「血糖値が高いと言われた…」
「病院に行ったほうがいいの?」
血糖値が高い人はまず何をすればよいのか、管理栄養士さんに聞いてみました。
糖尿病を放置すると、腎不全・失明などの重い合併症を患うリスクがあります。
食生活の改善方法も解説しますので、血糖値が高めな人は必見です。
監修者
経歴
株式会社Luce代表/健康検定協会理事長、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活動をおこなっている。
血糖値が高いと言われたら…
判定
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空腹時血糖
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正常
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60~110mg/dl
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血糖値が高め
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100~110mg/dl以上
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高血糖(糖尿病の疑い)
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126mg/dl以上
|
通常の健康診断で、空腹時血糖が100mg/dl以上だと、「血糖値が高い」と判定されます。
血糖値が高いと言われたら、自覚症状がなくても病院で詳しい検査を受けることをおすすめします。
まずは、糖尿病を発症していないか調べることが大切です。
糖尿病は「サイレントキラー」と呼ばれるほど、初期症状が現れにくい病気です。
血糖値が高い状態が続くと、血管にダメージが蓄積されていき、いずれ不調が出てくるようになります。
動脈硬化によって「心筋梗塞」や「脳梗塞」の発症につながるケースもあるため、放置は禁物です。
合併症による失明・腎不全・足切断などのリスクを避けるためにも、早めの対処で悪化を防ぐことが重要です。
糖尿病の有無を正しく診断するには、通常の血液検査だけでなく「75g経口ブドウ糖負荷試験」などの検査も必要です。
詳しい検査によって「糖尿病予備群(※)」と診断されるケースもあります。
※糖尿病予備群…血糖値が正常値を超えているが、糖尿病と診断されるほどではない状態。将来的に糖尿病に進行するリスクがある。
「糖尿病」もしくは「糖尿病予備群」と診断されたら…
「糖尿病」や「糖尿病予備群」の場合、
などの方法で改善を図るケースが多いです。
糖尿病と診断された場合は、「インスリンの自己注射」が必要になるケースもあります。
症状の進行に関わらず大切なのは、食生活と運動習慣の改善です。
血糖値が高いと指摘されたら、すぐに見直すようにしましょう。
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「血糖値を上げない」ための10のルール
- 食事は1日3食摂る
- 早食いせず、よく噛んで食べる
- 副菜→主菜→主食の順で食べる
- 糖質の摂取量を減らす
- 低GI食品(血糖が上昇しにくい食品)を活用する
- 良質な油を使う
- 間食は200kcal以内にする
- 夜ごはんは就寝の2~3時間前までに済ませる
- 甘い飲み物を控える
- 食後に体を動かす
血糖値の上昇を抑えるには、糖質の摂取量を減らしたり、糖質の吸収を調整したりすることが大切です。
上記の点を参考に、食べるもの・食べ方などに気を配るようにしましょう。
ルール①. 食事は1日3食摂ろう
欠食すると、次に食事でたくさん食べてしまいがちなので、血糖値の急激な上昇につながります。
1日3回、規則正しく食事を摂りましょう。
ルール②. 早食いせず、よく噛んで食べよう
食事はゆっくりよく噛んで食べるようにしてください。
1口食べたら30回以上噛んでから飲み込むようにしましょう。
早食いせずよく噛んで食べると、少しずつインスリンが分泌されるようになり、血糖値の急激な上昇を防ぎます。
ルール③. 副菜→主菜→主食の順で食べよう
副菜(食物繊維)
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野菜/きのこ/海藻 など
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主菜(タンパク質・脂質)
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お肉/魚/豆腐 など
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主食(炭水化物)
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ご飯/麺/パン など
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副菜→主菜→主食の順で食べるようにすると、血糖値の上昇を抑えやすくなります。
野菜サラダなどの「食物繊維」は満腹中枢を刺激しやすいので、食べすぎ予防にもつながります。
ルール④. 糖質の摂取量を減らそう
食事の際、主食となるごはん・パン・麺類の摂取量を減らすようにしましょう。
主食の摂取量を減らした分、肉・魚・大豆製品・野菜を多めに摂るようにすると、エネルギー不足になる心配はないと考えられています。
ごはん・パン・麺類等に含まれている糖質には、食後血糖値を急激に上昇させる作用があるため、食べ過ぎに注意しましょう。
ルール⑤. 低GI食品(血糖が上昇しにくい食品)を活用しよう
低GI食品
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炭水化物
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玄米/雑穀米/ライ麦パン/全粒粉パン/はるさめ/そば等
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果物
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いちご/みかん/りんご/グレープフルーツ/アボカド等
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その他
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ナッツ類/豆乳/プレーンヨーグルト/チーズ 等
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毎日の食事に低GI食品を取り入れると、糖質の吸収が穏やかになり、急激な血糖値の上昇予防につながります。
主食を玄米・雑穀米・全粒粉パンにするのも効果的です。
血糖値をコントロールする作用をもつ「食物繊維」や「ミネラル」等の成分を摂取できます。
ルール⑥. 「良質な油」を使おう
サラダのドレッシング等には、エゴマ油・オリーブオイルを活用するようにしましょう。
良質な油は、消化や吸収に時間が掛かるため、血糖値上昇が緩やかになります。
ルール⑦. 間食は200kcal以内にしよう
NGな間食
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洋菓子/和菓子/菓子パン など
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許容範囲の間食
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果物/ナッツ類/ドライフルーツ/サンドイッチ/せんべい など
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間食は朝食後か昼食後にとり、200kcal以内に収めるようにしましょう。
食べるものは、上記の表を参考に選ぶとよいですが、許容範囲の食べ物でも過剰摂取は厳禁です。
ルール⑧. 夜ごはんは就寝の2~3時間前までに済ませよう
夜ごはんは、就寝の2~3時間前までに済ませてください。
夜ごはんを食べてからすぐに寝ると、血糖値が上昇する時間に体をまったく動かさないため、血糖値が高いままになってしまいます。
ルール⑨. 甘い飲み物を控えよう
砂糖を含む甘い飲み物は、摂取後すぐに腸内で吸収されるため、血糖値の急上昇につながってしまいます。
なるべく水・お茶・無糖飲料を飲むようにしましょう。
また、「野菜ジュースは問題ない」と考えている人が多いですが、砂糖を含んでいる商品もあるため注意が必要です。
ルール⑩. 食後に体を動かそう
食後30~60分以内に有酸素運動行うようにしましょう。
食後に筋肉を動かしながら有酸素運動を行うと、インスリンの力を借りずに筋肉に糖を取り込めるため、食後急激に血糖値が上がる「血糖値スパイク」を予防できます。
加えて、運動により速やかにブドウ糖が消費されるため、血糖値が下がりやすくなります。
こんな症状は、早めに内科で相談を!
- 喉が渇きやすい
- 頻尿
- 全身倦怠感(疲れやすい)
- 体重低下
- 手足のしびれ
- 頭痛
等の症状がみられる場合は、糖尿病が疑われるため、早めに内科で受診しましょう。
これらの症状は、糖尿病の悪化でみられやすい症状です。
すでに合併症を併発していたり、心疾患や脳疾患等の重い病気を発症していたりする恐れもあるため、放置は禁物です。
受診時には、どんなことを伝えたらいい?
- 健康診断の結果について
- 普段の食事内容・食事回数
- 日常生活について(生活習慣・運動習慣の有無等)
- 出現している症状の有無
- 家族に糖尿病を患っている人がいるかどうか
- 既往歴について
- 服用中の薬剤の有無
受診時には、上記の点を伝えるとスムーズに進みやすいです。
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2021-07-12
「食後の眠気がひどい…」
食べ過ぎや早食いに心当たりがある場合は、血糖値スパイクが疑われます。
また、糖尿病が隠れているケースもあるため、要注意です。
病院に行く目安や、受診すべき診療科も解説します。
なぜ?食後の眠気がひどい…
食後のひどい眠気は、血糖値スパイクという現象が起こっている可能性が高いです。
「血糖値スパイク」とは、血糖値の急激な上昇と下降を指します。
人の体は、食事を摂ると血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上昇しますが、膵臓から出るホルモンである「インスリン」の働きによって血糖値が下がります。
しかし、なんらかの原因で食後に血糖値が急激に上がると、膵臓から大量のインスリンが分泌され、その反動で血糖値が急激に下がります。
急激に血糖値が下がると低血糖状態になるため、食後の強い眠気が引き起こされます。
また、血糖値の急激な上下による体の疲労も、眠気の原因の一つです。
「インスリン」の働きって?
インスリンには、食事から摂ったブドウ糖を体に取り込み、エネルギーに変える作用があります。
余ったブドウ糖は筋肉や肝臓に取り込まれて、“グリコーゲン”というエネルギー代謝に必要な物質に変化します。
「血糖値スパイク」が起こる2つの原因
原因① 食べ過ぎ・早食い
食べ過ぎや早食いは、血糖値を急激に上げてしまう原因となります。
急激に血糖値を上げてしまうと、血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌され、血糖値が急激に下降して血糖値スパイクが起きます。
原因② ストレス・睡眠不足
ストレスや睡眠不足は、“血糖値を上げるホルモン”が分泌される原因となります。
これにより血糖値を急激に上昇しやすくなるため、血糖値スパイクが起こります。
先生教えて!食後の眠気予防「3つの対策」
食後の眠気を抑えるには、
バランス良い食事(糖質の多い食事は避ける)
食べる順番を考える
1日3食を心がける
といった対策をおすすめします。
対策① バランスの良い食事をとる
血糖値の急激な上昇を抑えるために、糖質に偏らないバランス良い食事を心がけましょう。
主食(ごはん、麺、パン類など)、主菜(肉、魚、卵、大豆製品など)、副菜(野菜)を組み合わせたメニューをおすすめします。
糖質の多い主食だけに偏らずバランスをよく食べましょう。
対策② 食べる順番を考える
野菜、タンパク質
糖質
の順番で食べ進めてください。
食べる順番を考えて食事することで、血糖値の急激な上昇を防げます。
食べ始めは、血糖値の上昇がゆるやかな野菜・タンパク質を摂るようにします。
特に食物繊維は血糖値の上昇を抑えてくれるため、積極的に食べましょう。
ごはん・麺・パン類は糖質が高いため、一番初めに食べると血糖値が一気に上昇してしまいます。
対策③ 1日3食を心がける
欠食せずに、1日3食食べましょう。
欠食をして次の食事までの時間が空くと、血糖値が急激に上昇しやすくなります。
また、可能な限り毎日同じ時間に食事を摂ってください。
時間がなくて食べられない場合は、バナナや味噌汁だけでも口にするようにしましょう。
注意!その眠気…「糖尿病のサイン」かも
糖尿病を発症すると、血糖値のコントロールが難しくなり、血糖値スパイクのように食後の強い眠気が起こります。
これは、血糖値が慢性的に高くなっていることが原因です。
糖尿病リスクが高いのは「こんな人」
肥満傾向
運動不足
身内に糖尿病の患者がいる
食生活が乱れている
などに当てはまる人は、糖尿病の発症リスクが上昇します。
※なお、上記は2型糖尿病(生活習慣による糖尿病)になりやすい人の傾向です。
1型糖尿病の原因はよくわかっておらず、自己免疫の異常が関わっていると言われています。
こんな症状があるときは、病院で相談を
疲れやすい
喉が渇き、水分をよく飲む
頻尿
食べているのに体重が減る
傷が治りにくい
目がかすむ
男性の場合、性機能の異常(ED)
食後の眠気に加え、上記の症状に当てはまる場合は、糖尿病の疑いが強くなります。
症状を悪化させないよう、すみやかに医療機関で相談しましょう。
糖尿病かも…と思ったら。病院は何科?
糖尿病を疑う場合は、まず内科を受診しましょう。
糖尿病は合併症には、神経障害・網膜症・腎障害などがあり、悪化すると失明や足の切断を招いてしまう恐れもあります。
また、動脈硬化による心臓病、脳卒中のリスクも上昇するため、早めの治療が大切です。
どんな「検査」を受けるの?
採血を行い、血液中のブドウ糖の値やHbA1c(過去の1〜2ヶ月の血糖値の平均)調べます。
また、血液中の糖が出ていないか、尿の検査を行います。
より詳しく調べる場合は、75g経口ブドウ糖負荷試験をします。
空腹の状態で血糖値を測り、その後75gのブドウ糖を摂取して、30分後、1時間後、2時間後の血糖値の変動を確認する検査をします。
どんな「治療」を受けるの?
糖尿病の治療方法には、
食事療法
運動療法
薬の処方
インスリン注射
などがあります。
「食事療法」では、血糖値をコントロールするための食事方法を指導します。
「運動療法」では、毎日の適度な運動によって、血糖値を正常に保つことを図ります。
食事、運動だけで改善できない場合は、薬の処方やインスリンを補う注射で治療していきます。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
糖尿病ネットワーク
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2022-05-30
「血糖値スパイクの自覚症状ってあるの?」
血糖値スパイクで現れる症状には、眠気・だるさなどがあります。
動脈硬化によって突然死につながるリスクもあるため、放置は危険です。
血糖値を急上昇させない食事を解説しますので、病気を防ぎたい方は要チェックです。
「眠気」と「だるさ」は、血糖値スパイクの自覚症状かも
血糖値スパイクの「自覚症状」
眠気
だるさ
頭痛
吐き気
気絶
※いずれも食後に起こる症状
血糖値スパイクとは、糖質の過剰摂取によって、血糖値が乱高下する状態を指します。
上記の自覚症状は、インスリンの大量分泌で「低血糖状態」になると起こります。
血糖値スパイクの場合、食後数時間経つと正常な状態に戻るため、健康診断で発見されにくい点も特徴です。
こんな食習慣の人は要注意!
食事の回数が少ない
食事を摂る時間がいつも違う
食後におやつをたくさん食べている
糖質の多いものを一気に食べている
自覚症状がある方で、これらの食生活に心当たりがある場合は、血糖値スパイクが疑われます。
痩せ型の人でも、血糖値スパイクは起こるの?
血糖値スパイクは、痩せ型の人にも起こります。
痩せていて筋肉量も少ないと、糖質をエネルギーに変える能力が低くなり、早食い・大食いなどで血糖値が急上昇しやすくなります。
血糖値スパイクの放置は、「突然死」を招く恐れも…
血糖値スパイクを繰り返すと、次第に血管が傷ついて「動脈硬化」を引き起こします。
これにより心筋梗塞・脳梗塞を発症してしまうと、突然死につながる恐れがあります。
また、血糖値の急上昇は、インスリンの分泌機能にも悪影響を及ぼしやすいです。
インスリンの作用が低下して血糖値が下がらなくなり、糖尿病を発症する人もいます。
血糖値スパイクは「繰り返さない」ことが大切!
血糖値スパイクの予防法
同じ食事量で食事回数を増やす
毎日同じ時間に食事をとる
食物繊維をたくさん食べる
ゆっくり噛んで食べる
健康への悪影響を防ぐためには、血糖値スパイクを繰り返さないことが大切です。
上記の食生活を意識して、血糖値の急上昇を予防しましょう。
その① 食事回数を5回に増やそう
朝昼夜の3食にプラスして、補食として2食を追加した5食を食べるペースだと、血糖値の上昇が安定しやすくなります。
ただし、食事量を増やしてしまうと意味がないので、1日の食事量はそのままに食べる回数を増やしましょう。
食事の間隔を開けすぎず食べることもポイントです。
その② 毎日同じ時間に食事をとる
毎日決まった時間に食事をとる習慣をつけましょう。
食事の回数・タイミングをできるだけ毎日同じリズムで行うと、血糖値が安定しやすくなります。
その③ 食物繊維をたくさん食べよう
野菜
海藻
きのこ
など、「食物繊維」を豊富に含んだ食品を意識して食べるようにしましょう。
食物繊維を多く含んだ食品は、血糖値の上昇がゆるやかです。
また、次の食事のあとの血糖値も上がりにくくなる「セカンドミール効果」も期待できます。
「食物繊維を最初に」食べるのがおすすめ
糖質の少ないものから食べるようにするだけでも、血糖値が上がりにくくなります。
最初に食物繊維が多い副菜を食べ、糖質を多く含むご飯などの主食を最後に食べましょう。
その④ ゆっくり噛んで食べよう
噛みごたえのある食べ物を選び、ゆっくり食べるクセをつけましょう。
丼もの・麺類などの「早く食べやすいもの」は避けるようにしてください。
よく噛んでゆっくり食べないと、消化・吸収が速くなり、血糖値が上がりやすくなります。
特にやわらかい食べ物は早食いになりがちなので、注意しましょう。
▼参考
「食品成分表八訂対応 改訂版栄養学の〇と×」古畑公、木村康一、岡村博貴、望月理恵子 和光堂出版