微熱が続くのはなぜ…?
これって危険な病気…?
長引く熱の原因と対処法を、お医者さんに聞きました。
深刻な病気が隠れていることもありますので、注意が必要です。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
微熱が続くのは病気のせい?
微熱がずっと続いています…。これは、何かの病気なのでしょうか?

※ただし、女性の場合は生理前の高温期(10~14日前)に微熱が続くことがあるので、この期間であれば過剰に心配する必要はありません。
「何の病気か自分では分からない」ときは?

まずは、内科を受診して、体に異常がないかを検査・診察を受けましょう。
早期受診することで、微熱の原因となる病気を発見できる可能性が高まります。
また、原因が重い病気であった場合、放置すると命にかかわるリスクがあるので、微熱が続くときは速やかに病院へ行きましょう。
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病気① 慢性疲労症候群
検査をしても悪い部分が見つからず、極度の疲労感・倦怠感・微熱などが6ヶ月以上続く病気です。
はっきりとした原因はわかっていません。
免疫機能が脳に何らかの影響を与えていると考えられています。
こんな症状が出ていたら要注意!
- 極度の疲労感
- 倦怠感
- 集中力の低下
- 喉の炎症
- 頭痛
- 関節痛
- 腹痛
- 筋肉痛 など
発症しやすい人
子どもから高齢者まで幅広い世代で起こる病気です。
特に、中年女性に多くみられます。
病院に行くべき?
自分で治すことは困難です。
病院での治療をおすすめします。
病院に行く目安
- 微熱が1週間以上続く
- 体を起こすことが辛い
- 起きられない
これらの症状が続く人は、病院で診察・検査を受けましょう。
受診するのは何科?
内科を受診し、検査を受けましょう。
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病気② 結核
結核菌が体内に入り、増殖することによって発症します。激しい熱よりも、微熱が続くことが多いです。
一般的には肺結核が多くみられますが、腸やその他の臓器で増殖することもあります。
こんな症状が出ていたら要注意!
発症しやすい人
免疫力が下がっている高齢者が発症しやすいですが、若い方も発症します。
病院に行くべき?
結核は指定感染症です。すみやかに病院へ行きましょう。
微熱や咳が1週間以上続く場合は、病院を受診してください。原則、入院をして治療します。
受診するのは何科?
内科を受診し、検査を受けましょう。
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病気③ 悪性腫瘍
体内で腫瘍細胞が増殖し、健全な臓器まで侵食する病気です。
原因はわかっていませんが、腫瘍によっては、ストレス・遺伝・生活習慣が影響していると考えられています。
こんな症状が出ていたら要注意!
発症しやすい人
子どもから高齢者まで幅広い世代で起こる病気です。
病院に行くべき?
微熱が続く場合は、病院を受診してください。
がんは早期発見・治療が重要になります。
受診するのは何科?
内科を受診し、検査を受けてください。
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2020-12-02
37度の微熱が続いている…これはなぜ?
長引く微熱の原因と対処法を、お医者さんに聞きました。
病気の可能性や病院に行く目安も解説します。
37度の微熱が続く…原因7つ
37度の微熱が続く時、考えられる原因は「体の一時的な変化」である場合と「病気」の2つの場合が考えられます。
体の一時的な変化の原因は
自律神経の乱れ
ホルモンバランスの乱れ
病気の可能性がある原因は
風邪
慢性疲労症候群
アレルギー反応
膠原(こうげん)病(自己免疫疾患)
がん
などの可能性があります。
微熱は風邪などのウイルス感染以外にも、自律神経の乱れやホルモンバランスによっても出ることがあります。
微熱以外に症状がなく、日常への支障を感じていない場合は、一旦様子を見てもよい場合があります。
それぞれ、ひとつずつ詳しく説明していきます。
原因① 自律神経の乱れ
ストレスや疲労、生活習慣の乱れによって自律神経のバランスが乱れると体温を上手く調節できなくなります。
交感神経が過剰に働くと体温が上がりやすくなったり、副交感神経が弱まると体温がうまく下げられなくなったりするため、微熱の状態が続きやすくなります。
自律神経とは心臓を動かしたり、体温を調整したり、消化を助けたりと、私たちが意識しなくても働いている神経のことです。
自律神経は活動時に体を元気にする「交感神経」と、休息時に体をリラックスさせる「副交感神経」がありますが、このバランスが崩れることで体温をうまく調整できなくなり、微熱が続くことがあります。
熱はどれくらい続く?
自律神経の乱れによる微熱の期間は人によって異なりますが、多くの場合は数日から数週間です。
ただし、原因となるストレスや疲労が解消されないと、長引くこともあります。
1か月以上微熱が続く場合や、他の症状が強く現れる場合は、別の病気の可能性もあるため、医師の診察を受けてください。
【見分け方】熱以外の症状
だるさや疲労感
頭痛やめまい
手足の冷えやほてり
夜中に目が覚める
食欲不振
便秘や下痢
全身の疲れや、朝起きたときの倦怠感を感じることが多いです。
また、血管のコントロールがうまくいかず、手足が冷える一方で顔だけがほてるなど、体温調節が乱れることがあります。
自律神経は消化器官もコントロールしているため、食欲不振、胃もたれ、便秘や下痢などが起こることがあります。
自分でできる対処法
自律神経の乱れによる微熱を改善するには、生活習慣を整え、体と心をリラックスさせることが大切です。
深呼吸や軽いストレッチ
ヨガなどの軽い運動
湯船に浸かる
生活リズムを整える
特にストレスや疲労が重なると自律神経が乱れやすくなります。ストレスや疲れを溜め込まず、心と体をリラックスさせることが大切です。
原因② ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」のバランスが乱れると体温が上昇します。
特に排卵後に分泌が増える「プロゲステロン」は妊娠しやすい環境を整える役割があるため体温を上昇させ、微熱が出ることがあります。
ホルモンバランスは
生理周期
妊娠
更年期
などによって大きく影響を受けます。
特に生理周期の場合は排卵期の度にホルモンバランスが乱れるため、微熱が出やすく感じることがあります。
また、女性ホルモンの分泌が乱れるとストレスが増えて自律神経にも影響を与えるため、自律神経が乱れて結果微熱が続くこともあります。
更年期(40代~50代)では、ホルモンの分泌が不安定になるため、体温調節がうまくいかなくなります。その結果、微熱を感じることがあります。
熱はどれくらい続く?
体温を上昇させる「プロゲステロン」は排卵後に分泌が増えるため、排卵後から次の月経までの約2週間、37度の微熱が続くことがあります。
更年期の場合は数日から数週間程度のことが多いですが、場合によってはもっと長引くこともあります。
【見分け方】熱以外の症状
肌荒れや乾燥が増える
疲労感や眠気がひどい
月経が原因の場合
微熱が出てから2週間ほどで生理が来る
まれに生理周期が乱れる
生理痛がひどくなる
など
更年期症状
のぼせやほてり
汗をかきやすくなる
イライラや不安感が強まる
など
自分でできる対処法
体を温める
深呼吸やアロマテラピーでリラックス
大豆製品をしっかり摂る
軽い運動
睡眠をしっかりとる
冷えはホルモンバランスを崩す原因になります。腹巻きや靴下を履くなどして体を温め、冷たい飲み物を控えましょう。
また、豆製品(納豆、豆腐、豆乳)には、ホルモンバランスを整える「イソフラボン」が含まれているので積極的に摂るのがおすすめですよ。
原因③ 風邪
風邪にかかると、体はウイルスと戦うため免疫反応を起こします。
免疫細胞が活発になる過程で熱が出やすくなったり、鼻やのどの炎症が広がることで体温が上がったりするため、37度前後の微熱が続くことがあります。
風邪はウイルスが鼻やのどなどに感染、炎症を引き起こしておこります。風邪を引き起こすウイルスは200種類以上あり、ウイルスによっては軽度の症状で微熱だけが続くこともあります。
風邪をひいた時に熱が出るのは、体がウイルスと戦っている証拠。
体温を上げることでウイルスの働きを弱めようしていたり、免疫細胞がウイルスを排除しようと活発に働いているため、熱が出るのです。
熱はどれくらい続く?
風邪が原因で微熱が続く期間は3~5日程度が一般的です。ただし、疲労が溜まっていたり、十分な休養が取れていない場合は、1週間以上続くこともあります。
微熱が1週間以上続く場合は、別の病気(例えば、副鼻腔炎や肺炎など)の可能性もあるため、医師に相談しましょう。
【見分け方】熱以外の症状
鼻水、鼻づまり
のどの痛みや違和感
軽いだるさや疲労感
風邪が原因で微熱が続く場合は、鼻やのどの症状が出るのが特徴です。
自分でできる対処法
十分な休養をとる
こまめな水分補給
湿度を50~60%に保つ
栄養をしっかり摂る
免疫機能を高めるためには、十分な休養がとても大切です。睡眠は7~8時間しっかり取り、無理に仕事や家事をしないよう心がけましょう。
また、部屋を暖かくして湿度を保ちましょう。ウイルスは乾燥した環境で増えやすいので、湿度は50~60%に保つと良いです。加湿器を使うか、濡れタオルを部屋に干すのも効果的です。
原因④ 慢性疲労症候群
慢性疲労症候群は、日常生活が困難になるほどの強い疲労感が長期間続く病気です。
免疫や自律神経の働きに異常が生じることで、体温調節がうまくいかなくなり37度前後の微熱が長期間続くことがあります。
慢性疲労症候群は単なる「疲れ」や「過労」とは異なり、十分に休んでも疲労感が改善しません。
免疫系の過剰反応や自律神経の乱れ、エネルギー代謝の低下などによって起こると考えられています。
熱はどれくらい続く?
数カ月から数年など、長く続くことがあります。
ただし熱の程度は日によって変動することが多く、調子が良い日は体温が正常に戻ることもあります。
慢性疲労症候群は現時点では決定的な治療法は確立されていませんが、医療機関では薬物療法を中心に対処してもらえます。
つらい場合は迷わずに病院へ行くようにしましょう。
【見分け方】熱以外の症状
疲れが休んでも改善しない
ほんの少しの動きでも疲れる
長時間寝ても疲労感が取れない
不眠や浅い眠りが多い
頭痛、筋肉痛、関節痛などがある
集中力や記憶力の低下
のどの痛みやリンパ節の腫れ
慢性疲労症候群は、極度の疲労感が続いているのが特徴です。
寝ても回復しない、常に疲れが抜けない、少し動いただけでも疲れるなどの特徴がある場合は医療機関へ相談してみるのもいいでしょう。
自分でできる対処法
慢性疲労症候群の治療法はまだ確立されていませんが、日常生活でできる対策を少しずつ行うのもいいでしょう。
生活の中にこまめな休憩を取り入れる
瞑想、ヨガ、深呼吸などをこまめに行う
栄養をバランスよく摂る
原因⑤ アレルギー反応
花粉やハウスダスト、食物や動物などのアレルゲンに触れた場合に起こるアレルギー反応でも、微熱が出ることがあります。
アレルギー反応とは、体の免疫システムが本来無害なもの(アレルゲン)に対して過剰に反応する状態を指します。
アレルギー反応による微熱は、体の炎症反応が原因です。
花粉やハウスダストなどのアレルゲンに接触すると免疫細胞が過剰に反応し、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。この化学物質が体の中で炎症を引き起こし、微熱として現れることがあります。
熱はどれくらい続く?
通常、アレルゲンに触れなくなれば治まることが多いです。
例えば、花粉症の場合は花粉の季節が終われば症状が治まります。
【見分け方】熱以外の症状
鼻や目のかゆみ
皮膚のかゆみや湿疹
咳やのどの違和感
目の充血や涙目
自分でできる対処法
アレルゲンを避ける
マスクを着用する
体を温めすぎない
湿度を高く保つ
アレルギーによる微熱へ対処するには、なによりもアレルゲンを取り払うことが大切です。外出時にマスクを着用し、帰宅後は服を払ってから家に入るように心がけましょう。
また、乾燥すると鼻や喉の粘膜が弱くなり、アレルゲンの影響を受けやすくなります。加湿器などで適切な湿度(40~60%)を保つことが重要です。
原因⑥ 膠原病(こうげんびょう)
膠原病は、自己免疫疾患の一種で、体の免疫システムが自分自身の細胞や組織を攻撃してしまう病気の総称です。
免疫系の異常による炎症が体内で起こるため、37度前後の微熱が出ることがあります。
自己免疫疾患では、免疫システムが誤作動を起こし、体内で慢性的な炎症が続きます。この炎症によって体温が少し高くなります。
また、炎症を引き起こす物質(サイトカイン)が体内で増えることで体温調節に影響を与え、微熱を引き起こします。
膠原病が疑われる場合は早めに専門医に相談して、正確な診断と治療を受けることが大切です。
熱はどれくらい続く?
炎症が強い場合は、微熱が数週間~数か月続くこともあります。
症状の強さや期間は個人差があるため、定期的な検査で病状を管理することが大切です。
【見分け方】熱以外の症状
関節痛、筋肉痛
倦怠感、疲労感
指先や顔の皮膚が硬くなることもある
赤い発疹が出ることもある
目や口の乾燥が強く出ることもある
自分でできる対処法
体を冷やさない
ストレスをためない
野菜や魚、ナッツ類を積極的に摂る
青魚、果物を食べる
適度な運動
膠原病の治癒には医療機関での治療を受けることも重要です。
自己管理では免疫力を上げることが大切。ストレスは免疫の乱れを悪化させる原因になります。リラックスできる時間を作り、ストレスをため込まないようにしましょう。
また、野菜や魚、ナッツ類、オメガ3脂肪酸が豊富な青魚や、抗酸化作用のあるビタミンCを含む果物を積極的に食べるように心がけるとよいでしょう。
原因⑦ がん
がんは、体を構成する細胞の一部が異常に増殖する病気です。
がん細胞が体内で増えると、体はそれを排除しようと免疫システムが働きます。この免疫反応により炎症が起きることがあり、微熱の原因となります。
がんは早期発見が最重要です。
原因不明の微熱が続く場合には自分で原因を特定しようとせず、すぐに医療機関へ相談することが大切です。
【見分け方】熱以外の症状
体重減少
疲労感が取れない
持続する痛み
しこりや腫れ
皮膚の変化
など
食事の量が変わらないのに短期間で大幅に体重が減る場合は注意が必要です。
ですが、以上はあくまでも目安です。少しでもがんの可能性を感じたら迷わずに病院へ行きましょう。
自分でできる対処法
がんが疑われる場合は、自分でできる対処法は限られています。
十分な休養を取り、栄養バランスをしっかり整えた食事をとりながら、早期に医療機関を受診しましょう。
37度の微熱…インフルエンザの可能性はある?
37度の微熱でも、インフルエンザの可能性はあります。
感染初期の場合や免疫力が低下している人の場合は高熱が出にくいことがあるためです。
インフルエンザは、一般的に高熱(38~40度)が特徴的な病気として知られていますが、場合によっては37度台の微熱から始まることもあります。
例えば、ウイルスが体内で増え始めた初期段階では、免疫反応がまだ完全に活性化していないため、高熱が出ないことがあります。
また、インフルエンザが軽症の場合、微熱や軽い症状だけで済むことも。高齢者や免疫力が低下している人では、高熱が出にくいことがあります。
微熱だからといって安心せず、医療機関で検査を受けることが大切です。
お風呂は入ってOK?
37度の微熱がある時でも、体調が安定していればお風呂に入っても大丈夫です。
ただし、
38度の以上の高熱がある時
体が極端にだるい時
などは避けるようにしましょう。
微熱の時にお風呂に入るメリット
実は、微熱の時にお風呂に入ることでいい効果をもたらす場合があります。
血行が良くなり疲労回復の手助けになる
リラックスして自律神経が整いやすくなる
発汗で老廃物が体外に出やすくなる
などが考えらえます。
お風呂に入ると体が温まり、血流が良くなります。これにより、体内の老廃物が排出されやすくなり、疲労回復や微熱の改善が期待できます。
また、お風呂に入ると体が温まり、血流が良くなります。これにより、体の緊張がほぐれ、副交感神経が働いてリラックスできます。ストレスが減り、風邪の症状が楽になることがあります。
なぜ熱がある時にお風呂に入るのはダメとされるの?
入浴するにはエネルギーを使います。
熱がある時は体がウイルスや細菌と戦っているため、すでに多くのエネルギーを消耗しています。この状態で入浴すると、体力をさらに使い、回復が遅れるのではないかと考えられてきました。
ですが、現代の生活環境ではお風呂に入ることのメリットも多くあると考えられているため、微熱がある時でもお風呂に入ってよい場合が多いです。
【入浴の仕方】微熱がある時のお風呂の入り方のポイント
お湯の温度は38~40度程度のぬるめに
入浴時間は10~15分程度
脱水症状を防ぐために水分補給を忘れずに
入浴後はすぐに体を拭き、体を冷やさないように
の4つのポイントを必ず押さえましょう。
熱いお湯は体に負担をかけるので避けることが大切。ぬるめに設定しましょう。長風呂は避け、短時間で済ませることが大切です。
また、入浴後は温かい部屋で、乾いたタオルでしっかり水分を拭き取りましょう。
仕事や学校は休むべき?
微熱に加えて、次のような症状がある場合は休むようにしましょう。
だるさや疲労感が強い
頭痛や喉の痛み
咳や鼻水、体の痛み
消化器系の不調(吐き気、下痢、腹痛)
集中力の低下やふらつき
肌の異常や発疹
周囲で感染症(インフルエンザ、風邪、胃腸炎など)が流行している場合
特に、感染症の疑いがある場合は、周囲に広めないためにも無理をせず休みましょう。
病院に行く目安は?
微熱が4日以上続く
咳やのどの痛み、鼻水などの症状がある
下痢、吐き気などがある「
関節や筋肉の痛みがある
体力低下が激しい
などの症状がみられる場合は、病院へ行くのが望ましいです。
感染症や慢性的な疾患、ストレスやホルモンバランスの乱れなど、原因を特定することが大切です。
37度前後の微熱だけで、体が元気でいつもと変わらない生活ができる場合は、様子を見てもいいでしょう。
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2020-01-30
「熱が出た!」と思ったら「朝にはすっかり下がっていた…」。
このような経験をお持ちの方も多いと思います。
一晩で下がる発熱の原因を、医師が詳しく解説します。
大人なのに…「熱が一晩で下がった?」
一晩で熱が下がった場合、心因性発熱(ストレス)または風邪のケースが主に考えられます。
それぞれのケースについて、次の項目で詳しく解説します。
原因① 心因性発熱(ストレス)
心因性発熱とは、主にストレスによって起こる発熱を指します。
過度のストレスで交感神経が活発になると、「熱を発生させる細胞」に刺激が加わり、一時的に発熱する場合があります。
◆心因性発熱の症状
心因性発熱の場合、一晩で熱が下がったり、高熱を繰り返したりします。
熱の程度には個人差があり、37度の微熱の人もいれば、38度以上の高熱になる人もいます。
また、
頭痛
腹痛
躁鬱などの気分障害
パニック障害などの不安障害
を伴うこともあります。
ストレスで発熱しやすい人の特徴
日常生活でストレスを感じやすい人
几帳面な人
頑張りすぎる人
神経質な人
心配性な人
心因性発熱の対処法
まずはゆっくり体を休めることが必要です。
落ち着いた環境(アロマ、音楽、間接照明など)を作り、眠れるようであれば、目を閉じて休みましょう。
なお、心因性発熱の場合、解熱鎮痛剤は効果を発揮しません。
原因② 風邪のケース
風邪のウイルスがそこまで強くなければ、自分の免疫が勝って一晩で熱が下がることもあります。
風邪をひくと、侵入したウイルスの繁殖を抑えたり、体の免疫機能を高めたりするために体温が上がります。
通常は、おおよそ3日くらいで下がることが多いです。
◆風邪の症状
くしゃみ
鼻づまり
喉の痛み
咳
など
風邪をひきやすい人の特徴
忙しくてなかなか休めない人
ストレスや疲労を溜めがちな人
睡眠不足の人
栄養バランスが偏っている人
上記の人は免疫力の低下によって、風邪を引きやすくなります。
風邪の対処法
そのまま眠れるようであれば、おでこや首などにタオルにくるんだ保冷剤を当てたり、冷やすシートを貼って休みましょう。
また、熱が高かったり、長時間も高熱が続く場合は、解熱剤を服用しましょう。
「夜に発熱を繰り返す」のは、疲れ・感染症が原因かも
夜に発熱を繰り返す場合、
尿路感染症
疲労・ストレス
関節リウマチ
がん
などの原因が考えられます。
① 尿路感染症
尿路感染症は、膀胱などに細菌感染を起こして発症する病気です。
症状が進むと、疲れのたまる夜間に発熱することがあります。
尿路感染症の症状
排尿痛
下腹部痛
頻尿
発熱
尿路感染症の対処法
軽い症状の場合、こまめに水分を補給していれば、細菌が尿で排出されて数日で快方に向かいます。ただし、重いものであると抗菌剤の投与が必要となるため、泌尿器科で治療を受けましょう。
泌尿器科を探す
② 疲労・ストレス
疲労やストレスがたまると、1日の疲れが出て夜間に発熱をするケースがあります。
また、免疫機能が低下するため、風邪も引きやすくなります。
疲労・ストレスによる症状
倦怠感
疲労感
食欲不振
めまい
頭痛
冷え
集中力低下
疲労・ストレスの対処法
ゆっくり休息を取る必要があります。仕事が休めないときでもこまめに休憩を入れましょう。
毎日の睡眠、食事が大事です。しっかり睡眠をとり、バランスの良い食事をとりましょう。
③ 関節リウマチ
免疫機能の異常によって、関節の痛み、関節の変形、発熱、倦怠感などを起こす病気です。
倦怠感も強く出るので、夜間に日中の疲れが出て発熱することもあります。
関節リウマチの症状
関節痛
倦怠感
微熱
関節の腫れ
関節の変形
関節リウマチの対処法
専門機関での治療が必要です。
朝起きた時の関節の腫れ、関節の動かしにくさなどが現れてきたら、早めにリウマチ科を受診しましょう。
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④ がん
がんを発症していると、体に疲れが溜まりやすくなります。
そのため、1日の疲れが出る夜間に発熱するケースもあります。
がんの症状
倦怠感
食欲不振
気分が悪くなる
体に痛みが走る
不正出血(女性器のがん)
がんの対処法
専門機関での治療が必要です。早急に内科を受診しましょう。
早めに取り除かなければ、身体中にがんが広がって死に至る恐れがあります。
内科を探す
熱が下がった後の過ごし方
熱が下がって体が楽になっても、すぐに油断せず、熱以外の症状も治まるまでは、下記の点に気を付けてください。
安静にして体力を温存する。
消化の良い物を食べ、弱った消化器官の負担を軽くする。
辛味が強く刺激的な物や、油分の多い物を控え、消化器管の負担を軽くする。
ビタミン、ミネラルが豊富な物を食べ、免疫力を高めて感染などの再発を防ぐ。
アルコールを控え、肝臓を休ませる。
喫煙を控え、気道への刺激を軽減する。
高熱による発汗で失った分、水分と塩分を多めに摂り、脱水を防ぐ。
良質なたんぱく質を摂り、消耗した体力を補う。
熱が下がったら出社してもいい?
風邪の場合、熱が下がり、気分も良く、動くのに支障がないようでしたら、出社しても大丈夫でしょう。
ただし、だるさや、倦怠感がある場合は、まだ体力が戻っていないので無理しないようにしてください。
無理をすると、発熱を繰り返すことがあります。
出勤する場合は、マスクをしましょう。
咳やくしゃみが出ても、他の人に移さないように対策をして出勤しましょう。
こんな症状は病院へ
水分・食事がとれない
胸が痛くなるほどの酷い咳が出る
口の中の痛みが増し、喉の奥に腫れや水疱がでる
といった症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
「水分・食事を受け付けない」場合は、脱水や体力消耗の危険があるため、点滴などの治療が必要です。
「胸が痛くなるほどの酷い咳が出る」場合は、結核・喘息・肺炎・急性気管支炎・胸膜炎などの恐れがあります。
「口の中の痛みが増し、喉の奥に腫れや水疱が生じる」ときは、ヘルパンギーナのなどの可能性があります。
患者の多くが小児ですが、大人が感染すると、脳炎、髄膜炎、心筋炎などを誘発する恐れがあります。
病院は何科へ行けばいい?
受診すべき診療科は、出ている症状によって異なります。
以下の表を参考にしてみましょう。
受診すべき診療科
症状
内科
心理的な原因の発熱・吐き気・食欲不振
呼吸器内科
耳鼻いんこう科
喉の痛みや咳が続いている
「心理的な原因の発熱」も、まずは内科を受診して検査を受けることをおすすめします。
体に異常がないと判断された後は、心療内科を紹介してもらうことも可能です。
あまりにも高い熱が翌朝には平熱に下がっていたりすると不思議に思いますよね。
その場合は、他に目立った症状が現れなかったとしても、隠れた病気の前兆かもしれません。
少しでも気になるようなことがある時は、早めに医療機関を受診し、医師の診察を受けることをおすすめします。
内科を探す
▼参考
テルモ株式会社→テルモ体温研究所 体温から健康に:体温と生活リズム
ストレスと高体温 心因性発熱かもしれないと思ったら
テルモ株式会社→テルモ体温研究所 体温から健康に:体温と生活リズム
ストレスと高体温 心因性発熱と診察されたら
沖縄県医師会→広報関係 ドクターのゆんたくひんたく:2018年掲載分 原因探り、根本解決を
株式会社メディプラス研究所→オフラボ:「熱が下がらない」風邪薬が効かない長引く熱、ストレスが原因かもしれません【ストレス性発熱の処方箋①】
一般社団法人小金井市医師会→お知らせ:風邪について