歯茎に白い傷ができた！対処法は？痛いときはどうする？歯医者行くべき？

「歯茎に白い傷ができた！」
「コレは何？」

歯茎に白い傷ができる原因を、歯医者さんに聞いてみました。
自分でできる対策、歯医者の受診目安も解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

何これ？歯茎に白い傷ができた…！

口の中の粘膜は、傷がつくと白っぽい見た目になります。
そして、歯茎は、刺激を受けて傷ができやすい場所です。

白い傷は、強い力での歯磨きをした・固い食べ物を食べたことなどによって、歯茎に刺激が加わったと考えられます。

どう対処すればいい？

傷口は細菌感染しやすいため、

• 舌で何度も触らない
• 熱いものを傷口に当てない

といった点に注意して過ごしましょう。

細菌感染を起こして口内炎を発症すると、強い痛みを感じやすくなります。
食事にも支障を与えてしまうため、上記の対処で口内炎を防ぎましょう。

どれくらいで治る？

通常は、3日〜1週間程度で徐々に治っていきます。

歯茎に白い傷ができても、痛みや出血が無い場合は、様子を見ても大丈夫でしょう。

【原因別】歯茎に傷ができたときの対処法

1. 歯磨きの仕方が間違っている
2. 固いものを食べている
3. 嚙み合わせ・歯並びに問題がある

などの原因が考えられます。

それぞれの原因ごとの対策についても解説していきます。

①　歯磨きの仕方が間違っているときは…

かたい毛質の歯ブラシを使っていたり、強い力で磨きすぎたりすると、歯茎を傷つけてしまうことがあります。

＼こう変えよう！／

• やわらかい毛質の歯ブラシを使用する
• 歯ブラシは軽く握って優しく動かす

といった点を心がけましょう。

歯ブラシの毛質は、やわらかいものでも十分に磨けます。
むしろやわらかい毛質の方が、マッサージ効果が高くなり、歯茎の血液循環を良くする期待も持てます。

歯ブラシは軽く握って、小刻みに揺らすようにブラッシングしましょう。
大きく揺らしたり、力を入れたりする必要はありません。

②　固いものが原因のときは…

おせんべいや固く揚げたポテトチップスなどの固い食べ物は、割れると鋭利になります。
そのため、好んで多く食べていると噛むときに歯茎に当たって、歯茎に傷がつきやすくなります。

＼こう変えよう！／

固いものを食べるときは、

• 小さくして食べる
• 柔らかくして食べる

といった点を心がけると、固い食べ物で傷ができるリスクを下げられるでしょう。

また、お箸を口に入れてしゃぶる癖・爪楊枝の使用なども、歯茎に傷をつける原因になるので注意してください。

③　嚙み合わせ・歯並びに問題があるときは…

噛み合わせや歯並びに問題があると、うまくものを噛み砕くことができないために、歯茎や頬を傷つけてしまうことがあります。

噛み合わせが悪くなる原因には、

• 歯に合っていない詰め物、義歯
• 歯ぎしり、食いしばりによる歯のすり減り

などが挙げられます。

義歯は何年も使っていると、徐々に変化して歯に合わなくなることがあります。
また、ストレスの多い生活を送っていると、歯ぎしり・食いしばりが癖になりやすいです。

＼どうすればいい？／

自身で対策をするのは困難です。
一度歯医者を受診して、噛み合わせや義歯の状態を確認してもらいましょう。

生活の変化、年齢とともに噛み合わせが変わっていくことも多いので、定期的な検診をおすすめします。

こんなときは歯医者で相談を

• 口内に繰り返し傷ができる
• 傷が激しく痛む
• 1週間以上経っても傷が治らない
• 症状が悪化している

などの場合は、一度歯医者で相談してみましょう。

症状を繰り返す場合、虫歯・歯周病など、お口のトラブルが原因として考えられます。
白い傷の正体が「口腔がん」のケースも稀にあるため、治らないときは歯医者で診てもらいましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。