朝起きたら「片手がしびれる」原因は病気?病院は何科?

更新日:2022-07-29 | 公開日:2022-07-28
26

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

朝起きたら「片手がしびれる」原因は病気?病院は何科?

「朝起きたら片側の手だけしびれている…なぜ?」

起床後に片手がしびれている原因について、お医者さんに聞いてみました。

手のしびれは、「脳卒中」のサインとなっているケースもあります。
考えられる病気を紹介しますので、症状に心当たりがないかチェックしてみましょう。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

なぜ?朝起きたら「片手がしびれる」

医師男性

「朝起きたときの片手のしびれ」がある場合、

  • 手が冷えた状態で寝ていた
  • 睡眠時に片手に体重がかかっていた

などが、よくある原因として考えられます。

上記に心当たりがある場合、「血行不良」によって手のしびれが一時的に生じていると考えられます。

まずは、お湯につけて手をほぐしたり、ゆっくりと手を動かしたりしてみましょう。
これらの対処でしびれが治まるのであれば、問題のないケースが多いです。

こんな症状があるときは、病院で相談しよう

  • 朝起きてから数十分以上しびれが続く
  • 同じような部分だけがしびれる
  • 毎朝しびれを感じる
  • しびれが強い
  • 物を持つときにしびれが出る
医師男性
上記症状が見られる場合、「首周辺の神経」「手首の神経」に異常がある可能性が高いです。

悪化すると、手の動作にさらに支障をきたすこともあるため、放置しないようにしましょう。

朝に片手がしびれる…「病院は何科?」

医師男性
朝に片手がしびれるときは、まず整形外科での受診をおすすめします。

診察の際には、手を触ったり圧迫を加えたりして、しびれが出るかを調べます。
首の影響が考えられる場合は、「レントゲン検査」や「MRI検査」なども行われます。

原因にもよりますが、悪化すると手術しなければいけないこともあります。
症状が軽いうちに治療を開始すれば、薬による治療で済むことが多いため、なるべく早めに受診するようにしましょう。

受診時に伝える「ポイント」

  • いつ頃からしびれるか
  • しびれが生じる頻度
  • しびれが強くなる姿勢

診察の際には、上記の点を医師に聞かれることが多いです。

整形外科を探す

考えられる「整形外科」の病気

医師男性

「朝起きたら手がしびれる」という症状がある場合、

  • 手根管症候群
  • 頚椎症性神経根症

といった整形外科の病気が疑われます。

それぞれの病気について詳しく解説していきます。
心当たりのあるものがないか、チェックしてみましょう。

病気① 手根管症候群(親指~薬指のしびれ・痛み)

医師男性
手根管症候群とは、手首の内部で「手や指を動かす神経」が圧迫されて、手のしびれ・痛みが出る病気です。

手の「親指から薬指にかけてのしびれ」がある場合、この病気の疑いが強くなります。

「手根管症候群」の症状

  • 「親指」から「薬指の親指側」の3本半の範囲で、しびれ・痛みが出る
  • 夜間や明け方に症状が強くなる
  • 手の痛みで目が覚める
  • 手がこわばり、母指と人差し指でOKサインができない
  • 細かいものをつまめない

どんな人がなりやすい?

  • 妊婦
  • 更年期以降の女性
  • 手を酷使している人
  • 骨折などによるケガをしている人
  • 人工透析をしている人
  • できもの、こぶ、はれものがある人

手の酷使による「腱の炎症」が原因となり、手根管症候群を発症するケースも多いです。
女性の場合、ホルモンバランスの乱れによる“むくみ”が発症に関わっていると考えられています。

「手根管症候群かも…」と思うときは

医師男性
「手根管症候群」が疑われる場合、整形外科を受診しましょう。
症状が悪化すると、手がうまく動かせないなど、日常生活に支障をきたすリスクがあります。

また、しびれや痛みが強い場合は、一旦手を休めましょう。
症状が落ち着いたタイミングで、医療機関を受診してください。

整形外科を探す

病気② 頚椎症性神経根症(首を後ろに反ると、しびれが出やすい)

医師男性
首周辺にある「神経根」が圧迫されることで、肩から腕・手指にかけて、痛みやしびれが出る病気です。
特に首を後ろに反るような体勢をとると、症状が強く出やすいです。

「頚椎症性神経根症」の症状

  • 腕や手指のしびれ
  • 首を後ろへ反らせたときの強い痛み
  • 肩から腕にかけての痛み
  • 腕や手の筋力低下
  • 腕や手の感覚障害

どんな人がなりやすい?

  • 中年から高齢の人
  • 遠近両用眼鏡で、液晶画面を「首をそるように見る」人

中年~高齢の方の場合、加齢による首の骨の変形で「骨のトゲ」が発生し、神経根を圧迫してしまうこともあります。

「頚椎症性神経根症かも…」と思うときは

医師男性
頚椎症性神経根症は、基本的には自然治癒する病気です。
首を後ろに反らせないようにするなど、首に負担をかけない生活を心がけましょう。

こんなときは整形外科へ!

医師男性
  • しびれが強い
  • 激痛がある

といった場合は、整形外科で受診しましょう。

症状が悪化すると、筋力低下などで体の動作に支障をきたすリスクがあります。

整形外科を探す

【要注意】こんな症状は「脳卒中」の疑いアリ

  • 体の片側のしびれ・麻痺
  • 強い頭痛
  • めまい・ふらつき
  • 歩けない
  • ろれつが回らなくなる

※脳卒中は、発作を繰り返すごとに症状が重くなります。

医師男性
脳卒中は、体の片側だけしびれが生じるのが特徴です。
上記の症状が複数見られる場合、脳卒中の疑いが強くなります。

脳卒中とは、脳の血管が「切れる・破ける・つまる」などして、血管障害を起こす病気です。
命に関わる病気であるため、疑われる場合は早急の受診が必要です。

どんな人がなりやすい?

  • 生活習慣病を患っている
    (高血圧症・糖尿病・脂質異常症など)
  • タバコを吸う
  • 肥満である
  • 飲酒が多い

上記のような人は脳卒中のリスクが高いです。
生活習慣病による「動脈硬化」は、気がつかないうちに進行していることもあるので、注意が必要です。

脳卒中を疑うときは、早急に病院へ!

医師男性

脳卒中を疑うときは、早急に脳神経内科で受診しましょう。
脳卒中をそのままにしていると、命に関わったり、重い後遺症が残ったりするリスクがあります。

なお、最初は小さな発作が多いため、病気の発覚が遅れるケースもあります。
「脳卒中の症状に似ている」と感じたときは、早めに医師の診察を受けましょう。

脳神経内科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

無料で試せるストレスタイプ診断

スマホを触る女性

完璧主義や心配性など、あなたのタイプを簡単に診断!

日々のストレスに対処するスキルを身につけましょう

「Awarefy」のストレス診断
無料で受けてみる

※ストレスタイプ診断は無料ですが、結果を見るには無料のアカウント登録が必要です

\3000円相当のポイントプレゼント実施中/

メザニン

「メザニン」
まずは無料相談

\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 26
※記事の内容は公開日時点の情報です。掲載後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。

さやけん

おすすめ記事
関連記事