2021-01-04
最近、右肩の痛い…。これは内臓の病気のサイン?
右肩の痛みから考えられる内臓の病気について、お医者さんに聞きました。
症状がある方は、ぜひチェックしてみてください。
右肩の痛みは内臓疾患のサイン?
右側に位置する内臓の不調が、右肩の痛みとして現れる場合があります。
肩の痛みだけでなく、吐き気や息苦しさなどの内科症状を伴う場合は、内臓疾患の可能性があります。
右肩に痛みが出る内臓の病気
原因不明の右肩の痛みは、
肺の病気
胆のうの病気
を発症している可能性があります。
① 肺の病気
気胸や肺がんなどが考えられます。
急激な痛みというよりも、徐々に痛みを感じます。
気胸の場合、気圧の変化を受けるため秋頃から冬に発症しやすいと言われます。
肺の病気の「症状の特徴」
せき・息苦しさ・血痰・胸の痛みなどがあります。
肺の病気になる「原因」
気胸の場合は、これといった原因がなく、自然に発症します。
肺がんの場合は、タバコが主な原因です。他にもストレス・環境・食生活・睡眠不足なども一因となると考えられます。
肺の病気になりやすい人
10~30代の痩せ型の男性(気胸)
喫煙習慣がある人(肺がん)
放っておくとどうなる?
肺の病気を放置すると、呼吸困難になるなど命に関わります。
肺がんは、放置すれと全身に転移し、治療が間に合わなければ死亡します。
こんな症状がでたらすぐ病院へ
呼吸のしづらさ・胸の痛みなどが生じた場合は、すぐに受診してください。
受診するのは何科?
呼吸器内科を受診しましょう。
呼吸器内科を探す
② 胆のうの病気
胆石症や胆のう炎などが考えられます。
食後にみぞおちあたりから痛み出し、徐々に肋骨・右肩・背中などに広がります。
胆のうの病気の「症状の特徴」
背中やみぞおちの痛み・吐き気・食欲不振・嘔吐・黄疸などがあります。
胆のうの病気になる「原因」
胆石症はコレステロールの多い食事が原因と言われています。
胆のう炎は胆石症の合併症として発症することが多い病気です。
胆のうが細菌に感染したり、膵液に逆流したりすることが原因で発症します。
胆のうの病気になりやすい人
40歳以上の人
太っている人
女性
加齢 など
放っておくとどうなる?
胆のうの病気が悪化し、胆管炎となってしまった場合、命に関わることがあります。
こんな症状が出たらすぐ病院へ
みぞおちの痛みが続く・発熱・激しい腹痛・黄疸などが生じたら、すぐに受診してください。
受診するのは何科?
消化器内科、内科を受診してください。
内科を探す
自分では原因がわからない…何科に行くべき?
肩の痛み以外にも腹痛・吐き気・嘔吐・止まらない咳・呼吸困難・黄疸などがある場合は、内科に相談しましょう。
肩の痛みだけの場合は、整形外科を受診しましょう。
内科を探す
整形外科を探す
不安な方は早期受診がおすすめ!
病院で検査を受けることで、不調の原因がわかります。
重病だった場合、悪化するリスクを防げるというメリットがあります。
▼参考
一般社団法人日本呼吸器学会 肺がん