糖尿病で「足」に出る初期症状とは?しびれ・むくみに注意。病院は何科?

更新日:2023-02-13 | 公開日:2021-03-30
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糖尿病で「足」に出る初期症状とは?しびれ・むくみに注意。病院は何科?

痛み、しびれ、むくみが生じたら糖尿病のサインかも!
糖尿病によって足にあらわれる、初期症状を解説します。

そのまま放置すると、重い合併症を引き起こすリスクがあります。
症状に心当たりないかチェックしましょう。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

糖尿病の「足にあらわれる初期症状」

  • 痛み、しびれ、むくみが生じる
  • ほてりやすくなる
  • 足が冷える
  • 足の感覚が鈍い

これらの症状は、糖尿病のせいで血流が悪くなり、神経の細胞に十分な「酸素」や「栄養」が行き届かなくなることで起こります

足以外にも、こんな症状はないですか?

  • 体が疲れやすくなる
  • 異常にのどが渇く
  • 皮膚の乾燥、痒み
  • 頻尿
  • 感染症にかかりやすい
  • 傷が治りにくい

そもそも「糖尿病」ってどんな病気?

医師男性
「糖尿病」は、血液中の糖の量が高い状態が続いてしまう病気です。

健康であれば、膵臓から出る“インスリン”や“グルカゴン”というホルモンが働き、糖の量を調節しています。しかし、糖尿病になると血糖値をコントロールできなくなるため、血糖が高い状態が続いてしまいます。

高血糖は血流の悪化血管にダメージ与える原因となるため、体にさまざまな不調を引き起こします。

「糖尿病かも…」どう対処すればいい?

糖尿病-初期症状-足

糖尿病を疑う場合は、まず医療機関を受診しましょう。

特に、

  • 家族・親族に糖尿病の人がいる
  • 太っている
  • 食生活が乱れている
  • よく暴飲暴食する
  • 運動不足

などに心当たりのある方は、糖尿病の発症リスクが高いため要注意です。

放置するとどんどん悪化していくため、早めの受診によって病気の進行を防ぎましょう。

病院は何科?

医師男性
糖尿病を疑う場合は、まず内科を受診してください。

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病院ではどんな検査を受けるの?

  • 血液検査(血糖値・過去1〜2ヶ月時の血糖の状態を調べる)
  • 経口ブドウ糖負荷試験(食事摂取後の、血糖上昇・下降具合を調べる)
  • 眼底・腎機能・腱反射・動脈硬化の各検査(糖尿病の合併症を判断する)

どんな治療をするの?

医師男性

2型糖尿病の場合、

  1. 生活習慣の指導
  2. インスリン以外の薬物治療
  3. インスリン治療

を行います。

 

放置はNG!糖尿病が悪化すると…

医師男性
糖尿病をそのまま放置すると、全身のさまざまな臓器に障害が起こり、命に関わります。

また、ダメージを受けた腎機能を補うために、人工透析を生涯続けることになるケースもあります。

糖尿病は、放置している間にもどんどん進行していきます。
「初期症状に心当たりがある…」という方は、早めに医療機関を受診しましょう。

生活習慣の見直し、血糖値のコントロールを正しく行うことで、重い合併症を引き起こすリスクを下げられます。

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糖尿病で起こる重い合併症

医師男性

糖尿病が悪化すると

  1. 足の壊死
  2. 失明
  3. 脳卒中、心筋梗塞

などの重い症状を引き起こす恐れがあります。

①足の壊死

医師男性
足の壊死は、糖尿病による神経障害、治癒力・抵抗力の低下によって引き起こされます。

神経障害で足先の感覚が鈍くなると、怪我や火傷などの発見が遅くなります。
糖尿病の方は傷が化膿しやすいため、傷を放置すると足の壊死が起こります。

足が壊死した場合、切断を避けることはできません。
壊死を防ぐには、足にできた傷を根気よく手当てする必要があります。

②失明

医師男性
高血糖によって網膜の血管がダメージを受け続けると、失明する場合もあります。

糖尿病に合併して起こる目の障害は「糖尿病網膜症」と呼ばれています。

③脳卒中・心筋梗塞

医師男性
高血糖による動脈硬化は、脳卒中心筋梗塞の原因となります。

動脈硬化とは、慢性的なダメージによって血管が硬くなっている状態です。
血管の通り道が狭くなったり、血栓ができたりすることで、脳卒中・心筋梗塞を引き起こします。

医師男性

いずれも命に関わる病気であるため、

  • 動悸
  • 胸の痛み
  • 体の片側のしびれ

などの症状には要注意です。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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