妊活中には、どんなものを食べるといい?
控えた方がいい食べ物は?
“妊娠力を高める”おすすめの食べ物を管理栄養士さんに聞きました。
積極的に摂りたい栄養素や、妊活中におすすめのレシピも紹介します。
※この記事では、“妊娠力が高まる”という言葉を、元気な赤ちゃんが育つための体づくりをして、「母子ともに健康に妊娠・出産しやすい体になる」という意味で使用しています。
妊娠に関しては個人差も大きいため、必要な栄養素を摂取しからといって、必ずしも妊娠するわけではありません。
監修者
経歴
株式会社Luce代表/健康検定協会理事長、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活動をおこなっている。
“妊娠力”を高めたい人必見!おすすめの食べ物一覧
基本的には、健康に妊娠・出産するためには、バランスよく栄養分を摂取することが大切ですが、上記の食品には、妊娠する上で特に重要な栄養素が特に多く含まれています。
積極的に摂りたい栄養素
栄養素
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働き
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鉄
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亜鉛
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- 細胞の代謝を活発にする
- 生殖に関する機能を維持する
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タンパク質
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葉酸
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- 胎児の神経管閉鎖障害を予防する
- 新陳代謝を活発にする
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ビタミンE
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- 血流を促す
- 性ホルモンの代謝に関わり、生殖機能を保つ
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カルシウム
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DHA・EPA
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おすすめの食べ物① 枝豆
枝豆には、タンパク質・葉酸・食物繊維・鉄が豊富に含まれており、妊娠しやすい体づくりに役立ちます。
効果的な摂り方
葉酸は茹でると水に溶け出てしまうので、ラップに包んでレンジ加熱しましょう。
1日あたり、小鉢に1杯分程度の枝豆を食べるとよいでしょう。
おすすめの食べ物➁ ヨーグルト
ヨーグルトには、母体の骨を丈夫にし、胎児の成長に必要となるカルシウムが多く含まれています。
他にも、タンパク質・ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・乳酸菌など、様々な栄養素が含まれています。
効果的な摂り方
カルシウムは夜の空腹時に吸収率が高くなるため、夕食後少し経ってから食べるとよいでしょう。
1日に100~200gを目安に食べましょう。
そのままでも、ナッツ類やフルーツと組み合わせてもおすすめです。
おすすめの食べ物③ 牡蠣
牡蠣には、女性ホルモンの分泌に関与している亜鉛が多く含まれているため、妊活中におすすめです。
他に、鉄・タンパク質などの栄養素も含んでいます。
効果的な摂り方
亜鉛はビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が高くなります。「レモン」や「すだち」と一緒に食べるといいでしょう。
1日に3〜5個くらいを目安に食べましょう。
※食中毒のリスクがあるため、妊娠の可能性が出てきた場合は、十分に加熱してから食べるようにしましょう。
おすすめの食べ物④ アーモンド
アーモンドには、血行を促し、体を温める働きがある、ビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEの他に、ビタミンB2・カルシウム・鉄などの栄養素も含まれています。
効果的な摂り方
そのまま食べてもいいですし、サラダなどにトッピングして食べるのもよいでしょう。
1日に23粒程度を目安に食べましょう。
おすすめの食べ物⑤ まぐろ
まぐろは、細胞やホルモンの合成に必要なタンパク質、血行を促すDHA・EPA、貧血予防につながる鉄が含まれているため、妊活中の方におすすめです。
効果的な摂り方
DHAやEPAは加熱に弱いため、刺し身やカルパッチョなどで食べることをおすすめします。
DHA・EPAは、朝摂取すると吸収率が高まります。
1日に100~200gを目安に食べましょう。
妊活中の女性がなるべく控えた方がよい食べ物
- 揚げもの
- インスタント食品
- 清涼飲料水
- 糖質が多い菓子類
上記の食べ物は、脂質・糖質が多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。
脂質や糖質が多い食生活をしていると肥満のリスクが高くなり、「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」を発症しやくなります。
揚げもの・インスタント食品は週に1~2回程度、清涼飲料水や菓子類は1日200kcal以内を目安にしましょう。
揚げものやインスタント食品は、食べる量よりも、「毎日食べる」など、食べる頻度が高いとよくありません。
妊活中の「おすすめレシピ」3選
妊娠に役立つ栄養をたっぷり摂れるおすすめレシピをご紹介します!
- 根菜類のスープ
- ブロッコリーと枝豆のサラダ
- まぐろのレモンソテー
レシピ① 根菜類の生姜スープ
大根やごぼうなどの根菜類を、生姜風のスープに仕上げた料理です。
根菜類は水分が少ないため、「体を温める働き」があります。
同じく体を温める働きをもつ生姜と組み合わせて、妊娠に大敵とされる「冷え」から体を守ることが期待できます。
材料(2人分)
- 大根:30g
- 人参:30g
- ごぼう:10g
- だし汁:350ml
- 生姜:小さじ2
- しょうゆ:小さじ1
- みりん:小さじ1
作り方
- 大根・人参は皮を剥いて「いちょう切り」にし、ごぼうは土を落として洗い、薄くスライスする
- 鍋にだし汁、生姜を入れて、①の材料を加えて火にかける
- グツグツしてきたら火を弱め、材料に火が通るまで加熱する
- しょうゆ・みりんを加えて味を整えたら、完成
レシピ② ブロッコリーと枝豆のサラダ
ブロッコリーと枝豆をドレッシングで和えたサラダです。
ビタミンC・タンパク質・葉酸など、妊娠に役立つ栄養素を十分に摂取することができます。
材料(2人分)
- 茹でた枝豆:50g
- ブロッコリー:1/4個
- ツナ缶:1/2缶
★お酢:大さじ1
★マヨネーズ:大さじ1
★レモン汁:小さじ1
★塩・こしょう:少々
作り方
- ブロッコリーを一口大に切って、塩ゆでする
- ツナ缶の水分をきってボウルに入れ、★の調味料を加えて混ぜ合わせる
- 2に枝豆・ブロッコリーを加えてなじませて、完成
レシピ③ まぐろのレモンサラダ
刺し身のまぐろとレモンを合わせたサラダです。
刺し身で食べるため、加熱に弱いDHA・EPAを効率よく摂取できます。
また、ビタミンCが豊富なレモンを加えるため、鉄の吸収率を高めることができます。
材料(2人分)
★ レモン汁:大さじ1
★ オリーブオイル:大さじ1
★ 塩・こしょう:少々
作り方
- まぐろは食べやすい大きさに切り、レモンは薄い半月切りに切る
- ボウルに★の調味料を入れて混ぜ合わせる
- 皿にまぐろとレモンを盛り付け、2のドレッシングをかけたら、完成
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2021-06-18
自分でできる“妊活”の一つとして「温活」があります。
オススメのグッズやサプリメントを管理栄養士に聞きました。
体の冷えを自覚している方は、体を温めましょう。
温活が妊活にイイって本当?
冷えがなくなると月経不順やホルモンバランスの乱れなどが整う傾向があるため、温活(体を温める)は妊娠しやすい体作りにおすすめだといわれています。
ただし、温めたからといって、必ず妊娠するということではありません。
妊娠しやすい体を作るためには、排卵を促す「ホルモンバランスが整っていること」「月経が定期的に来ること」というのも重要です。
教えて!「温活の方法」
妊活している方にオススメの温活方法として
食生活を改善する
入浴方法を見直す
適度な運動
などがあります。
その① 食生活を改善する
味噌汁に生姜を絞って食べる、紅茶にシナモンを入れるなどすると体が温まります。
冷たいものや体を冷やすものを無意識にたくさんとっていると、冷えにつながります。
体を温まるものをセレクトして食べましょう。
体を温める食べ物
発酵食品(味噌、キムチ、納豆、甘酒、ヨーグルトなど)
シナモン
生姜(乾燥または加熱したもの)
胡椒
ココア
温かい紅茶など
体を冷やす食べ物
きゅうり
なす
トマト
キャベツ
レタス
白砂糖など
その② 入浴方法を見直す
入浴は体を温め、新陳代謝アップにおすすめです。
40〜42度(季節に調整)程度のお湯にトータル10分くらい浸かりましょう。
熱いお湯に数分だけ浸かるだけでは、実は体は温まりません。
最低でも10分はお湯に浸かってください。
その③ 適度な運動
体がポカポカする程度のジョギング・ウォーキング・ストレッチを行ってください。
運動不足は冷えを招くので、適度に体を動かす習慣をつけましょう。
「やりすぎは逆効果」体を冷やす習慣
白湯の飲み過ぎは控えましょう。
水分を大量に摂取すると体を冷やしてしまいます。
目安として、一度にコップ2杯以上の白湯を一気に飲むのは控えましょう。
1回にコップ1杯(200ml弱)をゆっくり飲むのがよいでしょう。
白湯を飲むときは数回に分け、生姜やシナモンを入れると体が温まりやすくなります。
温活にオススメのグッズは?
カイロ
腹巻
マフラー
レッグウォーマー
ルームシューズ
座り作業が続くときは、下腹部・腰回りなどにカイロや腹巻をつけ、体を温めましょう。
カイロは、腹部・腰・肩甲骨回りなどにつけると、冷えが改善されます。
ただし、直接皮膚にあたらないよう気をつけてください。
マフラーやレッグウォーマーなどを使って、首回り・手首・足首を温めるのもおすすめです。
温活にオススメのサプリは?
サプリを使う場合、生姜・なつめ・陳皮など体を温める成分が配合されているものを選びましょう。治療中の方は、医師に確認してから摂ってください。
サプリメントには合う・合わないの個人差があります。自分に合うものを見つけるといいですね。
使ってもよい市販のサプリ
濃縮金時ショウガ・濃縮黒酢(DHC)
冷えケア(FANCL)
ただし、持病がある、薬を飲んでいるという方は必ず主治医に確認の上、サプリを活用しましょう。
体温を上げて妊娠しやすい体を作ろう
体温を上げることは、健康や美容への効果をはじめ、妊娠しやすい体作りにもつながります。体の冷えを自覚している場合は、積極的に温活を取り入れてみましょう。
「なかなか妊娠しない」とお悩みの方は、婦人科で相談を
まずは、排卵をしていないと妊娠しません。また、パートナー側の体に原因があると、妊娠が難しくなる可能性もあります。
温活はあくまでもご自身でできるケアなので、医療機関での診察や治療前の補助的体質改善だと考えてください。
数ヶ月、体を温めても妊娠しない場合は、妊娠可能な状態かを婦人科に相談・確認してみましょう。
婦人科を探す
▼参考
FANCL 冷えケア
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2020-10-09
不妊治療の初診、なんて言えばいいんだろう…。
お医者さんに、初めて不妊治療を受けるときのポイントを聞きました。
「初診を受けるタイミングは?」
「夫婦で行くべき?」
事前の準備や費用も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
※2022年4月から不妊治療の標準治療が保険適応になりました。
本文は不妊治療が保険適応以前の記事です。
初診では、なんて言えばいい?
生理周期
生理の状態(最後の生理があったのはいつか、初潮年齢、月経日数)
について、伝えられるようにしておくとよいでしょう。
また、
妊娠・出産経験の有無(流産・中絶経験も)
他の病院に通院しているかどうか(持病など)
医療機関や自身の妊娠などについて要望があれば伝える
以上の項目は、必要な場合が多いので、メモして持参するようにしましょう。
また、不妊治療の初診では「問診票」を記入することが多いので、そちらに伝えたいことがあれば記入してもよいでしょう。
基礎体温表をつけている人は、持参して医師に見せましょう。
不妊治療の初診の流れ
初診では、最初に必要な書類や持参書類(基礎体温表など)があれば提出してください。それから問診票の記入・医師の問診・検査という流れになります。
①問診
基礎体温表や他院でのデータがあれば確認します。
また、体調確認やカウンセリングを行います。自身の妊娠などについて要望があれば伝えましょう。
②内診検査
内診にて、感染症やガンの検査を行います。
③超音波エコー
超音波エコーにて子宮や卵巣の状態を確認します。
④各種検査
血液検査・尿検査などを行います。
⑤治療方針の提案など
検査結果を受けて、医師から治療方針の提案などを受けます。
※検査内容は前後します。
※他にも検査が必要となることもあります。
予約のしかた
ほとんどの場合、予約が必要です。
電話かネットで予約しましょう。
不妊治療は、カウンセリングや問診など、医師やスタッフと話をする時間が必要となります。そのため、予約制としている医療機関がほとんどです。
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初診を受けるタイミングは?
不妊治療の初診は、どのタイミングで行くべきでしょうか?
生理前・生理後どちらがいいとかありますか?
特にいつでなければいけないという決まりはありません。
ただし、生理中は避けたほうがよいケースもあります。
受診タイミングは、ご自身の気持ちが決まり、予約が取れればいつでも構いません。
ただし、生理中だとできない検査項目がある場合もあります。その場合は、後日再検査になります。また、体調的にも生理中で無い方が落ち着く場合は、生理日以外に受診すると良いでしょう。
夫婦で行くべき?
特に“夫婦揃って行くべき“という決まりはありません。
予定が合えば、お二人で来院されるとよいでしょう。
初診の費用は?
一般的に、初診にかかる費用は5000円~20000円程が多いです。
検査項目によっても異なります。
病院によって差があるので、事前に電話等で問い合わせておくといいでしょう。
クレジットカードが使える医療機関も増えています。各クリニック・病院のHPをご参照ください。
また現在、不妊治療に対して、公的医療保険を適用する方向性で話が進んでいます。
初診当日までの準備
事前の準備
基礎体温をつけておくことも大切です。
基礎体温表に記入したり、アプリで管理するなどして、医師に伝えられるようにしておくと便利です。
事前にWEB上での問診票の記入が必要なケースもありますので、WEBサイト等で確認しましょう。
当日の準備
着脱しやすい服・下着・靴で行くのがおすすめです。
診察を受け、内診も行う可能性があります。
下半身は、下着が脱ぎやすいスカートなどがおすすめです。
当日の持ち物
健康保険証
ご夫婦で診察を受ける場合は、お二人の保険証を用意していきましょう。お二人の保険証の名字が異なる場合は、戸籍謄本などが必要な病院もあります。事前に問い合わせておきましょう。
基礎体温表
測定している場合は、持参しましょう。排卵日を特定するというよりも、排卵確認、黄体ホルモンの働きなどを確認するのに活用することがあります。
紹介状、血液検査データ、お薬手帳など(もしあれば)
過去の治療歴・検査結果とうの確認に使用します。
参考
公益社団法人日本産婦人科学会 不妊症