血液検査を受けたけど、脂肪肝はどこの数値で判断すればいいの?
脂肪肝が疑われる数値とその改善方法を、お医者さんに聞きました。
脂っこいものが好きな方、お酒をよく飲む方は要チェックです。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
脂肪肝はどの数値が高くなる?
肝臓の数値であるASTやALTの数値が高い場合は、脂肪肝の疑う必要があります。
特にALTの数値が30を超えると、脂肪肝の可能性が高くなります。
<AST>
消化・吸収・代謝を行う“酵素”の一つ。
心臓の筋肉や肝臓に多く含まれている。
<ALT>
ASTと同じく、酵素の一つ。
こちらは肝臓に最も多く含まれているため、肝機能を調べるうえで重要な判断基準となる。
脂肪肝ってどんな病気?
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が多く蓄積されている状態のことを指します。
肝臓には、肝細胞の中に脂肪を蓄え、エネルギー源として利用する働きがあります。
しかし、脂肪の量が多すぎると、消費しきれない脂肪がどんどん溜まっていき、脂肪肝になります。
脂肪肝ってどんな症状がでるの?
脂肪肝はほとんど自覚症状がありません。
人によっては、
- 疲れやすい
- 全身の倦怠感がある
- お腹が張った感じがする
といった症状が現れるケースもあります。
脂肪肝の原因
「脂肪」という言葉の通り、脂肪を多く含む食事の摂りすぎが主な原因です。
脂肪の多い欧米型の食事が増えてきたことで、脂肪肝の発症率が上昇しています。
ほかにも、
- 暴飲暴食
- 過度の飲酒
- 運動不足
- 肥満
- 無理なダイエット
などの原因が挙げられます。
お酒を飲みすぎに注意!
アルコールを大量に摂取すると、肝臓での脂肪の分解が阻害され、脂肪肝の発症リスクが高まります。
日頃からたくさんお酒を飲む方は、肝臓の炎症も起こりやすくなるため、要注意です。
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脂肪肝ってどんな状態?
自覚症状はある?
脂肪肝について、分かりやすくまとめました。
脂肪肝の人に「おすすめの食べ物」や「控えた方が良い食べ物」もご紹介するので、肝臓の数値に不安がある人は必読です。
脂肪肝とは
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が多く蓄積されている状態のことをいいます。
肝臓には、肝細胞の中に脂肪を蓄えて、エネルギー源として利用する機能があります。
しかし、脂肪の量が多くなりすぎると、脂肪が消費しきれずどんどん蓄積されて、脂肪肝になります。
検査でどれくらいの数値が出ると脂肪肝?
ASTとALTは、人間ドック学会の基準によると、30IU/L以下が基準値で、
31~50 IU/L → 「要注意」
51 IU/L以上 → 「脂肪肝の可能性大」
100 IU/L以上 → 「肝炎の疑いあり」
と考えられています。
脂肪肝の症状
脂肪肝はほとんど自覚症状がありません。
人によっては、
疲れやすい
全身の倦怠感がある
お腹が張った感じがする
といった症状が現れるケースもあります。
脂肪肝の原因
文字通り、脂肪を多く含む食事の食べ過ぎが主な原因です。
欧米型の高脂肪な食事が増えてきたことで、脂肪肝の発症率も上昇しています。
その他、
暴飲暴食
過度の飲酒
運動不足
肥満
無理なダイエット
などの原因が挙げられます。
脂肪肝になりやすい人の特徴
肥満傾向
糖尿病・高血圧・脂質異常症を患っている
つい食べ過ぎてしまう
運動不足
お酒をよく飲む
脂肪肝の改善にいい食べ物は?
脂肪肝を改善するには、栄養価が高く低エネルギーな「野菜」「キノコ類」「海藻類」を積極的に食べましょう。
肝臓で栄養を代謝するとき、ビタミンやミネラルが必要となります。
野菜・キノコ類・海藻類には、これらの栄養素が豊富に含まれています。
脂肪肝の人が食べてはいけないものは?
脂肪肝になったからといって、食べてはいけないものはありません。
ただし、
糖質を多く含むもの(ごはん・ジュース・お菓子・果物)
脂質を多く含むもの(揚げ物・お肉)
お酒
はできるだけ控えましょう。
▼摂取量の目安
糖質を多く含むもの
ごはんは1食につきお茶碗1杯程度
(ごはんなどの穀類に含まれる糖質は、肝臓への影響が比較的少ない)
間食は1日200kcalまで
脂身を多く含むもの
週に1〜2回程度まで
お酒
できるだけ禁酒する
我慢できないときは、成人男性の場合、1日に純アルコール20g程度※までとしましょう。女性はさらに少ない量にしましょう。
週2日は休肝日を設けてください。
※1日に純アルコール20g程度の例
ビール・発泡酒:ロング缶1本
酎ハイ:350ml缶1本
日本酒:1合
ウイスキー:シングル2杯
ワイングラス:2杯弱
早く治すために!食事以外で心がける2つのポイント
肝機能の低下が気になるときは、
1日6~7時間の質のよい睡眠をとる
1日30分程度の有酸素運動をする
といった生活習慣を意識しましょう。
肝臓の負担を減らすには、十分な睡眠時間を確保することが大切です。
運動により消費エネルギー量が増加すると、脂肪肝の予防につながります。
脂肪肝を放置するとどうなる?
脂肪肝が悪化すると、「肝炎」や「肝硬変」を引き起こすリスクがあります。
また、肝硬変から肝がんに進行すると命に関わります。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれており、無症状で病気が進行することが多く、放置は危険です。
脂肪肝を疑う場合は、早めにお近くの内科・消化器内科を受診しましょう。
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最近、疲れやすい…。
これって脂肪肝のせい?
脂肪肝が悪化して重い肝臓病を発症すると、疲れやすさを感じるケースがあります。
肝炎・肝硬変が疑われる要注意な症状をチェックしましょう。
食事法など「今すぐ実践できる対策」も解説します。
疲れやすいのは脂肪肝のせい?
最近疲れやすくてだるいです。
脂肪肝は「疲れやすい」といった症状があると聞いて心配です…。
脂肪肝になっているだけでは、「疲れやすい」という症状が現われることはありません。
肝臓は他の臓器と比べると、わかりやすい自覚症状が出にくい部分です。
脂肪肝の人で疲れやすさを感じる場合、日頃の「生活習慣の乱れ」が原因となっているケースが多いです。
疲れやすさは「運動不足」「食べすぎ」が原因かも!
「運動不足」「食べすぎ」で起こる症状
すぐに疲れを感じる
体がだるい
頭がぼーっとする
「運動不足」の人は、筋肉の緊張・心肺機能の低下によって疲れやすくなります。
また、「食べすぎ」による消化器への負担・血糖値の急上昇も、倦怠感を引き起こします。
脂肪肝の人は、日頃から運動不足だったり、食べすぎたりする人が多いです。
これらの生活習慣は肝臓の状態を悪化させやすいため、早めに見直しを図ることをおすすめします。
脂肪肝が悪化して「肝炎」・「肝硬変」を発症しているのかも…
要注意な症状
足のむくみ
食欲低下
吐き気
発熱
皮膚・白目が黄色くなっている
脂肪肝の悪化によって「肝炎(※1)」や「肝硬変(※2)」を発症していると、疲れやすくなることがあります。
倦怠感に加えて上記の症状がある場合は、早めに「消化器内科」で診てもらいましょう。
(※1)肝炎 … 肝臓に炎症が起こっている状態。炎症によって肝臓の細胞が破壊され、次第に肝機能が低下していく。
(※2)肝硬変 … 度重なるダメージによって、肝臓が硬く小さくなっている状態。重い合併症を引き起こすケースがあり、肝臓がんを発症するリスクも上昇する。
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脂肪肝を予防する「おすすめの食事法」
脂肪肝を改善・予防するには、「食生活の改善」が重要です。
1日3食、主食・主菜・副菜の揃った食事をとる
糖質・脂質の多い食品は控える
野菜・キノコ類・海藻類を積極的にとる
副菜→主菜→主食の順に食べる
お酒を飲みすぎない(場合によっては禁酒)
などを実践しましょう。
おすすめ① 1日3食、主食・主菜・副菜の揃った食事をとる
基本の食事例
主食(ご飯・パンなど):1品
主菜(魚・肉・大豆製品・卵など):1品
副菜(野菜・海藻類・キノコ類等):2品
欠食せず、1日3食(朝・昼・夜)、主食・主菜・副菜が揃った食事を食べましょう。
また、脂肪の蓄積を抑えるために、夕食は就寝の3時間前までに済ませるようにしましょう。
栄養バランスのよい食事をとることで、肝臓を健康に保ちやすくなります。
おすすめ② 糖質・脂質の多い食品は控える
糖質や脂質を多く含む食品は肥満の原因になるため、できるだけ控えましょう。
間食は1日1回にする・果物も食べすぎないなど、制限を設けるようにしてください。
特に、「糖質」の過剰摂取は脂肪肝を誘発しやすいため要注意です。
「果物」は、ビタミン等を豊富に含むため栄養価は高いですが、体内への吸収率がよく、肝臓で中性脂肪に変わりやすいです。
おすすめ③ 野菜・キノコ類・海藻類を積極的にとる
低エネルギーで栄養価が高い、野菜・キノコ類・海藻類を積極的にとりましょう。
肝臓で栄養を代謝する際に、ビタミンやミネラルが必要となります。
野菜・キノコ類・海藻類には、これらの栄養素が豊富に含まれています。
おすすめ④ 副菜→主菜→主食の順に食べる
副菜(サラダ・汁物など)
主菜(肉・魚など)
主食(ご飯・パンなど)
順番で食べると、血糖値の急激な上昇を抑制され、脂肪肝の予防になります。
また、「早食い」も血糖値を上昇させやすいので、よく噛んでゆっくり食事をとりましょう。
食後に血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げるために「インスリン」が多く分泌されます。
インスリンには余分な糖を中性脂肪として蓄える作用があるため、脂肪肝を予防するには、急激な血糖値の上昇を抑える必要があります。
おすすめ⑤ お酒を飲みすぎない(場合によっては禁酒)
お酒を飲みすぎないように注意しましょう。
アルコールの過剰摂取は、脂肪肝を引き起こす大きな要因の一つです。
お酒の種類
1日あたりの目安量
ビール
500ml以下
日本酒
180ml (1合)以下
缶チューハイ
500ml以下
ウイスキー
60ml以下
ワイン
200ml以下
※アルコールが原因で脂肪肝ができていると診断された場合は、原則禁酒です。
「疲れやすさ」の改善には、運動もおすすめ!
おすすめの「有酸素運動」
ウォーキング
ストレッチ
ジョギング
サイクリング
水泳
体を動かす習慣をつけると代謝がよくなるため、疲れやすさが改善されやすいです。
脂肪肝と診断されている方には、1日30分程度・週5回の有酸素運動をおすすめします。
肝臓を健全な状態に戻すには、有酸素運動によって脂肪を燃焼することが大切です。
「筋トレ」も組み合わせよう
筋トレで筋肉量を増やすと、代謝機能が向上して脂肪が燃焼されやすくなります。
大きい筋肉は下半身に集中しているので、「スクワット」や「片足立ち」などのメニューがおすすめです。
筋トレ① スクワット
足を肩幅程度に開き、背筋を伸ばして両手を前方に伸ばす
5秒数えながら腰をゆっくり落として、お尻を後方に突き出す
太ももに力を入れながら5秒で元の位置に戻す
①~③を5回ほど繰り返す
筋トレ② 片足立ち
右足を地面から5~10cmほど離す
片足で立って、1分間キープする
左足も右足と同じように行う
▼参考
糖尿病ネットワーク 年末年始の「体重増」「だるい」は危険なサイン 肝臓を改善する対策
一般社団法人 奈良県医師会 脂肪肝から肝臓がん?
一般社団法人 千葉市医師会 脂肪肝とは
「脂肪肝かも…」まずはどうすべき?
まずは病院で検査を受けましょう。
本当に脂肪肝なのか、他の病気が隠れていないか、医師の診断を受ける必要があります。
肝臓病は“無症状”のまま進行しやすいので、早めに受診することが重要です。
脂肪肝が悪化すると、肝炎・肝硬変・肝臓がんといった命に関わる病気を引き起こす恐れがあります。
病院は何科?
脂肪肝の疑いがある場合は、内科・消化器内科を受診してください。
健康診断を受けた病院でなくても大丈夫です。
検査結果を持参して、受診するようにしましょう。
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脂肪肝を改善したい!数値を下げるための対処法
脂肪肝の改善には、
- 食生活の見直し
- 1日20~30分の運動
- 規則正しい生活
といった対処法があります。
対処法① 食生活の見直し
1品だけではなく、主食、主菜、副菜がそろった食事を心がけてください。
様々な食品を食べることで、栄養バランスが整いやすくなります。
できるだけ食物繊維の多いものを食べましょう。
“水溶性食物繊維”と“不溶性食物繊維”、両方の食物繊維をバランスよく摂るのが理想的です。
<水溶性食物繊維>
血糖値の上昇、脂肪の吸収を抑える作用がある。
きのこ、海藻、大麦、雑穀などに多く含まれている。
<不溶性食物繊維>
便通改善の効果があります。
不溶性は野菜や果物、芋類などに多く含まれている。
食事の際は、ゆっくりよく噛んで食べることを意識してください。
よく噛むことによって満腹中枢が刺激されると、自然に食べる量が抑えられ、肥満の防止につながります。
また、食べる順番も大切です。
野菜を先に食べるようにすると、血糖値の急激な上昇を抑えやすくなり、肝臓の負担が減ります。
揚げ物や間食は、どのくらい食べても良いの?
揚げ物など、油の多い料理は週に1〜2回程度に留めておきましょう。
また、間食は1日200kcal以内であれば食べてもかまいません。
間食は3食で補いきれない栄養素を摂れるうえ、気分転換の役割もあります。
しかし、食べすぎると脂肪肝を悪化させてしまうので、上記のカロリーの範囲内で食べるようにしましょう。
対処法② 1日20~30分程度の運動
体に少し負荷のかかる運動を、1日20〜30分程度行いましょう。
ジョギングや水泳、ウォーキングなどをおすすめします。
運動は継続的に行うことが大切です。
ただし、病気を治療している場合は、症状を悪化させる恐れがあるため、事前に主治医と相談してください。
対処法③ 規則正しい生活
朝起きて活動をし、夜にしっかりと眠るというリズムを心がけてください。
夜遅くに食事をする習慣のある方はなるべく、早めの食事を心がけましょう。
<しばらくお酒を控えましょう>
アルコールは、肝臓での脂肪の分解を阻害します。
肝機能が回復するまではお酒を控え、肝臓を休ませてあげましょう。
放置はNG!脂肪肝が悪化すると…
脂肪肝が悪化すると、肝炎や肝硬変を引き起こす場合があります。
また、肝硬変から肝がんに進行すると命に関わります。
肝臓は“沈黙の臓器”と呼ばれており、無症状のまま病気が進行しやすいので放置は危険です。
「脂肪肝かも…」と思う方は、お近くの内科・消化器内科を受診しましょう。
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2022-05-30
「お酒を飲まないのに肝臓の数値が高い…」
肝機能が低下する原因を、栄養士さんに聞いてみました。
数値が高い状態を放置すると、肝炎などの病気を発症するリスクがあります。
食生活での対策も解説しますので、肝機能を改善させたい方は必見です。
お酒飲まないのに肝臓の数値が高い…原因は?
お酒を飲まない人の場合、
肝炎ウイルスに感染している
乱れた食生活を送っている
薬・サプリメントをむやみに服用している
といった原因で肝臓の数値が高くなる場合があります。
お酒を飲まない人でも、食生活が乱れていると肝臓の数値が高くなりやすいです。
特に肥満傾向にある場合は、肝臓に脂肪がたまっている「脂肪肝」も疑われます。
また、薬・サプリメントには肝臓で代謝されるものもあります。
「自己判断で漢方薬の服用を続けている」などの行為は、肝臓を悪くする原因となります。
また、知らないうちに肝炎ウイルスに感染している疑いもあります。
下記の表をチェックしましょう。
肝炎ウイルスの種類
感染のキッカケ
A型肝炎
海外渡航時に生水・生ものを摂取した
B型肝炎
母子感染/性交渉による感染
C型肝炎
ウイルスに汚染された血液・血液製剤の使用/注射器の使い回し等
E型肝炎
豚・イノシシのレバーの生食
「AST/ALTが51以上」は、肝臓の病気の疑いあり
ASTとALTは、30U/L(ユニットパーリットル)以下が基準値で、
31~50 U/L→ 「要注意」
51 U/L以上 → 「脂肪肝の可能性大」
100 U/L以上 → 「肝炎の疑いあり」
と考えられています。
AST・ALTが100を超えてくる場合には中等度の異常があるため、さらに検査をする必要があります。
\再検査は「消化器内科」で相談を/
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肝臓の数値が高くなる「NGな食生活」
普段の食生活で
脂っこい食事が多い
糖質を食べすぎている
満腹まで食べる傾向がある
夜遅くまで活動し、寝る前に食べる習慣がある
ダイエットで「極端な食事制限」をしている
などに当てはまる人は、お酒を飲んでいないのに肝臓の数値が高くなるケースがあります。
NG食生活① 脂っこい食事が多い
魚よりも肉を食べる
揚げ物ばかり食べる
中華料理・洋食を好む
といった人は、肝臓内の中性脂肪が増加するため、数値が高くなりやすいです。
このまま食事内容を改善しないと、脂肪肝の状態が進み、代謝が下がります。
NG食生活② 糖質を食べすぎている
こんな人は「糖質の摂りすぎ」かも
ご飯をよくおかわりする
ご飯・パン・麺などの主食同士を組み合わせて食べることが多い
間食・ジュースが止められない
糖質を摂りすぎると、余分な糖が中性脂肪に変換されます。
この状態が長期にわたると、脂肪肝を発症しやすくなります。
NG食生活③ 満腹まで食べる傾向がある
腹八分を超えて食べる
別腹として何か食べる習慣がある
といった人は、中性脂肪が増えて脂肪肝に発展するため、数値が高くなりやすいです。
そのまま放置していると、非アルコール性肝炎になるだけでなく、肝硬変を発症してしまうリスクもあります。
NG食生活④ 夜遅くまで活動し、寝る前に食べる習慣がある
夕食の時間が遅い人
寝る前に「夜食」を食べる
といった人は、肝臓の数値が高くなりやすいです。
夜は肝臓の代謝能力が低下するため、肝臓の働きに負担をかけてしまいます。
夜遅くに食べる習慣は、メタボリックシンドロームの進行・動脈硬化・糖尿病・高血圧を助長します。
また、夜遅く寝る人は、睡眠不足によって「肝臓の代謝能力」が低下する傾向もあります。
NG食生活⑤ ダイエットで「過度の食事制限」をしている
極端な食事制限をしている
「○○だけダイエット」などで偏食している
といった食習慣がある人は、低栄養の状態に陥りやすいです。
栄養不足により脂肪が肝臓に留まると、中性脂肪が蓄積して「脂肪肝」の発症を招きます。
【脂肪肝を改善】肝臓の数値を下げる生活習慣とは?
肝臓の数値を下げるには、摂取するものを見直したり、生活リズムを整えたりすることが大切です。
まずは、
油っこい食べ物を控える
食物繊維をたくさんとる
自己判断でのサプリメント・薬の服用を控える
朝型の生活を送る
といった点を心がけましょう。
対処法① 油っこい食べ物を控える
揚げ物
炒めもの
肉の脂身
乳製品
などの食べすぎに注意しましょう。
「1日1回までにする」「食べない日を作る」という風に決めるとよいです。
脂っこいものは、中性脂肪の蓄積につながります。
どうしても食べたいときは、量を減らして食べるのもよいでしょう。
対処法② 食物繊維をたくさんとる
野菜
海藻
きのこ類
などの食物繊維を積極的に食べましょう。
野菜は1食で両手1杯程度(生)が理想です。
小鉢・サイドメニュー・トッピングにすると、食事に取り入れやすいでしょう。
特に海藻がおすすめです。
海藻に豊富に含まれている「水溶性食物繊維」は、糖や脂質の吸収をゆるやかにしてくれます。
対処法③ 自己判断でのサプリメント・薬の服用を控える
肝臓の数値が悪いときは、
サプリメント
市販薬(漢方薬など)
などを、自己判断で摂取しないようにしましょう。
サプリメント・薬は、肝臓の負担となることも多いです。
服用の際には、事前に医師・薬剤師に相談するようにしましょう。
対処法④ 朝型の生活を心がける
朝は早く起きる
夜更かしはやめる
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
といった生活を心がけましょう。
規則正しい生活(朝型の生活)は自律神経を安定させるため、肝臓によい影響を与えます。
肝臓の数値が高いときは「消化器内科」へ
AST/ALTの数値が31 IU/L以上のときは、一度消化器内科で診てもらうことをおすすめします。
数値が高い状態で放置していると、「肝炎」や「肝硬変」を引き起こすリスクがあります。
特に、
倦怠感・食欲不振が続いている
肌が黄色くなった
むくみがある
二日酔いがひどくなった
といった場合は、早急の受診をおすすめします。
肝臓からくる体の不調は、症状が悪化しているときに出やすいです。
進行した肝臓病は、健康を大きく損なうリスクがあるため、放置しないようにしましょう。
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▼参考
脂肪肝は内臓脂肪よりも深刻? 筋肉のインスリン抵抗性の原因に
厚生労働省 e-ヘルスネット 飲酒のガイドライン