えっ…「歯茎を触ると臭い…」“膿”が原因かも！歯周病や重度の虫歯の疑いも

「歯茎を触ると臭い…！」
「口から“ドブのような臭い”がする…」

歯茎を触ると臭いのはなぜなのか、歯医者さんに聞いてみました。

臭いの原因や治療法についても解説します。
歯茎が臭いは、口臭などにもつながるため、放置はやめましょう。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

歯茎を触ると臭い…なぜ？

歯茎に触った手から異様な臭いがしたり、歯茎に粘着物がついている場合は、膿が出ている疑いがあります。

膿の臭いは、

• ドブのような臭い
• 野菜・魚などが腐ったような臭い

などと表されることが多いです。

歯茎が臭い・痛いという原因の多くは、「歯周病」だといわれています。

膿がでてくる歯の病気の例

丁寧に歯みがきしてマウスウォッシュすれば…改善する？

歯磨きやマウスウォッシュによって、一時的には口臭は良くなりますが、根本的に治ることはありません。

例えばよくある原因のひとつ「歯周病」が原因で起こる口臭は、根本的に歯周病に対しての治療をしなければ、臭いを弱くすることは難しいです。

症状が「歯茎を触ると臭い」にまで達している場合は、セルフケアを行った上で早めに歯科治療を始めましょう。

これ以上悪化させたくない！「正しいセルフケア」を知ろう

お家でできるケアとしては、やはり毎日丁寧に歯磨きすることが大切です。
歯ブラシでは届かない部分もあるため、歯間ブラシ・デンタルフロスも使用しましょう。

正しい歯磨きの4ステップ

1. 歯ブラシは鉛筆を持つように歯ブラシを持ちましょう。
2. 溝に対して45度の角度をつけて、1本または2本ずつ磨きます。
3. 歯ブラシの毛先が、溝にしっかりと当たることを確認しながら、細かく動かしてください。
4.  1ヶ所に対して20回を目安にしてください。

歯ブラシは、毛先が細く、やわらかいタイプのものを選び、毛先が広がる１ヶ月程度で交換しましょう。

歯茎の臭いは…どうすれば治るの？

歯茎が臭いのは、歯医者さんで適切な治療を受けることで改善が期待できます。
特に、膿がでている・痛みがある・出血しているという場合はかなり症状が進んでいるといえます。

歯周病が原因の場合は、歯石を取り除く治療を行います。
重症化している場合は、歯茎を切ったり抜歯する必要があることもあります。

親知らず周辺の炎症（智歯周囲炎）の場合は、抗生剤や痛み止めを使用することが多いです。ただし何度も炎症を起こす場合は、抜歯することが多いです。

どのケースにおいても、放置すれば放置するほど、治療も大がかりになり、費用もかさみます。歯を失ってしまうリスクもあります。どんどん「自分の負担」が大きくなるため、放置せず歯医者を受診してほしいです。

受診するとき「歯医者さんになんて言う？」

「歯茎を触ると臭いがする」という旨と伝えましょう。
また、痛みや他の症状もあれば、一緒に伝えられるとよいでしょう。

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治療の流れ「どんな治療をするのか怖い」という方へ

治療のおおまかな流れは

1. 検査
2. 歯のクリーニング
3. 必要に応じた治療

です。（症状によって異なります。）

治療の流れ①　検査

レントゲンなどの検査で、痛みや膿が出ている原因を調べます。

治療の流れ②　歯のクリーニング

スケーラーと呼ばれる専用に器具を使って、歯と歯茎の境目にある「歯垢（食べカスなどの汚れ）」や「歯石（歯垢がかたくなり落ちなくなったもの）」を取り除きます。 目に見えない部分の歯茎もきれいにします。

治療の流れ③　外科治療

歯周病の症状が進んでいて、歯や歯茎の状態があまり良くない場合には、外科的に治療をおこないます。
歯茎を切って膿を出したり、歯茎に溜まっている汚れを取り除きます。

症状が軽いうちであれば、歯を抜かずに治療ができることが多いです。
早い段階で治療できれば、治療費や通院時間も少なくて済みます。
後悔しないためにもなるべく早く歯医者を受診して、症状の進行を防ぐことが重要です。

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