コーヒーは毎日飲んでも大丈夫?
コーヒーは健康にいいって本当?
コーヒーを飲むと頭が痛くなるのはなぜ?
コーヒーは1日何杯までなら飲んでいい?
コーヒーと健康の関係についてまとめました。
コーヒーを飲むメリット
コーヒーは、体にとって良い面も悪い面もある飲み物です。
コーヒーをやめるべきか悩んでいる人は、メリットとデメリットの両方を把握した上で、コーヒーとの付き合い方を判断しましょう。
コーヒーを飲むメリット
- 覚醒作用がある
- 美容・ダイエットをサポートする
- 便秘を解消する
- リラックス効果が得られる
- 病気の予防になる
コーヒーを飲むデメリット
- カフェイン依存症のリスクがある
- トイレが近くなる
- お腹が緩くなる
- 口臭・歯の着色の原因になる
▼詳しくはこちらの記事をチェック!
合わせて読みたい
2023-11-15
「コーヒーを飲むとなんとなく調子が悪い…」
「コーヒー自体は好きだけど、体質に合っていないかも…」
そんな人に向けに、コーヒーを飲まない方がいい人の特徴をご紹介。
コーヒーをやめたら若返るという噂の真相や、コーヒーをやめることで期待できる変化も解説します。
コーヒーを飲まない方がいい人の特徴
体質的にカフェインが合わない人
胃腸が弱い人
逆流性食道炎と診断されている人
頭痛持ちの人
貧血症状がある人
体調が悪い人
妊娠中・授乳中の人
上記に当てはまる場合、コーヒーを飲まない方がいいでしょう。
1.体質的にカフェインが合わない人
元々カフェインが合わない体質の人は、コーヒーを飲まない方がいいです。
カフェインが合わない人がコーヒーを飲むと、様々な不快症状を引き起こすリスクがあるからです。
カフェインが合わない場合の症状
倦怠感
頭痛
吐き気・嘔吐
下痢
イライラ・不安感
不眠
手足のしびれ
動悸
これらの症状は、カフェインの感受性が高いことが原因で生じます。
特に、体が未発達なお子さんはカフェインの感受性が高く、上記のような症状が出やすいです。10歳以下の子どもにコーヒーを飲ませることは、基本的には控えた方がいいでしょう。
2.胃が弱い人
コーヒーに含まれるクロロゲン酸という成分には、胃酸の分泌を促進する作用があります。そのため、胃が弱い人がコーヒーを飲むと、胃酸による刺激で胃痛が起こる可能性があります。
また、お腹が空いていると胃酸による刺激を受けやすくなります。胃が弱くない場合でも、空腹時にコーヒーは飲まない方がいいでしょう。
3.逆流性食道炎と診断されている人
コーヒーの多飲は、逆流性食道炎を悪化させるリスクがあると考えられています。
先述のとおり、コーヒーに含まれるカフェインには、胃酸の分泌を促進する作用があります。
さらに、カフェインには胃の入り口の筋肉を緩める作用もあるとされています。
これらの作用が胃酸の逆流を誘発する可能性があるため、逆流性食道炎の人はコーヒーを控えた方がいいでしょう。
参考
Association Between Beverage Intake and Incidence of Gastroesophageal Reflux Symptoms: Beverages and GER symptoms.
4.頭痛持ちの人
頭痛持ちの人がコーヒーを飲むと、症状の悪化を招くケースがあります。
そのため、頭痛にお悩みの方は、コーヒーを控えた方がいいでしょう。
特に、首や頭の筋肉が緊張して起こる「緊張型頭痛」の場合、カフェインの作用で血管が収縮すると、さらに頭痛がひどくなります。
「片頭痛はコーヒーで緩和する」って聞いたけど…
脳の血管が拡張して起こる「片頭痛」の場合、コーヒーを飲むとカフェインの働きで血管が収縮するため、一時的に症状がおさまるという意見もあります。
ただし、片頭痛には、血管の収縮と拡張を繰り返すことで起こるタイプもあり、この場合はカフェインの摂取で症状の悪化を招く恐れもあります。
また、頭痛持ちの方は、片頭痛と緊張型頭痛を併発しているケースも多く、この場合もコーヒーを飲まない方がいいです。
頭痛にお悩みの方は、頭痛のタイプにかかわらず、基本的にはコーヒーを控えめにするのがおすすめです。
5.貧血症状がある人
貧血持ちの人がコーヒーをたくさん飲むと、症状の悪化に繋がるリスクがあります。コーヒーの成分であるカフェインには、鉄分や亜鉛などの吸収を阻害する働きがあるからです。
貧血症状がある人は、基本的にはコーヒーの摂取を控えめにして、体の調子が悪い日は飲まないようにしましょう。
6.体調が悪い人
風邪や生理前などで体調が悪い人は、コーヒーを控えるのがおすすめです。
体調が悪いとコーヒーによる胃の不快感が生じやすいです。また、コーヒーを飲み過ぎると体の冷えを招くため、風邪やPMSの症状が悪化する可能性があります。
7.妊娠中・授乳中の人
妊娠中・授乳中にカフェインを摂りすぎると、赤ちゃんに悪い影響を与える可能性があります。そのため、コーヒーの飲み過ぎには注意が必要です。
カフェインを一切絶つ必要はないですが、1日の摂取量は200~300mg程度(コーヒー2杯分くらい)に抑えることが推奨されています。
~知っておこう~コーヒーのメリット&デメリット
コーヒーは、体にとって良い面も悪い面もある飲み物です。
コーヒーをやめるべきか悩んでいる人は、メリットとデメリットの両方を把握した上で、コーヒーとの付き合い方を判断しましょう。
コーヒーを飲むメリット
覚醒作用がある
美容・ダイエットをサポートする
便秘を解消する
リラックス効果が得られる
病気の予防になる
メリット1.覚醒作用がある
コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があり、眠気や疲労を抑えて集中力や記憶力を高めてくれます。
メリット2.美容・ダイエットをサポート
コーヒーに含まれるカフェイン・ポリフェノールなどの成分には、血行促進の働きや抗酸化作用があり、美容に役立つと考えられています。
さらに、カフェインとポリフェノールは、脂肪の分解・燃焼をサポートするため、ダイエット中にも適しています。カフェインの利尿作用によりむくみの解消も期待できるため、水太りが気になる人にもおすすめです。
メリット3.便秘を解消する
カフェインには、腸の動きを活発にして便の排出を促す働きがあります。
また、「コーヒーオリゴ糖」という成分は腸内環境を整えることに役立つため、便秘の解消に繋がると考えられています。
メリット4.リラックス効果が得られる
コーヒーの香りには、リラックス効果があるといわれています。
疲れたときや心を落ち着かせたいとき、「コーヒーを飲んだらホッとした」という経験をお持ちの人も多いはず。
ちょっと一息つきたいときの飲み物にぴったりですね。
メリット5.病気の予防になる
コーヒーは、糖尿病の予防効果が期待できるとされています。
またコーヒーを飲むと、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」「ドーパミン」などの分泌が増えると考えられており、うつ病の予防に繋がる可能性があります。
コーヒーを飲むデメリット
カフェイン依存症のリスクがある
トイレが近くなる
お腹が緩くなる
口臭・歯の着色の原因になる
デメリット1.カフェイン依存症のリスク
カフェインには中毒性があるため、コーヒーを飲み過ぎると依存症のリスクが生じます。
依存症になると、カフェインを摂取していないときに、倦怠感や頭痛、イライラ、不安感など、様々な不調があらわれます。
これらの不調はカフェインを摂取することで治まるため、常にカフェインを摂り続けるようになり、依存症から抜け出すのが難しくなります。
デメリット2.トイレが近くなる
カフェインには利尿作用があるので、コーヒーを飲むとトイレが近くなります。
すぐにトイレに行けないタイミングでコーヒーを飲むと、尿意を我慢しなければなりません。
デメリット3.お腹が緩くなる
『コーヒーを飲むメリット』でもお伝えしたように、コーヒーには腸の動きを活発にする働きがあります。
そのため、飲み過ぎるとお腹が緩くなる可能性があります。
デメリット4.口臭・歯の着色の原因になる
1日に何杯もコーヒーを飲むと、舌の表面にコーヒー豆の微粒子が付着して、口臭の発生に繋がります。
さらに、カフェインの利尿作用によって口の中が渇くことも、口臭を悪化させる要因となります。
また、コーヒーを飲むと歯にステインが付着し、黄ばみが生じやすくなります。
コーヒーを飲む量は1日3~4杯まで
コーヒーのメリットを最大限に実感するためには、1日に飲む量を3~4杯程度にしましょう。個人差がありますが、これ以上の量を飲むと過剰摂取となり、コーヒーによるデメリットの影響が大きくなる可能性があります。
また、空腹時や夕方以降にコーヒーを飲むと不調に繋がりやすいので、こういったタイミングで飲むのは控えましょう。
コーヒーをやめると期待できる4つの効果
眠りの質が上がる
体調が良くなる(カフェインが合わない体質の場合)
口臭・歯の着色を予防できる
余分な糖質・カロリーの摂取を抑える
1.眠りの質が上がる
コーヒーには覚醒作用があるため、コーヒーを飲まなくなると眠りの質が向上する可能性があります。
特に、毎日コーヒーを何杯も飲む人や、夕方以降にコーヒーを飲む習慣がある人は、コーヒーをやめるとぐっすり眠れるようになるかもしれません。
2.体調が良くなる(カフェインが合わない体質の場合)
カフェインが合わない体質の人の場合、コーヒーをやめることで体調の改善が期待できます。
「コーヒーを飲むと気持ち悪くなる」「お腹が痛くなる」といった場合、一度コーヒーをやめてみると症状がなくなる可能性があります。
3.口臭・歯の着色を予防できる
先述したように、コーヒーは口臭・歯の着色の原因となります。コーヒーを飲むのをやめれば、不快な臭いや歯の黄ばみの予防になります。
4.余分な糖質・カロリーの摂取を抑える
コーヒーにミルクや砂糖を混ぜて飲む人の場合、コーヒーをやめることで、これらの糖質やカロリーをカットできます。
コーヒーをやめたら「若返る・白髪が減る」って本当?
個人差はありますが、コーヒーをやめることで、若々しい印象になる可能性もあるでしょう。
一方、コーヒーの摂取と白髪の関係は医学的に証明されておらず、直接的にはほとんど影響しないと考えられます。
コーヒー断ちと若返りの関係は?
コーヒーのせいで睡眠の質が低下している人は、コーヒーを控えることで熟睡できるようになります。すると、肌にツヤが出たり、顔色が良くなったりして、以前より若々しい印象になるケースもあるでしょう。
また、コーヒーの過剰摂取によって栄養の吸収が阻害されている場合、コーヒーをやめることで肌に栄養が届きやすくなります。その結果、肌の状態が良くなり、若く見られることもあるかもしれません。
ただし、『コーヒーを飲むメリット』のところで解説したように、コーヒーには血行促進の働きや抗酸化作用があるため、適量であれば美容をサポートしてくれると考えられています。
そのため、「コーヒーをやめたら若返る」というのは、一概には断言できないという点も念頭に置いておきましょう。
「コーヒーをやめたら白髪が減る」と言われる理由は?
「コーヒーをやめると白髪が減る」とう噂の理由は、コーヒーに含まれる『過酸化水素』という成分にあります。過酸化水素は、ヘアカラーやブリーチ剤などにも含まれており、この成分のせいで白髪が増えるという意見が一定数あるようです。
ただし、先述したように、この意見には医学的な根拠はありません。
とはいえ、コーヒーを控えることで睡眠の質や栄養の吸収が良くなれば、間接的に髪の状態の改善に繋がるケースも考えられます。
コーヒーを飲み過ぎている自覚があり、白髪が気になる人は、一度控えめにしてみるのもいいかもしれないですね。
やめたら人生変わった!?【脱コーヒー】体験談
今回編集部では、コーヒーをやめた人62名にアンケートを実施。コーヒーを飲まないことでどのような変化を実感したか、聞いてみました。
日中の頭痛や眠気がなくなり、寝起きが爽快になりました。(40代 男性)
カフェインの取り過ぎに気づいたので、コーヒーを控えるようにした。睡眠の質が良くなった。(20代 男性)
コーヒーを飲まなくなったら、胃もたれ・頭痛の頻度が減った。香りは好きなのでたまに飲みたい気持ちになるけど、体調が悪くなる可能性を考えると飲めない。(40代 女性)
コーヒーは身体を冷やす飲み物と知って、飲まなくなりました。目覚めが良くなり寝不足が解消されて、健康的に過ごせています。(50代 男性)
歯に着色しにくくなったので、お手入れが楽になった。(50代 女性)
コーヒーを砂糖なしでは飲めないので、コーヒーをやめることで砂糖摂取量を抑えられた。(50代 男性)
コーヒー代がかからないので、節約になります。(30代 女性)
最も多かったのは「眠りの質が向上した」「寝起きが良くなった」という声でした。
また、コーヒーをやめることで、頭痛や腹痛などの体調不良が改善した人も多いようです。
その他、「歯の着色が軽減された」「コーヒーにかけていたお金が節約できた」といった意見も集まりました。
協力:ミルトーク
コーヒーをやめたら何を飲むべき?
デカフェ
コーヒーの代替品としてまずおすすめしたいのは、デカフェです。
デカフェとは、コーヒーからカフェインを除去したものです。カフェインの摂取を控えつつ、コーヒーに近い味わいを楽しめます。
また、抗酸化作用など、コーヒーが持つメリットを得られるという点もポイントです。
お茶(ルイボスティー)
コーヒーの代わりにお茶を飲むのもいいでしょう。特におすすめなのはルイボスティーです。
ルイボスティーは南アフリカ原産の赤茶色のお茶で、カフェインが含まれていません。また、ポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化物質が豊富に含まれており、免疫力や美肌効果を高めると言われています。
独特な風味とコクある味わいが魅力で、ミルクや砂糖を混ぜなくても美味しく飲めます。
無糖の炭酸水
シュワっとした爽快な口当たりが魅力の炭酸水は、リフレッシュしたいときにぴったりです。
炭酸水には、コーヒーと同様、血流促進や便秘解消をサポートする働きがあると考えられています。そのため、美容や健康の観点からもおすすめの飲み物です。
炭酸水を日常的に飲む場合は、糖質・カロリー過多を避けるため、無糖タイプを選ぶといいでしょう。
参考
カフェインの過剰摂取について|農林水産省
コーヒーは飲みすぎるとどうなる?
コーヒーを飲みすぎると、カフェインの過剰摂取となり、
- 下痢になる
- 気持ち悪い
- お腹が痛い
- 足がつる
といった体の不調が出ることがあります。
コーヒーは1日3杯が目安
カナダ保健省では健康な成人において、一日のカフェイン摂取量は最大400 mgまで、コーヒーに換算するとマグカップ(237 ml入り)で約3杯までとしています。
日本ではカフェインの一日摂取許容量は設定されていないことから、一日当たりのコーヒー摂取量は決まっていませんが、マグカップ約3杯までを参考にすると良いでしょう。
▼コーヒーの飲みすぎが続くとどうなる?もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
なぜ?コーヒーを飲むと頭が痛くなる理由
カフェインが頭痛の元になっている
コーヒーを飲むと頭が痛くなる主な原因は、コーヒーに含まれるカフェインによるものである可能性が高いです。
コーヒーに含まれるカフェインは、血管を収縮させる作用や神経を刺激する作用があるため、過剰に摂取しすぎると頭痛の原因になることがあります。
カフェインには血管を一時的に収縮させる作用があります。この血流の変化により、特に片頭痛がある人や血流の変動に敏感な人は頭痛に引き金になることがあるのです。
さらに、カフェインの効果が切れると収縮していた血管が急に拡張し、血流が一気に増加します。脳の血管が急激に広がることで神経に圧力がかかり、頭痛として感じられることもあります。
コーヒーで頭が痛くなる人の特長
コーヒーを飲むことで頭が痛くなるのは
- カフェインに敏感な体質の人
- 普段カフェインをあまり摂取しない人
- カフェインの代謝が遅い人
- 偏頭痛がある人
などの特徴がある人です。
▼頭痛を起こしやすいコーヒーは?詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
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コーヒーを飲むと頭が痛くなるのはなぜ?
カフェイン中毒が原因?
カフェイン断ちと関係ある?
コーヒーと頭痛の関係について、医師が詳しく解説します。
なぜ?コーヒーを飲むと頭が痛くなる原因
カフェインが頭痛の元になっている
コーヒーを飲むと頭が痛くなる主な原因は、コーヒーに含まれるカフェインによるものである可能性が高いです。
コーヒーに含まれるカフェインは、血管を収縮させる作用や神経を刺激する作用があるため、過剰に摂取しすぎると頭痛の原因になることがあります。
カフェインには血管を一時的に収縮させる作用があります。この血流の変化により、特に片頭痛がある人や血流の変動に敏感な人は頭痛に引き金になることがあるのです。
さらに、カフェインの効果が切れると収縮していた血管が急に拡張し、血流が一気に増加します。脳の血管が急激に広がることで神経に圧力がかかり、頭痛として感じられることもあります。
「眠気覚まし」の効果が頭痛に繋がる
カフェインは神経活動を刺激し、脳の覚醒状態を高める効果があります。
一次的には集中力が高まり、エネルギーを感じることができますが、過度に神経が刺激されることで神経系が過剰反応を起こし、頭痛に繋がることも考えられます。
仕事中や勉強中など、「眠気覚まし」や集中力アップのためにコーヒーを飲むことがあるかもしれませんが、これはカフェインが神経活動を刺激し、脳の覚醒状態を高めていることによるものです。
カフェインに耐性がない人や体質的にカフェインに敏感な人が大量にコーヒーを飲み、カフェインを摂取してしまうと神経系が過剰に刺激され、ひどい頭痛を引き起こす恐れがあります。
コーヒーで頭が痛くなる人の特徴
コーヒーを飲むことで頭が痛くなるのは
カフェインに敏感な体質の人
普段カフェインをあまり摂取しない人
カフェインの代謝が遅い人
偏頭痛がある人
などの特徴がある人です。
カフェインに敏感な体質の人
体質的にカフェインに敏感な人は少量のカフェインでも神経系が過剰に刺激されてしまうため、頭痛が引き起こされる可能性が高くなります。
カフェインに対する感受性には個人差があり、なかには体質的にカフェインに敏感な人がいます。
カフェインに敏感な方がコーヒーを大量に飲んでしまうと、頭痛の他にも手の震えなどが現れることも考えられます。
普段カフェインをあまり摂取しない人
普段あまりカフェインを摂取しない人が急にカフェインを摂取すると、体が慣れていないため、頭痛が引き起こされることがあります。
カフェインの血管収縮作用や神経刺激作用に、体が過敏に反応するために起こる症状です。
たまにコーヒーを飲んだ時に頭痛がする場合は、脳の血流の変化に敏感に反応してしまっている可能性があります。
カフェインの代謝が遅い人
肝臓でのカフェインの代謝が遅い人は、体内にカフェインが長時間残るため、その分頭痛やその他の副作用が現れやすくなります。そのため、少量のカフェインでも頭痛を感じやすいです。
肝臓でのカフェインの代謝が遅いかどうかは、遺伝的要因で決まります。
そのため、少量のコーヒーでも頭痛が頻繁に起こる場合には、カフェインの摂取量を減らすか、他の飲み物に切り替えるよう心がけるのがいいでしょう。
偏頭痛がある人
普段から偏頭痛がある人は、カフェインの摂取が頭痛の引き金になることがあります。
カフェインの血管収縮作用によって血流が急激に変化することで偏頭痛を誘発することがあるため、頭痛が起こりやすくなります。
カフェイン中毒とは?コーヒーを飲むと頭が痛くなる?
カフェイン中毒とは、突然カフェインの摂取をやめることで起こる離脱症状のこと。カフェインがなくなることで通常以上に血管が広がり過度な拡張を起こすので、頭痛に繋がると考えられます。
日常的にカフェインを摂取している人は、カフェインの血管収縮作用に体が慣れてしまっているため、急にカフェインを摂らなくなることで通常以上に血管が広がってしまい、頭痛を引き起こすことがあります。
毎日コーヒーを大量に飲んでいる人が、急にコーヒーをやめると頭痛に繋がることがあるのはこの急速な血管の拡張が原因です。
カフェイン中毒を起こさないためにも、いきなりコーヒーをやめるのではなく、徐々にカフェインフリーのコーヒーなどに切り替えていったり、少しずつカフェイン量を減らしていくようにするのが望ましいでしょう。
頭痛をおこしやすいのはどんな種類のコーヒー?
基本的に、カフェイン含有量が多い種類のコーヒーは頭痛に繋がる可能性が高くなります。エスプレッソ系や深入りのコーヒーなどはカフェインが多くなりがちなので、大量に飲むのは控えるのがおすすめです。
エスプレッソは少量でもカフェインが濃縮されているため、頭痛の原因になりやすいです。偏頭痛が起こりやすい時などは控えるのがおすすめです。
どれだけカフェイン量が少なくても、大量に飲めば結果的に多くのカフェインを摂取することになります。アイスコーヒーなどは大量に飲んでしまいがちのため気を付けましょう。
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。
「カフェイン中毒」って何?
カフェイン中毒とは、突然カフェインの摂取をやめることで起こる離脱症状のこと。カフェインがなくなることで通常以上に血管が広がり過度な拡張を起こすので、頭痛に繋がると考えられます。
日常的にカフェインを摂取している人は、カフェインの血管収縮作用に体が慣れてしまっているため、急にカフェインを摂らなくなることで通常以上に血管が広がってしまい、頭痛を引き起こすことがあります。
毎日コーヒーを大量に飲んでいる人が、急にコーヒーをやめると頭痛に繋がることがあるのはこの急速な血管の拡張が原因です。
カフェイン中毒を起こさないためにも、いきなりコーヒーをやめるのではなく、徐々にカフェインフリーのコーヒーなどに切り替えていったり、少しずつカフェイン量を減らしていくようにするのが望ましいでしょう。
コーヒーを飲まない方がいい人ってどんな人?
- 体質的にカフェインが合わない人
- 胃腸が弱い人
- 逆流性食道炎と診断されている人
- 頭痛持ちの人
- 貧血症状がある人
- 体調が悪い人
- 妊娠中・授乳中の人
上記に当てはまる場合、コーヒーを飲まない方がいいでしょう。
コーヒーをやめたら「若返る・白髪が減る」って本当?
個人差はありますが、コーヒーをやめることで、若々しい印象になる可能性もあるでしょう。
一方、コーヒーの摂取と白髪の関係は医学的に証明されておらず、直接的にはほとんど影響しないと考えられます。
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2023-11-15
「コーヒーを飲むとなんとなく調子が悪い…」
「コーヒー自体は好きだけど、体質に合っていないかも…」
そんな人に向けに、コーヒーを飲まない方がいい人の特徴をご紹介。
コーヒーをやめたら若返るという噂の真相や、コーヒーをやめることで期待できる変化も解説します。
コーヒーを飲まない方がいい人の特徴
体質的にカフェインが合わない人
胃腸が弱い人
逆流性食道炎と診断されている人
頭痛持ちの人
貧血症状がある人
体調が悪い人
妊娠中・授乳中の人
上記に当てはまる場合、コーヒーを飲まない方がいいでしょう。
1.体質的にカフェインが合わない人
元々カフェインが合わない体質の人は、コーヒーを飲まない方がいいです。
カフェインが合わない人がコーヒーを飲むと、様々な不快症状を引き起こすリスクがあるからです。
カフェインが合わない場合の症状
倦怠感
頭痛
吐き気・嘔吐
下痢
イライラ・不安感
不眠
手足のしびれ
動悸
これらの症状は、カフェインの感受性が高いことが原因で生じます。
特に、体が未発達なお子さんはカフェインの感受性が高く、上記のような症状が出やすいです。10歳以下の子どもにコーヒーを飲ませることは、基本的には控えた方がいいでしょう。
2.胃が弱い人
コーヒーに含まれるクロロゲン酸という成分には、胃酸の分泌を促進する作用があります。そのため、胃が弱い人がコーヒーを飲むと、胃酸による刺激で胃痛が起こる可能性があります。
また、お腹が空いていると胃酸による刺激を受けやすくなります。胃が弱くない場合でも、空腹時にコーヒーは飲まない方がいいでしょう。
3.逆流性食道炎と診断されている人
コーヒーの多飲は、逆流性食道炎を悪化させるリスクがあると考えられています。
先述のとおり、コーヒーに含まれるカフェインには、胃酸の分泌を促進する作用があります。
さらに、カフェインには胃の入り口の筋肉を緩める作用もあるとされています。
これらの作用が胃酸の逆流を誘発する可能性があるため、逆流性食道炎の人はコーヒーを控えた方がいいでしょう。
参考
Association Between Beverage Intake and Incidence of Gastroesophageal Reflux Symptoms: Beverages and GER symptoms.
4.頭痛持ちの人
頭痛持ちの人がコーヒーを飲むと、症状の悪化を招くケースがあります。
そのため、頭痛にお悩みの方は、コーヒーを控えた方がいいでしょう。
特に、首や頭の筋肉が緊張して起こる「緊張型頭痛」の場合、カフェインの作用で血管が収縮すると、さらに頭痛がひどくなります。
「片頭痛はコーヒーで緩和する」って聞いたけど…
脳の血管が拡張して起こる「片頭痛」の場合、コーヒーを飲むとカフェインの働きで血管が収縮するため、一時的に症状がおさまるという意見もあります。
ただし、片頭痛には、血管の収縮と拡張を繰り返すことで起こるタイプもあり、この場合はカフェインの摂取で症状の悪化を招く恐れもあります。
また、頭痛持ちの方は、片頭痛と緊張型頭痛を併発しているケースも多く、この場合もコーヒーを飲まない方がいいです。
頭痛にお悩みの方は、頭痛のタイプにかかわらず、基本的にはコーヒーを控えめにするのがおすすめです。
5.貧血症状がある人
貧血持ちの人がコーヒーをたくさん飲むと、症状の悪化に繋がるリスクがあります。コーヒーの成分であるカフェインには、鉄分や亜鉛などの吸収を阻害する働きがあるからです。
貧血症状がある人は、基本的にはコーヒーの摂取を控えめにして、体の調子が悪い日は飲まないようにしましょう。
6.体調が悪い人
風邪や生理前などで体調が悪い人は、コーヒーを控えるのがおすすめです。
体調が悪いとコーヒーによる胃の不快感が生じやすいです。また、コーヒーを飲み過ぎると体の冷えを招くため、風邪やPMSの症状が悪化する可能性があります。
7.妊娠中・授乳中の人
妊娠中・授乳中にカフェインを摂りすぎると、赤ちゃんに悪い影響を与える可能性があります。そのため、コーヒーの飲み過ぎには注意が必要です。
カフェインを一切絶つ必要はないですが、1日の摂取量は200~300mg程度(コーヒー2杯分くらい)に抑えることが推奨されています。
~知っておこう~コーヒーのメリット&デメリット
コーヒーは、体にとって良い面も悪い面もある飲み物です。
コーヒーをやめるべきか悩んでいる人は、メリットとデメリットの両方を把握した上で、コーヒーとの付き合い方を判断しましょう。
コーヒーを飲むメリット
覚醒作用がある
美容・ダイエットをサポートする
便秘を解消する
リラックス効果が得られる
病気の予防になる
メリット1.覚醒作用がある
コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があり、眠気や疲労を抑えて集中力や記憶力を高めてくれます。
メリット2.美容・ダイエットをサポート
コーヒーに含まれるカフェイン・ポリフェノールなどの成分には、血行促進の働きや抗酸化作用があり、美容に役立つと考えられています。
さらに、カフェインとポリフェノールは、脂肪の分解・燃焼をサポートするため、ダイエット中にも適しています。カフェインの利尿作用によりむくみの解消も期待できるため、水太りが気になる人にもおすすめです。
メリット3.便秘を解消する
カフェインには、腸の動きを活発にして便の排出を促す働きがあります。
また、「コーヒーオリゴ糖」という成分は腸内環境を整えることに役立つため、便秘の解消に繋がると考えられています。
メリット4.リラックス効果が得られる
コーヒーの香りには、リラックス効果があるといわれています。
疲れたときや心を落ち着かせたいとき、「コーヒーを飲んだらホッとした」という経験をお持ちの人も多いはず。
ちょっと一息つきたいときの飲み物にぴったりですね。
メリット5.病気の予防になる
コーヒーは、糖尿病の予防効果が期待できるとされています。
またコーヒーを飲むと、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」「ドーパミン」などの分泌が増えると考えられており、うつ病の予防に繋がる可能性があります。
コーヒーを飲むデメリット
カフェイン依存症のリスクがある
トイレが近くなる
お腹が緩くなる
口臭・歯の着色の原因になる
デメリット1.カフェイン依存症のリスク
カフェインには中毒性があるため、コーヒーを飲み過ぎると依存症のリスクが生じます。
依存症になると、カフェインを摂取していないときに、倦怠感や頭痛、イライラ、不安感など、様々な不調があらわれます。
これらの不調はカフェインを摂取することで治まるため、常にカフェインを摂り続けるようになり、依存症から抜け出すのが難しくなります。
デメリット2.トイレが近くなる
カフェインには利尿作用があるので、コーヒーを飲むとトイレが近くなります。
すぐにトイレに行けないタイミングでコーヒーを飲むと、尿意を我慢しなければなりません。
デメリット3.お腹が緩くなる
『コーヒーを飲むメリット』でもお伝えしたように、コーヒーには腸の動きを活発にする働きがあります。
そのため、飲み過ぎるとお腹が緩くなる可能性があります。
デメリット4.口臭・歯の着色の原因になる
1日に何杯もコーヒーを飲むと、舌の表面にコーヒー豆の微粒子が付着して、口臭の発生に繋がります。
さらに、カフェインの利尿作用によって口の中が渇くことも、口臭を悪化させる要因となります。
また、コーヒーを飲むと歯にステインが付着し、黄ばみが生じやすくなります。
コーヒーを飲む量は1日3~4杯まで
コーヒーのメリットを最大限に実感するためには、1日に飲む量を3~4杯程度にしましょう。個人差がありますが、これ以上の量を飲むと過剰摂取となり、コーヒーによるデメリットの影響が大きくなる可能性があります。
また、空腹時や夕方以降にコーヒーを飲むと不調に繋がりやすいので、こういったタイミングで飲むのは控えましょう。
コーヒーをやめると期待できる4つの効果
眠りの質が上がる
体調が良くなる(カフェインが合わない体質の場合)
口臭・歯の着色を予防できる
余分な糖質・カロリーの摂取を抑える
1.眠りの質が上がる
コーヒーには覚醒作用があるため、コーヒーを飲まなくなると眠りの質が向上する可能性があります。
特に、毎日コーヒーを何杯も飲む人や、夕方以降にコーヒーを飲む習慣がある人は、コーヒーをやめるとぐっすり眠れるようになるかもしれません。
2.体調が良くなる(カフェインが合わない体質の場合)
カフェインが合わない体質の人の場合、コーヒーをやめることで体調の改善が期待できます。
「コーヒーを飲むと気持ち悪くなる」「お腹が痛くなる」といった場合、一度コーヒーをやめてみると症状がなくなる可能性があります。
3.口臭・歯の着色を予防できる
先述したように、コーヒーは口臭・歯の着色の原因となります。コーヒーを飲むのをやめれば、不快な臭いや歯の黄ばみの予防になります。
4.余分な糖質・カロリーの摂取を抑える
コーヒーにミルクや砂糖を混ぜて飲む人の場合、コーヒーをやめることで、これらの糖質やカロリーをカットできます。
コーヒーをやめたら「若返る・白髪が減る」って本当?
個人差はありますが、コーヒーをやめることで、若々しい印象になる可能性もあるでしょう。
一方、コーヒーの摂取と白髪の関係は医学的に証明されておらず、直接的にはほとんど影響しないと考えられます。
コーヒー断ちと若返りの関係は?
コーヒーのせいで睡眠の質が低下している人は、コーヒーを控えることで熟睡できるようになります。すると、肌にツヤが出たり、顔色が良くなったりして、以前より若々しい印象になるケースもあるでしょう。
また、コーヒーの過剰摂取によって栄養の吸収が阻害されている場合、コーヒーをやめることで肌に栄養が届きやすくなります。その結果、肌の状態が良くなり、若く見られることもあるかもしれません。
ただし、『コーヒーを飲むメリット』のところで解説したように、コーヒーには血行促進の働きや抗酸化作用があるため、適量であれば美容をサポートしてくれると考えられています。
そのため、「コーヒーをやめたら若返る」というのは、一概には断言できないという点も念頭に置いておきましょう。
「コーヒーをやめたら白髪が減る」と言われる理由は?
「コーヒーをやめると白髪が減る」とう噂の理由は、コーヒーに含まれる『過酸化水素』という成分にあります。過酸化水素は、ヘアカラーやブリーチ剤などにも含まれており、この成分のせいで白髪が増えるという意見が一定数あるようです。
ただし、先述したように、この意見には医学的な根拠はありません。
とはいえ、コーヒーを控えることで睡眠の質や栄養の吸収が良くなれば、間接的に髪の状態の改善に繋がるケースも考えられます。
コーヒーを飲み過ぎている自覚があり、白髪が気になる人は、一度控えめにしてみるのもいいかもしれないですね。
やめたら人生変わった!?【脱コーヒー】体験談
今回編集部では、コーヒーをやめた人62名にアンケートを実施。コーヒーを飲まないことでどのような変化を実感したか、聞いてみました。
日中の頭痛や眠気がなくなり、寝起きが爽快になりました。(40代 男性)
カフェインの取り過ぎに気づいたので、コーヒーを控えるようにした。睡眠の質が良くなった。(20代 男性)
コーヒーを飲まなくなったら、胃もたれ・頭痛の頻度が減った。香りは好きなのでたまに飲みたい気持ちになるけど、体調が悪くなる可能性を考えると飲めない。(40代 女性)
コーヒーは身体を冷やす飲み物と知って、飲まなくなりました。目覚めが良くなり寝不足が解消されて、健康的に過ごせています。(50代 男性)
歯に着色しにくくなったので、お手入れが楽になった。(50代 女性)
コーヒーを砂糖なしでは飲めないので、コーヒーをやめることで砂糖摂取量を抑えられた。(50代 男性)
コーヒー代がかからないので、節約になります。(30代 女性)
最も多かったのは「眠りの質が向上した」「寝起きが良くなった」という声でした。
また、コーヒーをやめることで、頭痛や腹痛などの体調不良が改善した人も多いようです。
その他、「歯の着色が軽減された」「コーヒーにかけていたお金が節約できた」といった意見も集まりました。
協力:ミルトーク
コーヒーをやめたら何を飲むべき?
デカフェ
コーヒーの代替品としてまずおすすめしたいのは、デカフェです。
デカフェとは、コーヒーからカフェインを除去したものです。カフェインの摂取を控えつつ、コーヒーに近い味わいを楽しめます。
また、抗酸化作用など、コーヒーが持つメリットを得られるという点もポイントです。
お茶(ルイボスティー)
コーヒーの代わりにお茶を飲むのもいいでしょう。特におすすめなのはルイボスティーです。
ルイボスティーは南アフリカ原産の赤茶色のお茶で、カフェインが含まれていません。また、ポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化物質が豊富に含まれており、免疫力や美肌効果を高めると言われています。
独特な風味とコクある味わいが魅力で、ミルクや砂糖を混ぜなくても美味しく飲めます。
無糖の炭酸水
シュワっとした爽快な口当たりが魅力の炭酸水は、リフレッシュしたいときにぴったりです。
炭酸水には、コーヒーと同様、血流促進や便秘解消をサポートする働きがあると考えられています。そのため、美容や健康の観点からもおすすめの飲み物です。
炭酸水を日常的に飲む場合は、糖質・カロリー過多を避けるため、無糖タイプを選ぶといいでしょう。
参考
カフェインの過剰摂取について|農林水産省
なぜ?コーヒーが歯に着色してしまう理由
コーヒーは黒いため、色がそのまま付着したと思う人も多いですが、そうではありません。
コーヒーに多く含まれる「ポリフェノール」が、歯の表面の「ペクリル(※)」と結びつくことで、歯に黄ばみが発生します。
この着色汚れは「ステイン」と呼ばれています。
ステインになってしまうと、口をゆすぐ程度では落ちないため、汚れが残りやすくなります。
※ペクリルとは
歯の表面を覆っているタンパク質。
歯のエナメル質を守る役割や、歯の再生を促す作用がある。
▼コーヒーを着色させないためにはどうすればいい?こちらの記事をチェック!
合わせて読みたい
2021-12-01
「コーヒーによる歯の着色が気になる…」
「コーヒーの着色を落としたい…」
コーヒーが“歯に着色する理由”や“着色の落とし方”を歯医者さんが解説します。
今日からできる“歯の着色予防の方法”もご紹介します!
なぜ?コーヒーが歯に着色してしまう理由
コーヒーは黒いため、色がそのまま付着したと思う人も多いですが、そうではありません。
コーヒーに多く含まれる「ポリフェノール」が、歯の表面の「ペクリル(※)」と結びつくことで、歯に黄ばみが発生します。
この着色汚れは“ステイン”と呼ばれています。
ステインになってしまうと、口をゆすぐ程度では落ちないため、汚れが残りやすくなります。
※ペクリルとは
歯の表面を覆っているタンパク質。
歯のエナメル質を守る役割や、歯の再生を促す作用がある。
コーヒーにを“着色させない”ためには?
コーヒーを飲むときストローを使う
コーヒーを飲んだ後に歯磨きをする
コーヒーを飲んだ後に口をゆすぐ
などの予防によって、着色を抑える効果が期待できます。
コーヒーを飲むことで、すぐに歯に着色するわけではありません。
そのため、コーヒーを飲んだ後に歯磨き・うがいをすることで、着色予防につながります。
歯の“着色を落とす”3つの手段
コーヒーによる着色汚れを落とすためには
セルフケアで落とす
歯医者でクリーニングを受ける
歯医者でホワイトニング治療を受ける
といったの方法があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
方法① セルフケアで落とす
市販のホワイトニング用歯磨き粉を使って磨くと、歯の着色を多少は落とすことができます。
ホワイトニング用歯磨き粉には、重曹や研磨剤などが入っているため、歯の表面に付いてしまった着色汚れを落とすことが期待できます。
\歯磨きのコツ・ポイント/
着色汚れはすぐには落ちません。
市販の歯磨き粉を使用して、毎日しっかりと磨くことで、着色汚れを落としやすくなります。
方法② 歯医者でクリーニングを受ける
歯医者で歯に付いた歯石や表面の汚れを取ってもらうことで、着色汚れの改善が期待できます。
クリーニングは、自宅でのセルフケアよりも歯の着色が落ちやすいです。
費用はいくらくらい?
保険適用:3000円程度
保険適用外:5000~9000円程度
歯のクリーニングは「歯周病」などの治療のなかで行なう場合は、保険適用になることがあります。
歯科によって価格設定が異なるため、保険適用になるのかも含め、一度歯医者を受診して判断してもらうとよいでしょう。
その③ 歯医者でホワイトニングを受ける
歯医者のホワイトニングは、薬剤を使用して漂白を行うものです。
着色汚れを、根本から綺麗にする効果が期待できます。
市販品にはない強い成分で漂白するので、歯の白さをその場で実感することができます。
歯医者でのホワイトニングでは、エナメル質の構造を変化させることで歯を白く見せます。
原理としては、「“透明ガラス状”のエナメル質を“曇りガラス状”にする」というものです。
曇ったエナメル質には、着色した歯の内側の象牙質が映らないため、歯が白く見えます。
また、象牙質自体の色も白くできるので、エナメル質と象牙質のダブル効果で歯のホワイトニングが叶います。
私に合うのはどれ?3種類のホワイトニング
ホワイトニングには、
オフィスホワイトニング
ホームホワイトニング
デュアルホワイトニング
の3種類があります。
<オフィスホワイトニング>
歯科で行うホワイトニングです。
過酸化水素が入ったホワイトニング薬を使用して、光を当てて薬剤の効果を高め、歯の表面を白くすることを目指します。
<ホームホワイトニング>
自宅で行うホワイトニングです。
歯科医院で作ったマウスピースに、過酸化尿素の入ったジェルを入れて、毎日数時間装着し、歯を白くすることを目指します。
<デュアルホワイトニング>
歯科と自宅の両方で行うホワイトニングです。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を同時進行で行うため、より歯の外側と内側の両方を白くすることができ、効果は絶大です。
費用はいくらくらい?
オフィスホワイトニング:30,000円程度
ホームホワイトニング: 20,000円+3,000円程度(マウスピース代+ホワイトニングジェルは1本)
デュアルホワイトニング:50,000~80,000円程度
歯科を探す
3ヶ月に1回の「定期クリーニング」がおすすめ
「3ヶ月程度に1回」を目安にクリーニングを受けると、歯の白さを保つことができます。
歯の着色を長期間放っておくと、汚れがこびりついて落ちにくくなってしまいます。
セルフケアと定期的なクリーニングで着色を落としながら、新たな汚れの予防もしましょう。
歯科を探す
▼参考
歯を白くする方法と、着色の原因は?自分でできる方法やホワイトニングの種類が知りたい!→ホワイトニング専門歯科医院匡仁会
【人気のホワイトニング歯磨き粉おすすめランキング18選】着色汚れを落として美しい白い歯に→スターツ出版株式会社
歯の黄ばみの予防→第一三共ヘルスケア