「足首のしびれ」よくある原因と2つの病気。病院は何科?痛い・立つとしびれる場合は要注意!

更新日:2021-07-16 | 公開日:2021-07-16
17

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

「足首のしびれ」よくある原因と2つの病気。病院は何科?痛い・立つとしびれる場合は要注意!

「足首がしびれる…これは何?」

しびれの原因には、腰部脊柱管狭窄症糖尿病といった病気も考えられます。
心当たりのある症状がないか、チェックしてみましょう。

病院に行く目安受診すべき診療科についても解説します。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

なぜ?足首がしびれる原因

医師男性
足首のしびれは、足の血流が悪くなったり、神経が圧迫されたりすることで生じます。

これは、

  • 長時間の正座
  • あぐらをかいて座る
  • 足が冷えている

といったことが原因のケースが多いです。
上記の場合、血流が改善すると症状が治ります。

ただし、足首のしびれが長引く場合は、病気による神経の異常も疑われるため要注意です。

こんな症状は要注意!病気サインかも

医師男性
  • しばらく様子を見てもしびれが改善しない
  • しびれの症状が姿勢によって変わる
  • 体重が減少した
  • 慢性的な疲労感がある

といった場合は、病気が隠れている可能性があります。

早めに医療機関を受診し、しびれの原因を調べてもらいましょう。

病院は何科?

足首 しびれ

医師男性
足首のしびれだけがあるときは、整形外科を受診しましょう。
ただし、疲労感など体調不良を伴うときは、内科を受診してください。

背骨の病気が隠れていた場合、放置すると歩行障害を招く場合があります。
また、この症状には糖尿病も疑われます。
腎不全や心筋梗塞といった命に関わる合併症を避けるためにも、早期受診を心がけましょう。

▼足のしびれのみの場合

整形外科を探す

▼他の体調不良を伴う場合

内科を探す

考えられる2つの病気

医師男性

足首がしびれる原因として、

  1. 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
  2. 糖尿病性神経障害

といった病気が考えられます。

病気① 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

医師男性
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、背骨の異常によって神経が圧迫されると、神経の血流が低下して足首にしびれを生じます。

症状の特徴

背筋を伸ばして立つ、歩くなどすると症状が出ます。
前かがみの姿勢をとったり、腰かけたりすると症状は和らぎます。
座って安静にしているときは症状が軽く、しびれを感じないこともあります。

こんな症状はありませんか?

  • 足の痛み
  • しびれや痛みで、長距離を歩けない
  • 足の力の低下
  • 肛門周囲のほてり
  • 尿の出が悪くなる
  • 尿漏れ

腰部脊柱管狭窄症の原因

背骨のクッションである“椎間板”が変形したり、背骨・椎間関節から骨が突出したりすることで発症します。

どんな人に多い?

中高年に多いです。重労働をしている人も発症リスクが上昇します。

自分でできる対処法は?

医師男性
腰部脊柱管狭窄症は、セルフケアでは治せない病気です。
悪化する場合があるため、医療機関を受診しましょう。

悪化すると歩行障害を招く恐れがあります。
放置せず、適切な治療を受けることが大切です。

病院は何科?

医師男性
整形外科を受診しましょう。

腰部脊柱管狭窄症の場合、

  • 脊髄の神経の血行を良くする薬
  • 神経ブロック注射

などで治療をします。
それでも症状が改善しない場合、手術が検討されます。

整形外科を探す

病気② 糖尿病性神経障害

医師男性
糖尿病によって感覚神経に障害が起こると、足首にしびれを生じます。

症状の特徴

足のしびれは、左右対称に起こります。
はじめは足の指や足の裏から症状が現われ、しびれの範囲が広がって、足首がしびれるようになります。

こんな症状はありませんか?

  • のどが乾き、水をよく飲む
  • 尿の回数や尿の量が多い
  • 疲れやすい
  • 体重が減った
  • 皮膚の乾燥、かゆみ

糖尿病性神経障害の原因

糖尿病によって血糖値が高い状態が長い間続くことが原因です。
老廃物の蓄積血行不良を引き起こすため、神経に酸素・栄養が行きわたらなくなって、神経障害を発症します。

どんな人に多い?

糖尿病を発症して、5年以上たつ人に多いです。

また、

  • 食生活の乱れ
  • 過度の飲酒
  • 喫煙習慣
  • 運動不足
  • 肥満
  • ストレスの多い生活

に心当たりがある人は、糖尿病を発症しやすいと言われています。

自分でできる対処法は?

医師男性
糖尿病性神経障害は、残念ながらセルフケアでは対処できません
すぐに医療機関を受診してください。

糖尿病の場合、足に症状があらわれている時点で重症化が疑われます
感染症による足切断を招くこともあるため、放置は危険です。

病院は何科?

医師男性
内科を受診しましょう。

糖尿病の場合、

  • 生活習慣の見直し
  • 薬による血糖コントロール

などで、症状の進行を抑制します。
また、足の感染症を防ぐための、フットケア方法も指導します。

内科を探す

合わせて読みたい
糖尿病で「足」に出る初期症状とは?しびれ・むくみに注意。病院は何科?
2021-03-30
痛み、しびれ、むくみが生じたら糖尿病のサインかも! 糖尿病によって足にあらわれる、初期症状を解説します。 そのまま放置すると、重い合併症を引き起こすリスクがあります。 症状に心当たりないかチェックしましょう。 糖尿病の「足にあらわれる初期症状」 痛み、しびれ、むくみが生じる ほてりやすくなる 足が冷える 足の感覚が鈍い これらの症状は、糖尿病のせいで血流が悪くなり、神経の細胞に十分な「酸素」や「栄養」が行き届かなくなることで起こります 足以外にも、こんな症状はないですか? 体が疲れやすくなる 異常にのどが渇く 皮膚の乾燥、痒み 頻尿 感染症にかかりやすい 傷が治りにくい そもそも「糖尿病」ってどんな病気? 「糖尿病」は、血液中の糖の量が高い状態が続いてしまう病気です。 健康であれば、膵臓から出る“インスリン”や“グルカゴン”というホルモンが働き、糖の量を調節しています。しかし、糖尿病になると血糖値をコントロールできなくなるため、血糖が高い状態が続いてしまいます。 高血糖は血流の悪化や血管にダメージ与える原因となるため、体にさまざまな不調を引き起こします。 「糖尿病かも…」どう対処すればいい? 糖尿病を疑う場合は、まず医療機関を受診しましょう。 特に、 家族・親族に糖尿病の人がいる 太っている 食生活が乱れている よく暴飲暴食する 運動不足 などに心当たりのある方は、糖尿病の発症リスクが高いため要注意です。 放置するとどんどん悪化していくため、早めの受診によって病気の進行を防ぎましょう。 病院は何科? 糖尿病を疑う場合は、まず内科を受診してください。 内科を探す 病院ではどんな検査を受けるの? 血液検査(血糖値・過去1〜2ヶ月時の血糖の状態を調べる) 経口ブドウ糖負荷試験(食事摂取後の、血糖上昇・下降具合を調べる) 眼底・腎機能・腱反射・動脈硬化の各検査(糖尿病の合併症を判断する) どんな治療をするの? 2型糖尿病の場合、 生活習慣の指導 インスリン以外の薬物治療 インスリン治療 を行います。   放置はNG!糖尿病が悪化すると… 糖尿病をそのまま放置すると、全身のさまざまな臓器に障害が起こり、命に関わります。 また、ダメージを受けた腎機能を補うために、人工透析を生涯続けることになるケースもあります。 糖尿病は、放置している間にもどんどん進行していきます。 「初期症状に心当たりがある…」という方は、早めに医療機関を受診しましょう。 生活習慣の見直し、血糖値のコントロールを正しく行うことで、重い合併症を引き起こすリスクを下げられます。 内科を探す 糖尿病で起こる重い合併症 糖尿病が悪化すると 足の壊死 失明 脳卒中、心筋梗塞 などの重い症状を引き起こす恐れがあります。 ①足の壊死 足の壊死は、糖尿病による神経障害、治癒力・抵抗力の低下によって引き起こされます。 神経障害で足先の感覚が鈍くなると、怪我や火傷などの発見が遅くなります。 糖尿病の方は傷が化膿しやすいため、傷を放置すると足の壊死が起こります。 足が壊死した場合、切断を避けることはできません。 壊死を防ぐには、足にできた傷を根気よく手当てする必要があります。 ②失明 高血糖によって網膜の血管がダメージを受け続けると、失明する場合もあります。 糖尿病に合併して起こる目の障害は「糖尿病網膜症」と呼ばれています。 ③脳卒中・心筋梗塞 高血糖による動脈硬化は、脳卒中や心筋梗塞の原因となります。 動脈硬化とは、慢性的なダメージによって血管が硬くなっている状態です。 血管の通り道が狭くなったり、血栓ができたりすることで、脳卒中・心筋梗塞を引き起こします。 いずれも命に関わる病気であるため、 動悸 胸の痛み 体の片側のしびれ などの症状には要注意です。 内科を探す ※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。 ▼参考 糖尿病ネットワーク 日本臨床内科医会

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

「なかなか痩せない」とお悩みの方へ

ライザップ

「ダイエットが続かない!」
「今年こそ、理想のカラダになりたい!」

そんなあなたには…
今こそライザップ!
#PR

「ライザップ」 詳しくはこちら

\もっと気軽にジムに通いたい人/
チョコザップ

「チョコザップ」 はこちら

\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 17
※記事の内容は公開日時点の情報です。掲載後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。

さやけん

関連キーワード

おすすめ記事
関連記事