2019-12-27
ストレスが原因で背中痛が生じるケースがあります。
ときには「息苦しい」「胃が痛い」といった症状がでることも…。
対処法を、お医者さんに聞きました!
「背中が痛い!」原因はストレスのケースも
自律神経の影響で、ストレスが原因で背中痛が出る人もいます。
ストレスは、体のあらゆる器官の働きを調節している「自律神経」の働きにも影響を及ぼします。
痛みに加え「息苦しい」ことも
ストレスが多くなり、うまく自律神経の調節ができなくなると、
体や手足が冷たくなり血流が悪化する
動悸・息が苦しくなる
という症状が現れる人もいます。
痛みに加え「胃痛」がある場合は…
「胃痛」や「胃酸の上昇」などを伴って背中の痛みがある場合、逆流性食道炎等の可能性もあります。
逆流性食道炎は、胃液が何度も食道側に逆流して食道に炎症をきたす病気です。背中痛を同時に訴える患者さんも多くいます。
ストレスによる背中の痛みにはマッサージも
背中のマッサージは、体全体の血流を良くしてくれます。
体の血流が良くなるとストレスや痛みの緩和にも有効です。
市販薬は「使ってもいいが…長期はNG」
市販の鎮痛剤で一時的に背中の痛みがおさまる場合もあります。
ただし、長期的な使用は控えましょう。
1週間ほど痛みが続く場合は、痛みの原因を確認する必要があるので病院を受診しましょう。
原因不明のまま、痛み止めだけで対処していると、何か大きな病気を見過ごしてしまう可能性もあります。
また、痛み止めを連用していると、胃潰瘍や腎障害、肝障害などの副作用を引き起こすケースもあります。
「病気」の可能性も
「背中を使う運動をしたりしたわけではないのに背中が痛い、違和感がある」場合や、「安静にしているのに痛みがある」という場合は、何か病気が隠れているかもしれません。
特に、痛みが強くなったり、他の頭痛、腹痛、胸痛などの症状が併せてあるようなら、早めに病院を受診してください。
背中の「右側が痛い」病気
「背中の右上方が痛い」場合は、肺炎、胸膜炎、肺結核、気胸など肺の病気、「背中の右下部が痛い」は、膵炎、肝炎、十二指腸潰瘍、腎盂炎、腎結石などの可能性があります。
痛みの特徴の違い
肝炎:体全体の倦怠感と背中の痛み
十二指腸潰瘍:差し込んでくるような痛み
腎臓に異常がある:発熱と背中痛
背中の「左側が痛い」病気
「背中の左上方が痛い」場合は、狭心症や心筋梗塞、解離性大動脈瘤といった心臓に関わる病気、「背中の左下方が痛い」場合は、膵炎、膵臓がんなどの可能性があります。
痛みの特徴の違い
狭心症:押さえつけられるような圧迫感
解離性動脈瘤:体が引き裂かれるような強い痛み
膵臓の異常:少しの痛みから徐々に痛みが増し、今まで感じたことのないような激痛に変化する
何科を受診すればいい?
体を動かすときに痛みがある場合や体をひねると痛みがある場合等は、筋肉や骨などに異常がある場合が多いです。
整形外科を受診して血流の状態や筋肉の張りやコリを診察してもらいましょう。
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※その他は内科や循環器科、呼吸器科などに相談してみてください。
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