「疲れが取れないし、眠い日々が続く…」
「40代なのですがこれって、年齢のせい…?」
40代で疲れが取れずに眠い場合に考えられる原因をお医者さんに聞いてみました。
原因ごとの改善法も詳しく解説しますので、疲れを取りたい方は必見です。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
40代「疲れが取れないし、眠い」…大丈夫?
疲れが取れないし、眠気が酷いです。最近こんな症状が続くのですが大丈夫でしょうか。
40代で疲れが取れず、眠気がとれない場合、
- ストレス過多
- 更年期による自律神経の乱れ
- 低血圧
- 日々の睡眠不足
- 貧血
等が原因として考えられます。
疲労感や眠気以外の症状一覧
原因
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症状の特徴
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ストレス過多
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睡眠障害/倦怠感/不安感/頭痛/食欲低下 等
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更年期による自律神経の乱れ
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動悸・息切れ/倦怠感/頭痛・めまい/発汗/ほてり/脈の乱れ/抑うつ 等
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低血圧
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動悸・息切れ/倦怠感/頭痛・めまい/胸痛/低体温/耳鳴り/けいれん 等
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慢性的な睡眠不足
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頭痛 等
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貧血
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倦怠感/集中力低下 等
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原因① ストレス過多
過度のストレスを抱えていると、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の量が減少してしまいます。また、慢性的に過度のストレスにさらされていると、「セロトニン」の分泌にも悪影響を与えます。
その結果、「疲労感が取れない」という症状が体に出てしまいます。
社会的立場や家庭環境等において、40歳代は精神的・身体的疲労を受けやすい世代であるため、ストレスを抱えやすい状態になっています。
どうすればいい?
ストレスを溜め込まないように自分なりの発散方法をみつけて発散しましょう。
できるだけストレスを溜め込まず上手に発散したり、十分な睡眠時間を確保してゆっくり休んだりすることで症状が改善していきます。
ストレスに強い体をつくるために…
- 就寝直前までスマホやパソコンを使用しない
- 就寝環境を整える
- 栄養バランスのよい食事を摂る
- 定期的に体を動かす
といったことを行うと、心身へのストレス負担が軽減されるためおすすめです。
原因②更年期による自律神経の乱れ
更年期(閉経)を迎え卵巣機能が低下すると、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が急激に減少し、自律神経が不安定な状態になることで疲れやすくなります。
また、ストレス過多、疲労過多、睡眠不足の方は更年期障害になりやすい傾向にあります。
どうすればいい?
食生活の見直しや週1~2日程度のウォーキングやストレッチ等の運動を行うといでしょう。
リラックスしてストレスを溜め込まないことが大切です。
症状が続く場合は、医療機関の受診をおすすめします。
原因③ 低血圧
低血圧だと血液循環が悪く、身体や脳の各組織に届けられる血液が不足しやすくなるため、疲れやすくなってしまいます。
40~50歳の女性に多くみられる「甲状腺機能低下症」を患っていると、血圧低下が起こりやすく疲れやすい症状が出現します。
この場合、倦怠感を伴う疲労や、朝起きられないくらいの疲労感があります。
こんな人は「低血圧」になりやすい!
- 慢性的に睡眠不足である
- 不規則な生活を送っている
- よく夜更かしをする
- アルコールを過剰摂取する
- 薬剤(利尿薬など)を常用している
等をしている人は低血圧になりやすいです。
どうすればいい?
- 栄養バランスのよい食事を摂る
- アルコールを過剰摂取しない
といったことを行うとよいでしょう。
自覚症状がある場合は、医療機関を受診して相談することをおすすめします。
原因④ 睡眠不足
慢性的な睡眠不足により、疲労が改善されず蓄積されて、眠気も感じやすくなります。
慢性的な疲労感、眠気や倦怠感を伴う疲労感があらわれます。
こんな人は「睡眠不足」になりやすい!
- ストレス過多
- 毎日休みなく働いている
- スマホやパソコンを夜遅くまで使用している
- 運動不足
ゆっくり休んで、1日7時間程度の睡眠時間を確保しましょう。
就寝直前までスマートフォンやパソコンを使用することはやめましょう。
原因⑤ 貧血
貧血により、血中の赤血球の質と量が低下していると、体が酸欠状態になります。体内に酸素がいきわたらないことで倦怠感を伴う疲労があらわれます。
こんな人は「貧血」になりやすい!
- 栄養不足(鉄分不足)
- 偏食をする
- ダイエット
- 睡眠不足
- アルコールの過剰摂取
レバー、小松菜、納豆等、鉄分を豊富に含む食品を積極的に摂り、栄養バランスのよい食事を規則正しく摂るとよいでしょう。
ただし、食物で貧血を改善させる程の鉄分を摂取するのは難しいので、なるべく医療機関を受診してください。
何らかの病気が原因と判明した場合は、症状に合った治療を受けることができます。
見逃さないで!病気のサイン
疲労感や眠気のほかにも症状が併発する場合、何かしらの病気が原因かもしれません。
- 発熱がある、身体の節々が痛む
- 無気力で常に不安である、食欲がない
- むくみが酷く首が腫れている
- 喉が渇き、手足にしびれがある
等の症状が出現している場合は、何らかの病気が原因の可能性があるため、医療機関を受診することをおすすめします。
要注意な症状① 発熱がある・身体の節々が痛む
慢性的な疲労感が続き、日常生活に支障をきたす恐れがあります。
慢性疲労症候群とは
重度の疲労感が長期間続く状態のこと。
発熱のほかに、筋肉痛や関節痛、リンパ節腫脹などの症状がみられます。
要注意な症状② 無気力で常に不安である、食欲がない
うつ病とは
気分や感情をうまく調節できなくなり、心身の不調が表れる病気です。
無気力・憂うつである、不安感がある、食欲が低下し、睡眠障害がある、体の痛みやしびれなどの症状が見られます。
要注意の症状③ むくみが酷く首が腫れている
甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症)を発症している可能性があります。
甲状腺を患うと不整脈、心不全等の心疾患や骨粗鬆症等を発症するリスクが高まる恐れがあります。
また放置してしまうと、がん等の重篤な病気を見逃してしまう恐れもあります。
甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症とは
バセドウ病に代表される「甲状腺機能亢進症」は、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる甲状腺の疾患です。
一方、橋本病に代表される「甲状腺機能低下症」は、甲状腺ホルモンの分泌が足りなくなる疾患です。
むくみや首の腫れのほかにも、動悸や便秘、冷え、イライラ感、発汗、皮膚の乾燥などの症状が見られます。
要注意の症状④喉が渇き、手足にしびれがある
糖尿病を放置すると、恐ろしい合併症(脳疾患、心疾患等の病気)を発症するリスクが高まり、命に関わるような状態に陥ることがあります。
糖尿病とは
高血糖が慢性的に持続する病気です。
喉の渇きや手足のしびれのほかにも、多尿、倦怠感、体重減少、意識障害といった症状が見られます。
1ヶ月以上疲れが取れない状態が続くときは医師に相談を
疲れが取れない状態が1ヶ月以上続く、または上記のような病気が疑われる症状が出現している場合には医療機関の受診をおすすめします。
まずは内科へ相談し、症状に適した診療科を紹介してもらうことをおすすめします。
医療機関を受診する際は…
- 症状が出現した時期
- 症状が出現するタイミング
- 出現している症状について
- 生活習慣について(仕事内容、睡眠時間、嗜好品等)
- 既往歴
等を医師に伝えると、診察がスムーズに進行します。
内科を探す
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2020-12-15
頭がぼーっとする…ふわふわする…。
その症状は「浮動性めまい」かもしれません。
ふわふわ感の原因と対処法を、お医者さんに聞きました。
病院に行く目安も解説します。
頭がぼーっとしてふわふわ…これ大丈夫?
なんだか頭がぼーっとしてふわふわした感じがすることがあります。病院に行った方がいいでしょうか…?
「症状が一時的に出現した場合」や、「それ以外の症状がない場合」は、一旦様子をみるという選択肢もあります。
ただし…
頭痛
意識障害
視覚障害等
めまいや嘔吐を繰り返す
といった場合には、病院の受診をおすすめします。
浮動性めまいの対処法
めまいが起きた場合は、慌てずに、まず深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。
できるだけ光を遮断できる涼しい場所で、自分が最も楽な体勢で安静にしてください。
「浮動性めまい」の原因
浮動性のめまいは
自律神経失調症
緊張型頭痛
椎骨脳底動脈循環不全
の症状として現れていることが多いです。
原因①自律神経失調症
自律神経のバランスが崩れることで身体に様々な不調が出現する状態です。
脳や耳に何も異常がないにもかかわらず、フワフワするようなめまい(浮動性めまい)が起こるケースが多いです。
過度のストレス等により、自律神経のバランスが崩れると、筋肉の緊張を招き、血管が細くなって血液の流れを妨げます。
すると、血中の栄養分や酸素が身体の隅々まで届けられない状態になります。
その結果、耳の働きが低下することで、めまい症状が出現すると考えられています。
発症しやすい人の特徴
ストレスを抱えやすい
疲労が溜まっている
もともと自律神経が過敏
更年期等、女性ホルモンが乱れている
真面目で責任感が強い
環境の変化があった
主な症状
頭痛、頭重感
耳鳴り
喉がつまる感じ
動悸、息苦しい
胸痛
慢性疲労
肩こり
手足のしびれ
冷え
多汗
頻尿
下痢、便秘
不眠
ほてり感
イライラする
憂鬱
不安感、ネガティブ思考になる
何科を受診する?
出現している症状に合わせて診療科を選ぶことをおすすめします。
例)
めまいが気になる場合→耳鼻いんこう科
耳鼻いんこう科を探す
動悸や息切れ等が気になる場合→循環器内科
循環器内科を探す
精神的不調が気になる場合→心療内科等
心療内科を探す
※上記の診療科目を受診した場合でも、診察が可能かどうかは、各医療機関の設備やご自身の症状によって異なります。
原因②緊張型頭痛
ストレス等が原因で、筋肉が凝り固まり、頭を締め付けることで起こる頭痛です。
筋肉が緊張状態になり血管を圧迫することで、血液の流れが滞ってしまいます。
その結果、脳に必要な血液が届けられない状態になり、めまいが生じると考えられています。
発症しやすい人の特徴
10~50歳代の女性に多い
ストレス過多
運動不足
日々の悪い姿勢
高すぎる枕を使用している
主な症状
頭がぼーっとする
頭痛、頭重感
目の奥の痛み
倦怠感
首筋の痛み
肩こり
顎関節症
何科を受診する?
脳神経内科の受診をおすすめします。
脳神経内科を探す
原因③椎骨脳底動脈循環不全
首の後ろを通る椎骨動脈が狭くなり、脳に必要量の血液を送ることができず、めまい等の症状を引き起こす状態です。
首を回す、体位を変える等により、めまいが生じやすくなると考えられています。
発症しやすい人の特徴
50歳以降に多い
頸椎が変形している
もともと椎骨動脈が細い
日頃から姿勢が悪い
脂質異常症
動脈硬化
椎骨動脈解離
高血圧
主な症状
意識が遠のく等の意識障害
吐き気、嘔吐
視界がぼやける等の視覚障害
手や腕のしびれ、麻痺
立ちくらみ
脱力感
何科を受診する?
脳神経外科の受診をおすすめします。
脳神経外科を探す
何が原因かわからないときは
ご自身で判断ができない場合、まずは、内科または耳鼻いんこう科を受診し、必要な場合は適切な診療科を紹介してもらうとよいでしょう。
内科を探す
病院に行く目安
頭がぼーっとしてふわふわする症状に伴い、意識が朦朧とする、吐き気や嘔吐を繰り返す、めまいが長く続く、激しい頭痛があるといった場合は、病院で相談しましょう。
<特に注意する症状>
意識消失
ろれつがまわらない
からだにしびれや麻痺が起きている
物が二重に見える場合
体、顔の半分に感覚異常が起きている
浮動性めまいは早期受診がオススメ
早期に病院を受診することで、浮動性のめまいが起きる原因が判明すれば、医師による最適な治療を受けられます。すると、不快な症状の解消や早期改善が期待できます。
めまいの裏に重篤な疾患が隠れている場合、自己判断で放置すると、その疾患を見逃してしまう可能性もあります。
命をかかわるリスクを避けるためにも、早めの受診をオススメします。
参考
日本医師会 知って得する病気の知識 自律神経失調症
日本医師会 知って得す病気の知識 慢性頭痛
兵庫県薬剤師会 緊張型頭痛
一般社団法人 日本めまい平衡医学会 めまいのQ and A
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2020-03-25
日頃の疲れがどんどん溜まっていく…そんな方に!
この記事では、即効性が期待できる疲労回復の方法について、栄養士さんに詳しく伺いました。
おすすめの食べ物をはじめ、栄養素ドリンクや薬・サプリなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
疲労回復に!即効性が期待できる食べ物・飲み物はある?
次の栄養素を積極的に摂ることで、疲労回復の働きが期待できます。
疲労回復効果が期待できる栄養素
ビタミンA(β-カロテン)
高い抗酸化力を持ち、粘膜の新陳代謝を活発にして免疫力を整えます。
ビタミンB群
ビタミンB1:糖質の代謝をサポートしてエネルギー代謝を円滑にし、疲労改善に働きかける。
ビタミンB2:脂質の代謝をサポートして、エネルギー代謝を円滑にし、疲労改善に働きかける。
ビタミンB12:血液を正常に維持する働き、アミノ酸代謝に関与、神経機能を正常に働きかける。
ビタミンC
白血球の働きを強化し、免疫力を整える。また、ストレスに強い体を作る。
タウリン
肝機能をサポートして身体機能に働きかける。
イミダゾールペプチド
脳疲労、肉体疲労両者に働きかけ、細胞を老化させる活性酸素を抑制する働きが期待できる。
クエン酸
体内の疲労の物質を解消し、エネルギー代謝を円滑にする働きがある。
アリシン
ビタミンB1の吸収を高め、疲労改善が期待できる。
おすすめの食べ物
前述した栄養素を多く含む食べ物をご紹介します。
あくまでも食品ですので、食べてすぐに効果が出るものではありません。
即効性というよりは、日頃から意識的に摂ることで、疲労回復効果が期待できます。
卵
良質なタンパク質、ミネラル、ビタミン、アミノ酸等を豊富に含み、特に半熟卵は、黄身の栄養を吸収しやすいため、疲労改善に働きます。
納豆
良質なタンパク質、ビタミンB1、B2、大豆ペプチド等を豊富に含み、疲労改善が期待できます。
豚肉
ビタミンB群(特にビタミンB1)、アミノ酸(ロイシン、パントテン酸等)等を豊富に含み、疲労改善、疲れにくい体をつくる効能が期待できます。
レバー(特に豚レバー)
ビタミンA、B1、B2、鉄分を豊富に含み、疲労改善に働きます。
鶏肉(特に鶏むね肉)、マグロ、カツオ
疲労改善成分イミダゾールペプチドを豊富に含み、さらに、ナイアシン、パントテン酸等も含むため、疲労改善に期待できます。
ホタテ
タウリン、ビタミンB12等を含み、疲労改善に働きます。
たまねぎ、にんにく、ニラ、長ネギ
アリシンが豊富で疲労回復だけでなく、胃の働きを正常にします。
バナナ
ビタミンB1、B2、β-カロテンを含み疲労改善に期待できます。
レモン(柑橘類)
ビタミンC、クエン酸を豊富に含み、疲労改善に期待できます。
りんご
ビタミンA、B、C、ポリフェノール等を豊富に含み、クエン酸回路の機能を促進し、疲労改善に働きます。
かぼちゃ
適度な糖質と、β-カロテン、C、E等を豊富に含み、肉体的疲労の改善に働きます。
はちみつ
ミネラル、ビタミン、アミノ酸、酵素等の栄養素を豊富に含み、効率良いエネルギー補給になります。
一日にどれくらい摂れば良い?
目安としては、たまご・納豆などのたんぱく源は、手のひら1個分、野菜類(生の状態)は両手いっぱい、果物は拳1つ分摂ると良いでしょう。
年齢、体格、活動量、性別など個々人によって変わります。
意識して取り入れるということが大切です。
<おすすめの食事メニュー例>
豚肉とにんにくのスタミナ丼
はちみつレモン
レバニラ
かぼちゃの煮物
根菜カレー
おすすめの飲み物
栄養ドリンクには、ビタミン類、必須アミノ酸、カフェイン、生薬(漢方由来)、タウリン等を配合しているものが多いです。
その中でも、疲労回復のための栄養補給には、ビタミンB1、アミノ酸等を配合しているタイプがおすすめです。
チオビタ
ユンケル
チョコラBB 等
しかし、栄養ドリンクを飲めば疲労が完全に改善されるというわけではありません。
栄養ドリンクを飲んだ後、一時的にしゃきっとして元気になったように感じる場合がありますが、この状態は完全に回復したわけではありません。
少し経つと、またすぐにどっと疲れが出てしまう可能性があります。
栄養ドリンクの常用は避けて
最近はエナジードリンクに頼りすぎて、カフェイン中毒なども問題となっています。
カフェインによって、吐き気や頭痛など不調が出る可能性もあるので、薬剤師、管理栄養士等に相談して活用すると良いですね。
牛乳やココアも◎
他にも、交感神経を安定させる働きのある牛乳、ココア、麦茶、ハーブティー等もおすすめです。
温めて飲むのが良いでしょう。
スポーツや肉体労働のあとの疲労回復にはコレ
体を動かした後は、体内からエネルギーと共に、ビタミン、ミネラルも消耗しています。
次の栄養素を積極的に摂りましょう。
炭水化物
消費したグリコーゲンを補充するため
ビタミン、ミネラル
疲労改善のため
タンパク質
運動で分解された筋肉を早く復活させるため
(例)スポーツ飲料、果物(バナナ、りんご、みかん等)、パン、牛乳、ヨーグルト、プリン等
薬やサプリでより早い疲労回復を
ここまでに紹介した栄養分が補給できる薬やサプリを選ぶのが良いでしょう。おすすめは次の通りです。
薬
錠剤タイプよりもドリンクタイプの方が、体内への吸収が早いものが多いため即効性が期待できると考えられています。
アリナミン
キューピーコーワゴールド 等
薬剤師、登録販売者に体調を伝え、選んでもらうと、適切なものが摂取できます。
漢方
下記の漢方を医師、薬剤師に相談して服薬を検討し、それに加え栄養バランスの良い食事を摂ることが早期疲労改善に有効です。
補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)
十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)
サプリメント
次の栄養素を配合しているサプリメントが疲労改善に有効と考えられています。
ビタミンB1
パントテン酸
L-カルニチン
αリポ酸
コエンザイムQ10
鉄分等
しかし、できるだけ毎日の食事から必要な栄養分を摂取し、不足分を補うという考えでの使用がおすすめです。
薬やサプリは食後に
空腹時よりも食後に摂ると、効率よく栄養分を体内に吸収できると考えられています。
しかし、それぞれのタイプにより異なる場合もあるので、使用上の注意をよく読んでから服用してください。
その他、疲労回復におすすめの方法
食事や薬だけでなく、ゆっくり休むことやリラックスできる時間を確保することも大切です。
思い切って仕事や学校を休む
ツボを押す(合谷、湧泉を指圧すると即効性が期待できると言われています。)
リラックスできる時間を作る
入浴やアロマなど、ご自身がリラックスできる方法で疲労を回復しましょう。
疲労回復に良い点滴や注射があるって本当?
疲労改善のための点滴や注射による治療を受けることが可能です。
ビタミンB1、アミノ酸(タウリン)、ビタミン類等を配合しているケースが多く、疲労改善に有効と考えられています。
体内に直接注入するので、他よりも即効性が期待できます。
自由診療のため、費用は各医療機関によって大きく異なります。
また、配合内容も異なるので、事前に詳細を確認してください。
受付予約できる病院を探す
疲れにくい体作りのために日頃からできること
次の生活習慣を心がけましょう。
良質な睡眠を十分とる(自然に目が覚める程度の睡眠、6~7時間ほど)
生活環境を整える(朝昼夜のリズムを整える)
1日3食、栄養バランスの良い食事を摂る
湯船に浸かり体を温める
適度に体を動かす
マッサージをして、滞った血液が流れやすくして、血液(栄養)を体内に円滑に回す
疲労回復のためには、何か1つで回復するわけではありません。
食事でしっかり栄養分を摂取するとともに、睡眠や入浴など休養して疲れを取り、ときには体を適度に動かしてリフレッシュしていきましょう。
(参考URL)
全日本民主医療機関連合会 くすりの話 15 ビタミン剤はきく?
http://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/product/symptom/fatigue/
クラシエ 漢方セラピー 疲れ
https://www.tsumura.co.jp/kampo/nayami/hirou01.html
漢方のツムラ 疲労に使われることの多い漢方薬
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/05_hirou/index2.html
第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-shougai/hirou-busshitsu.html
公益財団法人長寿科学振興財団 疲労とは?疲労の原因と回復方法
https://www.ajinomoto.co.jp/amino/manabou/about.html
味の素株式会社 アミノ酸とは?
https://cp.glico.jp/powerpro/citric-acid/entry19/
江崎グリコ株式会社 疲労回復におすすめの方法を、毎日の疲れが取れないあなたに