坐骨神経痛を予防するには「姿勢・冷え・肥満」に注意して!

更新日:2023-01-12 | 公開日:2019-01-17
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坐骨神経痛を予防するには「姿勢・冷え・肥満」に注意して!

「腰が痛い…」
「下半身にしびれもある…これって坐骨神経痛?」

坐骨神経痛の原因を、お医者さんが詳しく解説します。
“病院に行く目安”“悪化によるリスク”も併せて確認しましょう。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

「肥満・冷え・姿勢」は坐骨神経痛を悪化させる

医師男性
坐骨神経痛を悪化する要因として
・太りすぎ
・足腰の冷え
・姿勢が悪い

といったことが考えられます。

坐骨神経痛は、腰から下の痛み・しびれなどの症状を指します。

上記に当てはまる人は、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」の圧迫・刺激によって、症状が悪化しやすいです。

坐骨神経痛の予防・再発防止には、生活習慣を見直しが大切です。

肥満に注意しよう!

医師男性
体重が増加すると腰に負担がかかり、神経痛の悪化を招きます。
肥満に心当たりがある人は、減量を心がけましょう。

肥満度は、国際指標である、BMIで図りましょう。体重÷(身長m)²で計算できます。

普通体重は、BMI値18.5〜25未満です。

足腰の冷えを防ごう!

医師男性
腰・足の冷えは、血管の収縮によって坐骨神経痛の悪化要因にもなります。
  • 適度な運動で血流を良くする
  • 入浴で体を温める
  • 腰回りを厚着する

などをして冷えを防止しましょう。

正しい姿勢をキープしよう!

医師男性
座るときに足を組むなど、悪い姿勢は避けましょう。
姿勢の悪さで体に負担がかかると、坐骨神経痛の悪化を招きます。

坐骨を立てて座り、お尻に均一に負荷がかかるようにしましょう。

初期症状の「腰痛」から始まり…

坐骨神経痛を予防するには「姿勢・冷え・肥満」に注意して!

坐骨神経痛の初期症状

医師男性

痛みは、腰痛の発症から始まることが多いです。
その後、

  1. お尻や太ももの後ろ
  2. すね・ふくらはぎ
  3. 足先

の順に痛みしびれが移っていきます。

坐骨神経痛が悪化していくと…

医師男性
坐骨神経痛が悪化すると、麻痺やひどい痛みで、歩行が困難になることもあります。

また、

  • 足が痛くて立っていられない
  • お尻が痛くて座れない
  • 足・腰のだるさ
  • チリチリと焼けるような感覚

などの症状で、日常生活に支障をきたすこともあります。

坐骨神経痛と間違いやすい病気


◆病名:仙腸関節障害

骨盤の仙骨、腸骨のつなぎ目「仙腸間接」にずれがおき痛みが生じる病気です。

  • 腰痛
  • お尻の痛み

などの症状が特徴です。

 

◆病名:椎間関節障害

椎間間接の変形によって、痛みが生じる病気です。

  • お尻の痛み
  • 痛みで腰を反らせない

などの症状が特徴です。

坐骨神経痛を起こす「4つの原因」

坐骨神経痛を予防するには「姿勢・冷え・肥満」に注意して!

医師男性

坐骨神経痛の原因には、

  1. ケガ・スポーツ
  2. 加齢
  3. 椎間板ヘルニア
  4. ガン

の4つが挙げられます。

原因 ケガ・スポーツ

医師男性
ケガやスポーツ活動などで、お尻にある「梨状筋部」で坐骨神経が圧迫されると、痛みやしびれを起こします。

この症状は「梨状筋症候群」と呼ばれていて、マラソン、ランニングなどで起こりやすいです。

原因 加齢

医師男性
加齢に従って、腰の脊柱管が狭くなると、神経が圧迫されて痛みが起こります。

中高年以降の人に発症しやすい傾向があります。

原因 椎間板ヘルニア

医師男性
「椎間板」は脊椎の間にあり、背中がスムーズに動くようにクッションの役割をしています。
なんらかの原因で椎間板の中身が押し出されると、神経を圧迫して痛み・しびれが起こります。

腰に起こる場合、腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれています。

発症の主な原因には、

  • 重いものを持つ動作
  • 体を強くひねる動作
  • 長時間の悪い姿勢

などが挙げられます。

原因 ガン

医師男性
脊柱や脊髄、骨盤にガンが発生すると、腫瘍が神経を圧迫して痛み・しびれが起こる場合があります。

坐骨神経痛の「痛みを緩和する方法」

医師男性
市販の鎮痛剤を補助的に使用することも可能です。
イブプロフェン、ロキソプロフェンなどが配合されているものを使用しましょう。

市販薬を飲んでも痛みが良くならない場合は、医療機関を受診してください。

整形外科を探す

坐骨神経痛を「早く治す方法」

医師男性

生活では、

  • 正しい姿勢をキープする
  • 体を温かくする
  • 腰回り〜お尻の運動をする

などの対処で、腰回り〜お尻の血流を良くしましょう。

簡単!「おすすめストレッチ」

医師男性
ストレッチは、固まった筋肉をほぐして血流を良くします。
血流が良いと冷えも改善され、痺れや痛みが楽になります。

① 「お尻方向に痛みがある」ときのストレッチ

仰向けに横になる

  1. 両膝をたてたら片足をもう片方に乗せる
  2. そのまま足を上体に引き寄せて、10〜20秒ほど起きる
  3. 足を変えて、もう片方も行う

※1日に数回行いましょう。

②「腰方向にも痛みがある」ときのストレッチ

  1. 仰向けになり、両膝を立てる
  2. 手は、お尻の下に入れて腰を持ち上げる
  3. 腰とお尻が床から離れた状態で、5〜10秒程度キープ

※腰に痛みを感じない程度の高さで行いましょう。
※1日に数回繰り返しましょう。

坐骨神経痛の人に「おすすめ運動」

医師男性
「腹筋」で体幹を鍛えましょう。
体幹を強くしながら腰・おしりの血行を良くすることで、坐骨神経痛の改善が期待できます。

腹筋の方法

  1. 仰向けになって両膝を立てる
  2. 両手を前に出す
  3. 腹筋を使って起き上がれるところで数秒キープ

 

※徐々に回数と秒数を伸ばせるようにしましょう。

※腰を痛める恐れがあるので、足を伸ばして行わないでください。

坐骨神経痛の人が「やってはいけないこと」

医師男性
  • 体を動かさない
  • 体を冷やす

はNGです。

痛み、しびれがつらいからと、湿布薬や鎮痛剤のみでケアするのは良くありません。
体が冷えて血流が低下すると、痛みや痺れが悪化します。

適度な運動をするなど、体を温めてコリをとってください。

痛み・しびれが続く場合は、病院に行く目安です

医師男性

坐骨神経痛の原因には、

  1. ケガ・スポーツ
  2. 加齢
  3. 椎間板ヘルニア
  4. ガン

の4つが挙げられます。

原因 ケガ・スポーツ

医師男性
ケガやスポーツ活動などで、お尻にある「梨状筋部」で坐骨神経が圧迫されると、痛みやしびれを起こします。

この症状は「梨状筋症候群」と呼ばれていて、マラソン、ランニングなどで起こりやすいです。

原因 加齢

医師男性
加齢に従って、腰の脊柱管が狭くなると、神経が圧迫されて痛みが起こります。

中高年以降の人に発症しやすい傾向があります。

原因 椎間板ヘルニア

医師男性
「椎間板」は脊椎の間にあり、背中がスムーズに動くようにクッションの役割をしています。
なんらかの原因で椎間板の中身が押し出されると、神経を圧迫して痛み・しびれが起こります。

腰に起こる場合、腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれています。

発症の主な原因には、

  • 重いものを持つ動作
  • 体を強くひねる動作
  • 長時間の悪い姿勢

などが挙げられます。

原因 ガン

医師男性
脊柱や脊髄、骨盤にガンが発生すると、腫瘍が神経を圧迫して痛み・しびれが起こる場合があります。

坐骨神経痛の「痛みを緩和する方法」

医師男性
市販の鎮痛剤を補助的に使用することも可能です。
イブプロフェン、ロキソプロフェンなどが配合されているものを使用しましょう。

市販薬を飲んでも痛みが良くならない場合は、医療機関を受診してください。

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坐骨神経痛を「早く治す方法」

医師男性

生活では、

  • 正しい姿勢をキープする
  • 体を温かくする
  • 腰回り〜お尻の運動をする

などの対処で、腰回り〜お尻の血流を良くしましょう。

簡単!「おすすめストレッチ」

医師男性
ストレッチは、固まった筋肉をほぐして血流を良くします。
血流が良いと冷えも改善され、痺れや痛みが楽になります。

① 「お尻方向に痛みがある」ときのストレッチ

  1. 仰向けに横になる
  2. 両膝をたてたら片足をもう片方に乗せる
  3. そのまま足を上体に引き寄せて、10〜20秒ほど起きる
  4. 足を変えて、もう片方も行う

※1日に数回行いましょう。

②「腰方向にも痛みがある」ときのストレッチ

  1. 仰向けになり、両膝を立てる
  2. 手は、お尻の下に入れて腰を持ち上げる
  3. 腰とお尻が床から離れた状態で、5〜10秒程度キープ

※腰に痛みを感じない程度の高さで行いましょう。
※1日に数回繰り返しましょう。

坐骨神経痛の人に「おすすめ運動」

医師男性
「腹筋」で体幹を鍛えましょう。
体幹を強くしながら腰・おしりの血行を良くすることで、坐骨神経痛の改善が期待できます。

腹筋の方法

  1. 仰向けになって両膝を立てる
  2. 両手を前に出す
  3. 腹筋を使って起き上がれるところで数秒キープ

※徐々に回数と秒数を伸ばせるようにしましょう。
※腰を痛める恐れがあるので、足を伸ばして行わないでください。

坐骨神経痛の人が「やってはいけないこと」

医師男性
  • 体を動かさない
  • 体を冷やす

はNGです。

痛み、しびれがつらいからと、湿布薬や鎮痛剤のみでケアするのは良くありません。
体が冷えて血流が低下すると、痛みや痺れが悪化します。

適度な運動をするなど、体を温めてコリをとってください。

痛み・しびれが続く場合は、病院に行く目安です

坐骨神経痛を予防するには「姿勢・冷え・肥満」に注意して!

医師男性
  • 痛み・しびれが3日以上改善しない
  • 鎮痛剤を数回使用しても痛みが良くならない

といった場合は、医療機関の受診をおすすめします。

坐骨神経痛があると、普段の生活を快適に送れなくなることが多いです。
気になる症状が現れた際には、坐骨神経痛の要因となるような病気がないか、一度検査を受けることをおすすめします。

早期発見できれば、症状が悪化する前に改善できるでしょう。

病院は何科に行けばいい?

医師男性
坐骨神経痛の疑いがある場合は、整形外科で受診しましょう。

整形外科を探す

病院で受けられる治療法

医師男性
  • 薬物療法
  • 神経ブロック療法
  • リハビリテーション・理学療法
  • 手術

などの治療法があります。

坐骨神経痛の治療では、原因・疾患にかかわらず、まずは「症状をやわらげる」ことを第一に考えます。

<薬物療法>

神経の痛みを和らげる薬、筋肉の緊張を和らげる薬、血流を改善させる薬などを処方して、症状の改善を図ります。

 

<神経ブロック療法>

麻酔薬を注射して、神経の痛みが伝わらないようにします。

 

<リハビリテーション・理学療法>

運動やマッサージを行い、身体の機能改善を図る治療です。

 

<手術>

上記の治療法で痛みが改善しない人、排尿障害が現われた人には、突出した椎間板を取り除く手術などが検討されます。

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