医師監修|大人のアトピー性皮膚炎は「体質改善」で治る?食事のポイントも解説

更新日:2023-01-31 | 公開日:2023-01-31
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医師監修|大人のアトピー性皮膚炎は「体質改善」で治る?食事のポイントも解説

大人のアトピー性皮膚炎は体質改善で治る?

アトピー性皮膚炎は「体質改善」でよくなるのかどうか、お医者さんに聞いてみました。

体質改善で効果が出た人の体験談も紹介するので、アトピーの症状を抑えたい人は必読です。

監修者
経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

大人のアトピー性皮膚炎は「体質改善」で治る?

医師女性

アトピーは遺伝的な要因も影響しています。そのため、体質改善により「アトピー体質」自体を治すことはできません

ただし、体の調子を整えることで、免疫反応を調整し、症状を抑えられることもあります。

なお、ストレスがアトピー性皮膚炎の要因となっている場合は、ストレスにつながる生活環境を変えるだけでも症状を抑えることが可能です。

アトピー症状が出やすい人の特徴

  • 敏感肌で肌が乾燥しやすい
  • ほかにもアレルギーがある
  • 睡眠不足
  • 疲労過多
  • 過度の飲酒・喫煙
  • ストレスが多い
医師女性
上記に該当する人は、肌のバリア機能が低下しやすく、炎症を起こしやすいです。
また、免疫機能のバランスも悪くなるため、アトピーの症状が出現しやすいと考えられます。

アトピー症状を抑えるために!生活習慣の3ポイント

  1. 規則正しい食生活を送る
  2. 肌を清潔に保つ
  3. 上手にストレスを発散する

アトピーの症状を抑えるために、上記の3つを習慣にしましょう。

① 規則正しい食生活を送る

医師女性

1日3食、栄養バランスのとれた食事をとり、腸内環境を整えましょう。

腸内環境がよくなることで免疫機能が整い、アトピーの症状緩和につながる可能性があります。

1回の食事で主食・主菜・副菜2品をとると、バランスよく栄養を摂取できます。
もずく・ヨーグルト・果物などは、腸内環境の改善が期待でき、手軽に食べられるのでおすすめです。

食事の時間にも気を付けよう

胃腸の負担を減らすために、

  • 食事の間隔を3時間あける
  • 就寝の3時間前までに夕飯を済ませる
  • 夕食と朝食は8時間あける

といった食事のリズムを作りましょう。

胃腸の調子がよくなると、栄養の吸収が効率よく行われるため、アレルギー反応を抑えることが期待できます。

② 肌を清潔に保つ

シャワー

  • 汗をかいたらこまめにシャワーを浴びる
  • 室内を適温・適湿にして過ごす
  • 爪は短く切る(かきむしるのを防ぐため)

上記の方法で肌の清潔を保つことで、アトピーの悪化を予防できます。
なお、1日に何度もシャワーを浴びる場合は、肌を保護している皮脂などを落としてしまうため、ボディソープの使用を控えましょう。

季節別の室内の適温・適湿

室温:25~28度
湿度:45~60%
室温:18~22度
湿度:55~65%

③ 上手にストレスを発散する

医師女性

ストレスがたまっているときは、上手に気分転換することが大切です。

  • 自然が豊かな公園で散歩をする
  • カラオケで歌う
  • ゲームをする
  • 友人や家族とおしゃべりする

など、自分が好きなことをする時間を確保して、こまめにストレスを発散しましょう。

耐えられないストレスがあるときには、逃げることも大切です、
仕事などで、期待に応えようと頑張り過ぎないようにしてください。

腫れや赤みを繰り返すときは病院へ

かゆみだけでなく、

  • むくみのような腫れ
  • 皮膚が赤くなる(発赤)

といった症状を繰り返す場合は、「皮膚科」で相談しましょう。
放置していると、さらに症状が悪化する恐れがあります。
病院では、薬を使った治療や紫外線を用いた治療により、アトピー性皮膚炎の症状改善を図ります。

皮膚科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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