クラミジアは治療中でも性行為をしてしまうとうつる?
性行為をしてしまったらどうすればいい?
すぐにできる対処法は?
治療中のクラミジアのうつる確率や、治療方法、性行為をしてもうつらなくなるまでの期間などを詳しく解説しています。
監修者
経歴
長崎大学医学部医学科 卒業
九州大学 泌尿器科 臨床助教を経て 現在は 医療法人 薬院ひ尿器科医院 勤務
専門は泌尿器科
クラミジアの治療中…性行為してしまった!感染の確率は?
治療中でもクラミジアはうつる。すぐに検査に行って
クラミジアは治療中でも感染確率が高いです。もし治療中に性行為をしてしまったらパートナーにうつっている可能性があるので、すぐにパートナーは検査へ行くようにしましょう。
特に治療が始まって間もない場合は抗生物質がまだクラミジア菌を排除しきれておらず、体内に残っている可能性が高いです。体内に菌がいる状態で性行為をすればパートナーへ感染するリスクは十分にあります。
無自覚でも注意。感染している可能性がある
クラミジアは感染しても無症状なことが多い感染症です。そのため、実は感染していたのに気づかずに別の人と性行為を行ってしまい、感染が拡大してしまうケースもあります。
特に、初期段階では炎症が少なく、痛みや違和感を覚えにくいため、自覚症状が現れないことが多いです。感染していれば他の人へうつすリスクもありますし、無症状でも菌が繁殖し、そこから症状が現れて炎症が強まる可能性もあります。
コンドームをしていても注意
治療中は、コンドームをしていても感染するリスクがあります。コンドームの有無は関係なく性行為は避けるようにしましょう。
コンドームをしていても、感染リスクはゼロになりません。コンドームが適切に装着できていなければその部分から感染することも考えられますし、コンドームで保護されていない、外陰部や陰茎の根本などを通じて感染する可能性もあります。
コンドームをしているからといって安心せず、治療が完了するまでは性行為を控えるようにしましょう。
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2023-02-27
なぜ?生理後におりものが多い…。
これって大丈夫?
生理後に「おりものが多い」場合に考えられる原因を、お医者さんに聞いてみました。
クラミジア感染症や細菌性膣炎症などの病気も疑われるため、要注意な症状をチェックしましょう。
生理後「おりものが多い」のは大丈夫?
生理が終わったばかりなのに、おりものが多いです…。これって大丈夫なのでしょうか?
大丈夫とは言えません。生理後に「おりものが多い」場合、何かしらの病気にかかっている恐れがあります。
一度「婦人科」で診察を受けましょう。
通常、生理のすぐ後のおりものは、量が少なく、サラッとした水っぽい場合が多いです。
特に、こんな症状は要注意!
おりもののにおいが強い
痛みがある
かゆみがある
「おりものが多い」ことに加えて上記に心当たりがある場合は、病気にかかっているリスクが高いです。早めに受診しましょう。
病気が原因の場合、放置することで「卵管・卵巣の炎症」「流産や不妊症」「肝周囲炎(肝臓の周囲の炎症)」などにつながる恐れがあります。
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なぜ?生理後におりものが多い原因
生理後に「おりものが多い」場合、原因として、
クラミジア感染症
細菌性膣炎症
が疑われます。
病名
おりものの特徴
クラミジア感染症
水っぽい
黄色い
細菌性膣炎症
水っぽい
灰色
鼻がツーンとするような臭い(魚が腐敗したような臭い)
① クラミジア感染症(水っぽい・黄色いおりもの)
「クラミジア感染症」は、クラミジア・トラコマチスという細菌に感染することで発症します。
性行為がきっかけとなるケースが多いです。
こんな症状は「クラミジア感染症」の可能性大
下腹部に痛みがある
性交時に痛みや出血(不正出血)がある
熱が出る
「生理後のおりものが多い」ことに加えて、上記の症状がある場合は、クラミジア感染症が疑われます。
ただし、90%前後の人は自覚症状がありません。
発症の原因
クラミジアに感染した人とのキスや性行為によって感染します。
性交渉がある人は皆、感染のリスクがあります。
特に不特定多数と性交渉がある人は、発症リスクが高いと言えます。
クラミジア感染症の対処法
クラミジア感染症は自然治癒しません。
感染が疑われる場合は、「婦人科」で相談しましょう。
パートナーも感染している可能性が高いため、パートナーと一緒に診察してもらうことをおすすめします。
病院では、「抗生剤」や「点滴」による治療が行われます。
症状が悪化すると、卵管や卵巣に炎症が起き、流産や不妊症、子宮外妊娠を引き起こすリスクがあります。
さらに感染が進むと、肝周囲炎を発症することもあります。
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② 細菌性膣炎症(水っぽい・臭いおりもの)
「細菌性膣炎症」は、膣内の細菌のバランスが乱れることが原因で起こる病気です。
こんな症状は「細菌性膣炎症」の可能性大
生理後の「おりものの量が多い」ことに加えて、外陰部にかゆみがある場合、細菌性膣炎症が疑われます。
細菌性膣炎症には、再発しやすいという特徴があります。
無症状のケースも多いです。
発症の原因
膣周辺の過剰な洗浄
膣部分の蒸れ
タンポンの不衛生な使用
食生活(栄養バランスの偏り)
免疫力の低下
ストレス
性行為
妊娠
上記をきっかけに、膣内の細菌のバランスが崩れることで、細菌性膣炎症を発症しやすくなります。
細菌のバランスが崩れ、善玉菌よりも悪玉菌が優位な状態になると、通常はやや酸性の膣内がアルカリ性に傾きます。
その結果、膣の自浄作用が低下し、有害な菌が増えることで発症すると考えられています。
細菌性膣炎症の対処法
細菌性膣炎症が疑われる場合は、「婦人科」で診察してもらいましょう。
細菌性膣炎症は自然治癒することもありますが、再発しやすいため、きちんと診察を受けることが重要です。
また、妊娠中に発症してしまった場合は、流産や早産のリスクが高まる危険性があります。
病院では、「抗菌薬」による治療が行われます。
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病院では、どんな検査を受けるの?
病院では、
尿検査
血液検査
おりものの検査(※)
を行い、感染症の診断をします。
※綿棒等でおりものを採取して、培養する検査。
病院に行くのが恥ずかしい…どうしても受診すべき?
感染症だった場合、放置していると健康上のリスクが上がったり、パートナーへ感染させたりする恐れがあります。
早期治療でリスクを下げられるので、恥ずかしがらずに早めに検査を受けましょう。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
なぜクラミジアは性行為でうつるの?
クラミジアは性器の粘膜から感染する
クラミジアは、クラミジア菌という菌が体に侵入しておこる性感染症です。クラミジア菌は性器や粘膜を通じて体内に侵入するため、性行為で直接粘膜が触れ合う際に感染がおこります。
性行為中は粘膜や皮膚に微細な傷ができることがあり、クラミジア菌がその傷口から侵入して感染がおこることもあります。
クラミジア菌は少量でも感染を引き起こすことができるため、性行為中にわずかな分泌物が粘膜に触れるだけでも感染する可能性が高いです。そのため、感染中は「短い時間だから」「少しだけだから」などと考えず、性行為自体を控えるようにしましょう。
クラミジアは喉にもうつる。オーラルセックスにも注意
クラミジアは喉にも感染するため、オーラルセックスにも注意が必要。クラミジア菌が喉の粘膜から侵入してしまうと「咽頭クラミジア」に感染してしまうことがあります。
精液や膣分泌液の中にクラミジア菌がいた場合、付着した口や喉にクラミジアが感染してしまう場合があります。クラミジア治療中のパートナーとはオーラルセックスも控えるのが望ましいです。
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2021-03-05
咽頭クラミジアは何科で相談すればいいのか、お医者さんに聞きました。
心当たりのある方は、まずチェックリストで症状を確認してみましょう。
病院で受ける検査や治療方法もご紹介します。
咽頭クラミジアかも?「病院は何科?」
咽頭クラミジアが疑われる場合、まずは耳鼻いんこう科へ行きましょう。
咽頭クラミジアは自然治癒することはありません。
市販薬もありません。
症状が軽いと病院へ行かない方もいらっしゃいますが、放置すると他人への感染・重症化・不妊症・流産の原因になるので、恥ずかしがらずに病院を受診しましょう。
自分自身の症状の悪化を防ぐため、そして他人にうつさないためにも早めに病院を受診しましょう。
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咽頭クラミジアの症状チェック
咽頭クラミジアは、喉の痛みや腫れ・咳・発熱などの風邪のような症状が出ます。
「咽頭クラミジアかも」と心当たりがある方は、次のチェックリストで診断してみましょう。
喉の痛みが出る
喉に違和感が出る
喉がイガイガする
喉が腫れる
咳が出る
熱が出る
風邪に似た症状が続く
体がだるい
頭が痛い
当てはまる項目がある人は、咽頭クラミジアを発症している可能性があります。
※ただし、当てはまったからといって必ずしも「咽頭クラミジア」だとは限りません。
風邪とは何が違う?
「咽頭クラミジア」は、鼻水がでることはあまりありません。
咳、鼻水、のどの痛みが同時にあれば、風邪の可能性が高いです。
咽頭クラミジアを放置すると「不妊」につながる
放置したまま性行為・オーラルセックス・ディープキスをすると感染を拡大させます。
咽頭クラミジアが悪化すると、男女ともに「不妊症」を引き起こす可能性があります。
女性:子宮頚部からお腹へ進行し、流産や不妊の原因となります。
男性:男性不妊の原因の一つである「精巣上体炎」という病気を引き起こします。
※精巣上体炎とは
睾丸の後ろにある「精巣上体」がクラミジアなど細菌に感染し、炎症が起こる病気です。
陰嚢の脹れ・痛み・発熱などの症状が出ます。
病院では、どんな検査をするの?
咽頭クラミジアの検査には、
喉の奥に綿棒を入れて検査する方法
うがい液を使用して検査する方法
などがあります。
なお、採用している検査方法は病院ごとで異なるので、検査方法が気になる方はあらかじめ病院に問い合わせてみてください。
どんな治療をするの?
咽頭クラミジアと診断した場合、抗生物質の服用によって治療を行います。
咽頭クラミジアは市販薬がないため、病院で処方する薬でしか改善できません。
治療費はどれぐらいかかる?
診察料は保険適用で3,000円ほどかかります。
薬は1,000円ぐらいが一般的です。
*医療機関によって、検査方法や使用する薬な度も異なるため、診療費は変わります。
どれくらいで治る?
咽頭クラミジアの改善には、少なくとも2週間程度かかります。
クラミジアは大変感染力が強いので、感染者が性行為を行えばほぼ相手に感染させます。
完全に治ったことが確認できるまでは、オーラルセックスを含む性行為を控えましょう。
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咽頭クラミジアはどううつる?
「クラミジア」は性行為・オーラルセックス・ディープキスを感染経路とする性病です。
のど(咽頭)に感染した場合を「咽頭クラミジア」と呼びます。
クラジミアは粘膜で繁殖するため、女性の膣で繁殖することが多いです。
咽頭も膣と似たような環境のため、咽頭クラジミアを発症すると考えられます。
よくある感染経路
「女性の膣から男性に感染」→「その男性とのオーラルセックスで、女性の咽頭にクラミジア菌が感染する」→「咽頭にクラジミア感染がある女性が、ディープキスなどで感染を拡大させる」といったルートがよくある感染経路と言われています。
「咽頭クラミジア」は近年増加している…!
近年、オーラルセックスや様々な性行為が一般化したため、咽頭クラジミアの患者数は増えています。最近は20 代の患者が急増しており、男女別でみると特に女性の報告数が増えています。
▼参考
MSDマニュアル クラミジア感染症とその他の感染症
【対処法】クラミジアの治療中に性行為をしてしまったらどうする?
まずは検査にいこう。症状がなくても感染していることがある
クラミジアの治療中に性行為をしてしまった場合は、すぐに検査に行くのが望ましいです。自覚症状がなくても感染している可能性があるため、特に目に見える症状が出ていない場合でも検査をするようにしましょう。
クラミジアは感染しても無症状なことが多い感染症です。そのため、実は感染していたのに気づかずに別の人と性行為を行ってしまい、感染が拡大してしまうケースもあります。
たとえ症状が出ていなくても、感染していればクラミジア菌は体内にいるため、別の人と性行為をすればそこで感染拡大がおこります。クラミジアの治療中の方と性行為などの濃厚な接触をした場合には検査をしてみるのがおすすめです。
初期段階は無症状の可能性が高いので注意
特に、初期段階では炎症が少なく、痛みや違和感を覚えにくいため、自覚症状が現れないことが多いです。早期治療をすれば症状が出る前に治ることもあるため、できるだけ早い段階で感染しているかを知ることは大切です。
感染していれば他の人へうつすリスクもありますし、無症状でも菌が繁殖し、そこから症状が現れて炎症が強まる可能性もあります。
早く治療を始めれば症状が出ずに治ることもあります。できるだけ早期治療をするためにも、早めに検査を受けましょう。
自宅でできる検査キットを使うのもひとつの方法
もちろん医療機関で検査してもらうのが望ましいですが、緊急でクラミジア検査をしたい場合は市販で試してみるのもいいでしょう。
今は匿名で検査できたり、WEBで簡単に結果が確認できたりする便利なキットがあります。ネットでも購入できるので、感染の疑いが少しでもある場合は、まずは手軽に市販のキットで検査してみましょう。
ふじメディカル性病検査キット
より本格的に検査したい方におすすめなのがこちら。横浜市の登録を受けた衛生検査所で検査を行ってもらえるキットです。自宅で尿などを採取し、郵送するだけ。検査結果はWEBで確認できるのでいつでも手軽に検査が受けられます。
>ふじメディカル性病検査キットを詳しく見る
【期間】クラミジアはどれくらいで治る?いつから性行為OK?
適切な治療をすれば1週間程度で治る
クラミジアは適切な治療を行えば、通常1週間程度で治ります。症状が完全に消えるまではさらに数日かかる場合もありますが、長くても2週間ほどで治ることが多いです。
一般的には抗生物質の服用で治療をしていきます。通常1週間以内に効果が表れ、完全に治癒することが多いです。
性行為の再開は検査で陰性になってからにしよう
クラミジアは抗生物質などを使った適切な治療を行えば、きちんと治る感染症です。検査で陰性になってからであれば性行為をしてもパートナーへうつす心配もないため、必ず性行為は検査で陰性を確認してから行うようにしましょう。
陰性になってからであれば性行為でパートナーへうつすことはありませんが、感染している時に性行為を行ったパートナーもクラミジアに感染してしまっている場合があります。
自分は治療して治っていても、相手がまだクラミジアだった場合は性行為をするとまた感染してしまいますので注意は必要です。相手もしっかり治療をして、陰性になってから性行為を行いましょう。
抗生物質服用終了後3週間程度
一般的には、性行為をするのは抗生物質による治療が終わった後3週間程度で検査をし、そこで陰性を確認してからが望ましいでしょう。
抗生物質をすべて服用し終わっても、クラミジア菌がまだ残っている場合があります。この残った菌が増殖するとまた発症に繋がってしまうため、性行為はきちんと治癒を確認してから行うのが望ましいです。
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。
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2024-08-23
「完治しない」といわれている性器ヘルペス。感染力が強く、相手にうつしてしまうリスクがあるため、性行為を行ってもいいのか悩んでいる方も多いと思います。
今回は性行為を行うことで生じる性器ヘルペスの感染リスクと、予防策や対処法などについて、医師に聞きました。
性器ヘルペスになると性行為できない?
感染リスクはある。でも予防策をとればリスクを低くできる
性器ヘルペスは一度感染すると完全にウイルスが消滅することがないため、どうしても感染リスクはあります。ですが一生性行為ができないというわけではなく、しっかりとリスクを理解した上でお互い予防策をとることで感染リスクは減らすことができます。
ヘルペスは神経節に潜伏しているウイルスが活性化しておこるので、発症していない時でもウイルス自体は体の中にいる状態。そのため、症状が出ていない時でも性行為などの直接接触を行えば、どうしても感染してしまうリスクはあります。
ですが、逆にウイルス感染でおこるものだからこそ、ウイルスさえ侵入されなければ感染しないともいえます。しっかりとパートナーとお互いに予防策を行うことでウイルスの侵入を防げば、リスクを低くすることができるのです。
相手の理解も必要。お互いに予防策をとることが大事
感染リスクを減らすには、どちらか一方だけではなく、お互いに予防策をしっかり行うことが大切です。そのためには、相手にヘルペスについて理解してもらうことがとても重要。行為をする際は隠さずにしっかり相手にリスクのことを伝え、二人で予防策を行いましょう。
どんなに予防をしても、残念ながら感染リスクがゼロになることはありません。特に女性は、出産時に新生児が感染させてしまうリスクがあります。新生児ヘルペスは重篤な症状を引き起こす可能性があることは理解しておく必要があるでしょう。
そのため、性行為のパートナーしはしっかりヘルペス感染のリスクを伝え、理解してもらうことが大切。二人で最大限の予防策を行い、性行為を行うようにしましょう。
性行為でヘルペスをうつすリスクを減らす予防策4つ
ヘルペスはウイルスによっておこるため、ヘルペスウイルスを相手に付着させないことがヘルペスに感染しないための予防において大切な考え方です。
そのため、相手に感染させないようにするには
自分の持っているウイルスの量を減らす
相手にウイルスに侵入されないような体づくりをしてもらう
の2つを意識することで、感染するリスクを下げることができます。
性行為でヘルペスをうつすリスクを減らすには、
抗ウイルス薬を定期的に服用する
コンドームを使用する
発症時の性交渉は避ける
性行為の前後に性器をよく洗う
の4つの予防策を行いましょう。
①抗ウイルス薬を定期的に服用する
感染している方は、医師の指示に従って抗ウイルス薬を服用することで、ウイルスの排出を減少させることができます。
ヘルペスはウイルスの活性化によりおこるので、抗ウイルス薬でウイルスの動きを抑えることが大切です。そのため、感染が分かったら早めに病院へ行き、医師の指示のもと適切な抗ウイルス薬を服用することで、感染リスクを低くすることに繋がります。
②コンドームを使用する
コンドームをすることで、覆われている部分は肌が直接触れ合いません。さらに性行為中に分泌される体液にはウイルスが含まれていることがありますが、コンドームをしていれば体液の交換を防げるため、ウイルス感染のリスクが下がります。
ですが、もちろんコンドームに覆われていない部分に感染するリスクはありますし、感染を完璧に予防することはできません。コンドームの使用は重要な予防策のひとつですが、コンドームだけでは感染を防ぎきれないことを理解して、他の予防もしっかり行うことが大切です。
③発症時の性交渉は避ける
ヘルペスの症状が現れている期間は、特に感染力が強いです。この期間は性行為を避けるようにしましょう。
一般的に、かさぶたがはがれて皮膚が完全に再生されると感染力が低くなると言われています。それでも感染リスクはゼロではありませんが、少なくとも一番感染力の高い症状発現期間は性行為を控えるようにしましょう。
④性行為の前後に性器をよく洗う
ウイルスの付着や広がりを最低限に抑えるため、性行為の前後に性器をよく洗うように心がけましょう。性器周辺を清潔に保つことで、細菌やウイルスの増殖を抑えることに繋がります。
性行為後は皮膚や粘膜にウイルスが付着している可能性が高いです。しっかり洗うことで、物理的にウイルスを洗い流せるので、ウイルスの量が減少し、感染リスクを減らすことができます。お互いに清潔を保つためにも、行為の前後はしっかり洗浄するようにしましょう。
オーラルセックスにも気を付けよう
性器にできる性器ヘルペスと主に口にできる口唇ヘルペスは、どちらも「単純ヘルペスウイルス」の感染によっておこります。そのため、性器ヘルペスや口唇ヘルペスはそれぞれ性器や口にお互いうつります。性器ヘルペスの感染期間中にオーラルセックスを行うことで、相手が口唇ヘルペスになる可能性があるため、控えるようにしましょう。
オーラルセックスを行うことで、口腔内にヘルペスウイルスが入り込み、口唇ヘルペスとして発症するケースもあります。感染期間中は相手のためにもなるべく直接接触することは避け、感染が拡大しないように予防することが大切です。
【気を付けて】ヘルペス感染している状態で性行為をするときの注意点
感染=発症ではない。症状がなくても注意が必要
ヘルペスウイルスは感染後すぐに発症するわけではないため、性行為後、症状がないからといって感染していないとは限りません。安心して予防策や対処を怠らずに、常に警戒しておくことが重要です。
先述の通り、ヘルペスウイルスは感染すると神経細胞を通って神経節に潜伏します。その後免疫力が落ちた時に再発するため、性行為すぐに症状が現れない時もあります。ピリピリ、チクチクとした違和感を覚えたらウイルスが再活性化し始めているサインなので、すぐに病院で診てもらえるよう注意していましょう。
症状が出ていなくても要注意。「ウイルス排出」は気づかない
ただ、注意しなければいけないのが「ウイルス排出」の期間。症状が出ていなくても性行為で相手に感染させるリスクが高いので注意が必要ですが、これは自分で気づくことができません。感染リスクを減らすには、日ごろから徹底した感染対策を行うことが必要です。
ヘルペスウイルスは、症状が出ていない時期でも皮膚や粘膜から分泌される「ウイルス排出」があり、ウイルス排出が起きていると症状が現れていなくても性行為を通じて感染するリスクがあります。
そのため、残念ながら「絶対に感染しない」という期間はありません。ですが、お互いにリスクがあることを認識した上で適切な予防策をとればリスクを減らすことができるのが「ヘルペス感染」です。
しっかり日ごろから再発防止や感染防止を行うことが大切です。
なぜ?ヘルペスが「完治しない」と言われる理由
ヘルペスウイルスは一度感染すると潜伏し続ける
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスに感染することでおこります。ヘルペスウイルスは一度感染すると症状がおさまった後も神経節に潜伏し続け、消滅しません。
潜伏しているウイルスは免疫力が下がると再活性化し、ヘルペスの再発に繋がります。
ヘルペスの再発というのは、潜伏しているヘルペスウイルスが再活性化し、神経細胞を通って表面に到達しておこります。再び水疱や赤み、腫れなどの症状がおさまった後、ウイルスはまた神経節に戻ってしまいます。
ヘルペスウイルスは免疫系から逃れるウイルス
ヘルペスウイルスは免疫システムから逃れるための色々な方法を持っています。特に潜伏状態のウイルスはほとんど活動せずに隠れているため、免疫システムがウイルスを完全に倒すのが難しくなります。そのため、「完治しない」と言われているのです。
どれほど免疫力を高めても、ヘルペスウイルスは免疫系の攻撃を逃れてしまうため攻撃ができないと言われています。
症状が出ていなくても要注意。「ウイルス排出」は気づかない
注意しなければいけないのが「ウイルス排出」の期間です。
症状が出ていなくても性行為で相手に感染させるリスクが高いので注意が必要ですが、これは自分で気づくことができません。感染リスクを減らすには、日ごろから徹底した感染対策を行うことが必要です。
ヘルペスウイルスは、症状が出ていない時期でも皮膚や粘膜から分泌される「ウイルス排出」があり、ウイルス排出が起きていると症状が現れていなくても性行為を通じて感染するリスクがあります。
そのため、残念ながら「絶対に感染しない」という期間はありません。ですが、お互いにリスクがあることを認識した上で適切な予防策をとればリスクを減らすことができるのが「ヘルペス感染」です。
しっかり日ごろから再発防止や感染防止を行うことが大切です。
【ヘルペスにならないために】とにかく免疫力を上げておこう
感染リスク減らすには「免疫力」も重要!
ウイルスの侵入、活性化や増殖を防ぐには免疫力を上げておくことが何よりも大切。
免疫力が高ければ、そもそもウイルスが侵入せず、感染しにくくなります。感染したとしてもウイルスが活性化せず、潜伏したままで口唇ヘルペスを発症させないことにもつながるので、免疫力を高めることは口唇ヘルペスの予防でとても大切です。
逆に、免疫力の低下は、ウイルスが活性化する大きな原因のひとつ。身体の抵抗力が弱まることで潜伏しているウイルスが増殖し、口唇ヘルペスの症状があらわれることに繋がります。しっかり日常生活から意識して、免疫力を上げていきましょう。
免疫力を高める方法
免疫力を高めるには、
バランスのとれた食生活
十分な睡眠
ストレスを溜めない
日焼け予防
適度な運動
などを心がけるようにしましょう。
また、アルコールの過剰摂取や過労なども免疫力が下がる原因に。自分の身体をいたわりながら、日々の生活でストレスを溜めないことが大切です。
ビタミンC・ビタミンE・亜鉛を摂ることを意識しよう
ビタミンCやビタミンE、亜鉛には抗酸化作用があり、免疫機能をサポートしてくれるため積極的に摂るように心がけましょう。腸内環境を整えることも免疫力強化に役立ちますよ。
ビタミンCは柑橘類やパプリカ、ブロッコリーに多く含まれ、ビタミンEはアーモンドやひまわりの種、アボカドに豊富です。一方、亜鉛は牡蠣や牛肉、豆類から摂取できます。
口唇ヘルペスに感染しない・感染した場合に発症させないために、しっかり内側からも免疫力を高めていくことが大切ですよ。
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。