銀歯をセラミックにしたい!交換費用は一本いくら?後悔しないために知っておくこと

更新日:2023-08-24 | 公開日:2021-11-08
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銀歯をセラミックにしたい!交換費用は一本いくら?後悔しないために知っておくこと

銀歯をセラミックに取り換えたい!
「交換費用はいくらする?」
「値段が安いセラミックは?」

銀歯をセラミックにする場合の交換費用を、歯医者さんに聞いてみました。
セラミックごとの特徴も解説します。

監修者
菊地 由利佳 先生


歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

銀歯をセラミックに交換することは可能?

医師女性
部分的な銀歯の場合は、セラミックに交換できるケースが多いです。

ただし、歯ぎしりが強い、歯がぐらつくといった人には、歯の強度などの問題でおすすめできないことがあります。
なお、自由診療となるため、経済的負担がかかりやすい傾向があります。

より高額になりやすいケースもある

  • 奥歯の広い範囲に銀歯がある
  • 歯と歯の間まで銀歯がかぶせてある

などの場合は、強度的な不安が生じる可能性があるため、強度の高い丈夫なセラミックを選ぶ必要があります。
強度の高いセラミックはより高額になるため、「金額面と理想の歯」について歯医者さんとよく相談しましょう。

セラミックの種類は?交換費用は一本いくら?

医師女性
  1. ジルコニア(9万円程度)
  2. メタルボンド(7万円程度)
  3. メタルボンド(7万円程度)
  4. ハイブリッド冠(5万円程度)
  5. ラミネートべニア(5万円程度)

などの種類があります。

それぞれの種類ごとの「特徴」「どんな場合に選ばれるのか」「費用」を解説していきます。

① ジルコニア(9万円程度)

医師女性
ジルコニアは強度が高く、見た目も美しいため、自然の歯に近い見た目にすることができます

ゴルフのクラブやスペースシャトルにも活用されるほどの「強度」と、人工のダイヤモンドの原料になるほどの「見た目の美しさ」が特徴です。

どんな場合に選ぶことが多い?

医師女性
  • 奥歯の銀歯を取り換える
  • 長期間使用したい
  • 金属アレルギーの人

などの場合に選ばれることが多いです。

ジルコニアは強度も強く、長年劣化することがないとされています。また、メタルフリー(金属なし)のため、金属アレルギーの人にも使えます。

費用はいくら?

医師女性
保険適用外で、1本9万円程度かかります。

医療機関によって差があるため、治療の前に確認しましょう。

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② オールセラミック(7万円程度)

医師女性
オールセラミックは陶器に使われている素材です。
ジルコニアに比べると強度が低いですが、透明感が強く、自然の歯に近い見た目にすることが可能で、汚れが付着しにくいなどの特徴があります。

ただし、長年使用していると、欠けたり、ヒビが入ったりする場合もあります。

どんな場合に選ぶことが多い?

医師女性
  • 前歯周辺の力がかかりにくい歯の取り換え
  • 目に付きやすい歯の取り換え

などの場合に選ばれることが多いです。

強度がジルコニアより劣るので、力が加わりやすい「奥歯」ではなく、前歯周辺に使うことをおすすめします。

費用はいくら?

医師女性
保険適用外で、1本7万円程度です。

医療機関によって差があるため、治療の前に確認しましょう。

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③ メタルボンド(7万円程度)

医師女性
被せものの内部を金属で作り、その周りをセラミックで加工したものです。
セラミックの白さと金属の強度をあわせ持つなどの特徴があります。

ただし、奥歯など裏側が見える歯の場合、金属部分が見えてしまうので審美性は高くはありません。

どんな場合に選ぶことが多い?

医師女性
  • 奥歯の銀歯を取り換える
  • 安い費用で強度が強い歯に取り換えたい
  • 裏側が見えない歯を取り換える

などの場合に選ばれることが多いです。

強度が強いのでどの歯にも使用が可能です。
裏が見えない位置に使用すれば見た目の問題もありません。

費用はいくら?

医師女性
保険適用外で、1本7万円程度です。

医療機関によって差があるため、治療の前に確認しましょう。

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④ ハイブリッドセラミック(5万円程度)

医師女性
ハイブリッドセラミックは、セラミックとプラスチック(レジン)が混ざってできている素材です。
オールセラミックに比べて強度・見た目ともに劣るなどの特徴がありますが、「費用を抑えやすい」という利点があります。

強度がそこまで高くないため、長期間仕様で傷ついたり、変色を起こしたり、ひび割れを起こす可能性もあります。
また、白いですが透明感は低く、人工物に見えやすい場合もあります。

どんな場合に選ぶことが多い?

医師女性
  • 前歯から奥歯にかけて3~4本目(第一小臼歯~第二小臼歯)の歯を取り換える
  • 費用を抑えたい

などの場合に選ばれることが多いです。

費用はいくら?

医師女性
保険適用外の場合、5万円程度です。

医療機関によって差があるため、治療の前に確認しましょう。

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⑤ ラミネートべニア(5万円程度)

医師女性
歯の表側のみを削ってセラミックを貼り付ける方法です。
見た目は天然に近い透明感があります。

ただし、強い力が加わると外れたり、破損したりする恐れがあります。

どんな場合に選ぶことが多い?

医師女性
  • 表面のみ白くできたらいい
  • 前歯周辺の銀歯を取り換える

などの場合に選ばれることが多いです。

歯にかぶせて「色むらのない美しい歯」に見せることができるので、前歯周辺におすすめです。

費用はいくら?

医師女性
保険適用外で、1本5万円程度です。

医療機関によって差があるため、治療の前に確認しましょう。

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保険診療で白くできるケースも

医師

医師女性
詰め物のレジンでの治療、被せものではCAD/CAM冠(ハイブリッドレジン冠)での治療が保険適用されます。

ハイブリッドレジン冠は前歯から第一大臼歯(前から6番目)までが、保険適用になります。
ハイブリッドレジン冠の保険適用内の治療は、第一大臼歯の場合は上下左右4本とも第二大臼歯があり、咬合が安定しているという条件があります。
ただし、美容目的の場合は保険適用外です。

保険適用で費用はいくら?

医師女性
  • レジンでの治療:3,000円程度
  • CAD/CAM冠での治療:6,000~7,000円程度

になることが多いです。

医療機関によって差があるため、治療の前に確認しましょう。

後悔しないために知っておくこと。銀歯を外すリスクは?

医師女性
セラミックによって、耐久性や機能性、見た目は異なります

セラミックに取り換えてから後悔しないよう、セラミックの種類をしっかり検討する、取り換えたら扱いに注意するようにしましょう。

「銀歯より強度が落ちる」ケースもある

医師女性
銀歯を外すリスクは基本的にありませんが、入れるセラミックによっては強度が落ちる場合があります。

ただし、銀歯は劣化しますので、入れてから何十年も経っている場合は、新しい詰め物・被せ物と交換する方が良いでしょう。

まずは歯医者さんで相談してみよう

医師女性
歯の状態によって、使用できるものが変わることも多々あります。

また、使用できるセラミックが多く、たくさんの選択肢がある場合もあります。
ぜひ一度、歯医者で診察を受けて相談をしてみてください。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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