女性の血尿「痛みはないけど大丈夫?」心配いらないケースは?深刻な病気の可能性も

更新日:2022-08-30 | 公開日:2022-08-30
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女性の血尿「痛みはないけど大丈夫?」心配いらないケースは?深刻な病気の可能性も

血尿が出た…。
痛みはないけど、大丈夫?

女性で「痛みなしの血尿」が出たときに考えられる原因を、お医者さんに聞きました。

膀胱ガンなどの命に関わる病気の可能性もあるので、血尿の放置は禁物です。
要注意な症状に心当たりがないか、確認してみましょう。

監修者
荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

女性の血尿、痛みはないけど大丈夫?心配いらないケースは?

血尿が出ました…。
痛みはないのですが、病院に行った方がよいのでしょうか?
女性
医師男性
痛みを伴わない血尿には「重い病気」のリスクもあるため、医療機関での受診をおすすめします。
一時的な症状であれば問題のないケースもありますが、自己判断は危険です。

痛みなしの血尿は、

  • ストレス・疲労が蓄積している
  • 内臓に傷がついている
  • 尿路系のガンを発症している

といった原因が考えられます。

特に「血尿と一目でわかるほどの真っ赤な色」は要注意です。
出血量が多い場合、「膀胱炎」「腎臓の異常」「尿路系のガン」などのリスクがあります。

血尿の原因を「見分ける方法」ってある?

医師男性
血尿の原因は、「色の濃さ」である程度見分けられることもあります。
ただし確定はできないので、病院での検査が必要です。

血尿の色

疑われる原因

オレンジ色

  • 尿道の傷
  • 肝臓の異常

華やかなピンク・赤

  • 膀胱炎
  • 腎炎
  • 尿管結石
  • 尿路の腫瘍

濃い赤色

  • 悪性腫瘍

※上記はあくまでも目安です

血液が少量の場合は、内臓に少し傷がついたことが原因の可能性もあります。
混ざる血液の量が少ないほど、尿の色は変わりません。

軽症の例としては、「尿道の傷」による出血などが挙げられます。
ただし、オレンジ色の尿に「肝臓の異常」が隠れていたり、ピンクや赤の血尿に「腎臓の病気」や「尿路の腫瘍」が隠れていたりするケースもあります。

命に関わる病気を見落とすリスクもあるため、色だけで自己判断するのは危険です。

ストレスが原因で血尿が出るしくみ

 

ストレスが直接の原因となって血尿が出わけではありません。
ストレスや疲労によって免疫力が低下し、細菌が繁殖しやすくなることで膀胱炎等を発症し、結果として血尿が出る可能性はあります。

【要注意】こんな症状は「重い病気」の疑いあり

  • 血尿が続いている
  • 大量の出血が目で認められる(尿が真っ赤である)
  • 前置きなく急に血尿が出た
  • むくみ・高血圧を伴う
医師男性
上記症状がある場合、ガンや腎臓病のリスクが高いと考えられます。
躊躇せず、早急に病院を受診しましょう。

泌尿器科を探す

血尿が出たら、病院で検査を受けよう

医師男性
目で見てわかるほどの血尿の場合、必ず病院で検査を受けましょう
色が強いほど病気が進行しているリスクが高いので、より注意してください。

血尿の原因には、ガンのように命に関わる病気も考えられます。

また、ガンにかかわらず、病気が進行していればそれだけ、通院や治療に時間も費用もかかります。
「痛みのない血尿」があるときは、早めの受診をおすすめします。

女性の血尿は、何科で相談すればいい?

医師男性
痛みのない血尿がある女性は、泌尿器科で相談しましょう。
お近くに泌尿器科の医院・クリニックがない場合は、婦人科でも相談できます。

泌尿器科を探す

婦人科を探す

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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