痛み、しびれ、むくみが生じたら糖尿病のサインかも!
糖尿病によって足にあらわれる、初期症状を解説します。
そのまま放置すると、重い合併症を引き起こすリスクがあります。
症状に心当たりないかチェックしましょう。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
糖尿病の「足にあらわれる初期症状」
- 痛み、しびれ、むくみが生じる
- ほてりやすくなる
- 足が冷える
- 足の感覚が鈍い
これらの症状は、糖尿病のせいで血流が悪くなり、神経の細胞に十分な「酸素」や「栄養」が行き届かなくなることで起こります
足以外にも、こんな症状はないですか?
- 体が疲れやすくなる
- 異常にのどが渇く
- 皮膚の乾燥、痒み
- 頻尿
- 感染症にかかりやすい
- 傷が治りにくい
そもそも「糖尿病」ってどんな病気?
「糖尿病」は、血液中の糖の量が高い状態が続いてしまう病気です。
健康であれば、膵臓から出る“インスリン”や“グルカゴン”というホルモンが働き、糖の量を調節しています。しかし、糖尿病になると血糖値をコントロールできなくなるため、血糖が高い状態が続いてしまいます。
高血糖は血流の悪化や血管にダメージ与える原因となるため、体にさまざまな不調を引き起こします。
「糖尿病かも…」どう対処すればいい?
糖尿病を疑う場合は、まず医療機関を受診しましょう。
特に、
- 家族・親族に糖尿病の人がいる
- 太っている
- 食生活が乱れている
- よく暴飲暴食する
- 運動不足
などに心当たりのある方は、糖尿病の発症リスクが高いため要注意です。
放置するとどんどん悪化していくため、早めの受診によって病気の進行を防ぎましょう。
病院は何科?
糖尿病を疑う場合は、まず内科を受診してください。
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病院ではどんな検査を受けるの?
- 血液検査(血糖値・過去1〜2ヶ月時の血糖の状態を調べる)
- 経口ブドウ糖負荷試験(食事摂取後の、血糖上昇・下降具合を調べる)
- 眼底・腎機能・腱反射・動脈硬化の各検査(糖尿病の合併症を判断する)
どんな治療をするの?
2型糖尿病の場合、
- 生活習慣の指導
- インスリン以外の薬物治療
- インスリン治療
を行います。
放置はNG!糖尿病が悪化すると…
糖尿病をそのまま放置すると、全身のさまざまな臓器に障害が起こり、命に関わります。
また、ダメージを受けた腎機能を補うために、人工透析を生涯続けることになるケースもあります。
糖尿病は、放置している間にもどんどん進行していきます。
「初期症状に心当たりがある…」という方は、早めに医療機関を受診しましょう。
生活習慣の見直し、血糖値のコントロールを正しく行うことで、重い合併症を引き起こすリスクを下げられます。
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糖尿病で起こる重い合併症
糖尿病が悪化すると
- 足の壊死
- 失明
- 脳卒中、心筋梗塞
などの重い症状を引き起こす恐れがあります。
①足の壊死
足の壊死は、糖尿病による神経障害、治癒力・抵抗力の低下によって引き起こされます。
神経障害で足先の感覚が鈍くなると、怪我や火傷などの発見が遅くなります。
糖尿病の方は傷が化膿しやすいため、傷を放置すると足の壊死が起こります。
足が壊死した場合、切断を避けることはできません。
壊死を防ぐには、足にできた傷を根気よく手当てする必要があります。
②失明
高血糖によって網膜の血管がダメージを受け続けると、失明する場合もあります。
糖尿病に合併して起こる目の障害は「糖尿病網膜症」と呼ばれています。
③脳卒中・心筋梗塞
高血糖による動脈硬化は、脳卒中や心筋梗塞の原因となります。
動脈硬化とは、慢性的なダメージによって血管が硬くなっている状態です。
血管の通り道が狭くなったり、血栓ができたりすることで、脳卒中・心筋梗塞を引き起こします。
いずれも命に関わる病気であるため、
などの症状には要注意です。
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2019-01-10
「糖尿病だから血糖値に気をつけたい…」
「ランチで外食する場合は、どんなメニューが良いの?」
糖尿病の方に外食で気をつけてほしい点を、お医者さんが解説します。
お店別の「おすすめメニュー」も要チェックです。
糖尿病患者さんが外食で気をつける4つのこと
①まず、1日の摂取量からカロリー計算をしよう
あらかじめ、かかりつけの医療機関で、1日に摂取すべきエネルギー量を教えてもらいましょう。
1日1800kcal/日と言われたら、お昼は600kcalほどのメニューを選びましょう。
②主食・主菜・副菜の3点が揃うメニューを選ぼう
主食・主菜・副菜の3点をそろえたメニューを選ぶのがポイントです。
体での役割
食べ物の例
主食
炭水化物:体のエネルギーになる
ご飯
パン
麺類
イモ類など
主菜
タンパク質:体の血や肉になる
肉や魚
卵
大豆製品
チーズなど
副菜
野菜類:体の調子を整える
海藻・きのこ・こんにゃく(これらも野菜類に含まれる)
サラダ
おひたし
野菜の煮物など
③ゆっくり食べよう
20分以上かけて、よくかんで食べるようにしてください。
ゆっくりと食べることで「満腹中枢」が刺激され、食事に満足しやすくなります。
特に会社にお勤めの方は、ランチを慌ただしく済ませてしまいがちなので注意が必要です。
④食べる順番は野菜→ごはん類
糖質の吸収が抑えられるよう、食べる順番も大事です。
食物繊維の多い野菜から食べる
糖質が多いものは食事の後半に食べる
の2点も気をつけましょう。
サラダは「オイル入りのドレッシング」で食べよう
適度に油を摂ると糖質の吸収を抑えられます。
生野菜を「オイル入りのドレッシング」で先に食べると、後からご飯など糖質が多いものを食べても、血糖値の上昇を抑えられます。
「油分の多い食べ物」は食べ過ぎなければOK
唐揚げ(2〜3個) → 1週間に1~2回くらい
脂がのった魚 → 週3回程度
上記の目安で食べる分には問題ありません。
「揚げ物や油で炒めたものは一切食べない」など極端に油を避けると、むしろ体に悪影響となってしまいます。
そば屋
おすすめメニュー
山菜そば
→ エネルギー量(カロリー)を抑えられます。野菜と一緒に摂れる点も力的です。
鴨南蛮そば
→ 腹持ちするので、間食を控えやすくなります。
食べるときのポイント
満腹感を得やすいように、たんぱく源になる卵を、トッピングしてもいいですね。
こんな食べ方はNGです
主食同士の組み合わせは、糖質の取りすぎになり、血糖値を急上昇させやすいので、注意が必要です。
「そば+カツ丼セット」
「そば+カレーセット」
「そば+天丼セット」
などは控えましょう。
また、糖質を取り過ぎないよう「大盛り」も控えてください。
ラーメン屋
おすすめメニュー
タンメン、長崎ちゃんぽん
→ 野菜がたっぷり取れます。
八宝菜
→ 主菜と副菜が一緒になっているのでおすすめです。
食べるときのポイント
最初にトッピングから食べ、麺は後から食べるようにしましょう。
こんな食べ方はNGです
ご飯+ラーメンなどの“炭水化物同士”の組み合わせは、血糖値を上げやすいのでNGです。
寿司屋
おすすめメニュー
ボイルたこ、活たこ
いか
赤貝、蛤
タイ、ひらめ
→ 低カロリーなのでおすすめです。
できるだけ、シャリ(ご飯)が少ない、握りずしがおすすめです。
食べるときのポイント
できるだけ刺身を頼み、寿司の数は少なめにしましょう。
寿司を食べる際には、シャリ少なめでオーダーすると糖質の摂取量を抑えられます。
お寿司は種類によっても異なりますが、おおよそ一貫50kcal前後です。
個人差はありますが、1食では10貫ほどを目安に食べると良いでしょう。
こんな食べ方はNGです
お寿司と共に丼ものを食べると、糖質のとりすぎになる傾向がありますので、注意しましょう。
また、最近はバラエティー豊かなお寿司屋さんも多く、ラーメン、うどんなども用意しているお店もあります。
味変でついつい食べてしまいがちですが、お寿司を十分食べた際には糖質取り過ぎになるので避けましょう。
<避けた方が良いメニュー>
巻きずし・軍艦巻き、ちらし寿司、海鮮丼
→ シャリが多くなる傾向があります。
トロ、えんがわ、サーモン
→ 比較的カロリーが高めですので、2〜3貫にしておきましょう。
定食屋(和食)
おすすめメニュー
刺身定食
しょうが焼き定食
→ 主食・主菜・副菜がそろったメニューをおすすめします。
食べるときのポイント
ご飯の量が多すぎないように注意しましょう。
丼物は避けておいたほうが無難です。
カツ丼ではなく、とんかつ定食の方を頼むようにしましょう。
こんな食べ方はNGです
「海鮮丼とそばの定食」など、主食セットの定食はNGです。
糖質の摂りすぎになってしまいます。
定食屋(洋食)
おすすめメニュー
さけのムニエル
チキングリル
→ 焼いた料理なので、油分の摂りすぎを抑えられます。
<パスタ>
トマト系
コンソメ系
醤油系
→ さっぱりとした味付けなのでおすすめです。
基本的には、主食・主菜・副菜がそろっているメニューを選ぶといいですね。
ただ、塩分が高い場合もあるので、塩分量も注意しましょう。
食べるときのポイント
パスタやリゾット、ラザニア、ピザは糖質や脂質が多いため、できるだけ量を少なくしましょう。
サラダバーを利用するなど、主食の前に野菜を摂るとなお良いです。
特に、ペペロンチーノは糖質と脂質が主なので、前菜を摂るようにしましょう。
こんな食べ方はNGです
クリーム系・チーズ系のものを食べ過ぎるのはNGです。
洋食は、油を多く使った料理が多いので注意が必要です。
焼肉屋
おすすめメニュー
タン
モモ
ヒレ
ランプ
肩ロース
レバー
ミノ
センマイ
→ 脂が少ないのでおすすめです。
また赤身やホルモンなど血糖値を上げにくいメニューも多いので、メニューの選び方に注意しましょう。
食べるときのポイント
食べる時は、野菜類から食べましょう。
チョレギサラダ、サンチュ、キムチ、キャベツ、カクテキ、ナムルなどを注文すると良いでしょう。
わかめスープ、卵スープなどを先に食べるのもお勧めです。
また、タレは糖質が多いため、血圧が正常な場合は塩味のタレを選びましょう。
ごはんを頼む場合には、小サイズにし、食事の後半で食べるようにしてください。
こんな食べ方はNGです
カルビクッパ、冷麺、ビビンバ、ラーメンなどを最初に食べるのは、血糖値を上げやすいので控えましょう。
カレー専門店
おすすめメニュー
スープカレー
→ スープカレーは普通のカレーと違い小麦粉を使わず、スープを吸い込んだご飯でお腹が膨れるので満腹感を得やすくなります。
カレーのメニューは、ルーに油がたくさん使われている可能性があります。
また、具材に「じゃがいも」「にんじん」など糖質が多い食材を使っていると、血糖値は上がりやすくなります。
食べるときのポイント
ライス少なめにしてオーダーしましょう。
食後の飲み物は、ラッシー・チャイではなく、普通のお茶・お水にしておくとよいです。
こんな食べ方はNGです
揚げ物のトッピングは控えましょう(カツカレー、コロッケカレーなど)。
また、バターチキンカレーなど、油分の多いメニューも要注意です。
これはNG!「炭水化物+炭水化物」
カレーライス+ナン
カレーライス+蕎麦
など、“炭水化物の重ね食べ”になるメニューは避けましょう。
血糖値を高く上げてしまうリスクがあります。
医師と定期的に相談することが大事
上記の食べ方やメニュー、食べ合わせなどの例はあくまでも目安となります。
血糖値コントロールはひとりひとりにあわせたプランですすめることが大事ですので、必ず担当医師と定期的に相談してください。
参考文献
『糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版』日本糖尿病協会・文光堂
『日本食品成分表2018 七訂』医歯薬出版株式会社
『糖尿病でもおいしく食べる 専門医による美食の提案 カーボカウントで私に適した食事法を探す』杉本正毅著 中外医学社
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2018-10-16
2型糖尿病を発症したとしても、医師と相談しながら適切に血糖値のコントロールをすることができていれば、「絶対に高カロリーなものを食べてはいけない」「絶対にお酒を飲んではいけない」というわけではありません。
2型糖尿病と診断されたら、まずは病気をよく理解し、自己管理の重要性を確認し、糖尿病と向き合う準備をすることから始めましょう。
糖尿病になったら「やってはいけないこと」「控えるべきこと」を解説します。
糖尿病の人が「食べすぎてはダメなもの」
糖尿病を患っている人は、次に紹介する食べ物や飲み物を控え、バランスのよい食事を心がけてください。
GI値が高い食べ物
白米、白いパン、もち米、マッシュポテト、フライドポテト、ドーナッツなど
糖分が多い食べ物
スナック菓子、ケーキ、ドーナツ、クッキー、飴、菓子パン、和菓子など
塩分が多い食べ物
ラーメン、うどん、干物、漬物、練り物、加工品、調味料など
アルコール飲料
ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、ブランデー、カクテルなど
糖分の多い飲み物
コーラやジュース、スポーツ飲料などの清涼飲料水、砂糖の入ったコーヒーや紅茶、など
アルコールは種類によらず、アルコール自体が血糖値を上げるので、注意しましょう。
また、空腹の際に上記の「血糖値が上がりやすい食べ物」を食べると急激に血糖値が上昇するので、避けましょう。
GI値が高い食べ物
GI(グリセミック・インデックス)値とは、食後の血糖値の上昇度を示す指標です。
この値が高い食品は、食後の血糖値を急激に上げやすいので注意が必要です。
食べるときは
事前に食物繊維の多い野菜を食べる
よく噛んで食べる
主食は1人前分より多くとらない
ようにして、血糖値の急上昇を避けましょう。
こんな主食がおすすめ
精製されていない玄米や全粒粉(ぜんりゅうふん)などは消化に時間がかかるので、血糖値の上がり方もゆるやかです。
糖分が多い食べ物
糖分が多い食べ物は、血糖値を急上昇させるおそれがあるので、できるだけ避けてください。
食べるときは、1人前を守り、空腹の時にはその食品から食べないようにしてください。
塩分が多い食べ物
塩分が多い食べ物は血圧を上昇させる恐れがあるので、できるだけ避けてください。
1日の塩分摂取量の目安
1日塩分量は、
男性:5gまで
女性:5gまで
が目安なので、超えないように注意しましょう。
(医師の指示がある場合はその指示に従って下さい。)
アルコール飲料
アルコール飲料は血糖値を上昇させる恐れがあるので、できるだけ避けてください。
1日のアルコール摂取量目安
飲むときは、1日平均純アルコールで20g程度にしましょう。
ビール:中瓶1本まで
日本酒:1合まで
ウイスキー:ダブルで1杯まで
(医師の指示がある場合はその指示に従って下さい。)
糖分の多い飲み物
糖分の多い飲み物は血糖値を急上昇させる恐れがあるので、できるだけ避けてください。
ジュースは1日1本くらいまでにし、空腹の時にはその飲料から飲まないようにしてください。
(医師の指示がある場合はその指示に従って下さい。)
糖尿病の人は注意!「ダメな食べ方」
糖尿病になったら
間食(ダラダラ食い)
早食い
大食い
外食ばっかり
の食事をしないようにしましょう。
注意① 間食(ダラダラ食い)はやめよう!
食事と食事の間は、血糖値を下げるために必須の時間です。
間食をすると血糖値が高い状態が継続されるので、できるだけ控えてください。
また、ダラダラ食べていると、常に胃腸を働かせることになるので、胃腸に負担がかかって、消化不良が起こりやすくなります。
注意② 早食いはやめよう!
早食いは、食べている量を把握しづらくなり、ついつい食べ過ぎてしまいます。
また、早食いはよく噛まずに飲み込んでしまうため、食べ物の消化を阻害してしまいます。
そのため、インスリンが十分な働きができず、血糖値を上昇させることがあります。
注意③ 大食いはやめよう!
満腹になるまで食べたりせず、腹八分目を心がけてください。
血糖値は食事の量に比例して上昇するので、食べ過ぎは血糖値を上昇させる要因になります。
ゆっくりとよく噛んで食べることで、食べ過ぎを抑え、食事の量を腹八分目に抑えられます。
注意④ 外食ばっかりはやめよう!
外食は、「カロリーが高い」「塩分を多く含む」食事が、比較的が多いため、注意が必要です。
外食の回数を控えて家で食事をしたり、カロリー控えめの食事を提供する店を選んだりして、カロリーや栄養バランスを気にした食事を心がけましょう。
食べる順番にも気をつけよう!
糖尿病を患っている人は、食事のときの食べる順番も注意しましょう。
NGな食べる順番
ご飯、パン、麺など主食のものから食べる
お菓子を先に摘む
といった順番だと、血糖値が上がりやすくなります。
特に空腹のときに糖質から食べると、血糖値が上がりやすくなります。
OKの食べる順番
食物繊維が多いものを先に食べると、糖質の吸収が抑えられ、血糖値が急上昇するのを防ぐことができます。
また、野菜類、スープ類、お肉やお魚などの「たんぱく質」などは血糖値に影響を与えにくいので、これらを食べてから主食を食べましょう。
糖尿病の人の「食事のとりかた」
食事をするときは、早食いに気をつけて、よく噛んでゆっくり食べるようにしてください。
糖尿病はインスリンが十分に働かず、血糖が増えてしまうので、血糖値が急上昇するのを抑える「食物繊維」の多い食品などをよく食べるようにしましょう。
おすすめの食品
玄米、胚芽米
生野菜(トマト、なす、きゅうり、キャベツなど)
キノコ類(しいたけ、まいたけ、エリンギ、えのき など)
海藻類(わかめ、めかぶ、ひじき など)
豆類(納豆、高野豆腐、おから、豆腐 など)
芋類(こんにゃく、里芋、しらたき など)
食事以外も…糖尿病の人が気をつける3つのこと
不規則な生活をおくる
運動を全くしない
喫煙する
といった習慣はNGです。
糖尿病は、1日の暴飲暴食が原因ではなく、不規則な生活、運動不足、喫煙といった不健康な生活が日常的に続くと、血糖値をコントロールできなくなって発症します。
糖尿病を「改善する」「悪化させる」は生活習慣にかかっています。
治療を途中で放棄するのはNG
治療を途中でやめてしまうと糖尿病はどんどん進行し、合併症等を引き起こし、気付いたときにはもう遅いという状態になりかねません。
「2型糖尿病」と診断されたら、その事実を受け止めて、着実に治療を続けていくことが大切です。
もし「守れなかった」場合は…
食事や運動の習慣など、いままでの生活をいきなり変えるのは容易なことではないと思います。
大食いや早食いといったダメな食べ方や、運動しなかったり、喫煙をしてしまったりしたとしても、それがほんの数回であったり、医師に相談したうえで、あなた自身で血糖値をコントロールできていれば、さほど問題視されることはないでしょう。
糖尿病患者が気をつけるべきことをしっかり把握し、思い当たるところは是正していきましょう。
糖尿病は「生活習慣」にかかっている
糖尿病を「改善する」「悪化させる」は生活習慣にかかっています。
“生活習慣病”とも言われる2型糖尿病は、その名の通り「生活習慣」が大きく関与しています。
忘年会や新年会といった宴会では、ある程度は、自由に食べて飲んでも良いと思います。
会の前日や翌日に食べる量を調整するようにしましょう。
1日の暴飲暴食ですぐに糖尿病になるのではなく、暴飲暴食や不摂生が1週間、1ヶ月、1年と日常的に続いたとき、血糖値をコントロールするのが難しくなり、糖尿病が悪化する可能性があります。
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▼参考
糖尿病診療ガイドライン
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。