顔の痺れは自律神経失調症サイン?どう治す?病院は何科?

更新日:2022-08-31 | 公開日:2021-03-16
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顔の痺れは自律神経失調症サイン?どう治す?病院は何科?

顔の痺れが気になる…。
それは、自律神経が乱れているサインかもしれません。

自律神経失調症で起こる顔のしびれについて、お医者さんに聞きました。
症状に心当たりのある方は、対処法や病院で相談する目安を確認しましょう。

監修者
永澤 守 先生

かつしかキュアクリニック
院長

永澤 守先生

経歴

平成14年福井医科大学(現福井大学医学部)卒業
岐阜大学高齢科神経内科入局後松波総合病院にて内科研修、
岐阜大学高次救命救急センター出向。
美濃市立美濃病院内科。
東京さくら病院及び同認知症疾患センター勤務の後
令和元年7月かつしかキュアクリニック開業。

顔の痺れの原因は自律神経の乱れ?

医師男性
自律神経が乱れると、手足や耳など体のさまざまな部位の調節に不具合が起こります。
その不具合の一環として、顔の痺れが生じます。

血管を収縮させる「交感神経」と、血管を広げる「副交感神経」のバランスが崩れると、顔の痺れやめまいなど様々な不調が出ます。

こんな症状、でていませんか?

  • めまい
  • 耳鳴り
  • 息苦しさ
  • 倦怠感
  • ほてり
  • 不眠
  • 便秘
  • 下痢
  • 発熱
  • 手足のしびれ
  • 肩こり
  • 疲労感 など
医師男性
2つ以上当てはまる人は自律神経が乱れる自律神経失調症を発症している可能性があります。

自律神経失調症になりやすい人

  • 几帳面な人
  • ストレスが多い人
  • 生活習慣が乱れている人
  • 睡眠不足な人
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顔がしびれる…。これって病気…? しびれの原因や受診すべき診療科を、お医者さんに聞きました。 命に関わる危険な症状もあるため、心当たりのある方は要チェックです。 顔がしびれている…これ大丈夫? 顔のしびれが初めての場合は、一旦様子を見ても大丈夫でしょう。 一時的なものであれば、そこまで心配する必要はありません。 ただし、 しびれの症状を繰り返している 体のほかの部分にもしびれがある しびれ以外の不調もある といった場合は、なんらかの病気の可能性があります。 顔がしびれるはなぜ? 顔のしびれは、自律神経の乱れや顔面神経の炎症などが原因で起こります。 考えられる2つの原因 顔のしびれは 自律神経失調症 顔面神経麻痺 などが原因となっているケースが多いです。 それぞれ詳しく解説していきます。 原因① 自律神経失調症 自律神経の働きが乱れると、顔のしびれが起こる場合があります。 自律神経失調症は、疲労やストレスが長期的に蓄積されると発症します。 自律神経失調症になりやすい人 真面目で完璧主義の人 不安を感じやすい人 気持ちを上手にコントロールできない人 主な症状 めまい、ふらつき ほてり、発汗 耳鳴り 不眠 朝起きられない 疲れが全く取れない イライラ感 気分の落ち込み 「自律神経失調症かも」どう対処する? 規則正しい生活を心がけましょう。 自律神経を整えるには、夜にしっかりと睡眠をとり、朝に日差しを浴びることが大切です。 症状が改善されない場合は、内科などの受診をおすすめします。 内科を探す 原因② 顔面神経麻痺 顔のしびれは、顔面神経麻痺の症状の一つです。 顔面神経麻痺は、ヘルペスウイルスに感染することで発症します。 耳の周りに帯状の水ぶくれができるのが特徴です。 顔面神経麻痺を発症しやすい人 疲労やストレスが溜まっている人 風邪を引いた人 免疫力が低下しているときに発症しやすいです。 主な症状 水ぶくれ ピリピリする痛み 難聴 耳鳴り めまい 「顔面神経麻痺かも」どう対処する? 顔面神経麻痺の疑いがあるときは、早急に受診しましょう。 水ぶくれの症状を伴う場合、耳鼻いんこう科の受診をおすすめします。 耳鼻いんこう科を探す ▼参考 一般社団法人 日本頭蓋骨顎顔面外科学会 顔面神経麻痺

顔の痺れは自分で治せる?病院に行くべき?

医師男性
顔の痺れ以外に重い症状がない、基礎疾患もない場合は、ご自身でのケアで症状が軽くなる場合もあります。

まずは、自律神経を整えるためにケアを1ヶ月程度続けましょう。

自律神経を整える4つの行動

顔の痺れ 自律神経

医師男性

自律神経を整えるために

  1. 軽い運動をする
  2. 質の良い睡眠をとる
  3. ストレス対策をする
  4. 生活リズムを正す

といったことを意識しましょう。

詳しく説明します。

その① 軽い運動

軽い運動で交感神経を適度に刺激することで、副交感神経とのバランスを調整しやすくなります。

▼おすすめの軽い運動の例

  • 軽く汗ばむ程度の運動
  • 20~30分程度の散歩やスロージョギング

その② 質の良い睡眠

質の良い睡眠は、副交感神経の機能向上につながります。

▼質の良い睡眠をとる方法

  • 眠る時は電気を消す
  • 就寝1時間前からスマートフォン・テレビ・パソコンの使用を控える
  • 体を暖かくする
  • 首を温める
  • 冬場は部屋を暖めておく
  • ノンカフェインの温かい飲み物を飲む
  • 眠気を感じたらすぐに眠る
  • 寝室の湿度を50~60%を保つ
  • 寝室の温度を25度前後に保つ
  • 40℃前後のぬるま湯にゆっくりつかるなど

その③ ストレス対策

医師男性
ストレスを感じる場所や人からは、距離をとりましょう。

ストレスは、体の負担となり自律神経を乱します。
ストレスに無理して付き合う必要はありません。距離を取るのが難しい場合は、自分なりのストレス発散方法を作りましょう。

◆ストレス発散方法の例

  • 読書をする
  • 音楽を聞く
  • 深呼吸をする
  • 好きな運動をする
  • 不安や不満を紙に書き出す
  • 不安や不満を信頼できる人に話す

その④ 生活リズムを正す

生活リズムを正すだけでも、自律神経を整えることができます。

生活リズムを正す方法

  • 朝に日差しを浴びる
  • 昼型の生活に変える
  • 目覚めたらコップ1杯の水を飲む
  • 部屋を片付ける
  • 朝食をとる
  • 眠る3時間前までに夕食を食べる
  • 暴飲暴食を避ける

病院へ行く目安

医師男性
  • 顔の痺れ・めまい・耳鳴りなどの症状が続く
  • 1ヶ月程度ご自身でケアを続けても良くならない

など「自律神経失調症」が疑われる場合は、病院の受診をおすすめします。

「自律神経失調症」の症状が増え、日常生活を送るのが困難になる人もいます。
日常生活に支障がでる例としては、やる気がでない・朝起きれない・疲れが取れないなどがあります。

病院は何科?

医師男性
「自律神経失調症」が疑われるとき、内科・心療内科・精神科のいずれかを受診しましょう。

身体的症状が強いときは内科へ、精神的症状が強いときは心療内科・精神科にいくのがおすすめです。

病院での治療方法

病院では自律神経を整える「自律神経調整薬」や、不安やイライラを軽減する「抗不安薬」など飲み薬が処方されます。
眠りが浅い方は「睡眠薬」が処方される方もいます。

医師男性
お薬の使用に不安を覚える方もいらっしゃいますが、医師の指示に従って、正しく服用すれば危険ではありません。

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