もくじ
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妊娠中の麻疹(はしか)は重症化しやすい・・・。
かかったらどうなる?
今できる予防対策は?
お医者さんに、妊婦の麻疹(はしか)感染リスクと予防方法を聞きました。
予防接種や抗体検査についても解説します。
荒牧内科
院長
荒牧 竜太郎先生
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
もくじ
麻疹(はしか)は重症化することがあります。
<麻疹(はしか)の合併所の例>
※細胞性免疫不全の際にはしかを発症すると起きる肺炎。予後不良な場合が多く死亡する場合もある
麻疹の抗体がないと重症化し、肺炎、急性脳症、中耳炎といった合併症を発症するリスクがあります。 また、早産、流産の頻度が上昇するという報告もあります。
麻疹は治療薬が無いため予防が重要なのです。
また、麻疹は感染力が大変強いです。インフルエンザよりも感染力が強力であるとされています。妊婦だけが気を付けていても、家族が感染してしまえば、妊婦が家庭内で感染するリスクが高くなります。
小さな子どもや、30~50代の男性は予防接種による抗体がない可能性があります。
特に、2005年4月1日生まれまでの人(予防接種していない、もしくは予防接種が1回の世代)は、 抗体が十分についていない可能性があります。
また、2回予防接種を受けていても、抗体が持続しない人もいます。その場合は、予防接種を2回受けていても感染する場合もあります。
しかし、麻疹は感染力が強いので、これだけでは十分とは言えません。家族に麻疹の抗体検査してもらい、抗体がない家族がいる場合は予防接種を受けてもらいましょう。
ただし、自分では「麻疹にかかったことがある」と認識していても、勘違いであることも多いのです。
はしかの主な症状は、高熱・くしゃみ、咳・発疹・リンパ節誇張などです。これらの症状は、風邪など他の病気のも多く見られるために、自分では麻疹に以前感染したと思っていても、ただの風邪だったという場合が実に多くあるのです。
保健所に問い合わせれば、どこの病院で受けられるかわかります。
費用は各医院によって違いますが数千円ぐらいのところが多いです。各医院に問い合わせてみてください。
また、妊娠中は、麻疹・風疹混合ワクチンの接種ができません。
対症療法をとり、重症化しないようにしましょう。
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