黄体ホルモンが多いとどうなる?整える方法は?過剰症状についても|医師監修

更新日:2023-01-12 | 公開日:2022-03-31
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黄体ホルモンが多いとどうなる?整える方法は?過剰症状についても|医師監修

「この不調、ホルモンのせい?」
「黄体ホルモンが多いのかも…」

黄体ホルモンが多いとどうなるのか、お医者さんに聞いてみました。

あらわれる症状ホルモンバランスを整える方法なども解説します。
黄体ホルモンが優位になりやすい生活習慣もチェックしましょう。

監修者
岡村 長門 先生

岡村クリニック
院長

岡村 長門先生

経歴

戸田中央総合病院
埼玉医科大学
公立昭和病院
岡村医院
岡村クリニック

黄体ホルモンが多いとどうなる?

医師男性

黄体ホルモンが多いと、

  1. 食欲が増加する
  2. むくみやすい
  3. イライラしやすい・攻撃的になる
  4. 肌荒れが起こる
  5. 便秘になる

などの影響をもたらすがあります。

影響① 食欲が増加する

ホルモンが脳の「摂食中枢」を刺激して食欲が出やすくなります。

黄体ホルモンの分泌が多い時期(生理前)は、食べ過ぎないことを念頭に置いておくのが良いでしょう。

影響② むくみやすくなる

黄体ホルモンは、水分を貯める性質を持っているため、むくみの原因になります。

影響③ イライラしやすい・攻撃的になる

PMSの原因になるのが黄体ホルモンです。

詳しい仕組みはわかっていませんが、黄体ホルモンが増えて卵胞ホルモンが減少する動きによって、イライラなどのPMSを引き起こしていると考えられています。

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影響④ 肌荒れが起こる

黄体ホルモンは、皮脂分泌を増やすので肌荒れやニキビを起こしやすくなります。

影響⑤ 便秘になる

黄体ホルモンの影響で便の水分が減り、便が出にくくなる人もいます。

黄体ホルモンが多いのはこんな人

  • 油分の多い食べ物を頻繁に食べる
  • 食事の栄養が少なく、偏っている
  • 運動不足
  • ストレスが多い
医師男性

上記のような生活習慣の人は、黄体ホルモンが優位に偏りやすいです。

特に肌荒れ・むくみなどでお悩みの場合は、黄体ホルモンが多くなっている可能性が高いです。

「黄体ホルモンが整っている人」の特徴

医師男性

黄体ホルモン(プロゲステロン)が正常に分泌されていると、月経も整い、健康的な状態の人が多いです。

また、妊娠が可能な状態であるとも言えます。

女性の体は、黄体ホルモン・卵胞ホルモン2つのホルモンの影響を受けています。
黄体ホルモンの一番重要な働きとしては、卵胞ホルモン(エストロゲン)と拮抗して2つの女性ホルモンのバランスを取ることです。

黄体ホルモンを“整える”方法

医師男性

健康的に過ごすためには、「黄体ホルモン」と「卵胞ホルモン」のバランスを整えることが大切です。

そのためにも、

  1. バランスの良い食生活
  2. 十分な睡眠をとる
  3. 疲れやストレスはためない

などを心がけましょう。

対策① バランスのよい食生活

医師男性
ビタミンやミネラル豊富な「野菜」、体を作るたんぱく質の「肉・魚」、卵胞ホルモンに似た働きをする「大豆製品」をバランスよく食べましょう。

女性ホルモンも食べ物からできているため、バランスのよい食事は、ホルモンバランスを整えるためにも大切です。
食生活が整っていると、黄体ホルモン優位の時期が来ても便秘や肌荒れを起こしにくくなります。

こんな食生活は控えましょう

 

油分や糖質が多い食生活は、ホルモンバランスを悪化させてしまうことがあるため、控えましょう。

対策② 十分な睡眠をとる

医師男性

質の良い眠りをとるためにも、

  • 眠る直前の暴飲暴食は避ける
  • スマホやテレビも眠る数時間前にやめる
  • 日中に体を動かしておく

などを心がけましょう。

眠りが足りないと、イライラや攻撃的になる、PMSを悪化させる要因にもなります。
睡眠は常に不足しないように生活を整えましょう。

対策③ 疲れやストレスはためない

医師男性

疲れやストレスを溜め込まないために、

  • 無理せず休憩を挟む
  • 適度な運動を取り入れる
  • 体を冷やさない

などを心がけましょう。

疲れやストレスの蓄積は、ホルモンバランスを崩してしまいます。
健康的な生活を送り、適度に体を休めてあげましょう

「肌荒れやイライラが続く」のときは婦人科へ相談を

医師男性

肌荒れやイライラ、便秘などの体調不良が2週間以上続いているという女性は、一度婦人科に相談しましょう。

長引く不調は、ホルモンバランスの乱れが影響しているかもしれません。

特に、生理不順・不正出血といった症状が出た場合は、できるだけ早く婦人科で受診してください。

受診のときに伝えておくとよいこと

  • どんな不調があるか
  • 生理不順や不正出血などがあるか(いつからか)
  • 妊娠出産の記録
  • 妊娠の希望

上記の点を伝えることで、スムーズに診察しやすくなります。

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