待望の市販化!「フルナーゼ点鼻薬」!薬剤師が効果的な使用法を解説!

更新日:2020-05-29 | 公開日:2019-12-27
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待望の市販化!「フルナーゼ点鼻薬」!薬剤師が効果的な使用法を解説!

ステロイド点鼻薬は、以前から重症例や花粉飛散のピーク時に飲み薬と併用してアレルギー性鼻炎の治療に貢献してきましたが、現在では軽症から第一選択薬として位置づけられ、症状が出始めたら初期段階からステロイド点鼻薬を導入する治療法が主流になりつつあります。

2019年11月1日、医療用医薬品として活躍してきた「フルナーゼ点鼻薬」がついに市販薬として登場しました!

医療用と同じ成分が配合されているため高い効果が期待できます!

今回は「フルナーゼ点鼻薬」の正しい使い方、注意すべき点などを解説していきたいと思います。

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執筆者
三井 祥隆 先生


薬剤師

三井 祥隆先生

経歴

6年制薬科大学卒業後、ドラッグストアで市販薬アドバイザーとして勤務。 その後調剤薬局併設ドラッグストアにて勤務し、現在に至る。 消費者のみなさんに、より安全で効果的に医薬品等を使用して欲しいと思い、ライティングを通して情報発信をしております

1.フルナーゼ点鼻薬ってどんな薬?

1-1. フルナーゼ点鼻薬の有効成分

フルナーゼ点鼻薬には医療用と同じ成分である「フルチカゾンプロピオン酸エステル」が同量配合されています。
この「フルチカゾンプロピオン酸エステル」は、高い抗炎症作用を持つステロイド系の成分です。
ステロイドと聞いて副作用が心配と感じる方もいらっしゃると思いますが、ご安心ください。
「フルチカゾンプロピオン酸エステル」は、皮膚表面・粘膜で抗炎症効果に優れたステロイド剤として効果を発揮した後、体の中に吸収されると素早く分解されるように改良されているので副作用の心配はほとんどありません。

1-2. フルナーゼ点鼻薬の特徴

<医療用と同成分・同量配合!>
医療用医薬品である「フルナーゼ点鼻液 50μg56噴霧用」を要指導医薬品として販売開始した季節性アレルギー専用の点鼻薬ですので安全性と実績に信頼があります。
医療用と同じ有効成分である「フルチカゾンプロピオン酸エステル」が同量配合されており、花粉症の症状に優れた効果を発揮します。

<花粉症の3大症状全てに有効!>
花粉症などのアレルギー性鼻炎の3大症状である、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりの全てに対して優れた改善効果を発揮します。

<1日2回で効果が続く>
頻繁に点鼻する必要はありません。花粉飛散初期から中・後期を通して、1日2回、朝・夕に使用することで24時間十分な効果が持続します。

<マイクロミスト処方>
特殊な容器を使用し、有効成分をマイクロミストとして噴霧するため、鼻粘膜に優しく直接届き、鼻粘膜刺激による痛みを軽減します。
また、有効成分が長時間患部にとどまる効果も期待できます。

<副作用の心配がほとんどない>
フルナーゼ点鼻薬の有効成分であるフルチカゾンプロピオン酸エステルは、「アンテドラッグ」と呼ばれる特殊設計の薬剤であるため、皮膚表面や粘膜で抗炎症効果を発揮した後、体の中に吸収された時は素早く分解さ、薬効がなくなります。
そのため、全身に作用することはなく、副作用のリスクが低減されているのです。

<眠気の心配なし>
フルナーゼ点鼻薬には眠気を誘発する成分は一切含まれていません。判断力や集中力の低下による日常生活への影響や制限事項がないため、車の運転なども安心して行うことができます。

2.フルナーゼ点鼻薬の正しい使い方

15歳以上、通常1日2回朝夕、左右の鼻腔内にそれぞれ1噴霧ずつ。
※1日最大4回(8噴霧)まで使用することもできますが、使用間隔は3時間以上おいてください。
※症状が改善すれば使用回数を減らしてください。症状が再び悪化した場合は、使用回数を増やしてもかまいません。
※1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください。

3.フルナーゼ点鼻薬の注意点は?

3-1. 即効性はありません!

フルナーゼ点鼻薬は、炎症を沈めることで効果を発揮するタイプのお薬ですので、血管収縮剤のように噴霧してすぐに鼻の通りが良くなるような即効性は期待できません。1〜3日ほどで効果が実感できるでしょう。
継続して使用することで効果を発揮しますので、1回使って効果が感じられないからといってすぐに使用をやめたりしないようにしましょう。
根気よく継続することで効果が実感できます。

3-2. 1年間に3ヵ月を超えて使用しないようにしましょう!

フルナーゼ点鼻薬は安全性の高いお薬であるということを繰り返しお伝えしてきましたが、もちろん副作用が全くないわけではありません。
効果を実感し、これは使える!と思っても、1年中ずっと使い続けるということは絶対にしないでください。
説明書にも記載されている通り、使用は1年間で3ヵ月以内にとどめましょう。

3-3. 鼻腔に傷がある時は使用を控えましょう。

フルナーゼ点鼻薬の有効成分であるフルチカゾンプロピオン酸エステルには、免疫機能を抑制する作用もあります。そのため、傷などの化膿しているところが悪化してしまう恐れがあります。
鼻腔内に化膿しているような傷がある時は使用を控えるようにしましょう。

3-4. きちんと上を向けて噴霧しましょう。

横向きに噴霧をし続けると、鼻中隔など、その部位の粘膜が弱ってしまい、鼻血が出やすくなることがあります。場合によっては傷ついてしまう恐れもあります。
薬剤の効果を最大限に引き出すためにも、上を向けて正しく噴霧することが大切です。

4.フルナーゼ点鼻薬に副作用はあるの?

フルナーゼ点鼻薬は安全性の高いお薬です。
副作用が全くないわけではありませんが、通常の使用範囲であれば、飲み薬のステロイドにみられるような全身性の副作用はまずありません。
よく見られるものとしては、鼻の刺激感や刺激痛、乾燥感などがあります。
しかし、これらは心配いらないことがほとんどです。大抵の場合は継続可能です。

5.フルナーゼ点鼻薬はネット通販では買えない!?

フルナーゼ点鼻薬は優れた効果が期待でき、安全で使いやすいお薬ですが、今のところ は「要指導医薬品」というものに分類されておりネット通販で購入することはできません。(2019年12月時点)


要指導医薬品とは、初めて市販医薬品として市場に登場したもので、慎重に販売する必要があります。
販売の際には、薬剤師が対面で書面を用いて説明を行うことが義務付けられているため、インターネット等での販売が出来ないのです。
また、実店舗では、薬剤師の説明を聞かずに購入することがないよう、購入者が直接手に届かない場所に陳列することとなっています。

6.こんな時は病院に

フルナーゼ点鼻薬は優れた効果を持つお薬です。継続して使用することで効果が実感できます。

正しく継続して使用しても全く効果が感じられない場合は、通常のアレルギー性鼻炎ではなく、何か他の重大な疾患である可能性も考えられます。

しばらく使用しても効果が得られない場合や、悪化してしまった場合は早めに医療機関を受診しましょう。

7.まとめ

フルナーゼ点鼻薬は副作用の心配が少なく、優れた効果が期待できる点鼻薬です。
また、眠くなる成分が入っていないため、判断力や集中力の低下による日常生活への影響や制限事項もありません。
血管収縮薬とは違い、噴霧直後に効果を実感できるものではありませんが、1〜3日継続して使用することで効果を発揮します。
注意点としては、使用期間は1年間に3ヶ月以内にとどめる必要があること、化膿している部位への使用は避けることがあります。
また、市販薬として流通してからまだ日が浅いため販売は慎重に行われており、インターネット通販などでは販売できず、薬剤師の対面による書面を用いた説明を受けなければなりません。


購入の際には薬剤師が在籍している薬局・ドラッグストアを探しましょう。
市販薬として解禁されたフルナーゼ点鼻薬が花粉症に苦しむ皆様の救いになると確信しております!
花粉症シーズンにフルナーゼ点鼻薬を是非お試しください!

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