではどんな検査をするの?
まずは問診を行い、その後内診で出血している場所や状況を確認します。
必要に応じて、超音波検査で子宮や卵巣の状況の確認や血液検査を行うこともあります。
生理中に受診してもいいの?
がん検診やおりもの検査などは生理期間を避けますが、
不正出血に関しては、生理中でも受診して大丈夫です。
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2022-05-30
「不正出血がある…」
「大量の鮮血が出たけど、大丈夫なの?」
不正出血で大量の鮮血が出る原因を、お医者さんに聞きました。
子宮外妊娠・子宮頸ガンなど、命に関わる病気が隠れているケースもあります。
心当たりのある症状がないか確認してみましょう。
不正出血…しかも大量の鮮血!これ大丈夫?
不正出血による大量の鮮血は、子宮に異常があるときに起こります。
生理的現象・良性腫瘍が原因の「心配いらないケース」
命に関わる病気が隠れている「危険なケース」
の両方が考えられるため、検査で詳しく調べない限りは、大丈夫とはいえません。
特に「子宮外妊娠」「子宮頸ガン」などは、発見が遅れると命に関わるリスクが高くなります。
不正出血で大量の鮮血が出たときは、自己判断せずに一度婦人科で相談しましょう。
こんな症状は早急に受診を!
大量の出血に伴い、
大量に汗をかく
ふらつきを感じる
失神する
といった症状がある場合は、救急車を呼びましょう。
出血量が多くなると、出血性ショックによって命を落とす危険性があります。
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そこまで心配いらないケース(生理的現象・良性腫瘍など)
不正出血による大量の鮮血は、
子宮膣部びらん(生理的現象)
子宮頸管ポリープ(良性腫瘍)
といった原因によって起こるケースもあります。
これらは通常命に関わることはなく、過剰に心配する必要はない状態といえます。
※ポリープは、妊娠に悪影響を与えるリスクがあるため、基本的に切除が選択されます。
心配いらないケース① 子宮膣部びらん(生理的現象)
子宮膣部びらんとは、腟につき出している「子宮腟部」が赤く膨らみ、出血しやすくなっている状態です。
これは病気ではなく生理的な現象で、女性ホルモンが活発な10代後半~40代前半の女性に多い症状です。
びらんの部分は、薄い皮膚で覆われているだけなので、少しの刺激で出血しやすくなっています。
なお、女性ホルモンが減少すると「子宮膣部」が少しずつ小さくなっていくことから、閉経後の女性にはあまり見られない症状です。
出血しやすいタイミング
性行為
タンポンの使用による刺激
※不正出血以外の症状は、特にありません。
子宮膣部びらんには、どんな治療を行うの?
出血量が多い方には、まず膣の洗浄と抗生物質の処方を行います。
膣洗浄を行っても症状が改善されない場合は、冷凍凝固術・電気メス・レーザーなどで「びらん」を切り取る手術をします。
※「子宮膣部びらん」は「子宮頸ガン」と見た目が似ているため、診断に時間を要するケースもあります。
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心配いらないケース② 子宮頸管ポリープ(良性腫瘍)
子宮頸管にできたポリープ(良性腫瘍)から出血している状態です。
ポリープの組織はもろく柔らかいため、比較的容易に出血します。
30~40代の出産経験の多い女性に発症しやすいと言われています。
症状の特徴
▼出血しやすいタイミング
性交時
激しい運動の後
▼伴いやすい症状
おりものが増える
おりものに膿が混じる
子宮頸管ポリープは、切除が必要
ポリープで健康を大きく損なうことはありませんが、妊娠に悪影響を及ぼすケースがあります。
自然消失しないため、発見された場合は基本的に切除が選択されます。
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「命に関わる病気」が隠れているケースも
不正出血で鮮血が大量に出ている場合、
子宮外妊娠(異所性妊娠)
子宮頸ガン
といった命に関わる病気が隠れているケースもあります。
命に関わる病気① 子宮外妊娠(異所性妊娠)
受精卵が子宮以外の組織に着床している状態です。
初期は少量の出血ですが、妊娠6~16週間後になると赤ちゃんを含む構造が破裂し、大量出血を起こします。
子宮外では赤ちゃんを支えたり、必要な血液を供給したりすることができません。
母体に危険が及ぶため、早めに処置をする必要があります。
伴いやすい症状
下腹部の筋肉のけいれん
下腹部痛
出血量が多いと、失神・発汗・ふらつきを感じる
※破裂すると激しい下腹部痛が起こります。
※破裂するまで、無症状の人や出血量が少量の人もいます。
子宮外妊娠(異所性妊娠)を発症しやすい人
卵管に病気がある
骨盤内炎症性疾患になったことがある
過去に異所性妊娠が起こったことのある
「中絶」や「卵管結紮術」などの手術経験がある
子宮内避妊器具(IUD)を使用している
複数のセックスパートナーがいる
タバコを吸う習慣がある
子宮外妊娠(異所性妊娠)は、上記に当てはまる人に起こりやすいと言われています。
病院ではどんな治療をするの?
子宮外妊娠(異所性妊娠)には、薬を投与する治療や手術などで処置を行います。
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命に関わる病気② 子宮頸ガン
子宮の下部に発生する悪性腫瘍です。
ガンの進行に伴って不正出血が起こりやすくなり、大量の鮮血が出る場合もあります。
伴いやすい症状
月経痛が重くなる
おりものから悪臭がする
骨盤部が痛む
腰痛
足のむくみ
子宮頸ガンを発症しやすい人
初めての性交を経験した年齢が低い
複数のセックスパートナーがいる
タバコを吸う
上記に当てはまる人は、子宮頸ガンの発症リスクが上昇すると考えられています。
病院ではどんな治療をするの?
子宮頸ガンの場合、手術・放射線治療・抗ガン剤治療などが行われることが多いです。
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不正出血があるときは、早めに婦人科で相談しよう
不正出血には、子宮頸ガンなど重い病気が隠れているケースもあります。
「生理ではないのに血が出た」というときは、一度婦人科で原因を調べてもらいましょう。
生理的な原因など問題のないケースもありますが、自己判断するのは危険です。
特に大量の鮮血が出る場合、症状の進行も疑われるので注意が必要といえます。
命に関わるリスクを軽減させるためにも、早めの受診を心がけましょう。
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▼参考
MSDマニュアル家庭版 異所性妊娠