赤や黒の「舌の裏の突起物」これは…自然治癒する？早く治すには？

「舌の裏の突起物…これは何？」

舌の裏にできる突起物の正体を、歯医者さんに聞いてみました。
“がんが疑われるケース”もあるため、なかなか治らない人は要注意です。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

舌の裏に突起物がある…これは一体なに？

舌の裏に突起物ができたら…
痛みがある→「口内炎」もしくは「血豆」
痛みがない→「唾液が溜まってできた水ぶくれ（粘液嚢胞）」
が考えられます。

口内炎のケース

早く治すためには、口の中を清潔にするために、毎食後にうがいや歯磨きを丁寧に行ってください。

うがい液なども併用するのがおすすめです。痛みが強いときは、市販の鎮痛剤を使用しても構いません。

血豆のケース

血豆は、基本的には自然治癒します。

「何度の同じ場所に血豆ができる」場合は、細菌感染を起こすリスクや、噛み合わせの異常も考えられるため、一度歯医者を受診しましょう。

粘液嚢胞のケース

放置していても潰れてなくなりますが、歯医者での治療を受けないとすぐに再発します。
根本的な解決のために、歯医者を受診しましょう。

なお、潰れて痛みがある場合は、市販の痛み止めを服用すると痛みが和らぎます。

歯科では、小唾液腺の切除を行います。表面麻酔を行い詰まっている小唾液腺を切除して縫い合わせます。治療の所要時間は、おおよそ15分程度の治療です。

こんな舌のできものは、早めに病院へ！

• 痛みが強くなってきている
• 突起物が大きくなっている
• 膿んできた
• 何度も症状を繰り返す

などの場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

これらの症状がある場合、何らかの病気（ガンなど）が原因となっており、治療が必要なケースが多いです。
もしガンだった場合、他の臓器に転移するリスクがあります。

病院に行くときは…何科？

なかなか改善しないときは、一度受診してみましょう。
舌の裏に突起物ができた場合、歯科で受診しましょう。

特に、原因がはっきりしていない場合は、早期受診をおすすめします。
「突起物の正体が“がん”だった」というケースも、稀にあります。
早期発見で病気の進行が進まないうちに治療を受ければ、治療にかかる時間や費用の負担も軽減されるでしょう。

また、何らかの炎症・細菌感染でも、放置すると悪化して日常生活に支障が及ぶことも少なくありません。

歯科を探す

ガンはどう見分ける？

「がん」の可能性がある突起物は、

• 痛み・腫れがある
• 突起物が大きくなっている

などの場合に疑われます。
心当たりがある人は、早急に歯医者を受診しましょう。

病気が隠れていた場合、放置すると悪化のリスクを高めます。
特に「原因に心当たりが無い」場合は要注意です。

歯科を探す