足のむくみは
- 毛細血管からしみ出す水分の量が増える
- 血液の流れ悪くなる など
といったことが原因で生じます。
しかしときには、足のむくみは病気のサインのケースもあります。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
足のむくみは病気のサイン?
「靴下の跡が少しだけ残る」くらいの状態であれば、一旦様子を見てもよいでしょう。
ただし「むくみ以外の体調不良がある」という場合は、病気の可能性があります。
「病気かも…」と思ったら、まずは何科?

むくみの原因はいろいろあるので、まずは内科を受診しましょう。
内科を探す
※症状の診断によって、適切な診療科を紹介される場合があります。
考えられる2つの病気
足にむくみが出る状態として、
などが考えられます。
それぞれ詳しく解説していきます。
病気① 心不全
心臓のポンプ機能が低下し、心臓に戻るはずの血流が滞ってしまうため、足のむくみが生じます。
なりやすい人
- 高齢者
- 肥満傾向にある人
- 糖尿病の人
- 高血圧の人
- 喫煙者
むくみ以外の症状
- 疲れやすい
- 倦怠感がある
- 脱力感がある
- 動悸がする
- 息切れがする
- 息苦しい
- 食欲がない
- お腹がはる
- 吐き気・嘔吐する
- 体重が増加する
- トイレに行く回数が増える
- 尿の量が増える(特に夜間)
- 冷える
- 集中力が低下する など
病院は何科に行くべき?
心不全の症状がある場合は、循環器内科を受診しましょう。
循環器内科を探す
病気② 慢性腎臓病(CKD)
腎臓の機能が低下すると、余分な水分の排泄がうまくいかなくなり、むくみが生じます。
むくみは、くるぶし周辺から左右対称に始まります。
むくんでいる部分を、指で10秒以上強く押すとへこみが残ります。
なりやすい人
- 肥満傾向にある人
- ストレスが溜まりやすい人
- 運動不足
- 喫煙者
- 過度の飲酒
- 塩分の過剰摂取
むくみ以外の症状
- 尿の量が増える(特に夜間)
- 目のまわりがむくむ
- 疲れやすい
- 食欲がない
- 息切れがする
- 皮膚がかゆい
病院は何科に行くべき?
慢性腎不全の症状がある場合には、腎臓内科を受診しましょう。
腎臓内科を探す
特に“キケン”な症状
むくみの原因が重い病気であった場合、放置すると命に関わるリスクがあります。
- 呼吸困難を起こしている
- 唇・手・足先などの皮膚や粘膜が、青紫色になる(チアノーゼ)
- 意識障害を起こしている
これらの症状が現れている場合は、大変危険な状態です。早急に病院に行きましょう。