肝機能が低下している人の匂い「アンモニア臭」に要注意。病気のサインかも。

更新日:2023-03-03 | 公開日:2021-06-01
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肝機能が低下している人の匂い「アンモニア臭」に要注意。病気のサインかも。

「肝機能が低下していると、どんな匂いがするの?」

“ツンとした匂い”がする方は要注意です。
肝臓病が隠れているケースもあります。

悪化すると命に関わる場合もあるため、放置は禁物です。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

肝機能が低下すると、どんな匂いがするの?

医師男性
肝機が低下すると、体から“ツンとしたようなアンモニア臭”がします。

これは、肝臓で分解しきれなかったアンモニアの一部が、汗として体外に排出されるためです。

肝臓には「オルニチン回路」という代謝回路があり、食べ物から摂り入れたたんぱく質を分解する機能があります。

その分解の途中で「アンモニア」という有害物質が発生するのですが、通常であれば肝臓内のオルニチンと反応して、無害な尿素に変換されます。

しかし、肝機能が低下している人は、オルニチン回路がしっかり働かないために、アンモニアを上手く分解できません
その結果、ツンとしたアンモニアの匂いを発するようになるのです。

アンモニア臭を改善する2つの対策

医師男性
  1. オルニチンを摂る
  2. 過度の飲酒を控える

2つを心がけましょう。

その① オルニチンを摂る

医師男性
オルニチンを多く含む食品を食べることで、オルニチン回路の機能の改善が促されます。

おすすめの食材として、シジミヒラメ、エノキタケ、キハダマグロなどがあります。

オルニチン回路はアンモニアを分解する上で、重要な役割を担っています。
積極的にオルニチンを摂取し、肝機能の向上を目指しましょう。

その② 過度の飲酒を控える

医師男性
アルコールは肝臓に負担を与えます。
お酒を飲む場合は、適量を心がけましょう

肝臓に無理をさせないよう、お酒を飲む際は以下の目安を心がけてください。

<一日あたりの飲酒目安>

ビール:500mlまで
チューハイ:360mlまで
日本酒:1合まで
ウイスキー:60mlまで
ワイン:200mlまで

また、肝臓の負担を抑えられるよう、週に2日は休肝日を設けましょう。

個人差はあるものの、肝臓が正常に処理できるアルコールの量は、1日あたり男性で40g、女性ではその半分の20gです。
これは、お酒の種類は関係ありません。

肝臓が1時間で処理できるアルコールの量は、日本酒1/4合程度と言われています。
もし毎日3合の日本酒を飲んでいたとしたら、肝臓は12時間も働かなくてはいけないことになります。

お酒の飲みすぎには、どんな悪影響があるの?

医師男性
脂肪肝をはじめとした、肝臓の病気を引き起こしやすくなります。

摂取したアルコールは肝臓で分解・吸収され、中性脂肪などに形を変えて、エネルギー源として全身の細胞に送られます。

しかし、習慣的に毎日飲酒を続けていると、肝臓の働きが追いつかなくなり、中性脂肪が肝臓のなかにどんどん蓄積されるようになります。
そのまま脂肪が溜まりすぎると「脂肪肝」になり、肝炎・肝硬変を発症しやすくなります。

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こんな症状は病院へ。「肝臓病のサイン」かも

肝機能が低下してる人の匂い

  • 食欲の低下
  • 体重の減少
  • 指先が肥大する(ばち状指)
  • 白眼の部分や皮膚が黄色くなる(黄疸)
  • コーラのような色の尿が出る
  • 便の色が薄くなる
  • 便が脂っぽく、悪臭がする(脂肪便)
  • 皮膚がかゆい
  • 皮膚に赤紫色の発疹があらわれる
  • 筋肉が衰える
  • 手のひらの色が赤くなる
  • 皮膚に小さな蜘蛛のような血管があらわれる
  • 頭がぼーっとする、意識がもうろうとする
  • 手が震える
  • 物忘れをする
  • 怒りっぽくなる

上記の症状に心当たりがある場合は、肝臓病を発症している可能性があります。

肝臓病にはどんなものがあるの?

医師男性

肝臓の病気には、

  • 肝硬変
  • 肝性脳症

などがあります。

<肝硬変>
度重なるダメージによって、肝臓が硬く小さくなっている状態です。
肝機能が大きく低下しているため、他の臓器にも悪影響を与えてしまいます。
また、肝臓がんの発症リスクも高まると言われています。

<肝性脳症>
肝機能の低下によって分解できなかった毒素が、脳に悪影響を与えている状態です。
意識障害や認知障害などを伴い、悪化すると昏睡状態になります。

肝臓病を放っておくと、症状が悪化するだけでなく、合併症を引き起こすリスクも上昇します。
重い状態になると、ショック症状を起こしたり、命を落としたりするケースもあります。

「肝臓病かもしれない…」と思う方は、早めに医療機関で検査・治療を受けましょう。

何科で受診すればいい?

医師男性
肝臓病を疑う場合は、まず内科・消化器内科を受診してください。

肝臓は“沈黙の臓器”と呼ばれており、症状を自覚としたときには、病気が進行している可能性もあります。
悪化する前に治療を行えるよう、早めの受診を心がけましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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