うつ病の通院頻度は?いつまで通うべき?通院・薬を勝手にやめるのは危険!

更新日:2022-12-27 | 公開日:2022-09-29
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うつ病の通院頻度は?いつまで通うべき?通院・薬を勝手にやめるのは危険!

うつ病の治療って、どれくらい病院に行けばいいの?
やめどきはある?

「うつ病の通院頻度」について、お医者さんに聞きました。

自己判断で勝手に通院・薬をやめることの危険性や、転院する場合の注意点も解説します。

監修者
経歴

佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。

美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする。

精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

うつ病の通院頻度は?

医師男性

個人の症状に応じて通院頻度は違いますが、

  • 「早期」に発見した場合は、1〜2ヶ月に1度
  • 「中等度」の場合は3〜4週間に1度
  • 「重症」の場合は1週間に1度

のペースで受診するのが一般的です。

※上記はあくまでも目安です。主治医と相談をしながら進めていきます。

患者さんの希望に応じて、通院間隔の調整は可能です。
「通院するのが大変なので、受診回数を少なくしたい」「心配事が多いため、受診回数を増やしてほしい」などと相談することで、対応してくれる医療機関もあるでしょう。

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基本的には、主治医の指示に従いましょう

通院頻度の希望を出すことは問題ありませんが、まずは主治医の指示に従うことが大切です。通院間隔・期間は、治療や症状に応じて決まっていくからです。

治療間隔を空けてしまうことで、

  • 治療期間が長くなってしまう
  • 症状がなかなか改善されない
  • 症状が悪化してしまう

といったケースも考えられます。

病院はいつまで通うべき?

医師男性

主治医が「通院しなくてもよい」と判断するまでは、通院を続けましょう。
個々の状況に応じてですが、うつ病の治療は数ヶ月から数年ほどかかるのが一般的です。

※上記の期間はあくまでも目安です。症状に応じて、これより長くなるケースもあります。

通院を終了する目安は?

医師男性
下記のような症状の改善がみられ、日常生活を通常通り送れるようになってくると通院を終了するケースが多いです。

▼精神面

  • 気分の浮き沈みがなくなる
  • 不安感がなくなる
  • 意欲的に行動ができるようになる

など

 

▼身体面

  • 頭痛・消化器系の不快感の改善
  • 睡眠がしっかり取れるようになる

など

上記とあわせて、薬の服用具合や受診の様子などを見て主治医が判断します

勝手に通院をやめるのはNG!

医師男性

勝手に通院をやめてしまうと、

  • 症状をぶり返してしまう
  • 症状が以前より悪化する

などのリスクがあります。

せっかくの治療が水の泡になってしまう可能性があるので、勝手に通院をやめないようにしてください。

うつ病の治療法

医師に相談している様子

医師男性

うつ病の治療には、

  • 薬物療法
  • カウンセリング

などが行われます。

うつの症状によりますが、薬は「精神安定薬」「睡眠導入薬」「抗不安薬」などが処方されます。
カウンセリングでは、カウンセラーとの面談を定期的に行い、心の不安を取り除いていきます。
その他に、十分な休養をとり、環境を整えていくサポートも行います。

これらの治療により、精神面の症状(不安感・気分の浮き沈み・無関心など)、身体面の症状(不眠症・食欲不振など)が少しずつ改善していき、徐々に通常の生活を送れるようになっていきます。

薬を自己判断でやめるのは危険!

 

自分で症状が落ち着いたと感じても、医師の指示があるまでは、きちんと薬の服用を続けましょう。

薬はうつ病の改善のために処方されているので、主治医と症状を確認しながら進めていくことが大切です。

「薬をやめたい」「減らしたい」場合は、主治医にその旨を伝えてみるとよいでしょう。

勝手にやめずに、必ず主治医に相談してください。

うつ病の治療は保険適用になる?

医師男性

通常、うつ病の治療は保険適用になります。
ただし、医療機関によって対応が異なる可能性があるため、一度相談してみましょう。

転院してもいいの?

医師男性

うつ病はその場ですぐ治るものではないので、同じ医療機関で継続的に治療を受けることが基本です。

しかし、「ご本人がその医療機関と合わない」「症状がなかなか改善されない」といった場合は、転院が検討されることもあります。

勝手に転院してしまうことはおすすめしません
ゼロから治療を受けることになったり、前の病院で合わなかった治療をもう一度行ったりしてしまうこともあります。

転院を希望する場合は、通院している病院で紹介状を書いてもらうことをおすすめします。

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紹介状を書いてもらうことのメリット

医師男性

紹介状には、「今までの症状」「治療内容」が記載してあります。

そのため、新しい医療機関に行った際に、いくつかの受診工程を省略でき、すぐに治療に入れる場合があります。

強いてデメリットを挙げるとすれば、紹介状を書いてもらうことにはお金がかかるということです。

紹介状の費用は、保険適用で3割負担の場合750円です。自立支援医療制度を利用している場合は、1割負担で250円となります。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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