足の裏が熱い…原因はストレス?眠れないときの対処法。病院は何科?鉄分不足や更年期の症状かも

更新日:2022-08-17 | 公開日:2021-08-04
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足の裏が熱い…原因はストレス?眠れないときの対処法。病院は何科?鉄分不足や更年期の症状かも

「足の裏が熱くて眠れない…これはストレスのせい?」

足の裏が熱くなる原因を、お医者さんに聞きました。
自律神経失調症更年期障害など、考えられる病気を解説します。

病院に行く目安、受診すべき診療科も要チェックです。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

足の裏が熱いのはストレスのせい?

医師男性
過多のストレスで自律神経が乱れると、体温調節が上手くいかなくなり、足の裏にほてりが生じる場合があります。

足の裏が熱くて眠れない…!どう対処すればいい?

医師男性
暑く感じる部分は、布団をかけずに放熱させましょう。
熱が放散されると体の深部温度は下がるため、次第に眠くなってきます。

こんなときは病院で相談を

医師男性
  • 症状が1週間以上続いている
  • 寝不足で困っている

といった場合は、医療機関で相談しましょう。

症状が軽いうちに治療を開始すれば、治療期間が短く済むことが多いです
しかし、悪化して複数の不調が重なってしまうと、治療が長くかかってしまう場合もあります。

「体の調子がおかしいな」と感じるときは、早めに治療を受けましょう。

病院は何科?

足の裏 熱い ストレス

医師男性
足の裏が熱っぽいだけであれば、まず内科を受診しましょう。

ただし、

  • イライラする
  • 気持ちが落ち着かない
  • 気分の浮き沈みが激しい

など精神的な不調を伴うときは、心療内科の受診をおすすめします。
上記の症状には、自律神経失調症の可能性が考えられます。

▼「足の裏が熱っぽい」症状のみの場合は内科へ

内科を探す

▼精神的な不調を伴うときは心療内科へ

心療内科を探す

考えられる3つの病気

医師男性

足の裏が熱くなるのは、

  1. 自律神経失調症
  2. レストレスレッグス症候群
  3. 更年期障害

といった原因が考えられます。

原因① 自律神経失調症

足の裏 熱い ストレス

医師男性
自律神経失調症になると、体温調節に不具合が起こることがあります。
これにより、発汗異常のぼせほてりを発症すると、足の裏が熱くなります。

こんな症状に心当たりはありませんか?

  • 倦怠感
  • 動悸
  • 手足のしびれ
  • 頭痛
  • 下痢、便秘
  • 微熱
  • めまい、立ちくらみ
  • 気分の浮き沈みが激しい
  • 耳鳴り
  • 不眠

どんな人に多い?

  • 妊娠中、または出産後の女性
  • 更年期の女性
  • ストレスをため込みやすい人
  • 不規則な生活を送っている人

は、発症リスクが上昇します。

自分でできる対処法は?

医師男性
まずは生活リズムを整えることが大切です。
また、ストレスをためないように、上手に気分転換しましょう。

毎日同じ時間に起きて、同じ時間に眠ることを心がけてください。
ストレス対策には、適度な運動十分な睡眠をおすすめします。

なお、改善が見られない場合や、症状がひどい場合は、医療機関での治療が必要です。

病院は何科?

医師男性
自律神経失調症を疑うときは、心療内科・精神科を受診しましょう。

医療機関では、お薬での治療カウンセリング理学療法などによって、症状の改善を図ります。

心療内科を探す

原因② レストレスレッグス症候群

足の裏 熱い ストレス

医師男性
夜眠ろうとしてじっとしていると、足がムズムズしてきたり、熱く感じたりして眠れなくなる病気です。

こんな症状に心当たりはありませんか?

  • 足のムズムズ感、かゆみ
  • 足の違和感

足を動かすと良くなる傾向があります。

どんな人に多い?

  • 食生活が偏っている人
  • 妊娠中の女性
  • 腎臓の病気を患っている人

に発症しやすい傾向があります。
食生活の偏りや妊娠による発症には、鉄分不足による貧血が関係していると考えられています。

ただし、発症の詳しい原因はわかっていません。

自分でできる対処法は?

医師男性
鉄分補給、禁煙、日中の適度な運動によって、夜間の症状が楽になることがあります。
また、日中にカフェインを摂りすぎないようにしてください。

上記の対処で改善しない場合には、医療機関で相談しましょう。

病院は何科?

レストレスレッグス症候群でお困りの場合は、内科を受診しましょう。

医療機関では、生活習慣の指導お薬による治療を行うことが多いです。

内科を探す

原因③ 更年期障害

足の裏 熱い ストレス

更年期に伴って自律神経のバランスを崩すと、体温調節に不具合が起こりやすいです。
これにより、夜に足の裏が熱くなる場合があります。

こんな症状に心当たりはありませんか?

  • イライラする、もしくは憂うつな気分になる
  • 下痢、便秘
  • 微熱
  • 異常発汗、暑がる(ホットフラッシュ)
  • 冷え
  • 頭痛、めまい
  • 不眠
  • 動悸、息切れ
  • むくみ
  • 目や口の中が乾きやすい

どんな人に多い?

閉経を迎える50歳前後の女性に多いです。

自分でできる対処法は?

医師男性
規則正しい生活を送りましょう。
症状を悪化させないよう、深酒、喫煙、ストレスがたまる環境は避けてください。

なお、更年期障害はセルフケアだけで改善しないことも多いです。
症状が続く場合には、医療機関で相談しましょう。

病院は何科?

医師男性
更年期障害を疑う場合は、婦人科を受診しましょう。

医療機関では、生活指導運動指導ホルモン充填療法などを行い、症状の改善を図ります。

婦人科を探す

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バーニングフィート症候群とは、その名前の通り「足の裏が燃えるように熱く感じる」症状が特徴の状態です。 この症状は主に足の裏に集中しますが、手のひらには現れないのが一般的です。 バーニングフィート症候群は、主に ビタミンB群の欠乏 慢性的なアルコール摂取 末梢血管疾患 自律神経の異常 などによって起こりますが、症状が起こるのは足の裏だけで、手のひらに同じ症状が出ることはほとんどありません。 自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れがある場合は足の裏だけでなく、手のひらも同様に熱く感じることがあるため、違う現象だと考えられるでしょう。 もしかして糖尿病の前兆?セルフチェックしてみよう 足の裏や手のひらが焼けるように熱い、またはチクチクする感覚がある 特に夜間や安静時に熱さを強く感じることが多い 喉が渇きやすく水分を頻繁に欲しくなる 尿の量や回数が増えたと感じる 疲れやすい 体重が急に減少した 食後に眠気やだるさを感じやすい 傷や切り傷が治りにくい、悪化しやすい 足の裏にしびれや感覚の鈍さがある 目がかすむ、または視力が落ちたように感じる ★7個以上当てはまった場合、糖尿病の可能性が高いです。早めに医療機関を受診して検査を受けてください。 今すぐ自分でできる対処法 足や手を冷やす 足や手を高い位置にする ゆっくり深呼吸する 水分補給をする 気分を落ち着ける などを試してみましょう。 対処法① 足や手を冷やす 手や足が熱く感じるときは、血流が集中している場合があります。冷やすことで血管が収縮し、血流が落ち着くため、熱さを和らげられます。 やり方 冷たいタオルや保冷剤を布で包んで、足の裏や手のひらに当てましょう。 冷水に手や足をつける方法も有効です(20分以内)。 \この行動はNG!逆効果です/ 手足を急激に冷やす行為は避けましょう。熱いからといって氷や冷たい水に当てるのはNGです。 急激に冷やすと、体温を戻そうとする働きが活発になるため、逆にさらに手足が熱くなることがあります。 対処法② 足や手を高い位置にする 血液が手足に滞っている場合、重力を利用して血流を全身に分散させることができます。これにより、熱さの感覚が軽減されることがあります。 やり方 仰向けに寝て、クッションや枕を使って手や足を心臓より高い位置に上げます。 そのまま手を開いて閉じて「グー、パー」を繰り返すとさらに効果的です。 対処法③ ゆっくり深呼吸する 自律神経の乱れが原因の場合、リラックスすることで交感神経(活動モード)から副交感神経(リラックスモード)に切り替わり、血流の異常が改善されることがあります。 やり方 静かな場所で座り、鼻から深く息を吸い、口からゆっくり息を吐きます。 これを数回繰り返しましょう。 特に緊張やストレスを感じている時などにおすすめです。 対処法④ 水分補給をする 体内の水分不足は血液の循環を悪化させ、体温調節がうまくいかなくなることがあります。十分な水分を摂取することで体内の循環が改善されます。 やり方 常温または少し冷たい水をゆっくり飲みます。スポーツドリンクもおすすめです。 対処法⑤ 気分を落ち着ける ストレスが原因で自律神経が乱れている場合、気分を落ち着けることで交感神経の過剰な働きを抑えることができます。 やり方 散歩をする、好きな音楽を聴く、アロマを使ってリラックスするなど、自分が落ち着ける方法を実践しましょう。ぬるめの湯船にゆっくり浸かるのもおすすめです。 足の裏と手のひらの熱さ…放置していて大丈夫? 足の裏や手のひらの熱さが一時的なものであったり、マッサージをしたり軽く動くと改善する場合は一旦様子を見てよい場合が多いです。 ただし、足の裏や手のひらの熱さが数日以上続く場合や、しびれ、痛みを伴う場合は末梢神経障害なども考えられます。早期に病院へ行くのが望ましいでしょう。 様子を見て受診をするのが望ましい場合 環境的なものや、物理的なもので何か自分ではっきりと原因が分かる場合であれば一旦様子をみてもいいでしょう。 数分~数時間で自然に治まる 他に体調の不調を感じない 動いたりマッサージをすると改善する などです。 運動後、暑い場所での活動、ストレスや疲労などによって一時的に血流が増えたり、自律神経が刺激されたりすることで起こっている場合が多いです。体を休めたり、静かな場所でリラックスしてみましょう。 ただ、大したことないと思ってても何か見付かることがあります。原因が分からなければまず内科を受診してみましょう。そこで「何もない」と言われれば安心です。 できるだけ病院を受診するのが望ましいでしょう。 緊急性がある場合 足の裏や手のひらの熱感が数日以上続く 徐々に熱さが強くなる しびれや痛みを伴う 疲れやすい、だるい 夜に症状が悪化する 頻繁な手足のむくみがある 末梢神経障害や自律神経の異常、ホルモンバランスの乱れが考えられます。病院へ行くことで楽になることもあるため、一度専門医にみてもらうといいでしょう。 病院は何科?行く目安は? 「熱がないのに足の裏や手のひらが熱い」と感じるとき、原因がわからない場合はまず内科を受診するのがおすすめです。 足や手の熱さは、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの問題、末梢神経障害、血行不良、糖尿病など、多くの原因が考えられます。 内科では、これらの病気を特定するための問診や血液検査、必要に応じて他科への紹介が可能です。 病院で何を伝えればいい? 病院では、 いつから熱さを感じるようになったのか どんなときに症状が強くなるのか(夜間、運動後、緊張時など) 他に感じる症状(しびれ、疲労感、むくみ、喉の渇きなど) を伝えるとスムーズに診断できるでしょう。 病院に行く目安は? 1週間以上足や手の熱さが続いている 手足のしびれ、むくみなどがある 急に熱さが増す 足や手に赤み・青みが出る などの症状がみられた場合は、病院へ行くのが望ましいでしょう。  足の裏や手のひらの熱さが一時的で、足や手を冷やしたり、リラックスすることで症状が軽減する場合は様子を見てもいいでしょう。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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