最近、多くの女性がおしゃれに強い関心を持っていると思います。ですが、おしゃれ優先になり、ボディラインを強調、特にウエストを締め過ぎている方も多くいらっしゃいます。 自分では大丈夫だと感じていても、皮膚は圧迫を強く受けており、身体・精神的にストレスを受けているケースも多いのです。 そこで今回は、ウエストの締め過ぎが体に与える影響についてご紹介します。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
心臓にも負担が…ウエストは締めつけすぎないで
ウエストを締め付け過ぎすると、自律神経系に悪影響を及ぼす場合があり、ストレスを受けやすくなるケースがあります。 また、過度なウエストの締め付けや、きつくベルトを締め過ぎると、腸が圧迫されてしまい、その部分の蠕動運動(腸の動き)に悪影響を及ぼす恐れがあります。 また締め付けにより心臓にも負担を掛けてしまう場合もあるのです。
合わせて読みたい
2020-12-07
「心臓に違和感がある…」
これって病気…?ストレスが原因…?
心臓に違和感がある原因と対処法を、お医者さんに聞きました。
重たい病気かも…とお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでください。
心臓に違和感…これ大丈夫?
一時的に心臓(胸部)に違和感が生じている場合、一旦様子を見ましょう。
しかし…
心臓(胸部)が締め付けられるように痛い
息苦しさが続く
動悸
めまい
顔面蒼白
冷や汗
嘔吐
呼吸困難
意識障害
経験がないほどの心臓の痛み
心臓の違和感が夜間や安静時に出現する
これらの症状が出現している場合は、心臓疾患を発症している可能性があります。
循環器内科や心臓血管外科など、早急に医療機関を受診しましょう。
循環器内科を探す
心臓の違和感は「早めに病院へ」
早期改善や重症化を防ぐために、気になる症状がある場合は放置せず病院を受診してください。
心臓疾患は、症状の進行が遅いため放置しがちですが、徐々に心臓が疲弊しポンプ機能の維持が困難になると、あっという間に症状が現れ、悪化していきます。
心臓に違和感が生じる3つの原因
心臓に違和感がある場合、
自律神経の乱れ(ストレス)
狭心症
心筋梗塞
の可能性があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
原因① 自律神経の乱れ(ストレス)
自律神経が乱れると交感神経が刺激を受け、筋肉が緊張状態になります。
その結果、血糖値・血圧・心拍数が上昇し、心臓に違和感が生じると考えられています。
なりやすい人
責任感が強い人
几帳面な人
暴飲暴食ぎみな人
喫煙者
睡眠不足の人
違和感の特徴
息が詰まるような感覚
動悸
胸痛
胸の圧迫感
息切れ
めまい
これらの症状が現れるケースが多いです。
激しい怒り・ストレス過多・過度の緊張状態を感じたとき、心臓に違和感が生じやすいです。
自分でできる対処法は?
深呼吸をする
十分な睡眠時間を確保する
ウォーキング等の軽い運動を毎日行う
リフレッシュ法を見つける
禁煙する
原因② 狭心症
心臓の筋肉へ酸素を送る冠動脈の血流が悪くなり、心臓が酸素不足になることで起こる病気です。
心筋に必要な栄養分や酸素が届けられなくなり、心臓に違和感が生じると考えられています。
動脈硬化と痙攣(スパスム)が原因だと言われています。
なりやすい人
糖尿病
高血圧
高脂血症
肥満
喫煙
過食
偏食
ストレス過多
運動不足
塩分の過剰摂取
違和感の特徴
胸が重苦しい
胸に圧迫感がある
動悸
これらの症状が現れるケースが多いです。
動脈硬化が原因の場合は昼間に、血管の痙攣が原因の場合は朝方や夜中の寝ているときに起こりやすいです。
対処法は?
心臓の痛みや圧迫感、その他の症状がみられる場合は、速やかに循環器内科や心臓血管外科などのある医療機関を受診しましょう。
循環器内科を探す
原因③ 心筋梗塞
心臓に酸素・栄養分が届けられなくなり、心臓の一部が壊死する病気です。
動脈硬化などが原因で心臓の血管に血栓ができると、血流が止まります。その結果、心臓に酸素・栄養分が送られず心臓に違和感が生じます。
なりやすい人
糖尿病
高血圧
高脂血症
肥満
加齢
喫煙
過食
偏食
ストレス過多
運動不足
激しい運動後
塩分の過剰摂取
50歳以上の男性
60歳以上の女性
違和感の特徴
胸部の圧迫感
脈が速くなる
激しい胸痛
息切れ
めまい
これらの症状が現れるケースが多いです。
心臓に負担をかける動き(急な寒暖差・過度のストレス・運動など)により、症状が出現しやすくなります。
心臓の違和感が5~10分ほど続き、症状が激しくなる等の前兆がみられるケースもあれば、何の前触れもなく突如発症するケースもあります。
対処法は?
心筋梗塞の症状がみられる場合は、救急車を呼んでください。
無理に体を動かさず、その場で楽な姿勢をとり安静にして待ちましょう。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
日本臨床内科医会 自律神経失調症
厚生労働省 みんなのメンタルヘルス 動悸・めまい
9つの症状に要注意!
①下痢、便秘
食べたものを動かしていく蠕動運動が鈍くなると、腸での消化も滞り下痢を起こす場合があります。 さらに、腸内に溜まった便を直腸、肛門まで送るのが困難になり、外へ排泄できず、便秘を起こす場合もあります。
②逆流性食道炎(ガスが溜まる)
腸の動きが鈍くなっていると、胃酸の流れも滞るためガスが充満しやすくなります。 その結果、胃の入口である噴門部から逆流して食道に流れてしまうと、逆流性食道炎を起こすこともあります。 さらに逆流性胃腸炎は「食道がん」を誘発する恐れもあるため要注意でしょう。
③胃が圧迫される
横隔膜直下に位置する胃が圧迫されてしまうと、胃の動きが鈍くなり、胃の血流も滞ります。 すると、胃酸停滞、胃炎、胃潰瘍等を引き起こす場合があります。 また、締め付けられた状態で前屈みになると胃が強く圧迫されてしまい嘔吐してしまうこともあります。
④横隔膜が圧迫される
横隔膜が圧迫されて肺をつぶすように圧迫されると、肺が十分膨らまなくなり呼吸がしにくくなります。 すると、息切れを起こしやすくなります。
⑤胸腔内圧が上がる
胸腔(心臓、肺が入っている部分)内圧が上がると、心臓が膨らみにくくなり心臓に戻ってくる血液量が低下します。 その結果、血圧低下を引き起こす場合があります。 逆に心臓が頑張って機能しようとし、血圧が上昇する場合もあります。
⑥冷え、しびれ
締め過ぎにより腹部が圧迫されると、血流が悪くなる場合があります。 その結果、足の冷え、しびれ、むくみ等を起こすことがあります。
⑦色素沈着
ベルト等で締め付け過ぎることで、皮膚が黒ずむ色素沈着が起こる場合があります。
⑧骨が変形する
過度の締め付けによって、体がそのサイズに合わせようと無理をし、骨が変形してしまう恐れがあります。
⑨血流が悪くなる
締め付けると、本来はきちんと循環されるはずの血液の循環が悪くなり、細胞の老化促進や、身体のさまざまな部分の機能が衰退しやすくなると考えられています。
男女で締め付けの違いはあるの?
性別的な違いよりも、内臓脂肪(皮下脂肪)の付き方により負担の掛かり方が違ってくると考えられています。 過度の締め付けだけでも窮屈な状態にあるのに、それに加えてたっぷりの内臓脂肪が付いていると、さらに締め付けが強くなります。
楽な服装ばかりも考えもの
その場合、体に負担を掛けるような病的なことは起こらないと考えられます。 しかし、いつもゆるゆるゆったりの服装をしていると、ウエスト部への意識が低下してしまい、今度は逆に体型の維持が難しくなると考えられます。
健康的なスリーサイズってあるの?
健康的なスリーサイズは一概には言えません。 身長と体重を比較したBMI(体重kg ÷ (身長m)2 )が22という数値だと、病気になりにくく健康を維持しやすい体格です。 ただし、身長と体重でみた簡易的な目安のため、筋肉が少なく脂肪が多い人は、BMIが適正に出やすい傾向があります。 また、身長が高い方や筋肉質の方は、BMIが高くでる場合があり、BMIでは判断が難しくなります。 ウエストではなく、腹囲(おへその部分)が、 ●男性 85cm以上 ●女性 90cm以上 であれば、内臓脂肪が蓄積しているリスクが高まりますので、注意をしましょう。 ウエストの締め過ぎにより、体の代謝が阻害され、何らかの悪影響が及ぼされる恐れがあります。 とはいえ、洋服を素敵に着こなすためには多少の締め付けも時には必要ですよね。 胃や腹部を圧迫する時間を極力減らし、特に眠りにつく時は締め付けから解放させましょう。 ストレスを最小限にする工夫も大切ですね。 自分の体を労わりながら、おしゃれを楽しみましょう。
合わせて読みたい
2022-07-15
ダイエットしてるのに体重が減らない!
食事は減らしてるつもりなのに…なぜ?
そんなに食べていないのに体重が減らない原因を、栄養士さんに聞きました。
「タンパク質をしっかりとる」「糖質は食物繊維と一緒にとる」など、食事のとり方を詳しく解説します。
効率のよい運動方法も載せていますので、着実に痩せたい方は必読です。
食べていないのに痩せない!よくある「5つの原因」
運動をしていない
筋肉が少ない
生理前にダイエットしている
更年期による女性ホルモンの減少
便秘である
原因① 運動をしていない
運動しない人は、消費カロリーが少ないです。
摂取カロリーを消費カロリーが上回っていないと、食事量を減らしても痩せません。
特に、
デスクワークで「座りっぱなし」のことが多い
階段ではなく、エレベーター・エスカレーターをよく利用する
休日は家でのんびり過ごしていることが多い
といった方は、運動不足になりやすいです。
体重を減らすには、日常的に運動を行って消費カロリーを増やす必要があります。
原因② 筋肉が少ない
筋肉が少ない人は、基礎代謝量が低下するため、脂肪が燃焼されにくいです。
「基礎代謝」とは、安静時に生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー量のことです。
「筋肉量が少ない」サイン
階段や坂道などですぐに息切れしてしまう
同世代の方と比べて歩くスピードが遅い
立ったまま靴下がはけない
冷えを感じやすい
基礎代謝量は、加齢とともに徐々に減少していきます。特に30歳以上になると、10~20代よりも痩せにくくなることが多いです。
17歳と30歳で基礎代謝によるエネルギー消費量を比べると、1日あたり180kcal差があるとされています(体重50kgの場合)。
特に、
運動不足
タンパク質が不足した食生活
などに当てはまる方は、筋肉量が低下しやすいので注意が必要です。
原因③ 「生理前」にダイエットしている
生理前は体がむくみやすく、体重も増えやすいです。
この時期にダイエットを頑張っても、他の時期に比べて結果が出にくいと言えます。
女性はホルモンの影響を受けて、約1ヵ月の月経周期で体の状態が変動します。
排卵後から生理前は、代謝を上げる「エストロゲン」の分泌量が減り、「プロゲステロン」の分泌量が増える時期です。
「プロゲステロン」が増えると、妊娠に備えて栄養・水分を体に蓄える作用が働くため、生理前のむくみが発生します。
生理前の体重増加は気にしすぎなくてOK!
生理前の1〜3kg程度の体重増加は、女性の体にとって自然なサイクルです。
この時期は体重が減りにくいものなので、気にしないでよいでしょう。
ただし、生理前に増えた体重が生理後に元に戻らない人は、食欲のコントロールがうまくできていない可能性があります。
その場合は、体重を記録して「生理との関連」を確認してみるのもおすすめです。
原因④ 「更年期」による女性ホルモンの減少
更年期は、女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が減少します。
エストロゲンには脂肪の代謝を促す働きがあるため、減少することで痩せにくくなります。
閉経前後の約10年間(一般的に45〜55歳頃)を「更年期」といいます。
※閉経時期の平均は50歳頃ですが、個人差があります。
40代以上の女性で「痩せにくい」という場合は、更年期が関係している可能性が高いです。
「更年期」のサイン
のぼせ・顔のほてり
脈が速くなる
動悸・息切れ
異常な発汗
血圧が上下する
耳鳴り・めまい
頭痛
イライラ・不安感
不眠
など
原因⑤ 便秘
便秘により腸内環境が悪くなると、代謝機能が低下するため、体重が減りづらくなることがあります。
特に、
不規則な食事
栄養バランスの偏った食事
運動不足
ストレスが多い
といった生活を送っている方は、便秘になりやすいです。
また、40歳を過ぎた頃からは、更年期による自律神経の乱れも便秘の原因となります。
「痩せにくい食生活」ではありませんか?
「糖質に偏った食事」をしている
タンパク質が不足している
食事量が少なすぎる
食事量を減らしていても、栄養バランスに問題があると、体重が減りづらくなります。
NG食生活① 糖質に偏った食事をしている
ご飯・パン・麺類ばかり食べる
お菓子で食事を済ませる
など、食生活が糖質に偏っていると脂肪がつきやすくなります。
これは血糖値が上昇したときに分泌される、「インスリン」というホルモンが原因です。
糖質の摂取は、1日の摂取エネルギー量の50~65%が適切です。
食事全体の比率で糖質がこれを上回っている人は、食事量自体が少なくても太りやすくなってしまいます。
NG食生活② タンパク質が不足している
肉・魚・卵を食べないダイエットはNGです。
タンパク質は筋肉の材料となる栄養素なので、不足すると筋肉が減少してしまいます。
筋肉が減少することで一時的には体重が減っても、基礎代謝が低下して結果的に痩せにくい体になってしまいます。
NG食生活③ 食事量が少なすぎる
極端な食事制限
特定の食品のみを食べる
といったダイエットは、体重が減りづらくなります。
食事量が少なすぎると、体がエネルギー消費量を抑えて、脂肪をため込もうとしてしまいます。
偏った食事で「ビタミン」や適度な「糖質」が不足していると、体脂肪の燃焼が滞ります。
また、「食物繊維」不足による便秘も、“食べてないのに体重が減らない”原因になるでしょう。
しっかり痩せるための「食事・食べ方のルール」
ダイエットのためには、食事の量を減らすだけでなく、栄養バランスや食べ方に注意する必要があります。
タンパク質をしっかりとる
糖質は「食物繊維」と一緒にとる
良質な油を適切にとる
1日3食、規則正しく食事する
よく噛んでゆっくり食べる
といったことを普段から意識してみましょう。
ルール① タンパク質をしっかりとる
タンパク質は、筋肉量を増やし、基礎代謝を上げるために必要な栄養素です。
女性(18〜49歳):1日50g
男性(18〜49歳):1日65g
を目安※に、しっかりとりましょう。
(または、体重1kgにつきタンパク質1g目安)
※トレーニングで運動量が多い方はもう少し多くしてみるのもよいでしょう。
タンパク質が豊富な食品
肉類
魚類
卵
大豆製品 など
1食で集中して摂るよりも、3食に分けて摂ると、筋肉の栄養源となりやすく、おすすめです。
栄養素は食事から摂ることが基本ですが、どうしても不足してしまう場合にはプロテインを利用するのも一つの方法です。
※プロテインは「ビタミン」や「ミネラル」などが含まれているものが多いので、他の栄養素の摂りすぎには注意しましょう。
ルール② 糖質は「食物繊維」と一緒にとる
おすすめの食べ物
生野菜サラダ
海藻の酢の物
きのこを使用した汁物
こんにゃくの煮物
大麦入りのおにぎり
低糖質のブランパン
食事の際は主食だけでなく、食物繊維を含む野菜・海藻なども一緒に食べましょう。
食物繊維は食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
食事では、まず食物繊維から食べるようにしましょう。
ルール③ 「良質な油」を適切に摂る
魚を積極的に食べる
サラダや豆腐に、えごま油・亜麻仁油をかける
などの方法で、良質な油を適切に摂っていきましょう。
良質な油には、血糖値の急上昇を抑え、食事の腹持ちをよくしてくれる作用があります。
脂質はダイエットの敵というイメージがあるかもしれませんが、適度に摂る分には効果的です。
※脂質の目標量は、1日の摂取エネルギー量の20~30%です。
良質な油を含む食品
いわし・さばなどの青魚
えごま油(シソ油)
亜麻仁油
ルール④ 1日3食、規則正しく食事する
欠食せずに、1日3食、規則正しく食べるようにしましょう。
空腹時間を長くさせないことで、次の食事での血糖値の急上昇を抑えられます。
夕食が遅くなってしまうときは…
どうしても夜ご飯が遅くなる場合は、夕方に200kcal程度を目安に「間食」をとるとよいでしょう。
その後の夕食は、間食をとった分を減らして食事量を調節してください。
ルール⑤ よく噛んでゆっくり食べる
よく噛んでゆっくり食べると、満腹中枢が刺激されて、食事量を抑えやすくなります。
さらに、食後のエネルギー消費量が増加するという研究結果もあります。
食事のメニューでは、
固い食材
繊維質のもの
を意識的に取り入れると、自然と噛む回数が増えて食事がゆっくりになります。
“噛みごたえ”のある食品
玄米
ごぼう
豆類
芋類
キャベツ
白菜
早食いになりやすいので、「柔らかいものばかりの食事」は避けましょう。
早食いは満腹感を得られにくく、胃腸に負担をかけてしまいます。
「筋トレ+有酸素運動」で脂肪を燃焼させよう
痩せるためには「食べない」だけでなく、運動でカロリーを消費することが重要です。
筋トレ → 基礎代謝量を増やす
有酸素運動 → 脂肪の燃焼を促す
といった作用があるため、「筋トレ+有酸素運動」で組み合わせてダイエットを行うと、脂肪が燃焼されやすくなります。
筋トレは「スクワット」がおすすめ
「スクワット」の正しいやり方
脚を腰幅~肩幅に開いて立つ
つま先はひざと同じ向きにする
手は胸の前で軽く組む
太ももと床が並行になるように、お尻を下げる
お尻の力を抜かないようにしつつ、ゆっくりと元の位置に戻す
※10回1セットとして、1日3セット行いましょう。
下半身には大きな筋肉があるため、鍛えると効率よく筋力アップできます。
これから筋トレを始める方には、太もも・お尻の筋肉を鍛える「スクワット」をおすすめします。
有酸素運動は「無理なくできるもの」をやろう
有酸素運動の例
ウォーキング
ジョギング
サイクリング
水泳
有酸素運動は、1日30分以上・週2日以上を目安に行いましょう。
継続して行うことが大切になるため、ご自身に合った無理のないメニューをおすすめします。
運動に慣れていない方は、ウォーキングから始めるとよいでしょう。
まずは1カ月チャレンジしてみて
ダイエットはすぐに結果が出るものではないため、長期的な視点で行う必要があります。
個人差はありますが、まずは1カ月チャレンジして、体重や体の変化を見てみましょう。
体重1kgを減らすには7200kcalのエネルギー消費が必要になります。
食事や運動で1日240kcal減らしたとしても、1kg落とすには1ヵ月かかる計算になります。
3日や1週間などの短期間で体重が減少した場合、そのほとんどは水分によるものです。
また、極端な食事制限は一時的に体重が減りますが、健康を損なう恐れがあるため、おすすめできません。
食事内容を見直す・運動を習慣化するといった着実な方法で、地道に続けていきましょう。
▼参考
エネルギー消費量の測定方法|健康長寿ネット(公益財団法人長寿科学振興財団)
加齢とエネルギー代謝|e-ヘルスネット(厚生労働省)
便秘と食習慣|e-ヘルスネット(厚生労働省)
平成28年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省
令和元年 国民健康・栄養調査|厚生労働省
「日本人の食事摂取基準」(2020年版)|厚生労働省
ダイエット|e-ヘルスネット(厚生労働省)
Chewing increases postprandial diet-induced thermogenesis. Yuka Hamada & Naoyuki Hayashi, Scientific Reports, 2021